こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
LinuC レベル1を取得するには、LinuC 101試験と102試験の、両試験に合格することが必要ですが、その内容や求められる知識には、違いがあります。
101試験は「Linuxの基礎知識、操作知識」を重視した、やや暗記中心の試験傾向とも言え、102試験は「実践的な運用・管理」を重視した、理解も問われる実務的な試験傾向と言えるでしょう。
また、どちらの試験も、合格するには、効率的なインプットとアウトプットの学習が重要でありかつ、手を動かしての実践的な勉強も推奨される試験です。
ここでは、101試験と102試験の違いを詳しく知りたい方に、比較解説を行っていきます。LinuC 101試験、102試験の違いを理解したい方、自分にあう学習法を立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
LinuC レベル1、101試験と、102試験の違いとは?
LinuC レベル1試験は、101試験と102試験の2つに分かれており、それぞれに違いや特徴があります。ここでは、101試験と102試験の概要から違いについて、説明していきます。
また、その前にLinuC レベル1について詳しく知りたい方は、別記事の「【徹底解説】LinuCレベル1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明」をあわせてお読みください。
LinuC 101試験と、102試験の概要とは
Linux技術者認定の、LinuC レベル1試験は、未経験からインフラエンジニアを目指す人や、インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指す人に人気の資格試験です。
LinuC レベル1は、未経験者や微経験者にとって、転職やキャリアアップを実現するための、最初のステップと捉えられることが多く、現在受験者は大きく増加中と言えるでしょう。
ここからは、LinuC 101試験と、102試験の概要を説明していきます。以下の内容は、101試験、102試験ともに、同じ内容です。
LinuC 101試験 | LinuC 102試験 | |
試験時間 | 90分(実質85分) | 90分(実質85分) |
出題数 | 約60問 | 約60問 |
出題形式 | CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題) | CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題) |
合格点 | 480/800点 | 480/800点 |
合格ライン | 約65%程度 | 約65%程度 |
合格率 | 非公開(60-70%前後の想定) | 非公開(60-70%前後の想定) |
受験料 | 16,500円(税込み) | 16,500円(税込み) |
試験会場 | 全国の試験センター(ピアソンVUE会場)、オンライン | 全国の試験センター(ピアソンVUE会場)、オンライン |
試験日 | 毎日(試験会場の予約が取れる日はいつでも) | 毎日(試験会場の予約が取れる日はいつでも) |
101試験、102試験の出題範囲、試験内容の違いは?
LinuC 101試験は、Linuxに初めて触れる人向けの、基本内容が中心です。具体的には、Linuxの基本コマンドから、ファイルやディレクトリ、パッケージ管理などを学びます。
ゆえに、LinuC 101試験は、「Linuxを使えるようになるための基礎知識を学ぶ」と考えると良いでしょう。
一方で、LinuC 102試験は、101試験と比較して、実務に近い内容となっており、より実践的な知識が求められる試験内容です。具体的には、シェルスクリプトやシステム管理、ネットワーク、セキュリティなどを学びます。
ゆえに、LinuC 102試験は、「実務でLinuxを維持、管理するための基礎知識を学ぶ」と考えると良いでしょう。
おおまかに試験内容や傾向について、かいつまんで比較説明すると、以下のようになります。
101試験 | 102試験 | |
主な内容 | ・Linuxの基本知識 ・コマンド操作の基本 | ・実践的な運用、管理知識 ・シェルスクリプト ・ネットワークなど |
出題範囲の例 | ・ファイル操作 ・ユーザー管理 ・パーミッション設定 | ・シェルスクリプト ・ネットワークの基礎 ・サービスやシステムの管理 ・セキュリティ設定 |
学習スタイル | 暗記中心(知識ベース) | 暗記+理解 |
難易度 | 初学者には難しい | 初学者には、やや難しい |
以下より詳しく、101試験と102試験の違いについて、説明していきます。
LinuC 101試験 試験範囲
101試験は、Linuxの基本操作や概念に関する内容が中心です。サービスの起動停止から、ファイルやディレクトリの操作や、ユーザー・グループの管理、パッケージ管理など、Linuxの基礎知識を問う内容です。
試験範囲については、以下から出題されます。
トピック | LinuC 101試験範囲 |
主題1.01: Linuxのインストールと 仮想マシン・コンテナの利用 | ・Linuxのインストール、起動、接続、切断と停止 ・仮想マシン・コンテナの概念と利用 ・ブートプロセスとsystemd ・プロセスの生成、監視、終了 ・デスクトップ環境の利用 |
主題1.02: ファイル・ディレクトリの操作と管理 | ・ファイルの所有者とパーミッション ・基本的なファイル管理の実行 ・ハードリンクとシンボリックリンク ・ファイルの配置と検索 |
主題1.03: GNUとUnixコマンド | ・コマンドラインの操作 ・フィルタを使ったテキストストリームの処理 ・ストリーム、パイプ、リダイレクトの使用 ・正規表現を使用したテキストファイルの検索 ・エディタを使った基本的なファイル編集の実行 |
主題1.04: リポジトリとパッケージ管理 | ・aptコマンドによるパッケージ管理 ・Debianパッケージ管理 ・yumコマンドによるパッケージ管理 ・RPMパッケージ管理 |
主題1.05: ハードウェア、ディスク、 パーティション、ファイルシステム | ・ハードウェアの基礎知識と決定 ・ハードディスクのレイアウトとパーティション ・ファイルシステムの作成と管理、マウント |
※参照:LinuC 101試験 出題範囲
LinuC 102試験 試験範囲
102試験は、より実務に近い知識が求められます。シェルスクリプトの作成や、ネットワークの基本、ログ管理、ジョブスケジューリング、セキュリティ設定など、実際の運用現場で役立つ知識が中心です。
試験範囲については、以下から出題されます。
トピック | LinuC 102試験範囲 |
主題1.06: シェルおよびスクリプト | ・シェル環境のカスタマイズ ・シェルスクリプト |
主題1.07: ネットワークの基礎 | ・インターネットプロトコルの基礎 ・基本的なネットワーク構成 ・基本的なネットワークの問題解決 ・クライアント側のDNS設定 |
主題1.08: システム管理 | ・アカウント管理 ・ジョブスケジューリング ・ローカライゼーションと国際化 |
主題1.09: 重要なシステムサービス | ・システム時刻の管理 ・システムのログ ・メール配送エージェント(MTA)の基本 |
主題1.10: セキュリティ | ・セキュリティ管理業務の実施 ・ホストのセキュリティ設定 ・暗号化によるデータの保護 ・クラウドセキュリティの基礎 |
主題1.11: オープンソースの文化 | ・オープンソースの概念とライセンス ・オープンソースのコミュニティとエコシステム |
※参照:LinuC 102試験 出題範囲
101試験と102試験の両方合格で、LinuC レベル1合格となる
LinuC レベル1試験は、101試験と102試験の2つの試験で構成されています。LinuC レベル1を取得するには、「101試験」と「102試験」の両方に合格することが必須条件です。
「101試験のみ合格」や「102試験のみ合格」では、LinuC レベル1合格とはなりません。また、片方の試験合格から、5年以内にもう片方の試験に合格する必要があります(有意性の期限は5年)。
101試験と102試験の、難易度の違いは?どっちが難しい?
101試験と102試験の難易度について、感じ方は人それぞれです。101試験の方が難しいと考える人もいれば、102試験の方が難しいと感じる人もいます。どちらが合格しやすいかは、人それぞれでしょう。
ただ、私の個人的な印象としては、101試験の方が難しいと感じる人が多く、私個人の受験した意見としても、101試験の方が難しく感じました。個人的な理由としては、以下です。
■101試験の方が難しいと感じた理由:
・コマンドやオプション、パスの丸暗記量が多い
・102試験よりも、内容のイメージが湧きにくい
・LinuC初試験となるため、試験傾向が肌感覚でわからないため
まず、必要となる暗記量が挙げられます。102試験もコマンドやオプション、パスの暗記量は多いですが、101試験の方が、暗記が必要な個所が多いと感じました。
101試験は、細かい知識を詰め込む必要があります。個人的な所感として、102試験よりも1.3~1.4倍くらい暗記しなければいけない印象があります。暗記が苦手な人にとって、101試験はかなり大変です。
また、102試験よりも、101試験の方が、学習内容のイメージがしにくい印象もあります。
102試験では、「このシェルスクリプトを実行すると、どういう結果になるか?」、「IPv4とIPv6の違いは何か?」のように、理解すればイメージしやすい内容が多いですが、101はイメージのしづらさがあります。
さらに、101試験受験時は、ほとんどの人がLinuC初試験となるため、「試験の傾向が、肌感覚でわからない」というのも、難しさを感じる理由と思います。
101試験を受験した後であれば、102試験の細かな難易度やレベル感、どれくらい学習する必要があるかがわかりやすいと思いますが、101試験では初受験となるため、初受験の難しさもあるでしょう。
一方で、101試験を合格できれば、LPIC レベル1合格まで、半分を超えている状態とも思います。101試験の延長線の勉強で、102試験は合格できることが多いと思われます。
ただし、102試験が簡単という訳ではありません。102試験は、ネットワークやシェルスクリプト(特にネットワーク)などを苦手とする人も多く、細かな暗記項目も相応あるため、102試験も入念な準備が必要です。
勉強時間、期間の違いは?
LinuC レベル1を合格するために必要な勉強時間は、未経験者の場合は、130~180時間程度が見込まれます。早い人は1ヶ月程度で取得しますが、おおよそ1.5カ月~3ヶ月以内に取得する人が多い印象です。
ここでは、LinuC レベル1の合格を目指すために、101試験と102試験で必要と見込まれる時間や期間を考察してみます。
勉強時間 | 101試験 | 102試験 | 総勉強時間 | 期間 |
1日4時間 | 85時間 | 65時間 | 150時間 | 37.5日 |
1日2時間 | 100時間 | 80時間 | 180時間 | 90日 |
1日1時間 | 120時間 | 100時間 | 220時間 | 220日 |
LinuC-1は、人によって学習時間や期間は異なりますが、勉強時間や期間は、おおよそ上記のようになるかと思われます。
基本的には、102試験よりも、101試験の方が勉強時間が多く必要になるでしょう。102試験の方が、勉強時間が随分短いことも多くあります。
LinuC-1試験は、大量の暗記が必要となるため、覚えて忘れてを繰り返します。ゆえに、短期集中型の方が早く結果を出しやすいと言えます。
また、早く合格を目指す人は、ダラダラ学習が少なく、最短で結果を出しにいくため、結果的に総勉強時間が短くなる印象があります。
■関連記事:【徹底解説】LinuCレベル1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明
LinuC 101試験、102試験の勉強方法
LinuC レベル1は、Linuxの基本的な知識とスキルを証明する資格であり、101試験と102試験の両方を合格することで、LinuC レベル1合格(認定)となります。
LinuC レベル1は、未経験独学でも十分に合格可能な資格ですが、強い意思を持って、効率的な勉強を行わないと、途中で挫折する人も相応多い資格です。
ここでは、LinuC-1を合格するために、勉強方法について効率的な勉強方法を説明していきます。
LinuC 101試験の勉強方法
LinuC 101試験は、「Linuxの基礎知識や基本操作」を中心とした内容で構成されています。コマンドライン操作から、ファイルシステム、ユーザー管理、権限設定など、Linuxを触る上での基本知識と言えます。
LinuC 101の特徴は、「とにかく暗記量が多い」ことです。101試験は、「知っているか・知らないか」で正誤が分かれる問題が多く、暗記中心の試験という印象があります。
特に101試験は、難しい専門用語の暗記が多く、初学者を苦しめる、最初の難関と言えるでしょう。初心者が挫折する場合は、ほとんどが101試験と言えます。ただ、逆に考えると、暗記さえできれば合格できるでしょう。
101試験では、コマンドの使い方から、オプション、設定ファイルのパスや書式など、丸ごと覚えるべき項目が多いため、頻出項目を確実に覚えていくことが重要です。頻出問題を中心に学習すると、効率が上がります。
101試験の勉強では、頻出項目を早く押さえるために、最初は参考書をとりあえず1周して、全体像をつかむことをおすすめします。最初から細かく覚えようとしても、初学者は効率が上がりにくいです。
頻出項目を早く押さえて、コマンドやオプションなどは、自分の手を使って、書いて覚えるのが効果的です。並行して、Ping-tなどの問題集で演習を繰り返し、問題にも慣れていきましょう。
あわせて、仮想環境を用意して、実際にLinuxに触ると、さらに効果的です。VirtualBox+Ubuntuなどの環境を使って、コマンドを実際に実行しながら覚えると、理解が深まります。
■関連記事:LinuC 101を未経験独学2週間、50時間で合格する方法を考えてみた
LinuC 102試験の勉強方法
LinuC 102試験は、「実践的なLinuxの運用・管理」が中心となる構成です。スクリプト作成、ネットワーク、システム管理、セキュリティなど、より実務寄りの知識や操作スキルが求められます。
LinuC 102試験では、101試験と比べると、「単なる暗記のみでは通用しない問題」が増えます。ネットワークの基本概要、スクリプトの構成理解、ログの読み方など、理解して使いこなす力が問われると言えるでしょう。
102試験も、101試験と同様に、頻出項目を早く押さえることが推奨です。最初は参考書をとりあえず1周して、全体像をつかむことをおすすめします。
さらに、102試験は手を動かして動作を確かめることが、さらに推奨されます。スクリプトを実際に書いて動かす(変数、条件分岐、繰り返し処理など)、systemctlやcronの設定など、実際に触って動作結果を見ると、さらに理解が深まります。
■関連記事:LinuC 102を未経験独学2週間、50時間で合格する方法を考えてみた
101試験、102試験が難しい場合は、Linux Essentialsから勉強してもよい
LinuC-1(101試験、102試験)が難しくて学習が進まない場合は、Linuxにおける、さらに入門資格であるLinux Essentialsから勉強するのも、一つの有効な手です。
Linux Essentialsを学習すると、コマンド操作やファイルの操作などといった、Linuxの基礎理解がさらに深まるため、その後のLinuC-1の勉強がやりやすくなります。
Linux Essentialsのおかげで、その後の学習がスムーズに進んだ、挫折しなくて済んだ、と言う人もいますので、挫折しそうであれば、レベルを下げて、Linux Essentialsから始めてみるのもよいでしょう。
また、Linux Essentialsは、ほとんどの内容がLinuC-1(101試験、102試験)の試験範囲とかぶるかつ、Ping-tであれば無料で勉強できるため、興味があれば勉強するのもよいでしょう(資格試験は受けなくてもよいです)。
Ping-tであれば、以下画像の赤枠部分が、101試験と102試験の試験範囲です。

参照:Ping-t LinuxEssentials
LinuC 101試験で難しさを感じるなら、上記画像の101の試験範囲から着手するとよいと思います。
「Linuxシステムであなたの方法を方法を見つける」全部と、「コマンドラインの力」の全部、「Linuxオペレーティングシステム」のオペレーティングシステムの選択、コンピュータハードウェアの理解、データの格納先が、LinuC101の試験範囲です。
■関連記事:【まるわかり解説】Linux Essentialsとは?難易度、勉強時間、LPIC-1との違いなどを解説
LinuC レベル1は意味ないって本当?意味ある?
ITエンジニアを目指す中で、よく議論になる内容に「LinuC レベル1は、本当に意味あるの?」という疑問があります。LinuC-1は意味ないと言われる理由や、取得する意味について、ここでは説明していきます。
「LinuC-1が意味ない」と言われるのは、「資格よりも実務経験の方が重視されるため」という内容がもっとも大きな理由です。
IT業界では、資格よりも「実際に何ができるか」の方が重視されます。ゆえに、LinuCを取得しても、Linuxサーバの構築・運用経験がゼロであれば、即戦力としては評価されないのは事実です。
しかし、実際のプロジェクト現場や、人材育成の現場では、LinuC-1を評価する声も根強いです。
例として、LinuC-1を取得することで、未経験者がLinuxの基礎を体系的に学ぶことができるのも事実です。独学でLinuxを学ぶと、勉強が断片的になるでしょう。LinuC-1は実務に通じる基礎を体系的に学ぶことができます。
また、LinuC-1を取得することで、未経験者にとっては、「ITエンジニアへの志望度を示す、努力の証」になるのも事実です。転職活動において、採用担当者の視点では、「学ぶ姿勢」が評価の対象になります。
特に、未経験者のエンジニア転職では、「どれだけ学習意欲があるか?(エンジニアとして成長してくれそうか)」が強くみられるため、LinuC-1の取得は、未経験者にとって強力なアピール材料となります。
「インフラエンジニアを目指す人」または、「インフラエンジニアとしてキャリアアップしたい人」にとって、LinuC-1の取得は武器となり、キャリアの土台として機能するため、強くおすすめできます。
■関連記事:LPIC(LinuC)が意味ないと言われる5つの理由、メリットや、取るべき人を解説
LinuC 101試験と102試験で、よくあるQ&A
ここでは、LinuC101試験と、102試験について、よくある質問や疑問を説明していきます。
101試験と102試験の受験順序は?別日に受けた方がよい?同時受験がよい?
101試験と102試験は、別日に受ける方がおすすめです。同時受験も可能ですが、ほとんどの人は、別日に受験しています。
別日に受験を行うべき理由は、試験内容や範囲が異なるためです。ゆえに、片方の試験に集中して勉強する方が、効率的と言えます。
また101試験と102試験の順番については、どちらから受験することも可能です。ゆえに、102試験から受験することも可能ですが、101試験で学ぶ知識が、102試験でも出題されますので、101試験から受験することがおすすめです。
101試験だけ合格でも、転職では評価される?
「資格なし」よりは「101試験合格」の方が評価されますが、不完全・中途半端に見られることもあります。例として、面接官から「なぜ、102試験まで取っていないの?」という話になることもあります。
個人的な所感としては、仮に「資格なしが、0点」、「LinuC レベル1が、100点」だとすると、「LinuC 101のみ合格は、30点」くらいの評価の印象です。
ゆえに、転職において、明確にアピールするためには「LinuC-1合格(101試験、102試験、ともに合格)」が必要と言えます。
101試験に合格できれば、「102試験合格まであと少し」とも言えるため、転職を視野に入れている場合は、102試験まで合格を目指すことをおすすめします。
LinuCの受験料はいくら?高い?
LinuC 101試験、102試験ともに、受験料は16,500円(税込み)です。ゆえに、LinuC-1を取得するには、ストレートで合格しても、受験料が33,000円(税込み)必要です。
また、1回不合格になると、同額の受験料(16,500円)がかかります。LinuCの受験料は高いため、落ちてしまうと精神的なダメージもあるでしょう。可能な限り1回で合格できるように準備しましょう。
また、LinuC 101試験では、まれに再受験無料(リテイクフリー)キャンペーンを行っています。キャンペーン対象期間であれば、試験前にキャンペーンに申し込むことで、不合格時に無料で再受験ができます。
もしLinuC 101試験の再受験無料キャンペーンは、稀かつ期間も短いですが、受験希望時期に再受験キャンペーンが実施されているようであれば、申し込むとよいでしょう。
LinuCの受験料は、安くならないの?
LinuCの受験料は、事前に受験チケット(バウチャー)を購入することで、少し安価に購入することができます。
例として、IT勉強サイトのPing-tから受験チケット(バウチャー)を購入すると、定価より1,100円安い、15,400円(税込み)で購入することができます。
ただし、受験チケット(バウチャー)を購入する時は、LinuC レベル1とLPIC level1を間違えて購入しないように注意しましょう(LinuC とLPICは、同じLinux技術者認定資格ですが、別試験です)。
LinuC 101試験、102試験に過去問はありますか?
LinuC試験(101試験、102試験含む)に、公式提供の過去問はありません。しかし、品質と信頼性が高い問題集は複数存在します。
もっともおすすめな問題集は、LinuC試験運営元である、LPI-Japan認定教材の「Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集」です。もっとも本試験に近しい内容と言えるでしょう。
その他には、LPI-Japanが無料で提供する「例題解説」もあります。無料で試験内容や難易度を感じたい方は、挑戦してみるとよいでしょう。
さいごに
LinuC 101試験とLinuC 102試験は、いずれもLinuC レベル1の取得に欠かせない試験ですが、その内容や求められる知識については、明確な違いがあります。
101試験は「Linuxの基礎知識や操作」に重点を置いた、暗記中心の試験であり、102試験は「より実践的な運用知識」が問われる、暗記+理解が求められる試験と言えます。
どちらも合格には、効率的なインプットとアウトプットの学習、そして手を動かす実践的な学習が推奨されますが、それぞれの試験の特性にあわせて、効率よく学習することが、最短合格への近道です。
LinuC レベル1は、初学者には学習が大変ではあるものの、未経験者や微経験者には、取得メリットが多い資格であるため、興味がある人は、自分にあった学習戦略を立てながら、合格を目指してください。
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