こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「インフラエンジニアにプログラミング言語は、本当に必要?」
必須と言われることもあれば、いらないと言われることもあり、未経験からエンジニアを目指す方がよく迷うポイントです。
結論から言うと、最初から高度な言語スキルは必須ではありません。しかし、将来クラウドや自動化領域へ進むなら、確実に武器になります。
重要なのは、「自分には無理じゃない?」と悩むことではなく、「どの順番で学べば最短で武器になるか」という学習設計です。
この記事では、未経験者が迷わないための学習ロードマップをわかりやすく解説します。
【結論】必須ではない。ただし「順番次第で将来の武器」になる
未経験からインフラエンジニアを目指す段階で、プログラミング言語は必須ではありません。
ゆえに未経験から入社する段階で、Pythonなどが書けなくても全く問題ありません。しかし一方で、正しい順番で学べば、将来的に市場価値を大きく高める「武器」になるのも事実です。
重要なのは「必要か・不要か」という二択ではありません。「いつ、どの順番で学ぶか」というキャリア戦略です。
未経験の現場で「プログラミング」はほぼ使わない
入社直後に任されるのは、プログラミングではありません。システムの「安定稼働」を支える作業です。具体例は以下です。
・サーバーやネットワークの監視
・障害発生時の一次対応(手順書に従う)
・手順書に沿った設定変更
ここで求められるのは、高度なプログラミングスキルではなく、「Linuxコマンドの理解」、「ネットワークの基礎」、「手順を正確にこなす力」といった「インフラエンジニアの基礎力」です。
そのため、「コードが書けないから無理?」と心配する必要はありません。未経験段階では、プログラミングスキルよりも土台づくりが最優先です。
言語は「中級者以降」で差がつく武器
ではなぜ、インフラエンジニアで「言語」がこれほど話題になるのでしょうか。それは、設計や自動化を任されるフェーズに進んだとき、言語を使えるかどうかで生産性と評価が大きく変わるからです。
「毎回手動で1時間かける人」と「スクリプトを書いて、すぐ終わらせる人」では、生産性や市場価値が変わります。どちらが企業から重宝されるかはわかりやすいのではないでしょうか。
つまり言語スキルは「入門の必須条件」ではなく、「現場で活躍し、市場価値を高めるためのツール」という立ち位置です。
大切なのは「必要か」ではなく「どの順番で学ぶか?」
未経験者が陥りやすい失敗が、学習の順番ミスです。いきなり「Pythonから始める」ことや、「言語学習=即戦力」と考えてしまうと、逆に遠回りになることも。
正しい順番は「Linux/NWの基礎を固める → 簡単なスクリプトで自動化を体験 → 言語へ広げる」ことです。
基礎が曖昧なまま言語だけを学んでも、実務でどう使うかが分からず効率が下がります。また現場でも通用しません。
逆に、インフラの土台があれば、言語は「業務を効率化するための便利なツール」として身についていきます。
なぜインフラで「プログラミング言語」が必須級に語られるのか?
未経験の段階では必須ではないのに、なぜここまで「インフラエンジニア × 言語」が語られるのでしょうか。それは、インフラの仕事が「物理的な手作業」から「コードで管理」に変化しつつあるからです。
自動化(スクリプト)の需要が増えている
かつてのインフラ業務は、サーバー1台ずつへのログイン作業が中心でした。しかし、管理対象が数十〜数百台になると、1台ずつの作業は現実的ではなくなります。
1台ずつの手作業では、時間がかかるだけでなく、設定ミスなど障害の原因につながることもあります。一方で、シェルスクリプトやPythonを使えば、10台、100台への設定を正確かつすぐに完了できます。
未経験のうちは手作業で学ぶことが大切ですが、現場では「自動化できる人材」が重宝されるというのが現実です。
「Infrastructure as Code (IaC)」の普及
現在のインフラ管理は「Infrastructure as Code(IaC:コードによるインフラ管理)」という考え方が広がっています。
IaCでは、インフラ構成をコードで管理するため、コードで同じ環境を作ることや設定を変更することが可能になります。また誰がいつ変更したかも、履歴として管理可能です。
特にクラウド環境では、この「インフラのコード化」の考え方が一般的です。つまり、インフラの世界そのものが「コード前提」に近づいていると言えます。
クラウド環境における「プログラミング的思考」の重要性
近年のインフラエンジニアのキャリアで、避けて通れないのがクラウドです。現在、多くの企業がAWSやAzureなどのクラウドを利用しています。
クラウド環境では、自動スケーリングやAPIを使った操作、コードによるリソース管理など、コードとの接点が一気に増えます。
その結果、オンプレミスの運用保守担当と、クラウドを扱える自動化エンジニアでは、市場価値(年収含む)に大きな差がつきやすくなっています。
まとめ:今、言語が話題になっている理由
インフラでプログラミングが話題なのは、流行りではありません。自動化・IaC・クラウドといった業界の動きがあるため、インフラエンジニアにも言語の理解が求められてきています。
ただし、「流行っているなら、すぐ言語を学ぼう」ではありません。あくまで「基礎(Linux/NW)」という土台を築いた上で、「自動化」へ進むという「正しい順番」を押さえましょう。
インフラエンジニアにおすすめの言語【役割別】
インフラエンジニアが学ぶべき言語は、開発エンジニアのような「アプリを作るための言語」とは目的が異なります。
未経験から「全部やろう」と考える必要はありません。役割ごとに、優先順位を理解することが重要です。
【最優先】Bash/シェルスクリプト(インフラの基礎)
Linux環境で働くなら、最初に押さえたいのがシェルスクリプト(まずBash)です。
主な用途:定型作業の自動化(バックアップや一括処理など)など
高度な文法は必要ありません。「他人が書いたスクリプトが読める」、「簡単な繰り返し処理が書ける」レベルで十分です。シェルスクリプトは、インフラエンジニアとしての「入り口の言語」です。
【環境別】PowerShell(Windows環境ならこちら)
もし配属先がWindowsサーバー中心なら、BashよりもPowerShellが優先です。
主な用途:システム管理、設定の自動化、Active Directory管理など
LinuxならBash、WindowsならPowerShellです。今扱うOSに合わせて選べば問題ありません。
【スキルアップ】Python(自動化の主力)
「インフラエンジニアとしての市場価値を一段上げたい」なら、最優先はPythonです。
主な用途:API操作、クラウド連携、ログ解析、自動化ツールの開発など
学習コストが低めかつ、用途が広いのが特徴です。転職市場でも評価されやすく「迷ったらPython」で間違いありません。将来的にクラウドエンジニアを目指すなら、特に強力な武器となります。
【将来の選択肢】Go(クラウド・コンテナ領域)
Goは、KubernetesやDockerなど、クラウドネイティブ分野でよく使われる言語です。
主な用途:クラウドネイティブツール、コンテナ関連、高速な処理系など
未経験段階では不要ですが、SREやクラウド基盤を深く扱うフェーズでは価値が高まります。まずは「基礎 → クラウド → Python」の順で進み、必要になったタイミングで学べば十分です。
未経験は何から学ぶべき?【順番が9割】
未経験者が挫折する最大の理由は「言語の難しさ」ではありません。「学ぶ順番のミス」です。
どれだけ難関な言語を学んでも、インフラの土台がなければ現場では通用しません。逆に、以下の順番さえ守れば、未経験でも着実に力は積み上がります。
ステップ 1:インフラの「土台」を固める(Linux・ネットワーク基礎)
言語よりも先に、まずは「インフラの土台」を身につけましょう。
学習内容:
Linuxコマンド操作(ls、grep、chmodなど)、ディレクトリ構造、ユーザー権限、TCP/IP、DNSの仕組みなど。
この土台がないと、言語を学んでも「何を自動化しているのか分からない」状態になります。まずは簡単なLinux操作が自力ででき、ネットワーク通信の流れがイメージできるレベルを目指しましょう。
ステップ 2:Bashで「小さな自動化」を体験する
基礎ができたら、次はシェルスクリプトです。
学習内容:基本的なファイル操作、ログの抽出、定期実行(cron)の設定など
ここでの目的は「プログラミング習得」ではなく「手作業を減らす感覚」を身につけることです。まずはfor文やif文が読める・書ける程度になる所を目指しましょう。
ステップ 3:Pythonで「応用力」を広げる
Bashで自動化の感覚をつかんだ後に、初めてPythonへ進みます。
学習内容:基本構文、API操作、外部ライブラリを活用した簡単なツール作成など
ここではまず基本構文を理解し、自分の業務で使う簡単なスクリプトが書ける所を目指しましょう。全てを完璧に学ぶ必要はなく、必要な個所を調べながら実装する姿勢で問題ありません。
ステップ 4:クラウド + IaCで「市場価値」を高める
最後に到達するのが、AWSなどのクラウド環境とInfrastructure as Code (IaC) です。
学習内容:Terraformなどによる構成管理、コンテナ(Docker)、CI/CDパイプラインなど
このフェーズに入ると、言語は「学習対象」ではなく、市場価値を大きく高めるための「強力な武器」になります。
「遠回りになりがち」よくあるパターン
未経験者でよくあるのは、「Pythonから始める」、「 Progateだけやってみた」、「いきなりAWS」などで「基礎が抜けてしまう」パターンです。これらは「何をやっているかわからない」になりがちです。
逆に、順番さえ守れば、未経験でも全く問題ありません。
プログラミング言語は「入口」ではありません。「基礎→ 小さな自動化→ クラウド」と、順番を守れば、未経験でも確実に武器になります。
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クラウドを目指すなら言語の重要度は大きく上がる
未経験段階では言語必須ではありません。しかし、クラウド志向であれば話は変わります。
クラウドエンジニアやSRE(Site Reliability Engineering)といった「モダンなインフラ職」を目指すのであれば、言語スキルは重要度が一気に上がります。
クラウドは「操作」だけでなく「コード管理」も一般的
オンプレミス環境では、手動操作やGUIでの設定変更もあります。一方で、クラウド環境の構築・運用は、管理画面での操作のみでなく「コードでの管理」も一般的です。
例として、「サーバーを100台立ち上げる」、「本番環境と同じ構成のテスト環境を作る」といった作業は、手動ではなくコード(IaC)が推奨されます。この時に、PythonやGoなどの理解があると対応力が上がります。
IaCツール(Terraformなど)との相性
クラウドを扱う上で避けて通れないのがIaCです。IaCではTerraformやCloudFormationのようなツールを使い、インフラ構成をコードとして管理します。
ここでは「変数の理解」や「繰り返し処理」の概念、「条件分岐」の考え方など、プログラミング的思考が活かせます。また言語を学んだ経験がある人は、ここで強みが出ます。
クラウド時代は「コードが読める人」が強い
クラウド環境では、自分でゼロからコードを書くよりも、「他人が書いたコードを読める」、「GitHub上の設定ファイル(YAML/JSON形式)を理解できる」など、「コードを理解する力」が重要になります。
ゆえに最初から完璧に書ける必要はありません。またコードを活用するスキルがあれば上級者の位置づけです。
一方で「コードを見て意味が分かる」人と「コードに拒否反応がある」人では、任される仕事の幅が変わるのも事実です。
結論:クラウド志向なら「後半戦の必須科目」
インフラエンジニアにとって言語は、特に未経験の段階では必須ではありません。しかし「基礎 → 自動化 → クラウド」と進む中では、言語は「ほぼ必須に近い武器」となります。
特に「クラウドエンジニア」や「SRE」といった職種を目指すなら、言語スキルは避けて通れません。
だからこそ、キャリア初期から焦って学ぶのではなく、正しい順番で、確実に積み上げることが重要です。
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まとめ|言語よりも「順番」がすべて
インフラエンジニアを目指す未経験の方にとって、プログラミング言語は「最初に乗り越えるべき壁」ではありません。これまでのポイントを、最後に改めて整理します。
未経験の「言語学習」は、この順序が正解
言語を「いつ」学ぶかで、その後の成長スピードは大きく変わります。
■未経験の言語学習順番:
・ステップ1:Linuxとネットワークの基礎(土台を固める)
・ステップ2:Bashで小さな自動化(コードに慣れる)
・ステップ3:Pythonで応用力を広げる(実務での武器にする)
・ステップ4:クラウド+IaCへ進む(市場価値を最大化する)
言語は「キャリアの入口」ではありません。インフラエンジニアとしてのキャリアを加速させるための「ブースター」です。順番を守れば、決して遠回りにはなりません。
必要なのは「才能」ではなく「継続」
「自分はコードが苦手だから、向いていない?」と不安になる必要はありません。
インフラエンジニアに求められるのは、プログラマーのようなハイレベルな実装力ではなく、「仕組みを理解」し「自動化に興味」を持ち、そして最も重要なのは「着実に積み上げる継続力」です。
また完璧を目指す必要はありません。順番さえ守れば、未経験からでも十分に到達できます。
次の一手を決めたい方へ
この記事で「学ぶ順番」の全体像が見えたら、次は具体的なアクションを選んでいきましょう。
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自分に最適なのは何?キャリアに不安や迷いがある方へ
「自分の場合、どこから始めるべき?」、「言語を活かせる環境って、どう選べばよい?」と迷っていうる場合は、一人で悩まず方向性を整理するのも選択肢の一つです。
キャリアの方向性を客観的に整理するだけでも、遠回りを防げます。






