システムオペレーターとは?仕事内容・将来性・キャリアパスをわかりやすく解説

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「システムオペレーター(シスオペ)ってどんな仕事?」
「きついって本当?将来性はあるの?」

そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

システムオペレーターは、ITインフラ業界の中で 未経験から挑戦しやすい入口ポジション です。

しかし、一方で「単調でスキルが身につかない」「夜勤が多い」といった声もあり、将来性に不安を感じる方も少なくありません。

本記事では、システムオペレーターの基本的な仕事内容、実際の将来性、そしてそこからのキャリアパス を整理して解説します。

■関連記事まとめ:
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この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

システムオペレーターとは?

システムオペレーターとは、企業のサーバーやネットワーク、業務システムを 安定稼働させるために監視・定型業務を担うエンジニア職 です。

呼び方は複数あり、「シスオペ」、「ITオペレーター」、「システム運用オペレーター」と呼ばれることもあります。

■システムオペレーターの仕事概要:
・サーバーやネットワーク機器の監視(アラート確認・一次対応)
・ジョブ管理(バッチ処理、スケジューラー確認)
・障害発生時の切り分け、エスカレーション
・ログ収集や稼働状況のレポート作成

これらの業務は マニュアルや手順書に従って進めることが多く、未経験者でも比較的取り組みやすい のが特徴です。

■関連記事:運用保守の仕事内容と将来性を解説

システムオペレーターはきつい?将来性は?

システムオペレーターは「きつい」、「将来性がない」と言われることもあります。その背景には以下理由があります。

■よくある課題:
・単調な作業が中心:決められた手順で対応するため、スキルが伸びにくい
夜勤・シフト勤務:24時間365日体制の現場では生活リズムが乱れやすい
キャリアの見通しが不透明:構築や設計スキルを学ばないと転職市場で評価されにくい

■自動化・クラウド化の影響:
・AIOps(AIによる運用最適化)やクラウドの普及により、定型業務は徐々に自動化 されています。
・そのため「作業者としてのシスオペ」の需要は減少傾向にあります。
・逆に、自動化を設計・運用できるスキルを持つ人材 は価値が急上昇中です。

■関連記事:監視オペレーターの将来性、キャリアアップロードマップ

システムオペレーターからのキャリアパス

システムオペレーターは「ITインフラ業界の入口」として経験を積める点では価値があります。

ただし、そのまま続けてしまうと年収やキャリアに限界があるため、次のキャリアへ進むための準備が重要 です。

■システムオペレーターからのキャリアパス例:
・インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク構築)
・クラウドエンジニア(AWS・Azure・GCP)
・セキュリティエンジニア
・SRE(Site Reliability Engineer)

インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク構築)

最も王道のキャリアパスが、サーバーやネットワークの構築・設計を担うインフラエンジニアです。

■インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク構築)の特徴:
業務内容:サーバー構築(Linux/Windows)、ネットワーク機器の設計・設定
求められるスキル:Linuxコマンド、ネットワーク基礎(TCP/IP、DNS、ルーティング)
資格例:LPIC-1/2(もしくはLinuC-1/2)、CCNA

また、インフラエンジニアへのキャリアチェンジでは、「未経験からインフラエンジニアになるロードマップ」が参考になります。

■関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格ロードマップ
■関連記事:インフラエンジニアの勉強方法と順番

クラウドエンジニア(AWS・Azure・GCP)

クラウド市場の拡大に伴い、クラウドエンジニアは需要が急増しています。

システムオペレーター経験にクラウド知識を掛け合わせることで、一気に市場価値を高められます。

■クラウドエンジニア(AWS・Azure・GCP)の特徴:
業務内容:AWS/Azure/GCP環境の設計・構築・運用
求められるスキル:クラウドサービス基礎、IaC(Terraformなど)、セキュリティ知識
資格例:AWS SAA、Azure AZ-104など

■関連記事:インフラエンジニアがAWSを学ぶべき理由と勉強法
■関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容や必要スキル・年収を解説

セキュリティエンジニア

監視や障害対応経験はセキュリティ分野にも直結します。特にSOC(セキュリティオペレーションセンター)では、監視スキルをそのまま活かせます。

■セキュリティエンジニアの特徴:
業務内容:ログ分析、脆弱性診断、インシデント対応
求められるスキル:TCP/IP、暗号化、セキュリティ製品の運用
資格例:CompTIA Security+、情報処理安全確保支援士、CEH、CISSP

SRE(Site Reliability Engineer)

システムの安定稼働を自動化で支えるSREも近年注目の職種です。プログラミングスキルやクラウド知識が必要ですが、システム監視経験は強みになります。

■SRE(Site Reliability Engineer)の特徴:
業務内容:インフラ自動化、CI/CDパイプライン運用、可用性向上
求められるスキル:Python/Go、Kubernetes、Terraform
資格例:資格よりも、実践経験の方が最優先

まとめ:システムオペレーターはキャリアの入口にすぎない

システムオペレーターは、IT業界に入る最初の一歩として挑戦しやすい職種です。

しかし、将来性を考えると 構築・クラウド・セキュリティといった上流工程へ進むことが必須 になります。

■システムオペレーターのメリット:
・単調で「きつい」と言われる仕事も、キャリアの入口と考えれば価値がある
・経験+資格学習を組み合わせれば、半年〜1年でキャリアアップ可能
・行動の早さが、年収・将来性に大きく影響する

■関連記事:インフラエンジニアの年収相場まとめ
■関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス徹底解説

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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