CCNAとCCNPの違いとは?CCNPまで取るべきなのか?

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

ネットワークエンジニアの資格として一番有名なシスコ技術者認定ですが、初級者向けのCCNA、中級者向けのCCNPには、どのような違いがあるのでしょうか?

また、CCNAを取ったあとに、CCNPまで取るべきか?で悩む人はいますが、CCNPまで取るべきなのでしょうか?取るとどんなメリットがあるのでしょうか?

今回は、CCNAとCCNPの難易度、需要、転職有利度の違いから、CCNPまで取るべきか?などを説明します。
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CCNAとCCNPとは、難易度の違い

ご存じの通り、シスコ技術者認定資格のCCNA(Cisco Certified Network Associate)の上位資格が、CCNP(Cisco Certified Network Professional)であるため、CCNPの方が難易度は高いです。

アソシエイト資格のCCNAは、アソシエイトの和訳が「準」ですので、補佐的な役割を意味する事に対して、プロフェッショナル資格のCCNPは、その名の通り、一人前のプロですよね。

では、プロの方が難易度は高いですが、難易度はどう変わるのでしょうか?

経済産業省所管の情報処理推進機構(通称IPA)が、ITスキルレベルを7段階で分類していますが、IPAが定めるITスキル(ITSS)のレベルを含めて説明します。

・CCNAの難易度:ITSS レベル2(エントリーレベル)

◆レベル2
上位者の指導の下に、要求された作業を担当します。プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有する。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。
※出典元:情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/

・CCNPの難易度:ITSS レベル3(ミドルレベル)

◆レベル3
要求された作業を全て独力で遂行します。スキルの専門分野確立を目指し、プロフェッショナルとなるために必要な応用的知識・技能を有します。スキル開発においても自らのスキルの研鑽を継続することが求められます。
※出典元:情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/

ただ、ITSSではわかりにくいので、私の所感で、CCNAとCCNPの難易度の違いを説明します。

・CCNAの難易度:
難しくはないが易しくもないレベルであり、知識ゼロの未経験者も独学で取得可能(早い人は、1ヶ月の独学で取得する人もいますが、平均だと1-3ヶ月で取得する人が多いでしょう)。

・CCNPの難易度:
少々難しいレベルであり、知識ゼロの未経験者が独学で取得は難しい(経験によって取得するスピードはさまざまですが、CCNAを取った後にCCNPの勉強をすぐ開始すれば、早い人は3ヶ月以内に取得します。平均だと3-6ヶ月で取得が多いでしょう)。

CCNAとCCNPとは、受験費用の違い

受験費用は両方とも高いですが、特にCCNPは高いです。

一発合格した場合の受験費用としては、下記となります。

・CCNAの受験費用:税別で36,960円(18,480円×2科目)
・CCNPの受験費用:税別で100,800円(33,600円×3科目)
※受験費用は、随時改定もありますので、金額が前後することがあります。

ただし、CCNAやCCNPの受験費用を、会社補助として出してくれる会社は、結構多いと思います。

一方で、(下流工程をメインで請けている会社に多いですが)受験費用、更新費用を出してくれない会社もありますので、その場合は自腹での出費となります。

CCNAとCCNP、需要や転職有利度の違い

あたりまえですが、需要や転職有利度はCCNPの方がやはり高いです。

実際、転職有利度で言うと、「CCNP程度の知識を求めている求人」は多く、また、需要としても(自社の営業に聞けばわかると思いますが)「CCNPレベルの知識を求められるプロジェクト」も多いと思います。

なぜCCNPは需要があり、有利なのか?というと、あたりまえですが「ネットワークに関する一定の知識が保証されているように見えるため」です。

というのも、技術担当面接官からよく聞く話として、「中級エンジニアのスキルは、面接の会話のみではわかりにくく、仕事をやってもらわないと、正確には判断ができない(初級エンジニア、上級エンジニアは面接だけで判断できる)」ということがあり、「CCNPに合格するレベルの知識」という所が、CCNAよりも大きく有利を作り出していると思います。

ただし、一点補足説明ですが、需要や転職有利度という観点ですと、CCNAやCCNPといった資格よりも「実務経験」が一番有利です。

実務経験有利という話を、わかりやすく説明するために2パターンの例を使って説明します。

・パターン①:28歳でCCNA保有、設計構築経験3年
・パターン②:28歳でCCNP保有、運用監視経験3年

上記のパターン①、パターン②は両方とも28歳、経験3年ですが、どちらの方が需要、転職有利かというと、圧倒的にパターン①の「CCNA保有の設計構築経験者」です。

CCNAとCCNPとは、年収の違い

結論としては、CCNAとCCNPの、「直接的な年収の違い」はありません。

ゆえに、CCNPを取ったからといって、すぐに高額な年収がもらえるわけではありません(CCNPの上位資格のCCIEは別です)。

ただし、世の中の相場として、CCNAホルダーの平均年収と、CCNPホルダーの平均年収を比べると、間違いなくCCNPホルダーの方が高いでしょう(私の勝手な所感ですが、CCNPホルダーは、CCNAホルダーよりも100~150万円くらい平均年収は高いと思います)。

CCNPホルダーの方が高年収となる理由は、CCNPを持っている人の方が「スキルアップにつながるプロジェクトに入れ、スキルが上がることで、結果的に年収が上がる」ためでしょう。

CCNPまで取るべきか?

もしあなたがCCNAを取った後に、相応の規模のインフラ設計・構築経験を積めているのであれば、CCNPは必須ではありません(もちろん、CCNPを取れるなら、取った方がよいですが)。

私は、資格は「足りない経験を補足するもの」であると考えており、CCNP取得は「ネットワークSEになるために、上流工程にいくための、有効な手段の一つ」だと思います。

というのも、勤務する会社(配属部署含む)によって、あなたが実務経験を積めるか積めないかは、大きく変わります。

例えば、

・資格がなくても、インフラ設計・構築に携われる会社

もあれば、

・CCNAを持っていれば、インフラ設計・構築に携われる会社

もありますし、

・CCNPまで持っていれば、インフラ設計・構築に携われる会社

もあります(CCNPを持っていても、設計・構築をできない会社もありますが)。

※上記内容は、手を動かしてどれくらい勉強したか等が考慮されていないので、異論を持たれる方もいると思いますが、簡単に説明をするための例え話ですので、ご了承ください。

ゆえに、あなたが「CCNPがなくても、設計構築に携われる会社」に勤めているのであれば、正直資格は必要ないかもしれません(手を動かして勉強する方が良いと思います)。

しかし、「資格がないと、上流工程の仕事に携われない人」にとっては、CCNPといった資格取得は、実務経験を積むキッカケとなるでしょう。

以上となりますが、私の結論としては「ネットワークSEになりたい中で、エンジニアとしての経験が足りないと考えるなら、CCNPを取るべき」と考えます。

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