運用保守はきつい・つまらない?3年以上やるのはおすすめしません

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

運用保守の仕事を「きつい」、「つまらない」と考え、運用保守を辞めたいと悩む人は非常に多いですが、どのような点が、きつく、つまらないのでしょうか?

また、将来性などを考えると、運用保守は3年以上やらない方がよいと考えており、理由やその後のステップアップなどについて説明します。

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目次

運用保守とは

運用保守は、アプリケーションやサーバ、ネットワークといったシステムの維持や保守を指しますが、運用保守という仕事は、多くの場合はサーバかネットワーク(もしくはその両方)のオペレーション業務を意味する事が多いでしょう。

もちろん、一部の運用は、高い技術レベルが求められることもありますし、運用管理や運用設計は高い経験値も必要とされますが、今回は「きつい」、「つまらない」とよく言われる、運用保守オペレーションについて説明します。

運用保守が「きつい」と言われる理由

きつい理由①:夜勤シフト(24時間365日)

運用保守が「きつい」と言われる一番多い理由は、「24時間365日の、夜勤ありシフト勤務」と言えるでしょう。

夜勤シフトに慣れる事が出来ずに体調を崩してしまう人もいれば、齢を取るにつれて夜勤の勤務体系に体がついていかなくなる人もいます(また、土日休みではないため、休みを周囲にあわせる事の大変さもあると言えます)。

夜勤シフトを好む人もおりますが、大半の人は夜勤シフトを「きつい」と思う傾向があると思います。

きつい理由②:年収が上がらない

運用保守の仕事は、エンジニアの中では特に年収が上がりにくい仕事であるため、「年収が上がらない事がきつい」と思われる人も多いです(40代、50代の運用保守エンジニアでも、年収400万円に満たない人は多いと言えます)。

また、「運用コストは随時下げていきたい(運用にお金をあまり払いたくない)」と考えるお客さまは多いため、将来的に年収を上げたいと考える方にとっては、運用保守の仕事はきついと言えるかも知れません。

きつい理由③:将来性を感じない

運用保守経験者であれば大半の方が感じるかも知れませんが、「運用保守の仕事に将来性を感じない」と考え、きつい・つらいと感じる人も多いです。

自分の技術力が身につきにくく、将来的に仕事が自動化などで無くなっていく感覚を感じながら仕事を続けることがきついと考える傾向があります。

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また、下記からは運用保守がつまらないと言われる理由を説明します。

運用保守が「つまらない」と言われる理由

つまらない理由①:技術が身に付かない(単純作業の繰り返し)

運用保守がつまらないと言われる一番の理由は、単純作業が多いため、技術力が身に付きにくい事でしょう(一部例外はあります)。

運用保守の仕事は、すでに決まっている事を、決まっている通りに進めるオペレーション作業が多いため、技術や専門性が身についている感覚を感じず、つまらないと言われる事が多いと言えます。

また、チームで単純作業の繰り返しを行うため、周りの同僚のモチベーションが低い事も多く、一緒に働く人のモチベーションが高くない事につまらなさを感じる人も多いと思います。

つまらない理由②:暇

運用保守の仕事は、慣れてしまうと楽であり、楽であることの裏返しで、トラブルや問い合わせなどがあまりない時は「ヒマ」である事も多い仕事と言えます。

ただし暇な時間に資格の勉強などをする事も出来る環境も相応あるため、暇な時間を「自分自身の将来のために有効活用」ができれば、あなたにとっては有用な時間とも言えます。

一方で、暇な時間を有効活用できない場合や、暇が嫌いなタイプの人には、つまらないとも言えるでしょう。

つまらない理由③:お客さまから感謝されにくい

運用保守は「障害や事故がなくて当たり前」と考えるお客さまも多く、仮にトラブルが発生したときにトラブルを解決しても、お客さまから「ありがとう」とは言われにくい仕事とも言えるかも知れません。

お客さまから感謝されにくい仕事という意味で、つまらなさを感じるかも知れません。

運用保守の仕事は、3年以上やらない方がいい

運用保守の仕事が「きつい」、「つまらない」と言われる理由として、「夜勤シフト(24時間365日)」、「年収が上がらない」、「将来性を感じない」、「技術が身に付かない(単純作業の繰り返し)」、「暇」、「お客さまから感謝されにくい」を挙げましたが、特に「技術が身に付かない」事と、「年収が上がりにくい」事は、エンジニアとしての将来に大きく影響してくると思います。

もちろん運用保守は大事な仕事であり、運用保守を知る事はエンジニアとして大事な事ではありますが、個人的な意見では、運用保守の仕事は3年以上はやらない方がよい(可能であれば、1-2年で異動をした方がよい)と考えます。

運用保守は比較的楽と言える仕事ですが、長く運用保守をやりすぎると、視座が高くなりにくい傾向もあり、将来の転機で苦しむかも知れません(3年以上運用保守をやり続けると、その後に大きなキャリアアップ・年収アップに繋がる確率がかなり下がる傾向があると思います)。

運用保守からのステップアップは、インフラ構築がおすすめ

運用保守からのステップアップは、運用保守の経験を活かしながら、インフラ構築エンジニアとして、システムを「維持」する側から「作る」側に異動する事がおすすめと言えます。

運用保守の経験はインフラ構築で大きく活かせますし、インフラ構築の仕事でやりがいを感じるエンジニアは多いです(特に、スキルアップと年収アップで、やりがいを感じる人が多いと言えます)。

また、30歳くらいまでにインフラ構築を経験出来れば、その後も勉強とキャリア形成をうまく続けた場合は、年収で言うと40歳くらいには700-800万以上は十分に狙いやすい状況にもなると思います。

※インフラエンジニアの仕事内容(スキル)別のモデル年収を図にしておりますので、よろしければ下記図も参照ください。

※インフラエンジニアの年収を詳しく知りたい方は、別記事ですが「未経験インフラエンジニアの年収はどれくらい?その後の年収相場は?」をあわせてお読みください。

もちろん、運用保守と比較すると、インフラ構築は多少忙しくはなりますが、インフラ構築を経験すると、将来選べるキャリアの選択肢も大きく広がり、急速に市場から求められるエンジニアになれますので、インフラ構築は非常におすすめキャリアと言えます。

ただし、インフラ構築(構築補佐も含む)は、一定の知識や技術が必要となります(知識なしではインフラ構築には携われません)ので、インフラ構築に携われる知識を得るために、手を動かしてサーバ構築をする、CCNAやLPICなどを取得するなどの自学を並行して進めていく事が大事と言えます。

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インフラ構築に異動が出来ない場合は、転職した方がよい

運用保守からインフラ構築に異動が出来るようであれば問題ありませんが、勤務している会社が「運用保守専門会社」の場合は、社内異動でインフラ構築に携わる事が出来ない事も多くあります(運用保守の専門会社は相応多いです)。

もし社内異動でインフラ構築に携われない場合は、残念ながら転職をする以外の手段はないと思いますが、インフラ構築を経験する事は、エンジニアとして大きなメリットがあると言えます。

また、運用保守からインフラ構築にステップアップをしたい方は、私どもで求人紹介などといった転職支援を行っておりますので、興味があれば「無料転職相談のご登録」よりご登録をください。

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