サーバー監視とは、仕事内容や実態、年収や将来のリスクとは

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

新卒でIT業界の派遣会社に就職した方や、中途採用で未経験エンジニアとして転職した際に、「最初の仕事がサーバー監視」だった人は多いでしょう。

ただ、サーバー監視の仕事が、インフラエンジニアの仕事、サーバーエンジニアの仕事と考えると、将来痛い目にあうと思われます。

サーバー監視の仕事は、エンジニアではなくオペレーターであり、またサーバー監視者はテクニカルサポートと呼ばれることもあります。

また、サーバー監視者は、将来の不安や、体調面での不安を抱えている人が非常に多いです。

今回は、今サーバー監視をしている人や、就職・転職先の仕事がサーバー監視を予定されている人向けに、サーバー監視の仕事や実状、年収や将来性などをお伝えします。
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目次

サーバー監視の仕事、業務内容とは

サーバー監視の仕事は、正常監視(サーバーの稼働状態を監視)や異常監視(サーバーの異常や障害を報告)がありますが、わかりにくいため、主に下記の2つを覚えていればそれ程ズレはないでしょう。

■サーバー監視の仕事:
・サーバーが正常に動いているか?(問題がないか?)を、24時間365日で確認し続ける事です
・サーバーに問題が出た時には、用意されているマニュアル通りに、報告先に報告することです

つまり、サーバー監視は、基本はサーバーの障害発生時の1次切り分け、エスカレーション担当です。

ゆえに、スキルが無くても出来る(スキルが必要とはされない)仕事です。

勿論、大切なサーバーをあずかる仕事ですので、少々の知識は必要となりますが、導入研修とマニュアルでほとんどが対処できます。

また、コマンドも、マニュアルで記載されているコマンド以外は打たせてもらうことができない事が多いです。

ゆえに、サーバー監視は、監視オペレーターと呼ばれたり、テクニカルサポートと呼ばれたりもします。

サーバーエンジニア(もしくはインフラエンジニア)の仕事は、設計と構築(もしくは設計、構築、運用)ですので、監視業務はエンジニアとは言えません。

サーバー監視で働く人の実態

サーバー監視は、基本的には夜勤シフトもありますが、忙しくはありません。
ラクでしょう。

サーバー監視は、慣れていくと、ラクで給与をもらえるという所に魅力を感じ、長く勤める人も結構います。

10年単位でサーバー監視をやっている人も相応多いでしょう。

一方で、下記2つの不安を強く感じている人も多いです。

・不安①:将来が不安:
スキルが身に付かない。このまま年齢だけとると、将来食べていく力が身に付くのか?が不安。年収も上がらない。。

・不安②:体調に不安
夜勤ありのシフト勤務が、思っていたよりもきつい。休みが不定期であるのも辛い。数年後もこの仕事をやっている自信が無い。ヒマであること自体もツラくなってきた。。

将来や体調に不安を感じた場合には、そろそろサーバー監視を脱却するタイミングでしょう。

サーバー監視の年収、給与相場

年収の相場として、最初の年収は、250~320万円くらいになる事が多いでしょう。

夜勤手当やシフト手当の金額が高い会社であれば、最初の年収はそこそこあるように感じるかも知れませんが、IT業界の中では、サーバー監視は、かなり年収帯が低めです。

また、最初が低めであっても、今後年収が伸びていけばよいのですが、サーバー監視の仕事はなかなか年収が伸びません。

サーバー監視は年収が伸びる事も遅いですし、また伸びても年収400万辺りで頭打ちになる傾向があります。

サーバー監視をやっている人は、5年~10年程上の先輩社員等に年収を聞いて、このままでは危険だ、と思う人も多いです。

サーバー監視の将来性とリスクについて

厳しい言い方になりますが、私はサーバー監視に将来性はほぼ無いと考えています。

理由としては、下記3点です。

(1) サーバー監視はキャリアにならない(スキルが身に付かない)
(2) 年収が安く上がらない
(3) 体調面や年齢の観点で、長く働くことが難しくなる時がくる

もちろんサーバー監視は誰かがやらなければいけない大事な仕事です。

しかし、サーバー監視は2年以上やる仕事ではないと考えています(可能であれば1年で脱却した方が良いと思います)。

ですが、会社によっては「3年間はサーバー監視をしてもらう」ということを考えている会社も多く、転職をしないと脱却が出来ないことも多いポジションです。

転職せずに社内異動でサーバー構築運用業務にキャリアシフト出来れば一番良いと思いますが、サーバー監視から抜け出せない場合は、転職を視野に入れる方がおすすめです。

サーバー監視からキャリアアップを目指す時のおすすめ資格

サーバー監視からサーバー構築運用業務にキャリアアップをする際に一番のおすすめの資格は、LPIC(LinuC)level1でしょう。

離職中であれば、早い人は2週間以内に取得できる難易度であり、受験費用は約30,000円程かかりますが、また市場ニーズが高く、コストパフォーマンスが非常に良い資格です。

サーバー監視からであれば、狙う資格としてはLPIC(LinuC)level1が一番のおすすめです。

LPIC(LinuC)level1を取得すれば、上流工程が目指せますし、最悪転職をすればキャリアアップのみでなく、年収も数十万円程アップするでしょう。

2番手にお勧めしたい資格としては、ネットワーク系の資格ですが、CCNAです。

やはりサーバーとネットワークは切っては切れない関係であり、ITインフラ系のエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、CCNAは最初に取っておいて間違いない資格です。

また、CCNAはLPIC(LinuC)level1よりも難易度が少々高く、受験費用は40,000円程かかってしまいますが、コストパフォーマンスはLPIC(LinuC)level1よりも少し高いでしょう。

その他にMCP(マイクロソフト認定資格)もありますが、難易度、受験費用、市場からの評価を総合して考えると、LPIC(LinuC)level1かCCNAが良いでしょう。

資格を取らないと運用・構築業務に行けないのか?と思ってしまうかも知れませんが、ITインフラ系は資格が大きく影響する業界です。

プログラマといった開発系や、インターネット系事業者に転職をする場合は、資格が有効に働くことはありませんが、
ITインフラ系は資格の効果は非常に大きいです。

また、LPIC(LinuC)level1やCCNAやITインフラの基礎知識ですので、厳しい言い方になるかも知れませんが、基礎知識の習得が出来ない方は上流工程に関わるチャンスが相当減るでしょう。

さいごに

サーバー監視は、年齢が25歳以下くらいの若いうちは良いですが、年齢を重ねてもサーバー監視を続けてしまうと、自分の首を絞めることになりかねません。

採用する企業側としては、基本的には「実力が同じなら、給与も同じ」です。
また、「実力が同じなら、若い方がいい」というのも企業の本音です。

ただし、サーバー系に関しては、しっかり勉強を行えば、ネットワーク系よりも上流工程に行きつくスピードは早いでしょう。

サーバー系の構築業務も、まっさらなPCにOSをインストールして、ネットに接続できるように設定を投入すれば、厳密に言うとキッティングですが、構築業務とも言えます。

その他、環境にあわせた設定やポリシー策定、共有事項の設定などが出来れば、十分に構築と言えるでしょう。

サーバー系は、構築業務以上から年収が上がりますので、サーバー監視で将来が不安な方は、まずは構築業務に携われるように、自己投資を行ってもらえるとよいでしょう。

もし「サーバー監視に興味があるが、本当に転職すべきなのか?を相談したい」や「今サーバー監視で、今後のキャリアについて相談したい」という方がいらっしゃいましたら、お気軽に「転職相談」からご登録を頂けますと幸いです。

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