こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
LinuC 101は、Linuxの基本操作やコマンド知識を問う「レベル1」試験の前半です。
102よりも暗記中心の出題が多く、「実務よりも試験テクニックで勝負する」側面があります。
この記事では、未経験から2週間(50時間)で合格を狙うための最短ルートを解説していきます。
筆者自身もLPIC101を50時間で合格後、追加7時間でLinuC101を突破しました。その実体験をもとに、「どうすれば短期間で結果が出るか」を整理しています。
短期間で結果を出したい方に向けて、教材の選び方から時間配分まで具体的に紹介します。
また、LinuC-1の勉強法については、以下の関連記事で説明しています。
→関連記事:LinuC レベル1の勉強方法まとめ|最短合格の教材・勉強時間も解説
LinuC 101は「暗記7:理解3」:短期合格には割り切りが必要
LinuC 101試験は、「暗記すべき項目」が非常に多いのが特徴です。
特に以下の分野で、細かいコマンドやオプションを覚える必要があります。
■暗記が多い分野例:
・GNU/UNIXの基本コマンド(ls、grep、find、tar など)
・ファイル・ディレクトリの管理
・パッケージ管理(rpm、dpkg、apt)
・権限設定とパーミッション
・ディスクやマウントの設定
筆者の経験上、「100%理解しよう」とするより、まず暗記で7割を固めるほうが合格は早いです。
満点を狙う必要はありません。正答率70%を安定して出せる状態を目指しましょう。
ステップ1:試験範囲を写経して把握する
最初にやるべきことは、LinuC公式サイトで出題範囲を確認し、ノートに手書きで写すことです。
LinuC101では、公式サイトの「詳細」に載っている項目がそのまま試験範囲です。
この段階では意味を理解しなくてもOK。「見たことがある単語を増やす」ことが目的です。

LinuC公式ページで、試験範囲の「詳細」欄をノートに写すのがおすすめ。
試験範囲を最初に写すことで、後の学習で「これ見たことある」と思える場面が増え、記憶が定着しやすくなります。
ステップ2:重要ポイントに集中して暗記する
LinuC101では、「出るところ」を徹底的に押さえることが最短ルートです。
暗記・理解用教材は「Linux教科書 LinuCレベル1(あずき本)」1冊に絞りましょう。1冊で十分です。
特にあずき本の「直前チェックシート」に載っている項目は、LinuC101の頻出ポイントです。



ステップ3:問題演習でアウトプット中心に
短期合格を狙うなら、インプットよりアウトプットを重視しましょう。参考書を読むより、問題を解いたほうがはるかに早く定着します。
また、問題演習は以下の2教材に絞りましょう。
■おすすめ問題集:
・Ping-t
・スピードマスター問題集
Ping-tの使い方
Web問題集「Ping-t」では、LinuC101の問題を700問以上解くことができます。
1周目は解けなくてもOKです「問題を読みながら解説をカンニング」して学ぶのがコツです。



※画像引用元:Ping-t
周回を行うことがもっとも大事です。2周目・3周目と正答率が上がっていくのを実感できるはずです。「問題で8割取れる状態」になれば合格圏内です。
実際、筆者もこの方法で「Ping-t正答率80%前後+スピードマスター問題集」→本試験640点で合格できました。
スピードマスター問題集(白本)の使い方
スピードマスター問題集は非常に的中率が高い問題集です。Ping-tだけではなく、最後に白本を利用すると合格率が大きく高まります。
特に「重要度★★★」や「これも重要!」、「模擬試験・問題」の箇所を重点的に学習しましょう。






問題集は、Ping-tとスピードマスター問題集(白本)だけで十分です。筆者もこの2冊だけで合格しました。
また「ここが重要」と書いてある部分は本当に出題されます。深追いせず、重要度が高い部分だけ確実に覚えることを意識しましょう。
ステップ4:ノートを活用して苦手を潰す
問題集を進める中で出てきた「苦手コマンド」や「覚えにくいオプション」は、ノートにまとめて手を動かしながら覚えるのもおすすめです。もちろんキーボードを叩いて覚えてもOKです。



苦手コマンドをまとめ、スマホで撮影して通勤時間に復習するのも効果的。
見るだけでなく手を動かすことで記憶が定着し、復習の効率も上がります。筆者も通勤電車で自作ノートを見返すことで、苦手分野を最短で克服できました。
学習時間の目安(合計50時間)
以下が50時間で仕上げる学習時間の目安です。あくまで参考値として捉えるとよいでしょう。
| フェーズ | 学習内容 | 時間目安 |
| 試験範囲の把握 | 公式サイトを写経 | 3時間 |
| 暗記(重要ポイント集中) | あずき本 | 10時間 |
| 問題演習(Ping-t・白本) | 3周以上+復習 | 30時間 |
| 苦手克服・ノート復習 | まとめと暗記ノート化 | 7時間 |
| 合計 | 約50時間 |
上記のペースで学習が進めると、平日は2時間、休日に7〜8時間を確保できれば、2週間で十分間に合います。
合格後にやるべきこと:Linuxを「触って覚える」
試験に合格したら、次はVirtualBox+Ubuntuなどで実際にLinuxを操作してみましょう。
資格で得た知識を「体で覚える」ことで、実務スキルが一気に伸びます。また、実務でLinuxを触る経験は、構築・設計職種やクラウドエンジニアへのキャリアアップにも直結します。
LinuCを活かせる職種やキャリア例については、以下の関連記事が参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
他のIT資格も比較してみたい方へ
以下の関連記事では、LinuCだけでなく、CCNAやAWSなど、インフラエンジニアに人気の資格を一覧で比較しています。
→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧と取得順番・難易度を徹底解説
まとめ:2週間で合格するには「取捨選択」が鍵
限られた時間で結果を出すには、完璧を目指さず「出るところを確実に取る」こと。合格ラインを最短で突破し、次のステップ(実務・キャリア)につなげましょう。
■この記事のまとめポイント:
・LinuC101は暗記7:理解3の試験。まず出題範囲を写経して把握しよう。
・教材は絞り込み、重要度が高い所(例:重要度★★★など)を確実に覚える。
・問題集はPing-t中心に3周以上。苦手はノート化して反復。
・合格後は実機でLinuxを触り、スキルを定着させる。
短期合格のポイントは、「完璧主義にならないこと」です。
満点を狙わず、合格ラインを突破する学習に集中すれば、未経験でも2週間・50時間で十分突破可能です。
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