未経験エンジニアは後悔する?原因と対策|適性×環境で失敗しない転職戦略【2025】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「エンジニアに興味あるけど、本当に自分にできる?」
「エンジニア転職は後悔するって聞くけど、実際どうなの?」
「未経験からエンジニアになって辞めた人って、実際どうだったの?」

そんな不安や後悔の入り口に立っている方は少なくありません。

しかし結論から言えば、未経験エンジニア転職の「後悔」の大半は、事前の選択で防ぐことができます。

実際に多くのケースで見られるのは、「適性に合わない入口を選んでしまった」「成長できない環境に入ってしまった」といった構造的な要因があります。

この記事では、未経験の方が後悔しやすい理由を整理し、「どんな選び方をすれば後悔せずに成長できるのか」 をわかりやすく解説していきます。

迷いや不安を感じている方は、一緒にキャリアの道筋を整えていきましょう。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

▶︎ プロフィールを詳しく見る

目次

結論:未経験エンジニア転職の「後悔」の9割は防げる【適性×環境の問題】

未経験からエンジニアを目指した方の多くが、「ついていけない」、「思った仕事と違う」といった壁にぶつかっています。

しかし、こうした「つまずき」の大半は、才能不足や努力の問題ではありません。実際に後悔の原因を整理すると、以下の2つにほぼ集約されます。

■未経験エンジニア転職で後悔する理由:
・自分の思考特性と職種の適性が合っていなかった(ミスマッチ
・成長が見込めない環境に入ってしまった(環境選びの失敗

つまり逆に言えば、正しい入口を選び、適切な環境に身を置けば、未経験でもキャリアは着実に伸ばせます。時には、適性と環境が合うだけで驚くほど早く成長できることもあります

この記事では、未経験者が後悔しやすい原因をわかりやすく整理し、「どんなステップなら失敗しにくく、成長につながるのか」を具体的に解説していきます。

今不安に感じていることも、正しい知識と選択で必ず整理できます。ここから一緒に整理していきましょう。

後悔の原因①:「適性と職種のミスマッチ」で挫折してしまう

未経験からエンジニアを目指す多くの方が、「自分は開発に向いていないのでは?」という壁にぶつかります。

しかし「向いていない=能力が低い」ではありません。これは明らかに誤解です。

つまずく理由は、「能力不足」ではなく「適性の方向性が違っていた」だけの場合が非常に多いです。またエンジニア職種には複数の入口があり、それぞれに合う人・合わない人の思考特性が存在します。

開発が「楽しい」と「つらい」を分ける「思考特性」の違い

開発(プログラミング)が向いているかどうかは、努力量よりも「どんな思考に楽しさを覚えるか」で決まります。

タイプ特徴
開発が楽しい人プログラミングが楽しい、謎解きやパズルが好き、抽象化・論理の組み立てが得意。
開発がつらい人抽象的な論理の組み立てがストレスになりやすいが、仕組みの理解や構造把握に強みを持つことが多い。

つまり「開発が向かない=能力が低い」、ではなく、単に「楽しいと感じるポイント」が別にあるだけです。ここを理解するだけで、「自分は向いていないのかも?」という不安が軽くなります。

簡易自己診断:あなたの「強み」を活かせるのはどっちのルートか?

迷っている方は、まず「自分がどのタイプに近いか」を軽くチェックしてみましょう。

開発向きのタイプ【論理タイプ】インフラ向きのタイプ【構造理解タイプ】
抽象化が好き(「顧客要件」→「コード」への変換)仕組みや構成を理解するのが好き、ハードウェアやソフトウェアが好き
コードを書くと時間を忘れる、エラー解決に没頭できる具体的にシステムが「どう動いているか」に興味がある
ゼロから「創り出す」工程にやりがいを感じる基盤を整え、全体を「支える」、「安定させる」ことに価値を感じる。

これらは、どちらが優れているわけでもありません。ただし、自分のタイプと仕事の特性が一致すると、成長スピードが大きく上がるのも事実です。

この自己診断を通じて、あなたがどのルートなら「楽しく・長く・迷わず」進めるのか、見えてきたのではないでしょうか。

もし「自分は構造理解タイプ(インフラ向き)かも」と感じたら、次に読むべきおすすめは以下の関連記事です。

→関連記事:インフラエンジニアは最強?将来性・年収・キャリア戦略を徹底解説

「まだ判断がつかない」、「どちらも当てはまる気がする」という方は、次からの「環境選び」の重要性を確認してください。適性だけでなく、環境次第でもキャリアの満足度は大きく変わります。

後悔の原因②:「成長環境の選び失敗」でキャリアが止まる

適性と同じくらい、多くの未経験者が後悔する理由が「最初に選んだ環境が成長しづらかった」という問題です。

「気づけば2年3年と、テストや監視ばかりでスキルが増えていない、、」これは典型パターンです。

未経験歓迎=育てる環境が整っている、とは限りません。あなたの努力ではなく、「環境要因」がキャリアの伸びしろを大きく左右します

ここでは、後悔しやすい環境の特徴と、「成長できる良い環境の見極め方」を整理していきます。

未経験が後悔しやすい「成長できない環境」の特徴

以下の特徴に当てはまる環境では、本人の努力とは無関係に、成長が止まってしまいます。未経験採用では注意すべき環境です。

NGな特徴例後悔する理由
コードを書かない/仕組みに触れられないテスト・監視などマニュアル作業のみで、スキルが積み上がらず、3年後も市場価値が上がらない
業務範囲が狭く、考える仕事が少ない課題分析や改善、構築へのステップがなく、思考力が鍛えられず「ずっと作業者」で終わってしまう。
育成前提で人材配置されていないOJT制度が曖昧、相談できる先輩がいない、新人を受け入れる体制が整っていないなど。最初の1〜2年で「伸びない癖」がつきやすい。
多重下請け構造で評価が上がりにくい上流工程にステップアップできず、評価もあいまい。給与もスキルも上がらない環境に固定されやすい。

このように成長できない環境に入ってしまうと、「この職種を選んだのは失敗だったのでは?」と感じてしまう方も少なくありません。

ただし、後悔が生まれやすいポイントは 職種ごとに多少異なります。インフラ職種での「後悔ポイント」が気になる方は、以下の関連記事で比較できます。

■関連記事:インフラ職種別「やめとけ」比較まとめ

→関連記事:運用監視オペレーターはやめとけ?年収・将来性・脱出ロードマップを解説
→関連記事:運用保守はやめとけ?将来性がない・つまらない理由とキャリアアップ戦略
→関連記事:サーバーエンジニアはやめとけ?きつい理由と向いてない人の特徴・キャリア戦略
→関連記事:ネットワークエンジニアはやめとけ?きつい理由と後悔しないキャリア戦略
→関連記事:クラウドエンジニアはやめとけ?向いている人・向いていない人を解説
→関連記事:AWSエンジニアはやめとけ?きつい理由・資格の落とし穴とキャリア戦略

成長できる環境の見極め方(重要チェックリスト)

未経験が「可能な限り後悔せずに」成長するために、最低限チェックしたいポイントは次の4つです。

チェック項目理由
上流工程(設計・クラウド)などの実績があるか運用 → 構築 → 設計など、段階的に成長できる土台があり、スキルが伸びやすい。求人票に記載があっても、実績が少ないことも。
2〜3年の成長ロードマップが示されているか育成方針が明確(例:「まずは○○ → 次に△△ → 将来的にクラウドへ」)などが一定わかると、未経験の伸び率が高い。
下流工程だけに偏っていないか下流スタートは良くても、保有案件の下流工程率が高いと、実際は抜け出せないことも。
エンジニアの平均年齢が極端に若すぎないか教育できるベテランが不足している可能性があり、育成文化が確立していない兆候の場合がある。

つまり、未経験エンジニアの後悔は「努力不足」ではなく、「成長できる構造がない環境にいたから」起きることがほとんどです。

「良い環境」は、面接で質問しなければ見えてこない

これら4つのポイントに共通するのは、「企業の公式HPや求人票には、ほぼ書かれていない」 ということです。面接で具体的に質問しない限り、表面的な求人情報だけでは判断できません。

しかし、未経験者にとって「適切な質問の仕方」自体が難しいのも事実です。上手く組み立てて質問しないと、面接での評価を下げてしまうことも。内部事情や実際の育成実績は、外部からは見えにくいものです。

つまり、成長できる企業かどうかを見抜くには、企業ごとの内部事情に詳しい第三者のサポートが必要になることが多くあります。

次からは、「後悔しないための入口選び」を解説しますが、最も確実なのは、企業をよく知るプロのキャリアアドバイザーに相談することです。

後悔しないための解決策:「適性と環境が適した入り口」を選ぶ

未経験エンジニアが後悔しないために最も大切なのは、「自分の適性」と「成長できる環境」をセットで選ぶことです。

後悔しない入口選びは、まずは「適性 × 環境」の組み合わせで考えることが重要です。

中間地点の方へ:迷ったら「学習コスト」と「採用ハードル」なども加えて判断

「開発にも興味があるが、適性がまだ判断できない」という方は、「適性×環境」に加えて「学習コスト」や「採用ハードル」といった現実的な軸も重ねて判断すると、非常に効果的です。

現実的な判断基準・比較項目(開発 vs インフラ)

比較項目開発(プログラミング)インフラ(Linux/NW)
学習コストやや高い(抽象思考・論理構築が必要)普通(具体的な仕組み理解から始められる)
適性の影響大きい(向き不向きが出やすい)普通(積み上げで誰でも伸ばしやすい)
採用ハードル普通(未経験者応募が多く・競争率は低くない)低め(需要増で未経験枠も安定)
成長の再現性普通(適性次第で差が出やすい)高い(資格・実務ステップが明確で再現性が高い)
長期的な需要変動有・高い(景気・技術トレンドに左右されるが、好景気は最強)安定・増加中(クラウド需要が底堅く、景気変動にも強い)

補足(重要):
とくに開発は「創造的な仕事が好き」、「コードを書く時間が、とにかく楽しい」という人にとっては最強の選択肢です。ただし向き不向きがはっきり出やすく、スキルの特性上、初期の負荷が高くなりやすい側面もあります。

そのため「まずは確実に一歩踏み出したい」、「最初の入口でつまずきたくない」という方は、インフラを入口にするというのは非常に合理的な選択肢です。

未経験が最も失敗しにくい入口=インフラエンジニア

インフラエンジニアは、未経験から着実に成長しやすい「入りやすさ」と「伸びやすさ」を兼ね備えています。

後悔しにくい理由メリット
① 学習コストが低く、ステップが明確IT基礎 → Linux → NW → クラウドと、積み上げ型で迷いにくい。
② 挫折ポイントが少なく、再現性が高い「理解 → 手を動かす → 応用」の流れが明確で、努力が成長につながりやすい。
③ 将来性が高く、成長市場に直結AWS、セキュリティ、自動化など、成長領域との相性がよい
④ 開発より難易度のムラが小さい適性の影響が少なく、誰でも計画的に伸ばしやすい。

インフラエンジニアに興味があるが、サーバー、NW、クラウドのどれを目指すべきか迷う

そんな方は、まずはインフラの職種全体像を把握し、適性や目標年収に合った職種をチェックしてみましょう。

■関連記事:インフラキャリアの全体像をつかむ

→関連記事:インフラエンジニアの種類マップ|主要5職種の違いとキャリアパスを徹底解説
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を解説
→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパス【AWS/クラウド時代】
→関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:AWSエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性・きつい点まで徹底解説

インフラは「逃げ道」ではなく「伸びしろの入口」

インフラは「とりあえず入る職種」ではなく、クラウド・セキュリティ・SREなど、最も強いキャリアに直結する「土台」です。

とくに、インフラ → クラウド → セキュリティのルートは、未経験が後悔しないキャリアを作る上で非常に再現性が高いルートであり、キャリアを伸ばすことで高年収も狙えます。

特にクラウド・セキュリティ分野は市場価値が急上昇中です。あなたの目指すべきゴールと年収相場を以下の関連記事でチェックしましょう。

■関連記事:AI時代に価値が高まる職種の年収相場

→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別に1000万円を狙う戦略
→関連記事:クラウドエンジニアの年収相場と上げ方|AWS・Azure資格別・年代別の徹底比較
→関連記事:セキュリティエンジニアの平均年収|最短で700万超えを目指すキャリア戦略

また、インフラエンジニアは、資格取得と実務が結びつきやすく、学習の再現性が高いのが特徴です。どの資格が自分の目標に合っているかを調べたい方は、以下関連記事をご覧ください。

→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧|取得順番・難易度を徹底解説

ただし、インフラが向いていても「環境選び」を間違えると後悔する

どれだけ適性があっても、成長できない環境に入ると、キャリアは止まってしまいます。

ゆえに、ここからは「後悔しない環境選び」を具体的に解説していきます。この一歩が、キャリアの分岐点になります。

迷ったらプロに相談するのが「最短で後悔しないルート」

この記事で解説したように、未経験エンジニア転職の「後悔」は、才能や努力不足が原因ではありません。多くの場合、その原因は「選択の問題」です。

まとめ:後悔は「選択」で防げる。あなたのキャリアはここから変えられる

後悔の原因は、ほとんどが以下の2つに集約されます。

■後悔の原因まとめ:
・適性に合わない入口を選んでしまった
成長できる環境を選べなかった

逆に言えば、この2つの「正しい選択」さえ押さえれば、未経験からでもキャリアは必ず伸ばせます。

特に、インフラ → クラウド → セキュリティという王道ルートは、再現性が高く、最短で市場価値を高めやすい道筋です。

「今の選択を間違えたくない」、「後悔せず、着実にキャリア形成したい」そう感じている今こそ、次の一歩を決めるタイミングです。

後悔しないキャリアを築きたい方へ

後悔しないキャリアを築くためには、「最初の入口」だけでなく、その先にどんなキャリアパスが広がっているか を知ることも重要です。

インフラ・サーバー・ネットワーク・クラウドなど、職種ごとにキャリアの伸び方や、目指せる役割は大きく異なります。インフラ職の職種別キャリアパスを確認したい方は、以下関連記事を参考にしてください。

■関連記事:インフラ職種別キャリアパス

→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス・ロードマップ|運用から設計・クラウドへ
→関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス徹底解説|運用止まりから設計・クラウドへ
→関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパス|クラウド・セキュリティ時代
→関連記事:クラウドエンジニアのキャリアパス|設計・自動化・SREへ進む成長ロードマップ

迷っている今こそ、プロに相談するのが最短ルート

未経験者が一人で、「適性の判断(開発かインフラか)」、「成長できる環境の見極め」、「面接で聞くべき質問」、「求人の質の判断」を正確に行うのは、正直かなり難しいです。

さらに、環境を選びに加えて、「応募書類の作成」や「面接対策(受け答え・志望動機など)」まで必要になるため、ひとりで進めるには負荷が大きいのも現実です。

私たちは、「最短で後悔しないルートづくり」だけでなく、「選考対策」までマンツーマンでサポートします」

「成長できる環境の提案」から「面接で押さえるべき要点(志望動機)」など、内定・入社まで支援します。

正しい方向に歩き出せば、キャリアは必ず伸びます。その一歩を、今日一緒に決めましょう。

\ 後悔しないキャリアの「最初の一歩」をここから /

あなたの適性・経験・現在地に合わせて、最短で成長できるルートと、
応募書類・面接までの選考対策をマンツーマンでサポートします。

無料でキャリア相談してみる →

※あなたの状況に合わせて、後悔しない最適ルートをご提案します、未経験も歓迎。

この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

目次