こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「クラウドエンジニアは本当に稼げるの?」
「AWSやAzureの資格を取ると、年収はどれくらい上がる?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、クラウドエンジニアはインフラ職種の中でもトップクラスの高年収を狙えるポジションです。
クラウド領域は、AWS・Azure・GCPなどの需要拡大により、経験×スキル次第で年収1,000万円も現実的になっています。
一方で、スキルや働き方によって400万円台から1,000万円超まで大きな差が生まれるのも特徴です。
この記事では、以下をもとに、クラウドエンジニアの年収をリアルに解説していきます。
■この記事でわかること:
・クラウドエンジニアの平均年収と他職種との比較
・AWS/Azure/GCP資格別の年収差
・年収が上がるスキル・働き方・キャリアステップ
・年収アップを実現するためのロードマップと戦略
「どれくらい稼げるか」だけでなく、「どうすれば上げられるか」までを、データとキャリア実例を交えて解説します。
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なお「クラウドエンジニアの仕事内容やキャリアの全体像」を知りたい方は、先に以下の記事をご覧ください。年収だけでなく、仕事内容・資格・将来性などをまとめています。
→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・年収・キャリアパスまとめ
クラウドエンジニアの平均年収と現状【最新データ比較】
クラウドエンジニアの平均年収は、調査機関や求人データベースによってやや差があります。
求人ボックス・厚生労働省Job-Tag・Indeedの最新データを総合すると、おおむね550〜600万円前後が実勢的な中央値です。
クラウドエンジニアの平均年収データ(2025年時点)
クラウドエンジニアの年収を把握するために、公的な統計データ と 民間求人データ の両方を参照していきます。
| データ元 | 平均年収 | 補足 |
| 求人ボックス(2025年9月更新) | 約495万円 | 掲載求人ベース。構築・運用中心の案件が多く、全体平均がやや低めに出ている傾向。 |
| 厚生労働省 Job-Tag(基盤システムSE相当) | 約685万円 | クラウド構築・設計職を含む公的統計。経験5年以上層が中心。 |
| Indeed(AWSエンジニア) | 約696万円 | クラウド領域の中でもAWS特化の職種。構築〜設計スキル保有者が多い。 |
※ 各データは調査対象や母集団が異なるため、求人ベースでは平均が低め、公的統計では高めに算出される傾向があります。
平均年収の位置づけ
全体の平均年収の位置づけを見ると、ITエンジニア全体の平均年収は約462 万円(doda調査、2025年2月)です。
また、インフラエンジニア(基盤システム職相当)の平均年収は約685 万円(厚生労働省 Job-Tag調査、令和6年版)です。
以下は、主要職種の平均年収を比較したものです。
| 職種 | 平均年収(目安) | 出典 |
| ITエンジニア全体 | 約462万円 | doda(2025年2月) |
| インフラエンジニア | 約497万円前後 | 求人ボックス(2025年9月) |
| クラウドエンジニア | 約550〜600万円 | 求人ボックス+Job-Tag(2025年) |
インフラエンジニアの年収は、求人ボックス調査では約497万円、厚労省Job-Tagでは約685万円と幅がありますが、一般的には500万円前後が目安です。
※ 調査対象や母集団により、数値には差があります。
以上を踏まえると、クラウドエンジニアが理論上「ITエンジニア平均を上回り」、「インフラエンジニアの平均水準以上を狙える職域」に位置していることが見て取れます。
AWSエンジニアはさらに高水準
クラウド領域の中でも、特にAWSエンジニアは高い給与水準で推移しています。
Indeed(2025年10月時点)によると、日本国内のAWSエンジニアの平均年収は約696万円。
これはクラウドエンジニア全体の平均(550〜600万円)を大きく上回る結果となっています。
この差は、AWS認定資格を有し、構築〜設計〜自動化まで一貫して対応できる人材の需要が非常に高いことが要因です。
さらに、AWSだけでなくAzureやGCPを含む「マルチクラウド戦略」に関わるエンジニアは、企業のクラウド統合や最適化をリードできる存在として、年収1,000万円超も十分に視野に入っていきます。
この層は「クラウドエンジニア」というより、クラウドアーキテクト/クラウドコンサルタントと呼ばれる領域であり、設計力・ビジネス理解力の両方が求められるポジションです。
まとめ:クラウドエンジニア年収の現状
クラウドエンジニアは、ITエンジニア全体の平均年収(約460万円)を大きく上回ります。
また、構築・設計スキルを持つ中堅層では550〜600万円前後、AWSやマルチクラウド領域に携わる上位層では700万円以上も期待できます。
■クラウドエンジニアの年収まとめ:
・求人統計では 約495万円前後(構築・運用層)
・公的統計・実勢水準では 550〜600万円前後(設計層)
・AWS特化・上級職では 650〜800万円超 が一般的
クラウドエンジニアは、DXやAI基盤の整備に直結するポジションであるため、今後も高い需要と年収水準が維持される見込みです。
なぜクラウドエンジニアの年収は高いのか?
クラウドエンジニアの年収が、他のインフラ職種より高いのは、単なる「スキルの難易度」だけが理由ではありません。
DX・AI・自動化といった企業の成長戦略の中心に位置している職種であるため、需要の拡大とともに高い報酬が提示されやすい構造があります。
ここでは、その理由を4つの観点から解説していきます。
DX・AI化で拡大するクラウド人材の需要
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やAI活用が進む中で、オンプレミス環境からクラウド基盤への移行は急速に加速しています。
特に、生成AI・データ分析・IoTなどの新領域では、高性能なクラウド基盤(AWS・Azure・GCP)が必須であり、クラウド設計・運用ができるエンジニアの価値は年々上昇しています。
また、クラウド導入の初期段階では設計・構築が中心でしたが、現在は「最適化」、「コスト抑制」、「セキュリティ対策」など運用フェーズの専門化が進んでおり、経験を積んだクラウドエンジニアは高単価での引き合いが強くなっています。
AWS/Azure/GCPの市場シェアと報酬差
全世界におけるクラウド市場のシェアを見ると、依然としてAWSが首位を維持しつつも、Microsoft Azureが急速にシェアを伸ばしています。

図:世界のクラウドインフラサービス市場のシェア推移(出典:総務省「情報通信白書 令和6年度版」)
このデータからもわかるように、AWSが依然として最大シェアを持ちつつ、AzureやGoogle Cloudも企業導入が進んでいます。
特に日本では、AWSを中心に複数クラウドを扱う「マルチクラウド構成」を採用する企業が増加しており、複数クラウドの知見を持つエンジニアほど高報酬で評価されやすい傾向です。
インフラ自動化・IaCによるスキル希少化
クラウドの普及に伴い、従来の手動構築から「IaC(Infrastructure as Code)」へと進化しています。
その中で、Terraform・CloudFormation・Ansibleなどを活用した自動化スクリプトの運用スキルを持つ人材はまだ少なく、このスキルセットが高報酬を生む大きな要因となっています。
特に、IaCとセキュリティ・監視を組み合わせたDevOps/SRE的スキルは、企業のコスト削減と品質向上を両立できるため、希少性が高く報酬も上がりやすい傾向にあります。
企業が高報酬を提示する背景(人材不足・スピード要求)
多くの企業がクラウド化を進めたい一方で、「即戦力のクラウドエンジニアが圧倒的に不足している」現状があります。
クラウド構築・移行プロジェクトはスピードが求められるため、経験者採用では年収を上乗せしてでも確保したいという動きが顕著です。
また、クラウドは一度導入したら終わりではなく、常に新機能が追加され、最適化を継続する必要があるため、継続的にスキルアップできるエンジニアほど、企業から重宝されます。
主要クラウド領域別の市場価値比較(2025年版)
以下の表は、2025年時点における主要クラウドプラットフォーム(AWS/Microsoft Azure/Google Cloud/マルチクラウド)それぞれの「想定年収レンジ」と「求められるスキルセット」を整理したものです。
それぞれの領域で求められる技術・役割・経験の違いが、年収差につながる背景を理解するうえでのポイントになります。
| クラウド領域 | 主なスキル | 想定年収レンジ | 特徴 |
| AWS | 設計・構築/IaC/Lambda/Security Hub | 650〜900万円 | 案件数・需要ともに最大。資格評価も高い。 |
| Azure | AD連携/VM/Logic Apps/DevOps | 600〜800万円 | 事業会社・製造業で需要増。認定資格体系が明確。 |
| GCP | BigQuery/Vertex AI/Dataflow/Python | 650〜850万円 | AI・分析系に強く、専門職として高単価。 |
| マルチクラウド/アーキテクト | AWS+Azure+GCP統合/Terraform/設計方針 | 800〜1,200万円 | 経営層と連携し最適化をリード。経済価値が最も高い層。 |
※ 上記は求人・案件データおよび市場実勢をもとにした、想定年収レンジです。
年代別に見る年収とキャリアステップ
クラウドエンジニアの年収は、年齢よりも「スキルと担当フェーズ」で決まる傾向があります。
とはいえ、キャリアのフェーズごとに求められるスキルや担当範囲は明確に変化し、それに伴って年収も段階的に上がっていきます。
ここでは、20代・30代・40代の3ステージ別に、年収の目安と成長ステップを解説していきます。
20代:基礎スキル+資格で年収400〜600万円
20代のクラウドエンジニアは、主に運用や構築フェーズを中心にキャリアを積み、平均年収は 400〜600万円前後 に分布しています。
この層では、AWSやAzureの実務経験を積みながら中級資格(AWS SAA/Azure AZ-104)を取得することで、構築や設計フェーズへのステップアップがしやすくなり、年収も上昇しやすくなります。
ただし、実際に年収600万円台を実現しているのは、資格だけでなく 構築リーダーとしての経験や、IaC・セキュリティ対応など上流工程のスキル を持つ若手エンジニアが中心です。
→関連記事:未経験からクラウドエンジニアになるには?ロードマップと勉強法
30代:設計・リードエンジニアで年収500〜700万円
30代では、設計・構築の中核を担うエンジニアとして活躍するケースが増え、年収は 500〜700万円前後 に上昇します。
この層になると、「資格」よりも 「実績」が評価の中心 です。実際にどれだけ設計・構築案件をリードし、成果を残してきたかが、年収アップの分かれ道となります。
■年収を高める実績例:
・クラウド設計案件でのリード経験
・Terraformなどを活用したIaCによる構築効率化
・セキュリティ・コスト最適化を含めた運用設計
・チーム内での後進育成・進行管理
また、完全なマネジメント職でなくとも、チームリーダーとしての調整力や後進育成など、技術+マネジメント両面での貢献が求められるようになります。
技術志向のままでも「リードエンジニア」や「クラウドアーキテクト」として評価されますが、メンバーをまとめ、プロジェクトを前に進める力も同時に問われる層です。
40代:マネジメント・専門職で年収800〜1,200万円
40代になると、クラウドエンジニアとしての専門性を軸に、マネジメント層またはアーキテクト層としての責任が大きくなります。
年収は 800〜1,200万円前後 に達することも多く、「技術×ビジネス×組織」をつなぐポジションとして高い報酬が提示される層です。
■高年収帯のスキルセット例:
・マルチクラウド/ハイブリッド構成の全体設計・最適化
・DX・AI基盤・セキュリティ領域など、事業戦略直結のプロジェクト推進
・コスト最適化・ガバナンス・セキュリティ標準化などの全社横断対応
・マネージャーとしての組織リード・メンバー育成・外部折衝スキル
40代以降のクラウドエンジニアに求められるのは、「現場での構築スキル」よりも、組織全体のクラウド戦略を描き、事業と技術を接続する力です。
また、企業規模や志向によって次のようなキャリアパスに分かれます。
| 志向 | 主なポジション | 主な役割 |
| 技術特化型 | クラウドアーキテクト/テックリード | 技術標準化・設計レビュー・最適化設計の推進 |
| ビジネス・マネジメント型 | ITマネージャー/クラウド推進室長 | 戦略立案・ベンダー交渉・チーム育成・プロジェクト推進 |
どちらの道を選ぶにしても、共通して求められるのは、「経営視点を持った技術判断」と「チームを動かすリーダーシップ」です。
この段階になると、資格そのものの有無よりも「実績と判断力」が報酬を左右します。
特にクラウドアーキテクトやコンサルタント職では、1,000万円超のレンジが現実的に視野に入っていきます。
一方で、マネジメントや技術戦略の方向に進むかによって、求められるスキルセットと報酬の伸び方も異なっていきます。
年代別・経験別の年収レンジ早見表
各年代のクラウドエンジニアがどのようなスキルを身につけ、どの水準の年収を狙えるのかをまとめました。
キャリアが進むにつれて「資格による評価」から「実務実績とリーダーシップによる評価」へと重心が移っていく点が特徴です。
以下の表では、年代ごとの主な業務内容・想定年収レンジ・代表的なスキルや資格の目安を一覧で整理しています。
クラウドエンジニア年代別・キャリア別年収早見表(2025年版)
| 年代・キャリア | 主な業務 | 年収目安 | スキル・資格の目安 |
| 20代前半〜後半 | 運用・構築・設計補助 | 400〜600万円 | AWS CLF/SAA、Azure AZ-900/AZ-104、Linux・NW基礎 |
| 30代前半〜後半 | 設計・構築リーダー/チームリード | 500〜800万円 | AWS SAA/DVA/SAP、Azure AZ-305、Terraform・IaC・設計実績 |
| 40代以降 | アーキテクト・マネジメント | 800〜1,200万円 | AWS DevOps/SRE/セキュリティ専門資格、マルチクラウド設計、クラウド戦略・チーム統括 |
※上記の年収は目安であり、スキル・担当工程・勤務企業などにより変動します。
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スキル・資格別に見る年収差
クラウドエンジニアの年収は、所属企業や担当工程だけでなく、保有する資格と実務スキルの組み合わせによっても大きく変わります。
もちろん、最も年収に影響するのは「経験」ですが、特にキャリア初期などでまだ実務経験が浅い段階では、資格が年収アップやプロジェクト参画の「ブースト」として機能するケースが非常に多くあります。
資格をきっかけに構築・設計案件へステップアップできれば、その後の報酬レンジやキャリア選択の幅も大きく広がります。
ここでは、代表的なクラウド資格(AWS/Azure/GCP)を中心に、資格レベル・スキル構成・キャリア拡張性の違いを整理していきます。
AWS認定(CLF/SAA/SAP)で上がる年収レンジ
AWS認定資格は、クラウドエンジニアの中でも最も評価が高く、スキルの証明であると同時に、キャリアを押し上げるブースト要素として機能します。
資格そのものが年収を直接決めるわけではありませんが、案件の幅や担当フェーズが広がることで、結果的に報酬レンジが上がりやすくなります。
| 資格レベル | 主な内容 | 年収目安 | 特徴・評価ポイント |
| CLF(クラウドプラクティショナー) | クラウド基礎・AWSサービス理解 | 〜450万円 | 学習・運用段階の若手層。基礎理解の証明。 |
| SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト) | 設計・構築レベルの実務力 | 500〜700万円 | 設計・構築案件への参画ライン。AWSの登竜門。 |
| SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル) | 大規模設計・マルチアカウント最適化 | 700〜900万円 | リード層・アーキテクト層・クラウド責任者クラス。 |
またAWS資格の大きな特徴は、資格レベルの上昇が、そのまま業務レベルの上昇に直結しやすくなる点です。
以下のように、資格の取得プロセスが、自然にキャリアの成長フェーズと連動する可能性が高まります。
■資格と業務の直結例:
・CLFでクラウドの基礎を理解 → ITインフラ経験を活かして、クラウド案件参画チャンスが生まれる
・SAAで設計・セキュリティを理解 → 運用から構築、設計にステップアップできる
・SAPで最適化や全体設計を理解 → 大規模案件やリード業務へのステップアップ
また、AWSは国内導入企業が多いため、SAAやSAP保持者は他クラウド資格に比べて、転職市場での提示年収が+50〜100万円高い傾向があります。
→関連記事:AWSエンジニアに必要な資格は?選び方・難易度・年収への影響を徹底解説
Azure・GCP認定資格との比較(600〜800万円層)
AWSに次いで需要が高いのが Microsoft Azure と Google Cloud(GCP) です。
特に2025年以降は、企業規模やシステム構成によって使い分けるマルチクラウド戦略も主流になりつつあります。
| プラットフォーム | 主な資格 | 年収目安 | 特徴 |
| Microsoft Azure | AZ-900(基礎) AZ-104(中級) AZ-305(エキスパート) | 550〜750万円 | 企業内インフラ・業務システム連携に強い。Azure AD/M365との親和性が高い。 |
| Google Cloud(GCP) | CDL(基礎) ACE(中級) PCA(プロフェッショナル) | 600〜800万円 | AI/分析基盤に強み。スタートアップ・Web系企業で採用増。 |
特にAZ-305やPCAといった設計レベル資格を持つ人材は、単一クラウド運用者よりも100万円以上高いレンジで提示されることもあります。
また、AWS+Azure/GCPのマルチクラウド対応スキルを持つと、プロジェクトリーダーやクラウドアーキテクトへの昇格が、より現実的になっていきます。
LPIC/CCNAとの組み合わせで広がるキャリアレンジ
クラウドエンジニアの年収は、資格そのものではなく、「資格で得たスキルを実務でどう活かすか」 で決まります。
特にインフラ経験者が年収を伸ばす鍵は、AWSやAzureなどのクラウド資格に、Linuxとネットワークの基礎知識(LPIC・LinuC/CCNA)を掛け合わせることです。
高年収層が評価されるのは、資格よりも実務成果と責任範囲の広さです。とはいえ、LPICやCCNAは次の2点で市場価値を確実に高めます。
■LPIC/CCNAが市場価値を高める理由:
・障害対応力の証明:
→クラウド下層のOS・NW理解により、複雑な障害にも対応できる即戦力を示せる。
・移行・ハイブリッド案件での強み:
→オンプレとクラウド両方の知識を活かし、移行PJで高く評価される。
資格組み合わせ別の評価と年収レンジ
| 資格の組み合わせ | 年収目安 | 強み・評価ポイント |
| AWS認定ソリューションアーキテクト(SAA)+LPIC-1/LPIC-2 | 約500〜650万円 | クラウド構築とLinux運用を両立。オンプレからクラウド移行経験を持つ層が高評価。 |
| AWS認定ソリューションアーキテクト(SAA)+CCNA | 約500〜600万円 | ネットワーク設計・VPC/VPN構築に強く、構築〜運用で安定した需要。 |
| AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル(SAP)+LPIC-2 | 約650〜800万円 | 設計・セキュリティ・統合PJを主導できる層。クラウドリードや上流職で高報酬。 |
※年収は「資格+実務経験」が評価された場合の目安であり、資格単体での到達水準ではありません。
クラウド環境でもOSやネットワークの基礎は欠かせないため、インフラ資格であるLPICやCCNAを併せ持つことで、トラブル対応や構築自動化への理解が深まり、報酬が上がりやすい傾向です。
→関連記事:インフラエンジニア資格の難易度ランキング:合格率・勉強時間・費用で比較
資格×実務経験の組み合わせ別年収マトリクス
最後に、資格レベルと実務経験年数による、おおよその年収目安マトリクスを示します。
| 実務経験×資格 | CLF/基礎 | SAA/中級 | SAP・上位資格 |
| 1〜2年(運用中心) | 350〜450万円 | 450〜550万円 | – |
| 3〜5年(構築中心) | 450〜550万円 | 550〜700万円 | 650〜800万円 |
| 6年以上(設計・アーキテクト) | 500〜600万円 | 650〜800万円 | 800〜1,000万円+ |
上記マトリクスからも分かるように、資格だけでなく「どの工程をどのレベルで経験しているか」が収入に直結します。
また、AWS SAAを持っていても、設計案件を経験していなければ上位レンジには届きません。
逆に、資格がなくても大規模構築・運用最適化を主導した実績があれば、700万円以上を提示されることも十分あります。
まとめ:資格は「入口」であり、「実績」が収入を決める
資格は「スキルの証明」になりますが、報酬を上げる鍵は、資格をどう実務に活かせるかにあります。
AWSやAzureの資格を起点・軸として、構築→設計→アーキテクトと段階的にスキルを伸ばすことで、年収レンジは大きく広がっていきます。
→関連記事:クラウドエンジニアに必要な資格の順番と選び方|未経験から最短ルート解説
→関連記事:AWSエンジニアに必要な資格は?選び方・難易度・年収への影響を徹底解説
働き方別の年収比較【SES・SIer・事業会社・フリーランス】
クラウドエンジニアの年収は、スキルだけでなく「どの階層・どの働き方で働くか」によって大きく変わります。
同じスキルでも、SESの3次・4次請けと、大手SIer(1次請け)では、年収が1.5〜2倍近く違うケースも珍しくありません。
特にSESでは「請負階層」が、報酬差を生む大きな要因です。
下流層から上流層へとキャリアを進めることで、スキルと報酬の両方を伸ばしていくことができます。
SES(3次・4次請け)|運用・構築中心で400〜550万円
SESの3次・4次請けは、主に運用・監視・定常的な構築など、下流工程中心の現場作業が多い層です。
スキルが高くても、客先常駐の単価構造が低く設定されるため、年収上限は比較的抑えられます。
■SES(3次・4次請け)の年収:
・年収目安:400〜550万円前後
・主な工程:運用/監視/手順書に沿った構築業務
・主な課題:設計・改善提案などの上流に関与しにくい
ステップアップのコツ:
AWS SAAやAzure AZ-104を取得し、構築案件を担当できる現場へ転換すると、報酬レンジが一気に上がりやすくなります。
SES(2次請け)|構築・設計案件も増え、500〜750万円
2次請けでは、AWS/Azure環境の構築や移行案件を担当するケースが増加。
TerraformやCloudFormationなどのIaCツールを扱うエンジニアが評価されやすいポジションです。
■SES(2次請け)の年収:
・年収目安:500〜750万円前後
・主な工程:クラウド構築/移行/セキュリティ対応/自動化対応
・主な課題:顧客に近い位置で、技術提案や要件整理に関与できる
キャリアの方向性:
設計フェーズに関与できる案件を選ぶことで、SIer・事業会社へのキャリアアップが見えてきます。
SIer(1次請け)|設計・最適化を担い、600〜1,000万円
SIerでは、顧客と直接契約を結び、要件定義〜設計・最適化を担います。
AWS SAPやAzure AZ-305を持ち、設計・自動化・コスト最適化まで主導できる人材は、年収900〜1,000万円超の高水準も珍しくありません。
■SIer(1次請け)の年収:
・年収目安:600〜1,000万円前後
・主な工程:要件定義/設計/IaC最適化/監視・セキュリティ強化
・主な特徴:顧客折衝や提案スキル、管理・調整スキルが報酬に直結する層
キャリアの方向性:
リードエンジニアやクラウドアーキテクト、PMへの分岐点。技術+マネジメント両面をバランス良く伸ばすことで、上限年収が大きく変わります。
事業会社・内製化企業|推進・最適化で550〜900万円
自社でAWSやAzureを運用する「内製化企業」では、単なる構築ではなく、クラウド戦略・コスト最適化・セキュリティ強化など、経営に近いポジションを担います。
■事業会社の年収:
・年収目安:550〜900万円前後
・主な工程:クラウド基盤の設計・最適化・自動化提案
・主な課題:技術+業務理解+社内調整スキルが高く評価される
キャリアの方向性:
クラウド推進室やIT企画など、「技術×経営」領域に進む層が中心。マネジメント経験があると、年収900万円超も十分に現実的です。
フリーランス・業務委託|スキル直結で月70〜120万円
AWS/Azure設計・構築経験を持つエンジニアであれば、フリーランスとして月70〜100万円超クラスの案件を獲得することも可能です。
■フリーランスの特徴:
・主な案件:AWS設計/IaC/セキュリティ強化/最適化提案
・メリット:高単価・自由度が高く、リモート案件も豊富
・デメリット:契約期間や安定性に注意が必要
キャリアの方向性:
スキルに応じて給与条件も高く、案件の選び方によっては柔軟に働くことも可能です。
ただし、チームマネジメントや組織調整の経験は積みにくいため、将来的に会社員へ戻る際には、SESやSIerなどの再現実務から再スタートになるケースも少なくありません。
→技術力を高めながらも、マネジメント経験をどう積むかを意識しておくと、フリーランス期間後のキャリア選択肢が広がりやすくなります。
このように、SESやSIerといった企業構造を理解することで、「なぜ同じクラウドスキルでも、年収が大きく違うのか」が見えてきます。
特にSESでは、3次・4次請けの下流層と、2次請け以上の上流層で報酬構造がまったく異なります。
下図は、代表的な階層ごとの構造と年収レンジを整理したものです。



図解:クラウドエンジニアの所属階層と年収差
働き方別の報酬レンジ早見表(2025年版)
各働き方によって、担当範囲や責任の重さ、報酬構造は大きく異なります。
下の表では、クラウドエンジニアがどのようなポジションで、どの程度の年収を狙えるのかを整理しました。
「自分の今の環境はどの層にあたるのか」、「次にどこを目指すべきか」を把握する目安として、活用してください。
| 働き方 | 年収/単価目安 | 主な特徴・評価ポイント |
| SES(3・4次請け) | 400〜550万円 | 運用中心。構築案件への転換が年収アップの鍵。 |
| SES(2次請け) | 500〜750万円 | 構築・設計フェーズに参画可能。スキル次第で高単価可。 |
| SIer(一次請け) | 600〜1,000万円 | 顧客直案件・上流工程。AWS SAP保持者は高待遇になりやすい。 |
| 事業会社・内製化企業 | 600〜900万円 | クラウド推進・最適化担当。経営視点が評価されやすい。 |
| フリーランス・業務委託 | 月70〜120万円 | スキル直結報酬。自由度高いが、マネジメント経験が積みにくい。 |
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年収が伸び悩むケースと回避法
クラウドエンジニアは平均年収が高い職種ですが、全員が自動的に収入を伸ばせるわけではありません。
実際には、キャリアの方向性を誤ることで、年収が頭打ちになるケースも少なくありません。
ここでは、特に現場でよく見られる「年収が伸び悩む3つのパターン」と、その回避策を解説していきます。
SES常駐・運用保守に長く留まるリスク
クラウドスキルを持っていても、常駐SESで運用・保守中心の業務に長く留まると、年収レンジが固定化しやすくなります。
特に、3次・4次請けのSES企業では、案件単価が下流工程ほど低く設定されており、スキルを伸ばしても報酬が上がりにくい構造になっています。
■よくある停滞パターン:
→運用保守 → 定常対応 → 構築機会がない → 経験スキルが横ばい
■回避のポイント:
・「構築経験」や「設計フェーズ」に関われる案件へ転換する
・Terraform、Ansible、CI/CDなどの自動化スキルを身につける
・2次請け以上、またはSIer直案件の比率が高い企業に転職する
補足:
SESのままでも「上流工程比率が高い企業」や「自社内請負体制を持つ企業」を選べば、クラウド構築・設計の経験を積みながら単価を上げることが可能です。
資格偏重で実務が伴わないケース
AWS認定資格やAzure資格は、クラウドエンジニアとしての入口として有効です。
しかし、資格を取っただけで実務経験が乏しい状態だと、年収が上がらないまま停滞するケースが多いです。
■よくある停滞パターン:
→AWS SAAやAzure AZ-104を取得したが、運用監視業務が中心で設計・構築経験がない
→ 「資格はあるけど、任せられる業務が少ない」状態になってしまう
■回避のポイント:
・資格で学んだ内容を、ハンズオンや社内検証環境で実践する
・資格取得後に「構築」、「移行」案件へ挑戦するキャリアプランを立てる
・SAAからSAP、AZ-104からAZ-305など、上流志向の資格を目指す
補足:
資格は「入り口」であり、評価を決めるのは実務成果と役割範囲です。
面接や転職活動の際には、「資格+実務+改善提案」の3点セットでアピールできると、評価が高まりやすいです。
クラウド企業の見極め方(ブラック回避のチェックポイント)
「クラウド案件」と聞くと魅力的に感じますが、すべてが成長につながるわけではありません。
中には、クラウドを名乗りながらも実態はオンプレ保守や外注管理に近い「名ばかりクラウド求人」も存在します。
こうした企業に入ってしまうと、スキルアップの機会が乏しくなることがあります。また最悪のケースとして、残業過多・低単価案件に長く縛られてしまうリスクがあります。
■ブラック企業見極めポイント:
・「クラウド構築」ではなく「運用監視」がメインになっていないか
・自社メンバーが案件の中核を担っているか(丸投げ構造ではないか)
・クラウド設計やIaCツールを実際に扱っているか
・技術的成長を支援する文化があるか(資格支援・ナレッジ共有・勉強会など)
補足:
求人票や面接で「構築案件比率」、「直請け比率」、「夜勤有無」を確認すると、企業の技術志向や案件レベルが見えてきます。
→関連記事:クラウドエンジニアはやめとけ?向いている人・向いていない人を徹底解説
まとめ
クラウドエンジニアの年収が伸び悩む要因は、スキル不足だけでなく「環境選びのミスマッチ」であることも多いです。
SES常駐・資格偏重・ブラック案件といった落とし穴を回避し、スキルが正当に評価される環境に身を置くことが、長期的な年収アップの最短ルートです。
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年収を上げるキャリアロードマップ【図解付き】
クラウドエンジニアとして年収を上げるには、市場価値の高いスキルを実務で磨き、上位工程(設計・最適化・戦略立案)へステップアップすることが重要です。
以下の図は、クラウドエンジニアの典型的なキャリアステップと年収ピラミッドを示したものです。



図解:クラウドエンジニアのキャリアと年収の関係を示すピラミッド構造
ステップ1|運用・保守フェーズ(350〜500万円)
キャリアの入口となるフェーズで、主に監視・運用・障害対応を担当します。
多くのエンジニアがこのステージからクラウドエンジニアのキャリアを始め、現場でクラウドや仮想化環境に触れながら、基礎力を身につけます。
■運用・保守フェーズの特徴:
・主な業務:クラウド環境の監視、アカウント管理、簡易設定変更
・求められるスキル:Linux・ネットワーク基礎、AWS CLF/Azure AZ-900
・年収目安:350〜500万円
年収アップのポイント:
運用から「構築補助」へのステップを早期に意識し実現することで、年収が急伸しやすい。
→関連記事:クラウドエンジニア勉強法・学習ロードマップ
ステップ2|設計・構築フェーズ(500〜800万円)
実際にクラウド環境を構築し、設計・冗長化・セキュリティ設計などを担う中核フェーズ。
この層で最も年収が上がりやすく、多くのエンジニアが「技術力で評価されるポジション」に成長します。
■設計・構築フェーズの特徴:
・主な業務:AWS/Azureの構築、ネットワーク設計、IaC構成管理
・求められるスキル:AWS SAA、Azure AZ-104、Terraform、セキュリティ設計
・年収目安:500〜800万円
年収アップのポイント:
設計書作成・提案フェーズ・リーダー/サブリーダー業務に関われるかが、700万円ライン突破の分かれ道。
→関連記事:AWSエンジニアの年収まとめ
ステップ3|クラウドアーキテクト・マネージャ(700〜1,000万円)
技術とマネジメントの両面でプロジェクトを牽引する層です。
クラウド構成全体の最適化、コスト・セキュリティの管理、チームリードなど「判断力」が報酬に直結します。
■クラウドアーキテクト・マネージャの特徴:
・主な業務:クラウド設計全体の統括、メンバー育成、ベンダー調整
・求められるスキル:AWS SAP、Azure AZ-305、ガバナンス・コスト最適化
・年収目安:700〜1,000万円
年収アップのポイント:
チームリードや設計責任者として実績を積むことで、さらに上位レイヤー(SRE/コンサル)へのステップアップが目指せます。
→関連記事:クラウドエンジニアの将来性・需要まとめ
ステップ4|コンサル・SRE職・フリーランス(800〜1,200万円)
最上位フェーズでは、クラウド戦略の策定・改善提案・自動化・信頼性設計を担います。
単なる技術者ではなく、「事業を支える技術責任者」としての役割が求められる最上級の層です。
■コンサル・SREの特徴:
・主な業務:DX推進、SRE/DevOps構築、マルチクラウド最適化提案
・求められるスキル:クラウド全般、CI/CD、Python/Go、FinOps、セキュリティ設計
・年収目安:800〜1,200万円
コンサル・SRE・アーキテクトのいずれでも、「組織に変化を起こす力」が報酬の軸となります。
また、フリーランスの場合は、月単価80〜120万円が狙えていきます。
まとめ
クラウドエンジニアのキャリアは、「構築・設計スキルを磨き、判断・提案力を高める」ことで確実に上層へ進む構造です。
資格はあくまで通過点です。「スキル × 経験 × 環境選び」の三拍子を揃えた人ほど、年収1,000万円の壁を超えやすくなります。
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将来性と収入トレンド【AI・自動化時代の展望】
クラウドエンジニアの需要は、今後10年でさらに拡大すると予測されています。
その背景には、FinOps(コスト最適化)・自動化 ・AIなどの新領域が急速に発展し、従来の「構築できる人材」から「仕組みを最適化できる人材」へのシフトが起きているためです。
ここでは、クラウドエンジニアの報酬トレンドと、FinOps・SRE・AIなどの新しい専門分野がもたらす将来性を整理していきます。
FinOps/SRE/AI領域で上昇する報酬トレンド
クラウド技術の成熟に伴い、単なる構築スキルではなく「運用自動化・最適化スキル」 が報酬の軸になっています。
特に以下の3領域では、求人・年収ともに右肩上がりの傾向が続いています。
| 領域 | 主な役割 | 年収目安 | 特徴 |
| FinOps(クラウドコスト最適化) | コスト分析・運用改善・経営判断支援 | 600〜1,000万円 | 経営視点を持つ技術者として高評価 |
| SRE(Site Reliability Engineering) | サービスの信頼性・可用性向上、自動化・監視・CI/CD構築 | 700〜1,200万円 | AWSやGCP上の大規模システム運用で報酬が高水準 |
| AI×クラウド(MLOps/AI基盤構築) | AI学習環境・データ基盤の整備・運用 | 800〜1,300万円 | AI導入企業の急増でニーズ拡大中 |
ポイント:
企業は「コストを削減しながら、高可用性を実現できる人材」を高く評価する傾向が強まっています。
そのため、FinOps/SREの知識を持つクラウドエンジニアは、高年収層に位置づけられつつあります。
AI活用クラウドエンジニア(MLOps/Bedrock/Vertex AI)の台頭
AIの普及は、クラウドエンジニアの仕事領域をさらに拡張させています。
その中で注目が高まっているのが、「AI基盤をクラウドで運用するエンジニア」=MLOps/AIインフラ構築エンジニアです。
■生成AIサービス:
・AWS Bedrock:生成AIモデルを安全に活用できるマネージド基盤
・Google Vertex AI:AIモデルのトレーニング・推論環境を一元管理
・Azure AI Studio:AIアプリ開発を支援する統合クラウド環境
これらを扱える人材は、AIとクラウドの橋渡し役として希少価値が高まっています。
データエンジニアやAI研究職に比べて「ビジネス実装寄り」のスキルが求められるため、既存のインフラ・クラウドエンジニアがステップアップしやすい分野でもあります。
今後10年で人材価値が高まり続ける理由
クラウドエンジニアの人材価値が今後も上昇すると考えられる理由は、以下の3点に集約されます。
■クラウドエンジニアの市場価値が高まる理由:
・クラウド依存度の加速:
→ 企業のDX・AI・IoTプロジェクトのほぼすべてがクラウド上で構築される時代に。
→オンプレ主体のシステムは減少し、クラウド運用スキルが事業インフラの中心に。
・自動化・最適化の担い手不足:
→ IaCやSREを扱える人材がまだ少なく、リーダークラスは常に売り手市場。
→特にTerraformやAnsibleなど自動化スキルは、報酬差に直結。
・AI・FinOpsなど新職種の創出:
→ 企業は「AI×クラウド」、「クラウド×経営」の新領域を急拡大中。
→技術力とビジネス理解を兼ね備えたクラウド人材は、経営層直下のポジションでも求められつつあります。
結論:
クラウドエンジニアは、単なるIT職ではなく「経営を支える技術戦略人材」へと進化しています。
AI・自動化時代においても、最も「伸びるエンジニア職種」のひとつであることは間違いありません。
→関連記事:クラウドエンジニアの将来性・需要まとめ
まとめ|年収アップの鍵は「スキル×実務×転職戦略」
クラウドエンジニアとして年収を上げるために重要なのは、「スキルを磨く」→「実務で成果を出す」→「より良い環境を選ぶ」という3ステップを確実に踏むことです。
年収を伸ばす人とそうでない人の差は、スキルの有無よりも「環境を変えながら、成長を続けられるか」にもあります。
特にインフラ経験者であれば、クラウド領域にスキルを広げることで、報酬レンジは大きく上昇します。
3ステップで年収を上げるポイント整理
年収を高めるポイントを、以下3ステップにまとめて整理します。
| ステップ | 内容 | 年収アップのポイント |
| ステップ1 | スキルを磨く(資格+実践) | AWS・Azureなどの設計スキルを学び、構築工程を担えるようにする。 |
| ステップ2 | 実務で成果を出す | プロジェクトで成果を可視化(構築リード・自動化・改善提案など)。 |
| ステップ3 | 環境を選び直す | 年収・評価制度・担当工程が合う上流企業へ転職またはステップアップ。 |
スキルや資格は、「市場価値を可視化する手段」です。最終的な評価は「実務+役割+環境」で決まります。
クラウド時代に選ばれるエンジニアとは?
これからの時代に、さらに選ばれるクラウドエンジニアは、単に「構築できる人」ではなく、「仕組みを最適化し、事業に貢献できる人」です。
AI・自動化・FinOpsなどの新領域が広がる今、技術力だけでなく「ビジネス理解と提案力」を兼ね備えた人材が、報酬・ポジションの両面で最も評価されています。
クラウドエンジニアとしてキャリアを築くなら、「学び続ける姿勢 × 実務経験 × 環境選び」 の3点を意識して行動していきましょう。
あなたの市場価値を「最高年収」に変える
今のスキルや経験を「過小評価」している人は多いです。
一度プロの目線で、あなたの市場価値を確認してみてください。
また、年収を上げたいけど「クラウドエンジニアって本当に大丈夫?」と不安な方は、以下の関連記事も参考にしてください。
→関連記事:クラウドエンジニアはやめとけ?向いている人・向いていない人を解説
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SES常駐や下流工程に留まらず、年収800万円以上のキャリアを目指す方へ。
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最適な年収アップ戦略と、高単価な直請け・事業会社案件をご提案します。
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よくある質問(FAQ)
ここではクラウドエンジニアの年収について、よくある質問をまとめました。
Q1:未経験からでも高年収を狙える?
未経験からいきなり高年収は難しいですが、実務経験を積みながら資格を取得し、設計・構築に携われるようになれば年収アップは十分可能です。
最初はSESで400〜500万円程度からスタートする人が多いですが、3〜5年でクラウド設計・SRE・セキュリティにスキルを広げることで、年収700〜1,000万円が狙えるキャリアパスも見えてきます。
Q2:高年収エンジニアの平均年齢は?
企業の規模や役割によりますが、年収800万円を超える設計・リード層は30代前半〜40代前半が中心です。
特にWeb系の大手事業会社では、成果主義の評価が強いため、20代後半で高収入に到達するケースもあります。
→年齢に関わらず「設計・構築経験+マネジメントやSRE・セキュリティの専門性」が評価されるため、早い段階でキャリア戦略を意識することが重要です。
Q3:AWSとAzure、どちらが稼げる?
国内ではAWSの案件数が最も多く、フリーランス単価・転職市場の年収水準ともにAWSがやや有利です。
ただし、大手企業や官公庁系ではAzure採用も拡大しており、Azureエンジニアは競合が少ない分、専門性を評価されて高年収につながるケースもあります。
→結論として、案件数で稼ぎやすいのはAWS、希少性で強みを発揮しやすいのはAzureです。両方扱えると市場価値がさらに高まります。
→関連記事:AWSエンジニアの年収相場|未経験から資格・経験別に徹底解説
Q4:フリーランスと正社員、どちらが得?
稼ぎを最大化したいならフリーランス、安定を重視するなら正社員という選択になります。
■フリーランスと正社員:
・フリーランス:
→月単価70〜120万円以上も可能。大規模移行や設計案件なら年収1,000万円超えも現実的。ただし社会保険・営業・税務管理は自己責任。案件継続性も課題。
・正社員:
→年収は500〜800万円程度が中心。福利厚生や安定収入があるため長期的な安心感が強み。
「正社員→フリーランス」、「フリーランス→正社員」のように、キャリアの途中で切り替える人もいます。
Q5:資格手当はどれくらい?
企業によって差がありますが、月5,000円〜3万円程度の手当が多く、合格一時金(5万〜20万円)を支給する企業もあります。
ただし「資格を持っている=自動的に高収入」ではありません。特にクラウドエンジニアは、実務経験とセットで評価されてこそ昇給につながる点には注意が必要です。
上記のような一般的な質問の他にも、「自分のスキルでどんな求人がある?」、「年収を上げるにはどの順番で資格を取るべき?」といった個別相談も多いです。
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関連記事:クラウドエンジニアとしてキャリアアップを目指す方へ
1. 職種を深く知る
関連記事
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→ AWSエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
→ インフラエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
→ サーバーエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
→ ネットワークエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
2. 学習・資格を深く知る
関連記事
→ クラウドエンジニア勉強法ロードマップ
→ AWSエンジニアの勉強方法まとめ
→ クラウドエンジニアに必要な資格まとめ
→ AWSエンジニアに必要な資格まとめ
→ AWS SAAの勉強法・参考書まとめ【実務に直結】
3. キャリアと年収を知る
関連記事
→ クラウドエンジニアの将来性まとめ
→ AWSエンジニアの年収相場まとめ
→ クラウドエンジニアはやめとけ?向いている人・向いていない人
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