こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
LinuC レベル1は、Linuxの基本知識を証明できる資格として、未経験からインフラエンジニアを目指す人、キャリアアップをしたい人に人気の、Linuxの入門資格の立ち位置です。
しかし、LinuC-1は、初学者にとっては学習が難しい資格試験です。ゆえに「どんな勉強方法で進めれば、効率的なのか?」、「本当に独学でも合格できるのか?」と悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、LinuC-1について、独学でも合格できる効率的な勉強方法や、教材、早期合格のコツや、挫折しないコツなどを、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
これからLinuC-1を学ぶ人、現在LinuC-1を勉強中で、挫折しそうに感じている人は、ぜひ参考にしてください。今抱える不安を、解消できる記事になるかも知れません。
LinuC レベル1は独学でも合格できるが、しっかり対策しないと落ちる
LinuC レベル1は、Linuxの基本知識を学ぶ資格であり、IT未経験からでも取得しやすい資格です。特に「独学でも合格できる」と言われることもあり、受験ハードルが低いと感じて、チャレンジする人も増えています。
実際にLinuC レベル1は、独学で十分に合格は可能です。IT知識ゼロからでも合格ができる資格です。早い人は、1ヶ月以内に合格します。
一方で、「基本知識を学ぶ資格」や「独学で合格可能」という印象で、甘く考えて受験をすると、簡単に落ちます。LinuC レベル1は、LinuC試験の中でもっともやさしい試験であるものの、決して簡単な試験ではありません。
LinuC レベル1は、決して簡単な資格ではない
LinuC レベル1は、未経験者にとっては「簡単な資格ではありません」。「独学で合格できる=簡単な資格」と考えるのは要注意です。「勉強を始めたものの、難しすぎて挫折した」という人も少なくありません。
実際に未経験から学習をしてみると、「どう勉強すれば効率よいのか、わからない」、「聞いたことがない用語だらけで、イメージがつかない」、「問題集に取り組んでも、全く解けない」など、心を折る要素がたくさんあります。
また、LinuC-1は、試験範囲が広く、公式提供の過去問もないため、人によっては「試験対策の難しさ」を感じることもあるでしょう。LinuC-1は、決して簡単な資格ではありません。
しかしLinuC-1は、独学でも十分に合格可能
LinuC レベル1は、決して簡単な資格ではありませんが、独学でも十分に合格が可能なことは事実です。合格できる理由は以下です。
■LinuC レベル1が、独学でも合格可能な理由:
・出題範囲が明確に公開されている
・参考書や問題集が豊富に販売されている
・実技試験ではなく、ほぼ選択式の試験である
・65%以上の正答で合格が見込める
LinuC-1は、試験範囲は広いです。Linuxの基本知識や操作はもちろん、シェルスクリプトやネットワーク、セキュリティなど、幅広く学ぶ必要があります。コマンドやオプション、パスも覚える必要があります。
しかし、「LinuC-1の出題範囲は明確に公開されている」のも事実です。101試験の出題範囲も、102試験の出題範囲も公開されています。ゆえに、何をどこまで勉強すればよいのかがまったく分からない試験ではありません。
また、LinuC-1は、試験対策用の参考書や問題集が、書店やネットで入手しやすいのもあります。またLinuC-1を学習できる勉強サイトも多数あり、学習教材が手に入りやすいのも事実です。
さらに、LinuC-1は、実技試験がある訳ではありません。試験問題の8-9割が選択式の問題であるため、正答を選べる(もしくは誤答を選べる)ことで、十分に合格ラインを目指すことができます。
くわえて、LinuC-1試験は全問正答する必要はありません。約65%以上の正答で合格見込みであり、問題の2/3(約40/60問)を正答することで合格が狙える試験ですので、相応間違えても十分に合格がでます。
資格試験では「完璧を目指すことによる、プレッシャー」を感じる人もいますが、問題の約1/3を間違えても、合格に届くと考えると、プレッシャーが少ない試験と言えるでしょう。
LinuC レベル1の効率的な勉強法、コツ
LinuC-1に合格するためには、効率的な学習が重要です。独学でも十分に合格できるものの、効率的に進めないと、膨大な勉強時間が必要になります。
ここでは、LinuC-1に合格をするために、効率的に勉強するコツを説明していきます。
■LinuC-1の効率的な勉強法、コツ:
・最初に「出題範囲」と「頻出ポイント」を理解する
・とにかく、アウトプットに時間を使う
・目標(合格するまでの期日)を決め、逆算して学習計画を立てる
・早めに試験を予約する
最初に「出題範囲」と「頻出ポイント」を理解する
Ping-tなどの問題集を進めていると、「重要ポイントなのか」、「そうではないのか」が分からず、気になる人もいるでしょう。最初は、重要ポイントを見分けることは、誰しもが難しいです。
LinuCは、101試験と102試験に分かれていますが、それぞれの出題範囲や頻出ポイントが、LinuCの公式サイトにて明確に公開されています。
市販の参考書や問題集などでも、出題範囲が掲載されていますが、もっとも明確に公開されているのは、LinuCの公式サイトですので、まずはこれを読み込み、全体像と、頻出ポイントをつかむことをおすすめです。

参照:LinuC 101試験の主題範囲
参照:LinuC 102試験の出題範囲
LinuC公式サイトの中で、特に重要だと思う項目は、出題範囲の中でも「詳細」に記載がある部分です。詳細に記載があるコマンドやパスなどは、本試験に非常に出やすいとも言えるので、最初にしっかりおさえておくとよいでしょう。
また、公式サイトの出題範囲では、各主題に対し「重要度」という内容で重みづけがされていますが、「重要度が高い主題ほど、多くの問題が出題される」と、公式サイトに明記されています。
おそらく、主題の重要度が4であれば、「その主題から、4問程度の問題が提出される」とも考えられます。101試験・102試験ともに、重要度の数を全て足し算すると60になるので、その数値に何かを感じるかも知れません。
LinuCの公式サイトに記載がされている内容・用語を、優先的に学習していくと効率が大きく上がるでしょう。勉強の最初(参考書を読む前)に、まず公式サイトの内容を模写してもよいレベルだと考えます。
とにかく、アウトプットに時間を使う
資格学習には、インプットとアウトプットがあります。参考書を読むことや、教材動画を見ることが「インプットの勉強」であり、問題集を解くことや、手を動かして学習することは「アウトプットの勉強」です。
インプットをしないと、アウトプットができないため、最初にインプットをするのは大事です。一方で、人によっては、完璧に理解できるまで、参考書を読み続ける(インプット学習)人もいます。
試験は、結局「問題が解けないと、合格しません」。インプットの学習だけで、試験で高得点が取れる人は、一部の天才のみでしょう。
私を含めて、普通の頭の人間が、試験の点数を高めていくには、「問題を解いて、学習する」、「問題が解けない場合は、解説を読む」という、アウトプットの学習の時間を確保することが重要と思います。
ゆえに、インプットの時間はほどほどに、多くの時間をアウトプットに使うと、勉強効率は上がるでしょう。学習初期から問題集にも取り組んでも、全く問題ありません。問題集の解説を読んで、理解を深めると効率的です。
目標(合格するまでの期日)を決め、逆算して学習計画を立てる
「いつまでに合格するか?」を決めないと、ダラダラ学習になることがあります。また、試験を予約し、試験日が決まった後に、急速に理解や学習が進むのも、資格受験あるあると言えるでしょう。
漠然と「いつか受けよう」と思って勉強を始めても、モチベーションが続かず、途中で挫折するケースは、非常に多いと言えます。
LinuC-1に合格するために、効率的な学習方法の一つとして、「受験日を先に決めて、そこから逆算してスケジュールを立てる」やり方があります。必要となる勉強時間や期間から逆算して、受験日を決めてみるのはおすすめです。
未経験者であれば、LinuC-1試験の合格までに、130-180時間(1ヶ月-3ヶ月)程度が必要になるのが一般的ですので、「仮に、150時間使って合格する」と考えると、具体的にはおおよそ以下の計画となるでしょう。
1日の勉強時間 | 必要となる勉強期間 |
毎日4時間の学習 | 37.5日程度(1ヶ月強) |
毎日2時間の学習 | 70日程度(2ヶ月強) |
毎日1時間の学習 | 150日程度(5ヶ月) |
上記のように考えると、LinuC 101試験と102試験の合格目標は、以下のようにも設定できます。未経験だと、101試験の方が時間がかかる人が多いと思うため、以下ぐらいに考えてもよいでしょう。
101試験合格の目標 | 102試験合格の目標 | |
毎日4時間学習するなら | 約20日後 | 約15日後 |
毎日2時間学習するなら | 約40日後 | 約30日後 |
毎日1時間学習するなら | 約3ヶ月後 | 約2ヶ月後 |
ただし、LinuC-1試験は、「暗記が非常に多い」ことと、「人によって、学習の仕方によって、勉強時間が大きく変わる」特徴があります。
ゆえに、暗記が非常に多いため、勉強の期間を長く見積もるほど、「覚えて忘れてを繰り返す」傾向が強く、結果として、必要となる勉強時間が増える傾向が強いです。
また、LinuC-1は、学習慣れをしている人は早期に合格しますが、「学習慣れしていない人」や、「非効率な学習をしてしまう人」は、学習時間がさらにかかる必要があります。
資格学習が苦手と思うタイプの方は、LinuC-1の学習時間を、200-250時間で見積もるとよいでしょう。
早めにLinuC-1試験を、予約する
LinuC-1試験は、いつでも予約できます。受験できるテストセンターが空いていれば、2-3日後でもスムーズに予約できます。そのため、「合格できる自信を感じたタイミングで、予約をする人も多い」でしょう。
しかし、「合格できる自信」を感じるタイミングは、人によってさまざまです。人によっては合格できる自信をなかなか持てません。そのため、自信が持てなくても、試験を予約してしまうことは有効なやり方です。
試験日が決まることで、「やらなければいけない期限」が明確になり、自然と危機感が生まれ、急速に学習が進む人は多いです。
学生時代のテスト前や、仕事での納期前に、「急に学習や、作業が進んだ経験」がある人は、多いのではないでしょうか?
特に「試験日が近づかないと、なかなか本気になれない」という人こそ、あえて早めに試験日を決めて、試験を予約することで、自分を追い込みましょう。学習は、期限があるから集中できるとも言えます。
LinuC レベル1を効率的に合格:おすすめ参考書・問題集
LinuC レベル1は、試験対策用の参考書や問題集、勉強サイトや動画などが多数ありますが、ここで個人的に考える、「最短で、効率的に合格をできる参考書・問題集」を説明します。
以下の3つの教材があれば、未経験者でも、LinuC-1は十分に合格できると言えます。もし以下3つの教材だけで合格が難しいと感じた場合は、他の教材を追加するとよいでしょう。
■LinuC-1に合格する、おすすめの参考書・問題集:
・(インプット用)Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)
・(アウトプット用)Ping-t
・(最後の追い込み用)Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応(白本)
仮に、上記の3つの参考書・問題集を利用し、LinuC-1を2ヶ月で合格(101試験を1ヶ月、102試験を1ヶ月)する場合、本代と勉強サイト利用料で、合計 9,750円掛かりますが、もっとも効率はよいでしょう。
お金をさらに節約したいなら、「あずき本だけ、買わない選択」もできます。すると、あずき本代の4,180円を、さらに節約できます。
しかし、ここではもっとも効率が良い勉強のために、3つの参考書・問題集の使い方を、詳しく説明していきます。
(インプット用)Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)
Amazon:Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応
Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)は、LinuC-1の試験対策に特化した参考書と、練習問題・模擬問題がセットになった、LPI-Japan認定の学習教材であり、効率的なインプットに最適です。
あずき本では、101試験と102試験の試験範囲が網羅されており、体系的に勉強を進めることができます。最初にインプットの学習をスピーディに行うなら、あずき本がもっともよいでしょう。
一方であずき本は、初学者にはやや難しい内容ですので、1周目で理解することは難しいです。1周目はわからなくてもどんどん進んで、重要ポイントを押さえることに注力する方が望ましいです。
まずはあずき本で、クイックに1周、もしくは2周した後、理解が進んでいなくても、問題集を利用していくことがおすすめです。
また、あずき本では、「試験直前チェックシート」が付いています。この試験直前チェックシートは、非常に重要なポイントがまとめられています。



この「試験直前チェックシート」だけで合格できる訳ではありませんが、かなり重要な項目がまとめられており、コマ問(記述式問題)としても出題されやすいと思います。
試験直前チェックシートは、コマンド、オプション、パスなどは記述できるようにしておきましょう。
また、可能な限り費用を抑えたい場合は、効率は少し落ちてしまうかも知れませんが、LinuCイージスであれば、あずき本を使わずに無料で学習できます。
価格 | 単行本:4,180円(税込) Kindle版:3,762円(税込) |
ページ数 | 560ページ |
出版社 | 翔泳社 |
発売日 | 2020年6月23日 |
(アウトプット用)Ping-t
Ping-tは、IT業界にて非常に有名な、IT試験のWeb問題集であり、特にCCNAとLinuC、LPIC試験に定評があります。LinuC-1を学習する場合には、このPing-tは非常におすすめです。
LinuC-1試験の合格を目指すために、もっとも時間を使って欲しい勉強教材は、このPing-tです。Ping-tを上手く使えば、Ping-tのみでも合格することもできます。
LinuC-1の勉強において、Ping-tが非常に有用な理由は、「豊富な問題数」と「丁寧な解説」です。LinuC-1試験のみで、約1,300問の問題を勉強することができます。
また、Ping-tほど「解説が役に立つ教材」はあまりないと考えます。選択式の問題では、正答の理由だけでなく、誤答の理由まで丁寧に説明されており、「解説を読む」だけで、理解が深まっていきます。



効率的にLinuC-1に合格するためには、インプットが不十分の状況でも、「早くPing-tに着手し、Ping-tにできるだけ時間を使う」ことがおすすめです。
個人的な所感として、LinuC-1試験で見積もる勉強時間の6割程度は、Ping-tを利用するのがおすすめです。LinuC-1の学習時間を150時間と見積もるなら、そのうち90時間はPing-tを利用するとよいでしょう。
一方で、試験対策目的でPing-tを利用する懸念点は、問題数が多いため、LinuC-1試験に出題されにくい問題も多く掲載されていることがあります。
ゆえに、重要な問題と、それほど重要でない問題を見分け、学習時間に傾斜をかけると、さらに効率的になります。重要問題の見分け方は、前述のLinuCの公式サイトを見て判断するとよいでしょう。
Ping-t | 金額 |
無料コンテンツ(LinuC101試験範囲) | 無料 |
有料コンテンツ(1ヶ月利用) | 2,640円 |
有料コンテンツ(2ヶ月利用) | 3,300円 |
有料コンテンツ(3ヶ月利用) | 3,960円 |
(最後の追い込み用)Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応(白本)
Amazon:Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応
LinuC-1の学習において、Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集(白本)は、強くおすすめできる教材であり、非常に有用な問題集です。
スピードマスター問題集(白本)は、LinuC試験運営元のLPI-Japanの認定教材であり、約470問の問題が掲載されています。
特にLinuC-1試験対策において、スピードマスター問題集から非常に似通った問題が出題される傾向が強く、直前の本試験対策(追い込み学習用)に非常に適しています。
LinuCは過去問がありませんし、スピードマスター問題集からも完全に同じ問題はほぼ出ませんが、過去問のようなイメージで使うことができます。特に以下の3点を集中学習すると、試験の点数は上がりやすいでしょう。
■LinuC-1スピードマスター問題集のおすすめ学習ポイント
・「重要度★★★」の問題
・「これも重要!」の内容
・「模擬試験」の問題
「重要度★★★」の問題は、確実におさえて臨むべきでしょう。問題内容が多少変化したとしても、対処ができる状況を目指すべきと考えます。
スピードマスター問題集の「重要度★」はあまり出題される印象がありません。「重要度★★」は時間があれば、対処したい問題ではありますが、特に集中して学習すべきは「重要度★★★」でしょう。



その他、問題集の中に「これも重要!」という内容もあります。スピードマスター問題集に掲載されている「重要」というワードは、試験に出やすい印象があります。「これも重要!」も見逃さず、おさえるべきでしょう。



最後に、スピードマスター問題集には「模擬試験」の問題があります。101試験、102試験ともに「模擬試験」がそれぞれ掲載されていますが、模擬試験の問題も「重要度★★★」と同程度、もしくはそれ以上に重要な印象です。
LinuC-1の試験直前では、上記のように「重要度★★★」、「これも重要!」、「模擬試験」の問題を、特に集中して学習するとよいでしょう。問題と回答の丸暗記ではなく、やや変化した問題でも答えられるように「理解」が重要です。
価格 | 単行本:2,750円(税込) Kindle版:2,475円(税込) |
ページ数 | 544ページ |
出版社 | 翔泳社 |
発売日 | 2020年9月7日 |
おすすめな学習割合は、あずき本2、Ping-t6、白本2
全ての教材を均等に使おうとすると、時間がかかりすぎて非効率です。逆に、1つの教材に偏りすぎると、試験の出題傾向に対応できない場合もあります。
ここでは、「どの教材を、どのくらいの割合で使うのか?」を悩む人に向けて、おすすめしたい学習の割合は、「あずき本2:Ping-t6:白本2」という割合です。
■LinuC-1の、おすすめ学習割合:
・インプットで理解を進める:あずき本(2割)
・アウトプットで、知識を定着させる:Ping-t(6割)
・本番対策で、最終仕上げを行う:白本(2割)
LinuC レベル1において、「あずき本・Ping-t・白本」の3教材は、鉄板の組み合わせですが、上記のバランスを意識すると、学習のムダを減らし、限られた時間で効率よく勉強を進めることができるでしょう。
独学でも、上記のような有用な学習教材を上手く使えば、LinuC レベル1合格は、決して難しいものではありません。
LinuC レベル1の勉強で、挫折しないために
一方で、LinuC-1の勉強においては、「難しくて、合格できる自信がない」、「何を学んでいるのかも、わからない」、「向いていない」などを感じて、挫折してしまう人もいます。
ただし、挫折しやすい人は、「能力の問題」というよりも、「学習の方法や、やり方の問題」であることが多いと思われます。
「自分にとって効率的な勉強法を見つけること」はとても大事です。ゆえに、今やってる勉強法が「本当に正しいのか?、自分にあっているのか?」を見直すことは、とても重要と言えます。
LinuC-1で、挫折しやすい人の特徴とは
以下より、挫折しやすい人の特徴を説明していきます。挫折しやすい人の特徴に当てはまる場合は、自分の学習方法を見直し、「自分に合うやり方を探しながら、試してみる」こともおすすめです。
■挫折しやすい人の特徴:
・いきなり完璧に理解しようとする(完璧主義)
・インプット重視(アウトプットをしない)
・問題集を使わない、問題集を使うのが遅い
・学習時間を確保できていない
・長期間かけて挑戦しようとする(目標を決めない)
IT分野は専門用語が多く、LinuCも例外ではありません。LinuC-1の学習中には、人生で一度も聞いたことがない「専門用語」がたくさん出てきます。
また覚えることも多いため、「最初から完全に理解する」ことは、一部の天才以外は「不可能に近い」でしょう。それにも関わらず、最初から完璧な理解を求めると、時間ばかりかかり、モチベーションが下がりやすいです。
また、インプット重視(参考書や動画講座で学んで、満足してしまう)人も多いです。参考書や動画でインプットしても、知識は定着しません。Linuxの学習は、アウトプットがもっとも重要です。
また、「理論を完璧にしてから、問題集に取り掛かろう」という人ほど、挫折しやすい人の傾向です。問題を解けるようにならないと、試験には受かりません。学習初期から問題集に触れ、解説を読んで理解を深める方が効率的です。
くわえて、「学習時間を確保できていない」ことも、挫折の大きな要因です。「忙しいから、今日は学習しない」が続くと、学習を再開始するハードルが大きく高まります。1日30分でも、毎日続けて、習慣にすることが大事です。
さらに、「長期間かけて挑戦する」のも非効率になりやすいです。LinuCは覚えることが多いので、期間が長引くほど、覚えて忘れてを繰り返し、時間がかかることで、モチベーションを下げやすいでしょう。
LinuC-1で、挫折しないためのコツ
LinuC-1は簡単ではありませんが、決して難関試験ではありません。ゆえに勉強を「継続できないこと」が最大の壁になり、挫折につながっていくでしょう。
以下からは、「LinuC-1で挫折しないためのコツ」を、未経験者・独学者向けに、具体的に解説していきます。以下を守っていけば、挫折しにくく、クイックに合格につながっていくでしょう。
■LinuC-1で、挫折しないためのコツ:
・最初は「わからなくて当然」と思って学習する
・とにかくアウトプットを行う
・5分だけでもよいので、やってみる
・毎日、少しずつ学習する習慣を作る
最初は「わからなくて当然」と思って学習する
LinuC-1を初めて学ぶ人にとって、最初の壁は「専門用語の多さ」と「概念の難しさ」です。例として、パーミッション、シンボリックリンク、プロセス管理など、わからない言葉が多数でてきます。
その時、「理解できない=向いていない」と考えてしまうのは、もったいない考え方です。ITエンジニアも、最初はみんな「わからない所からスタート」しています。
ゆえに、最初からいきなり完璧に理解しようとするのではなく、「とりあえず、試験範囲を読み進める(後で復習)」方がおすすめです。「2-3割理解できたら前に進む」、「繰り返すうちに見えてくる」という割り切りも大事です。
また「1回で理解する」ではなく、「周回で理解していく」と考えると、前に進んでいる感覚もあり、モチベーションが下がりにくいです。理解できないのは、学習初期の「正常な状態」です。
とにかくアウトプットを行う
アウトプットは、実際に仮想環境(VirtualBoxなど)を使って、コマンドを打って学ぶ方が、知識は定着します。LinuC-1は、コマンドを打たなくても合格できますが、知識を定着させるなら、手を動かすことです。
参考書を読むといったインプットではなく、とにかくアウトプットを重要視しましょう。問題集を解くこともアウトプットです。試験に早期合格するなら、問題集を必死に解いて、アウトプットすることが重要です。
コマンドを打って学ぶことにハードルを感じる人は、アウトプットの手段として、「問題集だけ」でも問題ありません。ただし、LinuC試験合格後には、手を動かして学習しましょう。
5分だけでもよいので、やってみる
人間誰でも、学習する気分にならない時があるでしょう。「今日は疲れている」、「まとまった時間が取れない」、「やりたくない」という時もあるでしょう。しかし、学習ゼロが続くと、学習の再開が難しくなります。
そこで大事なことは、「5分だけでもよいので、学習をやってみる」という行動です。たった5分でも、参考書を読んだり、Ping-tを解いたりすると、5分のつもりが、30分や1時間続くことはよくあることでしょう。
学習をしたくない時、「勉強始めの、最初の5分」が一番ハードルが高いです。最初の5分を乗り越えることで学習が続き、学習が続くという事実が、自分を支える自信につながっていくでしょう。
毎日、少しずつ学習する習慣を作る
毎日少しずつでも学習をしていると、学習が習慣になっていきます。毎日歯磨きをするのが当たり前になるように、毎日学習をすることが当たり前になっていきます。
勉強を習慣にできるかは、「意志の強さ」よりも「仕組み化できるか」の方が大事です。例えば、「通勤時間の電車では、必ず勉強する」、「夕食前に、30分必ず勉強する」など、自分の生活スタイルに仕組みとして取り入れるとよいでしょう。
このように、今の自分にできる範囲で良いので、工夫を取り入れて、続ける仕組みを作っていくと、実際に学習が習慣となり、続いていきます。続いているという事実が、最大の自信になっていくでしょう。
さいごに
LinuC-1は、しっかりと計画を立てて「勉強を継続できれば」、未経験者でも十分に独学で合格できる資格試験です。
ポイントは、最初は「わからなくて当然、と割り切ること」、「アウトプットを重視すること」、そして「毎日の学習を習慣化すること」です。紹介した問題集や勉強法をベースに、自分にあったやり方を探していきましょう。
また、LinuC-1の資格取得は、当たり前ですがゴールではありません。エンジニアとしての第一歩です。LinuC-1を取得後は、更に手を動かして学習する、他資格の取得を目指すなどを行い、自信をもってキャリアを形成してください。
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