インフラエンジニアは夜勤あり?未経験のリアルと夜勤なしを叶える方法【2026】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「インフラエンジニアは夜勤があるって本当?」
「未経験だと必ず夜勤スタート?」
「夜勤なしで働くのは無理?」

結論から言うと、実務未経験から始める場合、最初の1〜3年は夜勤を含む「監視・運用」から始まるケースが多いのが現実です。

ただし、それは「固定された将来」ではありません。業界構造を理解し、戦略的に動けば、「夜勤を最短で卒業する」ことも、条件次第で「夜勤なしのポジションを狙う」ことも可能です。

■この記事でわかること:
なぜ未経験は「夜勤枠」になりやすいのか?(業界構造)
夜勤のリアルな1日と、手当・健康面の本音
未経験から「夜勤なし」を勝ち取るための「4つの具体的ルート」
面接で「ハズレ現場」を回避する逆質問

インフラエンジニアになりたいけど「夜勤が不安」、「できれば避けたい」と考える人は、ぜひ読み進めてみてください。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

結論|未経験は「夜勤スタート」が多いが、確定ではない

結論から言うと、未経験のインフラエンジニアは「夜勤スタート」になる確率が高いのが現実です。

しかし、それは一生続くことではありません。夜勤はキャリアの「固定ポジション」ではなく、設計次第で抜けられる「通過点」に過ぎません。

なぜ未経験の「入口」が夜勤枠になりやすいのか

インフラは24時間365日動き続けます。

そのため、未経験者はまず現場のルールを学ぶ「監視・運用」から始まるケースが多く、結果として夜勤を含むシフト勤務になりやすいです。詳しい理由は次章で解説します。

夜勤は「インフラエンジニアへの入場券」という考え方

夜勤(運用監視)は単なる労働ではありません。

障害対応の型を学び、システムの動きを理解するフェーズです。この期間をどう使うかで、2年後の市場価値は大きく変わります。

最初の「2年」を卒業期限に設定しよう

重要なのは、「期限」を決めることです。期限を決めずに、数年単位で夜勤を続けるエンジニアは少なくありません。

・1年後:現場を覚える
・2年後:構築アシスタントや日勤運用など、上流・日勤へ寄せる

一方で「2年で夜勤卒業」を前提に動けば、「インフラエンジニア=ずっと夜勤」という将来にはなりません。2年で卒業は、極めて現実的かつ再現性が高い目標です。

なぜインフラエンジニアに夜勤があるのか?

インフラエンジニアに夜勤があるのは、個人の能力不足ではありません。IT業界の「仕組み」と「構造」に原因があります。

ここを理解せずに転職活動をすると、気づかないうちに「夜勤から抜け出せない会社」を選んでしまうリスクがあります。

① 24時間365日「止められない」社会インフラの宿命

インフラ(基盤)は、24時間動き続ける「社会の土台」です。

身近な例として、ECサイト、コンビニのレジ決済、銀行のATM、スマホのSNSなど、これらを止めることはできません。深夜2時にシステム障害が起きたとき、「朝まで待って」は通用しません。

そのため、常に誰かが待機し、監視し、一次対応する体制が必要になります。これがインフラエンジニアに夜勤がある理由です。

商流とフェーズの落とし穴|未経験が「夜勤枠」に配属されやすい理由

IT業界には「商流(多重下請け構造)」と「工程(フェーズ)」という2つのルールがあります。傾向としては以下です。

商流主な担当工程夜勤の傾向
一次請け要件定義・設計低い(日勤中心)
二次請け構築・テスト低~中程度(リリース時のみなど)
三次請け監視・運用高い
さらに下流監視中心非常に高い

また未経験者が転職市場で最も採用されやすいのは、知識やスキルがなくてもマニュアル通りに動ければOKの「三次請け以降の監視・運用」のポジションです。その結果、夜勤に入りやすいと言えます。

IT業界の多重下請け構造(1次・2次・3次・4次請け)の図

ゆえに、まずは24時間体制を支えるポジションから経験を積むことが多く、これが「未経験=夜勤スタート」と言われるカラクリです。

ここが重要
すべての未経験者が夜勤確定ではありません。

「自社で上流工程(設計・構築)を請け負っている企業」を選べば、夜勤があっても一時的、また1〜2年で日勤帯の構築チームへステップアップする「出口」があります。また夜勤そのものが少ないケースもあります。

問題は夜勤そのものではなく、その会社に「夜勤から抜けられる仕組み」があるかどうかです。

そもそもインフラエンジニアの全体像を整理したい方は、以下記事が参考になります。

→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性

夜勤のリアル|「きつい」と「楽」の境界線

インフラエンジニアの夜勤は、現場によって「天国と地獄」ほどの差があります。そしてその差は、入社前には見えにくいのが厄介なところです。

その大きな分岐は、「シフトの組み方」と「業務の密度」です。

1日の時間割|「2交代制」と「3交代制」どっちがよい?

夜勤のパターンは大きく2つです。それぞれにメリット・デメリットがあります。

シフト形式勤務時間例メリットデメリット
2交代制日勤:9:30〜18:00
夜勤:17:30〜翌10:00
出勤回数が少なく、休みが多い夜勤日は長時間で体力消耗が大きい
3交代制早番:7:00〜16:00
遅番:14:00〜23:00
夜勤:22:00〜翌7:00
1日8時間勤務で日勤と変わらないリズム生活リズムが崩れやすい

また未経験の現場では「2交代制」が多い傾向です。

夜勤明けは「明け休み」となり、実質1.5日ほど自由時間が生まれるため、平日に勉強や趣味をしたい人には意外と相性がよい面もあります。

夜勤手当と年収への影響|「数万円」のプラスをどう評価するか

夜勤に入ると、法律で決まっている「深夜割増(基本給の25%アップ)」に加え、会社独自の「夜勤手当」がつくのが一般的です。

夜勤手当は会社によって差がありますが、未経験者は1回1,000円〜3,000円程度が相場です。ここで注意したいのは、「夜勤手当が基本給に含まれている(みなし残業のような扱い)」パターンや、「手当が極端に低い」会社です。

要注意ケース
もし「夜勤あり・フルタイム勤務」なのに、年収が300万円程度、またはそれを下回るようなら、その現場は「負担」に対して報酬が見合っていない可能性が高いです。

「夜勤は暇」の当たり外れがある|勉強できる現場・できない現場

ネットでは「夜勤は座っているだけで楽」という噂がありますが、これは半分正解で半分間違いです。実際は当たり外れがあります。

夜勤が暇な現場:
安定したシステムを監視する待機傾向の現場。障害がなければマニュアル通りの点検以外は「待ち」となり、学習が許されるなら、資格の参考書を開けるほどゆとりがあることも。

暇ではない現場:
一方で、 老朽化したシステムや、常に設定変更が行われるなど負荷が高い現場も。アラートが続き、電話対応と報告書作成など、楽ではない現場もあり。

チェックポイント
現場が「当たり」か「外れ」かは、入社前の面接で「夜勤中の自己学習の可否」を聞いてみることで、ある程度リスク回避が可能です。

女性エンジニアと夜勤の現実|2026年の現場実態

「インフラエンジニア=男性職場」というイメージは過去のものになりつつあります。2026年現在、多くの企業が女性エンジニアの採用を強化していますが、やはり「夜勤」への不安は根強いものです。

ここでは、女性に多い懸念点と、「性別を問わず使える夜勤脱出戦略」を整理していきます。

安全面と企業差|「制度」よりも「環境」をチェック

女性が夜勤のある現場を選ぶ際、重要なのは「環境」です。

仮眠室やセキュリティ。また夜勤は少人数体制になるため、ハラスメント対策として、風通しやコンプライアンス意識が低い現場は避けるべきです。ただし女性の夜勤現場は、この辺りが整っている傾向です。

男性の方へ:
女性が在籍している現場は、制度や配慮が整っているケースが比較的多い傾向があります。男性にとっても、環境の良さを見極める一つの指標になります。

ライフイベントを見越した「期間限定の夜勤戦略」

「一生夜勤を続ける」と考えるとしんどいですが、「2〜3年限定のブースト期間」と捉えると、意味が変わります。結婚や出産などのライフイベントを見据えるなら、出口をセットで考えましょう。

例として、2〜3年で夜勤を卒業し、実務経験を武器に、日勤中心の「構築・設計」へスライドすることや、クラウド・社内SEへのキャリアシフトも可能です。フルリモートや時短勤務がしやすくなります。

一方で、未経験で「夜勤なし」を条件にすると、選べる企業が大きく減り、かえってブラックな案件をつかんでしまうリスクもあります。

大切なのは夜勤がない会社を探すことではなく、夜勤から確実に「卒業できる会社」を選ぶことです。

→関連記事:インフラエンジニアは女性でも大丈夫?未経験・年収・夜勤・やめとけの真実

未経験から「夜勤なし」を実現する4つのルート

未経験でも「夜勤なし」は実現可能です。ただし「戦略」が必要です。ここでは再現性・難易度も含めて、4つの現実的ルートを解説していきます。

①「設計・構築」の比率が高い企業 ★★★★☆(再現性高)

ネットワークエンジニアの仕事には「作る(設計・構築)」と「守る(監視・運用)」があります。夜勤が発生するのは主に「守る」工程です。

未経験でも「上流工程の比率が高い企業」を選べば、夜勤を回避、あるいは短期間で卒業できる確率が大きく高まります。

一次・二次請け比率の高さや、「設計・構築」と「運用監視」の比率で、おおむね判断できます。

→関連記事:インフラエンジニアの上流工程とは?仕事内容・年収・最短で到達する方法

②「サーバー運用・保守」へのスライド ★★★★☆(最も現実的)

インフラの中でもネットワークエンジニアは、24時間通信を守る必要があるため、夜勤比率が高い傾向です。一方でサーバー領域では「日中のメンテナンス」が中心の現場が比較的多い傾向です。

サーバーの運用保守は日勤帯でのパッチ適用や設定変更が多く、NW監視よりも規則的な生活を送りやすいのが特徴です。ネットワークにこだわりすぎず、Linux(サーバーOS)のスキルを身につけるのも一つです。

→関連記事:サーバーエンジニアになるには?仕事内容・資格・年収・ロードマップ

③クラウド(AWS/Azure)領域への特化 ★★☆☆☆(中長期)

2026年現在、物理的な機器を持たない「クラウドインフラ」への移行が加速しています。

クラウドは「画面上」で設定が完結するため、データセンターに泊まり込むような夜勤が発生しにくいのが強みです。

未経験からすぐなるのは難易度がありますが、IaC(コードによるインフラ管理)などのスキルを学べば、夜勤とはほぼ無縁のキャリアを築けます。

④社内SE・自社内インフラ担当 ★☆☆☆☆(最終形)

社内SEといった「自社のシステムを守る」ポジションは、企業の営業時間に合わせるため日勤が基本です。

しかし、これは非常に人気の高い「職種」であり、未経験からの直接採用は極めて稀です。

まずはSESや受託会社で2〜3年実務を積み、「一人で構築やトラブル対応ができる」状態になり、転職で目指すのが最も確実です。

【補足】Webエンジニアとの比較

「夜勤が嫌ならWeb系は?」という声もありますが、隣の芝生は必ずしも青いわけではありません。

Web系は夜勤が少ない反面、開発納期前の長時間労働が発生することもあります。

一方でインフラは夜勤があるものの、シフト制であれば「定時で帰れることが多い(残業が少ない現場が多い)」という良さもあります。

【実践】夜勤を回避・卒業するための「3つの武器」

「夜勤は嫌だ」と思うだけでは、状況は変わりません。配属は「希望」ではなく「戦略」で変わります。

ここでは未経験から「夜勤なし」、あるいは「早期の夜勤卒業」を勝ち取るための具体的な武器を3つ解説します。

① 面接の逆質問で「夜勤の実態」を判断する

面接でストレートに「夜勤はありますか?」のみを聞くと、やる気がないと誤解されるリスクがあります。現場のリアルを知るなら、以下の流れで逆質問をすると、おおむね判断ができます。

・未経験者の夜勤比率はどのくらいですか?
・日勤への異動は何年程度が目安ですか?
・構築へのキャリアアップの目安期間は?どれくらいのレベルが必要?

また、夜勤現場の当たり外れだけ確認したい場合は「夜勤での自己学習の許容度を教えてもらえますか?」のみで十分です。曖昧過ぎる回答の場合だけ注意しましょう。

② 資格(CCNA・LinuC)を「配属の交渉カード」にする

未経験にとって、資格は単なる「勉強の証明」のみに留まりません。単価が高い「日勤・構築案件」に潜り込みやすくなる武器です。

CCNA/LinuCを持っていると
企業側は「資格があるから、低単価の夜勤の監視に回すのはもったいない。単価が高い構築補助や日勤運用の枠で配属できないか」とも考えます。

一方で資格なしの場合は、「まずは夜勤監視から」と提案されやすくなるのも現実でえす。

「夜勤を避けたい」なら、言葉で訴えるよりも客観的な武器を提示することが、再現性の高い回避策です。

→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格|難易度比較・年収アップ戦略

③ IT・インフラ特化型エージェントの使い方

幅広い職種を扱う一般エージェントでは、夜勤の有無や商流まで細かく把握していないことが多々あります。

一方で、専門性が高いIT・インフラ専門のエージェントであれば、「商流」や「案件フェーズ」、「夜勤比率」などまで教えてもらえる可能性があります。

自分で直接聞きにくいことは、エージェントを介して確認するとスムーズです。ただし、エージェント任せにしすぎず、自分でも確認する姿勢も大切です。

→関連記事:インフラエンジニア転職エージェントの選び方|失敗しない環境選び

インフラエンジニアの夜勤に関する「よくある悩み」Q&A

ここで現場に入る前に解消しておきたい「夜勤関連」の悩みに回答していきます。

Q1:夜勤は何年くらい続くのでしょうか?

A:平均すると2〜3年程度です。

ただしこれは企業や商流によって大きく変わります。構築比率の高い企業では1年程度で日勤に移行できるケースもあります。

一方で、監視中心の企業では長期化する可能性もあります。 夜勤の長さは「会社選び」で決まる側面が大きいです。

Q2:夜勤で体調を崩す人は多いですか?

A:長期間継続すると、生活リズムの乱れから体調を崩す人もいます。

特に睡眠不足が慢性化すると、集中力やメンタル面に影響が出やすくなります。

だからこそ、夜勤は「一生続ける前提」ではなく、期間限定でスキルを積み、早期卒業する設計が重要です。

Q3:未経験で「夜勤なし」の求人は本当にありますか?

A:存在します。しかし競争倍率は高めです。

一次・二次請け企業や社内SE案件などが該当しますが、資格や一定のIT知識が求められるケースが多いです。 「夜勤なし」は可能ですが、戦略と準備が必要です。

Q4:夜勤中に寝ることはできますか?

A:現場によりますが、「仮眠」が認められている現場は多いです。

24時間体制の現場では、2時間程度の休憩時間(仮眠可)に組み込まれているケースが一般的です。ただし、アラート発生時は対応が優先されるため、常に安定して眠れるとは限りません。

まとめ|夜勤はキャリアの終わりではなく「始まり」

夜勤は不安の種かも知れません。しかし夜勤は永遠に続くものでなく、スキル次第で抜けられます。また企業選びで回避も可能です。

重要なことは「夜勤を抜ける設計」を持つことです。

■この記事のまとめ:
未経験の夜勤は「入場券」:実務経験を得るための、期間限定のコスト
商流とフェーズが重要:構築比率の高い企業を選べば、早期卒業は十分に可能
資格は回避武器:CCNAなどは配属を変え、夜勤を避ける・抜ける武器
卒業への設計:2~3年以内に「夜勤から抜ける計画」を作るのが重要

夜勤は「インフラエンジニアの現実」ですが、キャリアのゴールではありません。

もし「夜勤は不安だけど、挑戦したい」、「どんな会社を選べば、最短で抜けられるかを知りたい」など迷っているなら、まずは「失敗しないためのロードマップ」から整理してください。

①未経験転職のロードマップを知りたい人はこちら:
→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?失敗しないロードマップと企業選び

②夜勤を避けるための勉強方法を整理したい人はこちら:
→関連記事:インフラエンジニアの勉強方法と順番|未経験からの独学ロードマップ

③夜勤後のキャリアパスを知りたい人はこちら:
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス・ロードマップ|運用から設計・クラウドへ

一人で悩まず、最初に「設計図」を持つことが遠回りを防ぎます。

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この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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