こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「クラウドエンジニアになりたいけど、未経験から本当に目指せるの?」
「どんな勉強をすれば、転職できるレベルになるの?」
そんな不安を抱いていませんか?
結論から言うと、未経験からクラウドエンジニアになることは可能です。ただし、誰でも簡単になれるわけではなく、再現性には大きな個人差があります。
特にIT業界未経験の場合、最初からクラウド専任で採用されるケースは少なく、多くの人は「インフラ基礎 → クラウド → 実務経験」という段階を踏んでキャリアを築いています。
一方で、サーバー運用や開発などのIT経験がある人は、基礎知識を活かしてクラウド領域へ移行できるケースが増えています。
つまり「未経験」といっても、実際には次の3タイプに分かれます。
■タイプ別、クラウドキャリアのステップ:
・① IT未経験者(完全ゼロスタート):インフラ基礎 → クラウド → 実務経験と段階的に進む
・② IT経験者(運用/開発など):既存スキルを活かしてクラウド領域へ拡張
・③ IT経験+サーバー構築経験者:クラウド移行が最も早い層
この記事では、タイプ別に「現実的に転職を成功させるロードマップ」を解説し、資格・学習・転職活動のすべてを最短距離でつなげる方法を紹介していきます。
クラウドエンジニアという仕事の全体像をまだつかんでいない方は、まず以下もご覧ください。
\ 未経験からクラウドエンジニアを目指す方へ /
未経験者が知るべき2つのルート(最短 vs 王道)
クラウドエンジニアを目指すには、大きく分けて 「最短ルート」 と 「王道ルート」 の2パターンがあります。
どちらのルートでも転職成功は可能ですが、あなたの年齢、IT経験、学習リソースによって最適なルートは異なります。
まずは、それぞれの特徴と学習順番・期間などを整理していきます。
| ルート | 学習順番・期間目安 | メリット | デメリット |
| 【最短】 AWS SAA先行型 | AWS基礎 → SAA合格 → 実践(ハンズオン) → 転職(3〜6ヶ月) | ・短期間で「クラウド志望」をアピール可能 ・AWS資格が求人で評価されやすい | ・基礎が弱いと、実務や転職活動でつまずくことも ・インフラ全体像の理解が浅くなるリスク |
| 【王道】 Linux・NW基礎型 | Linux・NW基礎 → LinuC/CCNA → AWS基礎 → SAA合格 → 転職(6〜12ヶ月) | ・インフラ基礎が身につき、応用が利く ・構築・運用など幅広いキャリアに展開可能 | ・学習に時間がかかる ・転職までに1年かかるケースも |
タイプ別:おすすめルートと進め方
| 経験タイプ | おすすめルート | 理由とポイント |
| ① IT未経験者(完全ゼロ) | 王道ルート | 基礎(Linux・NW)から着実に進むことで、転職後のキャリア停滞リスクを最小限に抑えられます。 |
| ② IT経験者(インフラ/開発など) | 王道ルート or 最短ルート | 既存のIT知識を活かしてSAAを先行取得するのもOKだが、成功率が高いのは王道ルート。 |
| ③ サーバー構築経験者 | 最短ルート | 基礎理解があるため、最短でSAAを取得し、実践的なアウトプットで早期移行を目指せます。 |
多くの方が、最初に携わるのは AWSエンジニア(クラウド構築・運用担当) です。
そのため、AWSの資格を中心に据えながら、どの段階でクラウド実務へ接続できるかを明確にすることも最速のポイントです。
AWSエンジニアの全体像を知りたい方は、以下の記事が参考になります。
→関連記事:AWSエンジニアとは?仕事内容・将来性を解説
【最短で成功するために】
どのルートが最適か迷ったら、あなたの「年齢・スキル・目指すゴール」に合わせて、最短距離の学習プランと企業選びのステップを、専門家が無料で提案します。
資格取得の考え方と順番
クラウドエンジニアを目指す上で、資格は「転職活動の武器」であり、自分の学習度合いを客観的に示せる証明でもあります。
ここでは、未経験者が挫折せずにスキルを積み上げるための、資格の考え方と順番を整理します。
なぜ資格が重要なのか
クラウドエンジニアは実務スキルが重視される職種ですが、未経験者はまず「やる気」と「基礎理解」を資格で示すことが有効です。
企業は以下の観点で、資格を評価します。
■資格が評価される理由:
・学習意欲・継続力を示せる
・IT基礎、クラウドの仕組みを体系的に理解している証明になる
・案件に配属しやすくなる、配属後にキャッチアップしやすいと判断される
特にAWS資格(SAAなど)は「採用条件」、「求人票上の歓迎スキル」に明記されるケースが多く、書類通過率を上げる武器となります。
取得すべき資格、学習の順番(王道ステップ)
資格は、以下の順番で学ぶと最も再現性が高く、転職成功率が高まります。
| ステップ | 目的 | 資格 | 学習のポイント |
| ステップ1: ITインフラの基礎理解 | サーバー・ネットワークの基本構造を理解 | LinuC-1 または LPIC-1 / CCNA | LinuxコマンドやTCP/IPを通して「インフラとは何か」をつかむ(目安:3~6ヶ月) |
| ステップ2: クラウドの全体像を学ぶ(任意) | クラウド概念とAWSサービスの基礎を習得 | AWS CLF(クラウドプラクティショナー) | CLFは初学者には有効だが、SAAから直接挑戦してOK |
| ステップ3: 設計レベルで使える知識を学ぶ | 実務レベルの理解を身につける | AWS SAA(ソリューションアーキテクト) | EC2・VPC・IAMなど構成理解と設計問題を重点的に学習(目安:3~6ヶ月) |
| ステップ4: 実践アウトプット | 学んだ内容を「手を動かして証明」 | AWS無料枠構築 | 実際にAWS環境を構築し、動作を確認。設計図やメモを残しておくと◎ |
ステップ4の実践アウトプットは、学んだ知識を「実際に手を動かして証明する」ステップです。
AWSの無料利用枠を使い、EC2やS3を用いた小規模環境を構築してみましょう。「動くものを作れる」経験は、資格以上に実務で評価されます。
補足:
サーバー構築経験がある方:
どんな構成を作ったかを職務経歴書に追記し、面接でも話せるように言語化しておくと評価されます。
実務にて構築経験がない方:
AWSの無料利用枠での構築にくわえて、ブログやQiitaで学習内容を発信したり、GitHubで手順を公開すると、学習意欲の評価につながります。
資格の考え方(どのタイプにも共通)
クラウドエンジニアを目指す上で大切なのは、資格を「ゴール」とするのではなく、「実務へつなぐ手段」として考えることです。
どのルートを選ぶ場合でも、資格で得た知識を手を動かして実践につなげることで、初めて価値が生まれます。
■資格の考え方:
・資格はゴールではなく「実務へ繋ぐ手段」
→ AWS認定取得後は、必ずハンズオン(実機操作)とアウトプットを行う。
・SAAは「実務レベルの入口」
→AWS SAAは、ぜひ取得したいクラウドの登竜門的資格。
・LPIC/LinuC、CCNAは「クラウドの基礎となり、土台となる」
→Linuxの操作・権限管理、ネットワークの仕組み(VPC・ルーティング)を理解でき、その後圧倒的にスムーズになる。
経験タイプ別の資格戦略
あなたの経験レベルによって、最適な資格の進め方は異なります。以下の方針を目安に、学習の優先順位を決めましょう。
■資格の方針:
・IT未経験者:LPIC/LinuC→CCNA→CLF→SAA という流れが王道。
・IT経験者(運用/開発など):AWS SAAを軸に集中。必要に応じてLinux基礎を補う。
・サーバー構築経験者:SAA+AWS無料枠構築で最短移行。
→関連記事:クラウドエンジニアの勉強方法ロードマップ
20代の未経験者は、ポテンシャル採用のチャンスが多く、最短3ヶ月程度での転職も目指せます。
ただし、30代になると企業から求められる基準が大きく変わります。
以下からは、30代が確実にクラウドエンジニアになるための「現実的なロードマップ」を解説します。
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30代未経験の現実とキャリア突破ロードマップ
30代からクラウドエンジニアを目指す方にとって、現実は決して甘くありません。
特に 「IT業界未経験」からクラウド領域へいきなり挑戦するのは、かなり難易度が高いのが実情です。
企業が求めるクラウドスキルは「設計・構築・運用」の延長線上にあり、インフラ(サーバー・ネットワーク)の基礎理解を前提としているためです。
しかし、道がないわけではありません。
「未経験 → インフラエンジニア → クラウドエンジニア」というルートを着実に進めば、30代からでもキャリア転換は十分に可能です。
ここでは、その現実と突破戦略を整理していきます。
なぜ30代未経験からいきなりクラウドは難しいのか
クラウドエンジニアは、ITインフラの構築・運用を理解していることが前提の職種です。
AWSやAzureなどのクラウド環境でも、実際に扱うのは仮想サーバー、ネットワーク、ストレージなどインフラと同じ要素です。
そのため、採用企業の多くは「オンプレ(従来のインフラ)を理解した上で、クラウドを扱える人材」を求めています。
つまり、クラウドは「入口」ではなく「次のステップ」です。IT未経験から直接クラウドを目指すより、まずインフラ現場で基礎を身につける方が近道です。
現実的なキャリアステップ:未経験 → インフラ(構築・運用) → クラウド
30代未経験者がクラウドエンジニアになるには、以下のようなステップが最も再現性が高いです。
特にサーバー構築経験を挟むことで、クラウド設計・運用へのキャリアシフトがスムーズになります。
| ステップ | フェーズ | 主な内容 | ゴール |
| ステップ1:基礎学習(3〜6ヶ月) | 学習期 | Linux/ネットワークの基礎を習得。LinuC・CCNAで知識を可視化。 | インフラ理解の土台を固める |
| ステップ2:実務経験の獲得(6〜12ヶ月) | 実務期 | サーバー・ネットワークの監視や運用業務で現場経験を積む。 | 障害対応や運用フローを体得 |
| ステップ3:サーバー構築スキルの習得(12ヶ月~) | 発展期 | 実機・仮想環境でWebサーバーやメールサーバーを構築し、設定・運用を学ぶ。 | クラウド構築の前提となる設計力を習得 |
| ステップ4:クラウドスキルの習得(6ヶ月〜) | 応用期 | AWS認定資格(SAA)を取得し、無料枠で構築演習。 | クラウド構築・設計スキルを獲得 |
| ステップ5:クラウド転職・キャリアアップ(2〜3年後) | 転換期 | クラウド運用・構築案件にチャレンジ。 | クラウド専任エンジニアへ |
多くのクラウド案件では「サーバー構築経験者」が優先的に採用されます。そのため、インフラ現場で1~2年以上はサーバー構築に関わることが、クラウド転職の最短ルートです。
「運用 → サーバー構築 → クラウド構築」という3段階を踏むことで、企業から見ても「成長イメージが描きやすい人材」になることができます。
30代が突破するための3つの条件(資格・実績・支援)
30代未経験からインフラ・クラウドへ進むには、「学びの証明」、「自走力の可視化」、「戦略的な支援」の3つを揃えることが重要です。
① 資格:知識を客観的に証明する
まずは LinuC(またはLPIC)・CCNA・AWS SAA の3資格を軸に進めましょう。
これらはインフラからクラウドまでの一貫スキルを示す証拠になり、30代でも採用側が安心して判断できます。
② 実績:学びを形にして見せる
AWS無料枠を使い、Webサーバーやアプリ環境を自分で構築してみましょう。
また実務経験が不足している場合は、QiitaやGitHubで学習過程を発信することで、「学んだだけで終わらない人材」を証明でき、補足材料にもなります。
③ 支援:戦略的なキャリア設計をプロと行う
独学で時間を浪費するよりも、キャリアの方向性を専門家と一緒に整理する方が早く、失敗リスクも減らせます。
特に30代では、「どんなポジションを狙うべきか」、「どのスキルを優先すべきか」を明確にするだけでも、学習の無駄が大幅に減ります。
あなたの現在のスキル・年齢・キャリアゴールに合わせて、最短ルートでクラウド領域へ進むためのステップ設計を無料で相談できます。
実例:30代でクラウドエンジニア転職に成功したケース
以下は、30代からクラウドエンジニア転職に成功した実例です。
■転職の実例:
・30歳・営業職 → LPIC-1・SAAを取得し、クラウド運用ポジションで採用
・32歳・ヘルプデスク → LPIC-2取得後、半年でAWS移行案件に参画
資格+実践アウトプット+専門家のサポートを組み合わせることで、キャリアの実現確度が高まります。
まとめ:遠回りのようで最短の道
30代未経験からクラウドエンジニアになるには、「いきなりクラウド」よりも「インフラを経てクラウドへ」の方が確実かつ最短です。
■まとめ:
・IT未経験でも、基礎→現場→クラウドの3ステップを踏めば実現可能
・インフラ経験があることで、転職成功率も、転職後の定着率・成長スピードも高い
・成功の鍵は「資格+実践+支援」の三位一体戦略
30代から確実にクラウドエンジニアを目指したい方へ
「未経験からでは難しい」と言われる30代でも、
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転職活動のコツ
クラウドエンジニアとして内定を得るためには、「資格や勉強」だけでなく、どんな現場からキャリアを始めるかを見極めることも重要です。
特に未経験から挑戦する場合、理想の求人(クラウド構築・自社開発)ばかりに目を向けると、「応募しても通らない」、「スキルが合わない」といった壁にぶつかりやすくなります。
まずは現実的なステップを踏みながら、企業に伝わる学習実績と面接戦略を整えることが、転職成功への近道です。
ここでは、未経験からクラウドエンジニアに転職するための3つの実践ポイントを紹介します。
最初はどんな現場から入るべきか?
IT完全未経験からクラウドエンジニアを目指す場合、いきなりクラウド構築や設計を担当するのは現実的ではありません。
まずは、インフラ運用やサーバー構築を経験できる現場に入るのが近道です。
最初のステップで「運用・構築」を経験しておくと、その後のクラウド転職が格段にスムーズになります。
| フェーズ | 主な仕事内容 | 身につく力 |
| ① 運用・監視 | システムの稼働監視、障害対応、手順書作成など | トラブル対応力、基礎コマンドの実践力 |
| ② サーバー構築 | 仮想環境・オンプレでの構築作業、設定変更 | 環境構築の流れ理解、クラウド移行への下地 |
| ③ クラウド構築 | AWS/Azureでの環境設計・構築、IaC(Terraformなど) | 設計力・自動化・セキュリティ知識 |
この順序でステップアップしていくことで、スキル習得具合によっては、2〜3年後にはクラウド構築や設計にも挑戦できるようになります。
→未経験のうちは、「最初の現場=学ぶ場所」と捉えるのがポイントです。最初から完璧な職場を選ぶよりも、成長できる環境を選ぶことが成功の近道です。
職務経歴書で「学習実績」を見せる
未経験者の転職では、「実務経験がない=何もできない」と判断されがちです。
そのため、学習の過程そのものを「実績」として見せることも重要です。
■職務経歴書に書くべきポイント:
・学習期間と使った教材(例:Udemy、AWS公式Skill Builderなど)
・取得資格と学習で得た知識(例:AWS SAA/LPIC/CCNA)
・AWS無料枠で構築した内容(EC2、VPC、S3、IAMなど)
・(さらにPRしたいなら)QiitaやGitHubなどでのアウトプット実績
また、学習内容を「何を学んだか」ではなく、「何ができるようになったか」で書くのがコツです。
例として「AWSの勉強をしました」ではなく、「AWS環境を構築し、VPC内でEC2インスタンスを設定・通信確認を行いました」と、できるようになったことを具体的に書きましょう。
面接で問われるポイントを理解する
未経験からの面接では、技術知識そのものよりも「目的意識」と「学びの姿勢」が重視されます。
特にクラウド職では「継続学習」、「理解力」、「問題解決力」の3点も評価の基準になりやすいです。
| 質問例 | 回答の方向性 |
| なぜクラウドエンジニアを目指したのですか? | 「ITインフラ全体を支える仕組みに関心を持ち、スケーラブルな環境構築を学びたい」など、動機を具体化する。 |
| なぜ今転職を考えている?なぜ今クラウド? | 「LPIC・SAAを取得し、知識を実務で活かせる段階に来た。活かして貢献したい」といった、準備→行動→挑戦の流れで説明。 |
| どんな勉強をしていますか? | AWS SAA・LinuC・CCNAなど具体的に言い、無料枠構築などの行動も添える。 |
| 今後どのようなエンジニアを目指したい? | 「まずはクラウド環境の運用・構築を担当し、将来的に設計や自動化に携わりたい」と成長意欲を示す。実現までのロードマップまで語れると◎。 |
ポイントは「基礎理解+行動+継続意欲」をセットで伝えることです。面接官は、「この人なら伸びそうだ」と思える一貫性を求めています。
まとめ:資格よりも「伝え方」で差がつく
資格を持っていても、転職活動の戦略を誤るとチャンスを逃してしまいます。資格も大事ですが、伝え方は同等もしくはそれ以上に大事です。
まだ資格取得中でも「どのように学び、どう成長しているか」を一貫して伝えられれば、企業は「将来性のある人材」として評価してくれます。
「書類が通らない」、「面接でうまく伝えられない」と感じたら
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専門アドバイザーとの転職相談を活用するのがおすすめです。
あなたの経験・スキルに合わせて、クラウドエンジニア転職の成功戦略を一緒に考えます。
よくある失敗とその回避法
未経験からクラウドエンジニアを目指す人の中には、「学習はしているのに、転職がうまくいかない」、「実務につながらない」と悩む方も少なくありません。
実際、クラウド分野は学習量が多く、自己流だと方向を誤りやすい職種です。
ここでは、転職支援の現場でよく見られる3つの失敗パターンと、その回避策を紹介します。
① 資格を取る前に動いてしまい、準備不足で落ちる
未経験からクラウドエンジニアを目指す場合、資格を取らずに応募を始めてしまうのは、避けた方が良いパターンです。
「学びながら転職活動を進めよう」という意見もありますが、クラウド・インフラ系は技術基礎が重視される職種のため、資格がないと面接で「なぜ資格を取ってないの?」と突っ込まれてしまうこともあります。
このように、「学習中」では評価されにくいのが現実です。
また、プロジェクト異動や部署変更を狙う場合でも、「資格を取ったら考える」と言われたまま、半年・1年経っても異動が叶わないケースも珍しくありません。
だからこそ、まずは資格を「武器」として明確に示すことが大切です。
ポイント:
資格を取ってから転職活動を始めましょう。資格は「採用担当への説得材料」であり、「現場で通用する基礎知識の証明」です。
② 資格だけ取得して実務に結びつかない
資格(AWS SAAやLinuC)を取っても、「それをどう活かせるか」を示せなければ、評価につながりにくいこともあります。
採用担当は「資格を活用する力」も見ています。
そのため資格取得後は、「AWS無料枠でWebサーバーを構築(EC2+VPC+S3など)」などのアウトプットを行うことで、「現場でも使える力」として伝わります。
ポイント:
「資格+手を動かした経験」がある人が、最も評価されやすいです。「資格を取っただけの人」と「資格を活かして何か作った人」の差は、選考で大きな差がつくことがあります。
③ ブラック企業・低スキル現場に入ってしまう
未経験歓迎の求人の中には、「構築経験が積めない」、「クラウド案件もない」など、スキルが身につかない環境が混ざっています。
特にIT業界未経験者の場合、どの現場がスキルアップにつながるかを判断するのは難しく、「入社したものの、構築やクラウドの案件がほぼない」というケースは非常に多いです。
そのため、求人票だけで判断せず、面接時に実際の業務内容を具体的に確認することが大切です。
例:
「入社後、AWSや構築フェーズに携われる可能性はありますか?」
「どのレベルになれば、クラウド案件に関われますか?」
これらを質問することで、「現場で何ができるのか」を事前に把握しやすくなります。
ポイント:
求人票に「AWS」と書かれていても、実際にはクラウドに触れないケースも多い。面接の場で携われる範囲を確認することが、失敗を防ぐ最も確実な方法です。
あわせて読みたい:クラウドエンジニアの「きつい・やめとけ」と言われる理由を知りたい方は以下
→関連記事:クラウドエンジニアはやめとけ?後悔しないために知るべき現実と対策
失敗せずにクラウドエンジニア転職を進めたい方へ
「ブラック求人を避けたい」、「面接でどう聞けばいいか分からない」
そんな不安がある方は、業界・求人をよく知る専門アドバイザーにご相談ください。
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※転職を強要することはありません。キャリア相談のみでもOKです。
よくある質問(FAQ)
ここでクラウドエンジニアを目指す方から、特によく寄せられる質問をまとめました。
「難易度」「資格の順番」「学習時間」「年齢のハードル」など、学習前に不安を感じやすいポイントを中心に解説していきます。
Q1:クラウドエンジニアは未経験でもなれますか?
A:可能です。ただし、「いきなりクラウド専任」は現実的ではありません。
まずはサーバー・ネットワークなどのインフラ基礎(LPIC・CCNAレベル)を押さえた上で、AWS資格(SAAなど)に進むのが成功率の高いルートです。
特に30代未経験の場合は、基礎+資格+実績(アウトプット)を揃えることで採用確率が大きく上がります。
完全未経験からのクラウド転職は簡単ではありませんが、基礎から積み上げれば到達可能です。
Q2:資格はどの順番で取ればよいですか?
A:再現性の高い王道ルートは以下です。
■王道の順番:
1. LPIC-1/LinuC-1、CCNA(インフラ基礎)
2. AWS CLF(任意) → AWS SAA(必須)
CLFは初学者向けの入門資格として有効ですが、SAAから直接挑戦でもOKです。
→関連記事:クラウドエンジニアに必要な資格の順番と選び方
Q3:クラウドエンジニアにプログラミングは必要ですか?
A:必須ではありませんが、理解していると強いです。
クラウドの自動化や運用効率化では、Terraform・CloudFormation・Python・Shellなどを扱う機会があります。
ただし、未経験段階ではまずインフラとクラウドの理解を優先し、その後にプログラミングを学ぶ流れで問題ありません。
Q4:どのくらいの期間でクラウドエンジニアを目指せますか?
A:今までの経験や学習スタイルなどによって個人差がありますが、目安は以下です。
| 経験 | 期間の目安 | 到達目安 |
| IT未経験 | 約1〜3年 | インフラ基礎+AWS資格で転職挑戦レベル |
| IT経験者(運用・開発など) | 約6〜12ヶ月 | AWS資格+実践演習でクラウド案件挑戦可 |
| サーバー構築経験者 | 約3〜6ヶ月 | AWS資格+ハンズオンでクラウド移行が最短 |
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まとめ:自分に合ったルートでクラウドキャリアを切り開こう
クラウドエンジニアは、今後も長期的に需要が拡大し続ける分野です。ただし、IT未経験からいきなりクラウド専任として採用されるケースはごくわずかです。
一方で「インフラ基礎 → クラウド → 実務」というステップを踏むことで、確実性高くキャリアを築けます。
この記事のまとめ
| ステップ | 内容 | ポイント |
| 1. 学習ルートを選ぶ | 最短ルート or 王道ルート | 自分の経験・年齢・目標に合わせて選択 |
| 2. 資格で基礎+知識を証明 | LinuC/CCNA → AWS SAA | SAAはクラウドエンジニアの登竜門 |
| 3. 手を動かして実践する | AWS無料枠構築(ハンズオン) | 「実務で活かせる力」を示す |
| 4. 30代は戦略的に突破 | 資格+実績+転職支援を併用 | 年齢に応じた「確実な戦い方」が必要 |
20代はもちろん、30代でも、インフラ・サーバーの基礎を押さえて一歩ずつ進めば、クラウド案件へ到達できます。
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関連記事:未経験からクラウドエンジニアを目指す方へ
1. 職種を深く知る
関連記事
→ クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
→ AWSエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
→ インフラエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
→ インフラエンジニア未経験まとめ
→ AWSエンジニア未経験まとめ
2. 学習・資格を深く知る
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→ クラウドエンジニアの勉強法ロードマップ
→ クラウドエンジニアのおすすめ資格まとめ
→ AWS SAAの勉強法・参考書まとめ【実務理解】
→ CCNAの勉強法・参考書まとめ【初心者向け】
→ LPIC-1の勉強法・参考書まとめ【実務に直結】
3. キャリアと年収を知る
関連記事
→ クラウドエンジニアの年収相場まとめ
→ クラウドエンジニアの将来性・需要まとめ






