こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
サーバーエンジニアについて調べると、
「やめとけ」、「きつい」、「将来性がない」
そんな言葉がたくさん出てきて、不安になっていませんか?
実際、運用保守や監視だけの環境にいると、スキルが伸びない、年収が上がらない、クラウドに進めない という行き詰まりが起きやすく、「このままでいいのか、、」と後悔を感じる人が増えています。
しかし結論から言うと、サーバーエンジニアは「やめとけ」ではありません。問題は職種ではなく、「環境であること」が非常に多いです。
適切な環境に身を置けば、「運用保守 → 構築 → クラウド → SRE」という伸びるキャリアに、誰でも一つずつ進んでいくことができます。
この記事では、サーバーエンジニアが「やめとけ」と言われる理由と、これからを成長キャリアに変えるための具体的なステップを、わかりやすく解説していきます。
また、サーバーエンジニアの仕事内容やキャリアパスなどを詳しく知りたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパス【AWS/クラウド時代】
結論:サーバーエンジニアは「やめとけ」ではない。問題は「職種ではなく環境」
「サーバーエンジニアはやめとけ」と言われる理由の多くは、サーバーエンジニア職そのものではなく、「悪い環境に配属されること」 にあります。
特に、以下のような環境にいると、どれだけ努力してもスキルが積み上がらず、不安だけが増えていきます。
■運用保守・監視ループに入ると離職率激高:
・障害一次対応、アラート確認(24/365)
・手順書通りの作業の繰り返し
・同じ作業のループで成長を実感できない
「このまま何年もここに居続けていいの?」という不安が生まれ、それが「サーバーエンジニアやめとけ」と言われる原因です。
一方で、サーバーエンジニアのキャリアは適切な環境に入ると、すぐに将来が変わっていきます。
■構築・クラウドなどに触れられると一気に世界が変わる:
・サーバー構築、仮想化(VMware)
・AWS/Azureのクラウド構築
・IaC(Terraform/Ansible)
こうした経験が積めると、構築 → クラウド → SRE(高年収層) という最強のキャリアパスが開けていきます。
悪い環境 vs 良い環境の比較表
| 項目 | 悪い環境(やめとけ案件) | 良い環境(成長しやすい案件) |
| 業務内容 | 監視・運用保守、手順作業中心 | 構築・クラウド・自動化など |
| キャリア | ステップがない | 1〜2年刻みでステップアップできる |
| 将来性 | 不安だけ増える | 新しい技術に触れられる |
| 年収 | 現状に留まる | 年収が伸びる |
| 技術経験 | 単純作業 | 仮想化・ミドル・クラウドなど幅広い |
サーバーエンジニアを「やめるべきかどうか」は、サーバー職の問題ではありません。「どの環境にいるか」で決まるとも言えます。
「やめとけ」と言われる根本的な理由については、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?底辺・楽すぎと言われる理由と後悔しないキャリア
なぜ「きつい・つまらない」と言われる?サーバーエンジニアの3つの現実
サーバーエンジニアが「きつい」、「つまらない」と言われる背景には、職種そのものではなく「環境」に起因する3つの現実があります。
これらの悪い環境を避けるだけで、あなたのキャリアは大きく改善していきます。
① スキルが伸びない「運用保守・監視ループ」
サーバーエンジニアの「つらさ」として最も多いのが、運用保守・監視だけを延々と繰り返す環境から抜け出せないことです。
【現在がきつい・つまらない原因】
例として、障害一次対応、アラート確認(24/365対応)や手順書どおりの作業を淡々とこなすことが求められ、改善提案や構築につながる業務がほとんどない環境です。
これは毎日同じタスクの繰り返しになるため、「自分は何も成長していないのでは?」という強い不安が生まれ、離職につながってしまいます。
これはサーバーエンジニア側の問題ではありません。オペレーション寄りの作業だけを任せて、次のステップに進ませない「環境側の問題」です。
② オンプレ中心で、クラウドに進めない不安
近年は企業のクラウド移行が進む一方で、AWS/Azureに触れられず、オンプレミスの運用保守ばかりを担当させられる環境も少なくありません。
【未来が不安になる原因】
特に、「自分でクラウドの学習や資格取得をしていても、業務で活かせない」という強いジレンマに陥る人が多くいます。
この場合も、新しい技術が身につかず、年収が伸びにくいケースに当てはまり、「自分だけ取り残されているのでは?」という不安につながることや、最後には「サーバーはオワコン」と誤解し始めることも。
これは、サーバーエンジニアがオワコンなのではなく、クラウド経験を積ませない「環境」が適切でないだけです。
→関連記事:クラウドエンジニアになるには|20代・30代の勉強法と資格
③ 「LPIC/LinuCを取ったのに、何も変わらない」問題
LPIC/LinuCは若手・未経験層の評価を底上げし、構築・クラウド案件に進みやすくする非常に強い武器です。実際に、資格がないと評価されにくい会社や現場も多くあります。
【努力が報われず、変化なしもきつい】
しかし、「構築フェーズは上位企業の担当」、「運用保守だけの現場で、異動できない」などといった現実にぶつかり、「資格を取ったのに、仕事がずっと変わらない」という声が上がることもあります。
これは資格が意味ないのではありません。資格を経験に変換できない「環境の壁」が原因です。
資格を活かすには、それをサポートしてくれる環境(会社やチーム)も重要です。資格を取っても何も変わらない、これからも変わらないと感じるなら、それは「環境」が適切でない可能性が高いとも言えます。
→関連記事:サーバーエンジニアの資格一覧&ロードマップ|順番・難易度・キャリア戦略
→関連記事:LPICとLinuCはどっちがいい?違い・難易度・選び方を実務視点で徹底比較
現実は希望も大きい。「やめとけ」ではなく、最強キャリアの土台になりやすい
ここまで解説した通り、サーバーエンジニアが「やめとけ」と言われやすいのは、悪い環境から抜け出せない場合に限ります。
むしろ適切な環境に身を置くと、サーバーエンジニアは「ITインフラで最もキャリアの伸びしろが大きい職種」です。
ここでは、その理由を4つの観点から解説していきます。
① 構築フェーズは「キャリアの飛躍」に直結する最重要工程
サーバーエンジニアのキャリアが大きく伸びるのは、運用保守のループを抜け出し、「構築」フェーズに参画した瞬間からです。
扱う技術(仮想化、Webサーバー、DB、認証基盤など)は広範囲であり、責任も重く、決して楽な道ではありません。
しかし、この「難しさ」こそが参入障壁であり、希少性と市場価値を生み出しています。構築経験は、クラウド設計・自動化(IaC)、SREといった高年収キャリアへ進む、最強のファーストステップです。
この構築 → クラウド →SRE のキャリアパスをもっとも描きやすいのは、サーバーをコアスキルとして磨いてきたサーバーエンジニアだけです。
② クラウドに触れた瞬間、キャリアは一気に伸びる
現在、企業のクラウド移行はかつてないスピードで進んでおり、クラウドスキルはインフラ職の中でも最も需要が高いスキルです。
■クラウドキャリアの特徴:
・単価が高い: AWS/Azureの移行・構築は単価が高く、年収アップに直結。
・役割の変化:運用ではなく「仕組みを作る側」の上流工程に回れる。
・適性:サーバーの経験がある人ほど、クラウド適性が見込める。
このように、サーバーエンジニア職はオワコンではありません。オンプレ保守に固定し続ける「環境」がオワコンと言えます。
③ オワコンは「悪い環境」だけ。年収500〜600万円は普通に狙える
SNSなどで「サーバーはオワコン」、「将来性ない」と言われるのは、運用保守だけの環境にいる人の声が多くを占めています。しかし、構築やクラウドに進める環境に進めば、事情は一変します。
「構築経験がつくことで単価が上がる=年収アップ」→「クラウドに進むことで、さらに市場価値が上がる=さらに年収アップ」という好循環が生まれていきます。
サーバーエンジニアとしてキャリアを正常に積んでいけば、年収500〜600万円のラインは「普通」に到達可能です。さらに伸ばせば700万円以上の上級エンジニア層も十分に狙えます。
つまり、オワコンなのはサーバーではありません。成長のステップがない、悪い環境がオワコンなだけ です。
より具体的に将来の収入イメージを掴みたい方は、以下の関連記事で「職種別の年収カーブ」も確認してみてください。
■関連記事:AI時代に価値が高まるインフラ職の年収相場
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別に1000万円を狙う戦略
→関連記事:クラウドエンジニアの年収相場と上げ方|AWS・Azure資格別・年代別の比較
→関連記事:AWSエンジニアの年収相場と上げ方|資格・経験別レンジと脱SES戦略
④ AI時代に「なくなる」のは単純作業。構築・クラウドはむしろ需要増
AIが進化する中で、監視、手順書作業といった単純作業はAIに置き換えが進んできています。
しかし、システムの「全体設計・クラウド構築・IaC・セキュリティ設計など」高度な領域では、AIでは代替ができず、むしろ需要が大きく高まっています。
これらはまさに、サーバーエンジニア → 構築 → 設計/クラウドへ進んだ人の担当範囲そのものです。AIが進めば進むほど、サーバー出身の上流エンジニアの価値は上がり続けるでしょう。
結論:サーバーは「やめとけ」ではなく、将来性の高い「伸びる職種」
サーバーエンジニアが感じやすい「きつい・つまらない・将来が不安」は、「運用保守ループ」、「オンプレ中心」、「努力が報われない」 という悪い環境のせいかもしれません。
しかし、その反対側にある 「構築への参画」、「クラウド移行プロジェクト」、「学習を活かせる場」 に進むだけで、サーバーエンジニアはITインフラ領域で最も将来性が約束された職種の一つに変わります。
伸びるかどうかを決めているのは、「職種名」でも「才能」でもありません。「伸ばせる環境(案件・配属先)に身を置けるかどうか」 です。
後悔を「やり直せるキャリア」へ変える3つのステップ
ここまで読んで、「今の運用保守にいて大丈夫だろうか?」、「挑戦したいのに進めない」など、焦りや不安を感じた方もいるかも知れません。
その焦りや不安は、あなたに成長意欲がある証拠です。そして、これまで解説した通り、その行き詰まりの原因のほとんどは「環境」にあります。
サーバーエンジニアのキャリアは、今からでも十分にやり直せます。ここでは後悔を「伸びるキャリア」へ変えるための最短ルート(3ステップ)を紹介していきます。
ステップ1:武器を作る(LPIC/LinuC + AWS SAA)
キャリアを立て直す第一歩は、確かな基礎力(OS・クラウド)の証明を手に入れることです。
■サーバーエンジニアのおすすめ基礎資格:
・LPIC/LinuC: Linuxの基礎・サーバー運用の証明。
・AWS SAA:クラウド設計の基礎を証明し、サーバー → クラウドの橋渡し役になる。
この2つは、構築・クラウド案件に挑戦する際、選ばれる側のエンジニアへ変わるための強力な武器になります。
→関連記事:サーバーエンジニア資格一覧&ロードマップ|順番・難易度・キャリア戦略
構築・クラウド・年収など、「自分に合う環境」を見極める
サーバーエンジニアのキャリアは「どんな環境を選ぶか」で大きく変わります。しかし、「良いと思う環境は人によって異なる」のも事実です。
あなたのスキルを経験に変換し、目標を実現するために、環境選びでは次のポイントを多角的にチェックしながら優先順位をつけることで、自分に合う環境が見極められます。
| 基準 | サーバーエンジニアがチェックすべき例 |
| 成長性 | 運用保守からの脱却 → 構築・クラウド・自動化(IaC)に進めるか。 |
| キャリアパス | LPIC/LinuCを活かせるか。ロールモデルとなる上位エンジニアが存在するか。 |
| 働き方 | リモートワークや日勤で働きたい希望があるか、残業の許容範囲はどれくらいか。 |
| 年収 | すぐに年収を上げたいか。長期的に700万円超を目指せるルートがあるか。 |
| 安定性 | 参画するプロジェクトや会社が、今後も伸びる領域(クラウドなど)があるか。 |
これらの複数の基準を総合的に判断することが、「運用保守ループ」を避け、後悔しないキャリアを伸ばす最善の方法です。
しかし、この環境選びを自分一人で独断で選ぶと失敗してしまうことがよくあります。
なぜなら、求人票だけでは実際の担当工程、クラウドに触れる比率、年収の伸び方などの重要情報がわからないからです。また「構築案件ありと記載されているけど、実状は違う」というのもよくあります。
「良い環境だと思って入ったけど、前と変わらない」といったミスマッチを避けるためにも、自分だけで判断しないことが、キャリアの後悔を避ける最大のポイントです。
ステップ3:最適なキャリアパスはプロと描くのが最短
サーバーエンジニアのキャリアは「案件・配属先の構造」が企業やプロジェクトによって複雑に異なり、自力で最適なルートを見極めるのが非常に難しい側面もあります。
例として、「自分の経験(例:3年の保守)を、構築案件ではどう評価されるのか?」、「未経験だがクラウドに挑戦させてくれる職場はどこか?」 といった、個人の経験と市場・企業の需要を照らし合わせる作業には、膨大な転職情報と専門知識が必要です。
無駄に回り道をせず、あなたの希望(例:構築 → クラウド → SRE)に進めるよう、インフラエンジニア転職に特化したキャリアアドバイザーに相談するのが最も確実です。
私たちはは、あなたの「現状」と「希望」を結びつけ、ネット上では公開されていない「最短ルート」を一緒に描くことができます。
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FAQ:向いている人・オワコン・年収について回答
ここでは、サーバーエンジニアとしてキャリアに悩む方から、よく寄せられる質問をまとめました。
Q1:サーバーエンジニアに向いている人の特徴は?
向いているのは、特別な才能がある人ではありません。サーバーエンジニアで活躍する人の多くは、以下の特徴を持っています。
■向いている人の特徴:
・物事を筋道立てて考えられる(論理思考)
・トラブル時に冷静に状況を整理できる
・コツコツと作業を積み上げられる
・新しい技術に抵抗がない
サーバーエンジニアは「再現性の高い技術職」であるため、センスより学習習慣と「良い環境選び」の方が重要です。
Q2:サーバーエンジニアはオワコン?将来なくなる?
結論、オワコンなのは「悪い環境」だけです。例として「運用保守だけ」といった環境は、需要が減っています。
しかし、構築、クラウド移行、自動化(IaC)、セキュリティ設計といった領域は需要が拡大しており、サーバーエンジニア経験者が最もスムーズに参画できます。
またAIが代替するのは「単純作業」です。AIが苦手な「設計・構築・改善」の役割に最も近いのがサーバーエンジニアであり、将来性はむしろ高いと言えます。
Q3:未経験や若手でも年収は上がる?
はい。適切なステップを踏めば、20代後半〜30代前半で年収500〜600万円は普通に狙えます。
年収の差がつくポイントは「職種名」ではなく、以下の高付加価値な経験をどれだけ積めるかです。
| 年収レンジ目安 | 必要な経験 |
| 500〜650万円 | サーバー構築、自動化の基礎 |
| 600〜800万円 | クラウド設計(AWS/Azure)、移行プロジェクト経験 |
| 700万円以上 | SRE、セキュリティ、高度なチューニング |
つまり、環境を変え、構築・クラウド経験を積めば、収入カーブは急激に変わります。
また、サーバーエンジニアの将来性に不安がある方は、AI時代に伸びる職種を整理した以下の関連記事も参考になります。
■関連記事:インフラ・クラウドの将来性まとめ
→関連記事:インフラエンジニアの将来性|AI・クラウド時代の需要とキャリア戦略
→関連記事:クラウドエンジニアの将来性|需要・年収・ロードマップを徹底解説
さらにインフラエンジニア全体の構造や、サーバー職の立ち位置を整理したい方は、以下の職種マップも参考になります。
■関連記事:インフラエンジニア職種マップ
→関連記事:インフラエンジニア職種マップ|主要職種の種類・違いとキャリアパスを解説
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスを徹底解説
→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説
またキャリアの棚卸しと最適ルートの整理に悩んだら、プロと一度行うのがおすすめです。
まとめ:サーバーは「やめとけ」ではなく、選び方がすべて
サーバーエンジニアが「きつい・つまらない・将来性がない」と言われるのは、職種のせいでも、あなたの能力の問題でもありません。成長できない環境に閉じ込められてしまうこと が原因です。
しかし、環境を正しく選びさえすれば、以下の「伸びるキャリア」へ、一つずつ確実にステップアップしていくこともできます。
■実現できるステップアップ:
・運用保守 → 構築
・構築 → クラウド
・クラウド → SRE/セキュリティ
サーバーエンジニアは、ITインフラで最も将来性のある職種の一つです。あとは あなたに合う環境を選べるかどうかだけ です。
一人で悩む必要はありません。今の経験から、最短で伸びるキャリアを一緒に描いていきましょう。
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