こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「ネットワークエンジニアはやめとけ」
「将来性がない、激務で消耗するだけ」
SNSや掲示板などで、そんな言葉を目にして不安になっていませんか?
たしかに、夜勤が続く監視ループや、責任の重さに報酬が見合わない現場で「もう限界」と感じる人が多いのも事実です。
しかし、あえてプロの視点で断言します。 「ネットワークエンジニア=やめとけ」ではなく、「今のその環境=やめとけ」なだけかもしれません。
今あなたが苦しんでいるのは、能力不足ではなく、業界の「構造」にハマっているだけかも。事実、そこから抜け出し、設計構築やクラウド領域へシフトして、年収と満足度を大幅に伸ばしている人はたくさんいます。
この記事では、あなたが感じる「やめたい」の正体を分析し、5年後に後悔しないための「具体的なキャリア戦略」を解説していきます。
「このまま今の場所にいていいのか?」と一度でも考えたことがある方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
なお、ネットワークエンジニアの全体像を先に知りたい方は、以下関連記事をご覧ください。
→関連記事: 【まとめ】ネットワークエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・将来性を徹底解説
結論:ネットワークエンジニアは「運用・監視で止まる環境」だけがやめとけ
「ネットワークエンジニアはやめとけ」の本質は、職種そのものではありません。「キャリアが停滞する環境」への不満・絶望です。
転職相談でよくある「悩みやつらさ」には、3つの共通点があります。
■ネットワークエンジニアやめとけの大部分:
①「監視のループ」:3年~5年経っても、「手順書通り」の夜勤作業から抜け出せない
②「構築の壁」: CCNAを取っても、構築現場に進める気配がない
③「年収の天井」: 重い責任と夜勤負荷があるのに、年収400~450万の壁を越えられない
この「構造的な落とし穴」にハマると将来が見えなくなってしまいます。一方で、設計・構築やクラウドへ進んだエンジニアは、今も市場価値が上がり続けています。
悪い環境と良い環境の決定的な違い
同じ「ネットワークエンジニア」でも、5年後の姿はここまで変わります。
| 項目 | 悪い環境(夜勤・監視中心) | 良い環境(構築・設計) |
| 仕事内容 | 監視・障害受付・手順書作業 | 要件定義・設計・構築・自動化・改善 |
| スキル | 汎用性の低いオペレーション | 設計力 + クラウドNW |
| 5年後の年収目安 | 400〜450万円 | 500〜800万円への上昇カーブ |
| 5年後のキャリア | 転職活動で苦戦 | クラウドNW/セキュリティなど選択肢が広がる |
まず「やめるべきか」を悩む前に、「今の環境で5年後が描けるか」を冷静に見極めることが重要です。
ここからは、なぜこうした「やめとけ環境」が生まれるのか、その構造的な原因と脱出法を解説していきます。
なぜ「ネットワークエンジニアはやめとけ」と言われるのか?構造的な4つの原因
「ネットワークエンジニアはやめとけ」と言われる理由は、個人の能力不足ではありません。業界特有の「キャリアが停滞しやすい環境構造」にあります。
ここでは転職相談の現場でもよくある、4つのリアルな落とし穴を整理していきます。
① CCNA止まりで詰む「学習の壁」
CCNA取得後、次に何を学ぶべきか見失う人は非常に多いです。
理想:
CCNAで基礎を固め、実務で試しながら構築へ。その後CCNPや設計へステップアップ。
停滞の現実・原因:
現場が監視業務のみだと、学んだ知識をそもそも試す場がない。結果、実力として定着しない。
その後の末路:
「資格はあるけど実務ができない」ギャップにつらさを感じる。次の学習への意欲を失って挫折する。
② 成長が止まる「監視のループ」
最も多い「やめとけ」の理由です。手順書通りの作業や夜勤が長期間続くと、考える機会が減り、成長実感を得にくくなることがあります。
停滞の原因・現実:
「考える必要がない」オペ業務が長期化し、インフラエンジニアとしての基礎力がつかない。
その後の末路:
気がつくと「ただ手順書通りに動く作業者」となり、転職活動をしても「スキル不足」で苦戦してしまうことも多い。
③ 努力を無効にする「現場ガチャ(SES固定)」
特に常駐型(SES)では、本人の希望や意欲に関わらず「案件」によってキャリアが半強制的に固定されます。
停滞の原因・現実:
「監視要員」として配属されると、人手不足を理由に3〜5年同じ現場に固定されることも多い。特に監視は異動できない期間が長い。
その後の末路:
30代が近づくなかでネットワーク経験5年でも、実務はずっと監視のみという状態が続くと、採用市場では「なぜ構築へ進めなかったのか?(上流工程への適性不安)」という判断にもなりやすくなります。
巻き返しのチャンスが大きいうちに、構築経験が積める環境へ動くことが重要です。
④ 責任と負荷に見合わない「年収の天井」
システムを止められないプレッシャーや夜勤負荷に対し、報酬が追いつかないケースです。
停滞の原因・現実:
市場では「ロースキル」に位置づけされるフェーズは、価格競争にさらされやすいのが現実です。結果単価が上がらないため、責任や負荷に対して年収の伸びしろがない。
その後の末路:
年収400〜450万円付近で昇給がストップし、「割に合わない」と燃え尽きることや、「どう頑張れば年収が上がるのか」わからなくなってしまうことも。
まとめ:やめとけと言われるのは「個人」ではなく「環境」のせい
重要なのは、この「落とし穴」に気付いて、今の環境が「5年後のあなたの理想に近づく場所か」を見極めることです。
※補足:この記事は「ネットワークエンジニア」の現実に特化して解説しています。
サーバーやクラウドを含めた「インフラエンジニア全体」のやめとけやキャリア戦略を知りたい方は、以下の関連記事を参考にしてください。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?底辺・楽すぎと言われる理由とキャリア戦略
ネットワークエンジニアに「向いていない人」のサイン【自己チェック】
「自分は向いていないのでは?」という不安の多くは、能力不足ではなく「環境との相性」です。
① 原因究明や切り分け作業など、「考える作業」が強いストレス
ネットワークは「目に見えないパケットの流れ」を論理的に考え、推論する仕事です。
サイン:
なぜ通信できないかを考えるより「指示された作業だけをこなしたい」。
核心的なリスク:
上流(設計構築)へ進むほど「正解のないトラブル」と向き合う必要があります。ゆえに、考えることが嫌いな人にとって、上流現場が強い苦痛やプレッシャーに感じることもあります。
しかし、最初は苦手に感じていても、実務でケースを重ねるうちに、考え方に慣れていく人も多いです。
② 夜勤・突発対応や「無事故前提」の評価がつらい
どれだけ適性があっても、体質やメンタル面、価値観の相性が合わないものは変えられません。
サイン:
夜勤による体調の乱れ、加点ではなく「減点方式」の評価体系が苦痛。
一方で現実:
これはあなたの資質の問題ではなく、単に「現場の問題」です。日勤中心の「構築」や「社内SE」などに異動するだけで即解消する悩みです。
③ 努力しても、今の環境では報われないと感じている
これは最も深刻なサインです。例として資格を取っても、現場に評価やキャリアアップの道がない状態です。
サイン:
CCNAを取っても監視から出られない、プロジェクト異動希望を伝えると評価が下がる、周囲に「ロールモデルとなる先輩」が一人もいない。
核心的なリスク:
この不満は、あなたの能力が「今の場所でムダ遣い、安売りされている」証拠です。ここに留まるほど、結果としてあなたの市場価値は削られていきます。
補足:その「不向き」は、本来の力が出せない環境であるだけかも
改善意欲があっても、「手順作業のみの現場」では能力が退化していくことも。今の「やめたい」という感情が、職種への絶望なのか、単なる「環境への不満」なのかを切り分けることが重要です。
「やめとけ」を回避して進化するキャリア改善ルート
ネットワークエンジニアは、役割と環境を選び直すだけで「将来性十分」といえる職種に変わります。
ここでは現状の悩みに合わせた4つの脱出ルートを紹介していきます。
① 運用・監視から「構築フェーズ」へ【難易度:★〜★★★☆☆(会社・案件次第)】
今の会社でそのままステップアップを狙う、最も堅実なルートです。
狙い:
現場知識を武器に、自社内の構築案件や上流工程への異動を打診する。
一方で現実:
「会社依存」が極めて大きいのが弱点です。 構築案件が少ない、年功序列や契約都合で順番待ち、といった環境では努力が空回りするリスクもあります。
② 環境ごと変える「脱・現場ガチャ」【難易度:★★☆☆☆(条件が揃えば現実的)】
構築経験を積むために、環境そのものを最適化していくルートです。
狙い:
「若手から構築に挑戦させる」方針や案件を持つ企業へ転職する。
事実:
今の会社で3年待つより、転職した方が3ヶ月で構築エンジニアになれるケースは多いです。 20代〜30代前半なら、この決断だけで停滞は即座に解消します。
③ NWを軸に「クラウドエンジニア」へステップアップ【難易度:★★★★☆】
「物理と仮想」の両方がわかる、最強のインフラエンジニアを目指す道です。
強み:
AWSやAzureなどのクラウド基盤でも、VPCやVPNといった「NWの知識」が設計の成否を分けます。
将来:
クラウド×NWを極めれば、フルリモートや年収800万円超えも現実的です。難易度は低くありませんが、市場価値を最大化できるキャリアの一つです。
④ 日勤・安定の「社内SE」へキャリアチェンジ【難易度:★★〜★★★★★】
「夜勤なし・安定」を最優先する人向けです。ただし、タイプで難易度が激変します。
タイプ① :ITサポート (難易度:★★☆☆☆)
ヘルプデスク寄りで、ユーザーサポートが中心。技術よりもコミュニケーション力が求められます。スキルを活かせる・伸ばせる場面が限定的です。
タイプ②:情シス(難易度:★★★★★)
社内インフラの設計・ベンダー管理が中心。難易度は高いが、高待遇かつ高安定。
注意点:
社内SEは「別の専門職」です。 特に客先常駐の「名ばかり社内SE」はスキル停滞の一因になりやすく、技術を捨てないで済む環境選びが重要です。
2025年以降の将来性:実は「今からがチャンス」な理由
「ネットワークエンジニアはオワコン」という言葉の裏には、大きな誤解があります。
2025年以降、ネットワークの価値は消えることはありません。むしろ今は「高度な設計スキル」として再評価されている分野です。
なぜ「オワコン」と誤解されるのか?
消えたのはネットワークそのものではありません。消えたのは「付加価値の低い単純作業」だけです。
■減った仕事と残った仕事:
・減少した仕事の例:
→物理機器の配線、現地での手作業、単純な監視オペなど。
・残った仕事の例:
→クラウド上のネットワーク設計、高度なセキュリティ制御など。
ネットワークの価値は「触る」から「操る」に進化
現代のインフラは「クラウド前提」が当たり前です。その中でネットワークエンジニアの役割も進化しています。
■ネットワークエンジニアの仕事の進化:
・クラウドの大元を担う:
→VPC設計やルーティングができないと、クラウドは正しく動きません。
・セキュリティの最前線:
→通信制御は、セキュリティの中核です。
・自動化による効率化:
→IaCなど、コードでネットワークを制御するスキルが求められています。
将来性を決める「立ち位置」の差
将来性が分かれるのはネットワークエンジニアかどうかではありません。どのレイヤーで、どんな業務・役割を担っているかです。
| 立ち位置 | 特徴(5年後の将来) |
| 伸びにくい人 | 監視・配線・手順書通りの作業に固執する |
| 伸び続ける人 | 設計に関わり、クラウド・セキュリティへ領域を広げる |
伸びにくい立ち位置に居続けると、5年後に「自動化されたら何をするの?」と言われかねません。
一方で、伸び続ける立ち位置にいれば、「あの設計はあの人に任せたい」と言われる存在になれます。
結論:ネットワーク経験は「正しく使えば最強の武器」になる
2025年以降、ネットワークはクラウドやAIを支える「最重要スキル」として評価されています。
「やめとけ」と言われる側で停滞し続けるか、「実は選んで正解だった」と言えるキャリアに進みだすかは「今、これからの立ち位置の選び方次第」、ただそれだけです。
あわせて読みたい:今の経験を「市場価値」に変えるために
「やめるべきかどうか」を判断するうえで、将来性や年収の現実も一度整理しておくと安心です。結果的にこれからの「市場価値」を知ることにつながります。
→関連記事:ネットワークエンジニアの将来性|AI・自動化時代でも求められる理由
→関連記事:ネットワークエンジニアの年収相場|1,000万円超えのキャリア設計
まとめ:ネットワークエンジニアは「やめる」のではなく「進化する」職種
ネットワークエンジニアが「やめとけ」と言われる理由の多くは、職種そのものではありません。成長できない環境にあります。
監視・運用だけに留まれば将来性は感じにくくなりますが、設計・クラウド・セキュリティへ広げれば、今後も必要とされる仕事です。
迷っているなら、いきなり「辞める」と決める前に、まずは環境や方向性を見直すところから始めてみてください。
また「このまま続けてよいのか?不安、、」と感じるのは、真剣にキャリアを考えている証拠です。無理に決断せず、まずは今後の選択肢を整理するところから始めてみましょう。
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