ネットワークエンジニアにおすすめの資格一覧とロードマップ|難易度・順番・キャリア戦略【2025】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「ネットワークエンジニアに資格は必要?」
「CCNA、LPIC、基本情報、、どれから取ればいいの?」

そんな疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、資格は「意味ない」どころか、キャリアを広げるための最短ルートです。

特に、未経験からネットワークエンジニアを目指す方や、運用・監視から構築・設計へステップアップしたい方にとって、資格は「次のキャリアステップを築く鍵」となります。

ただし、やみくもに勉強しても効果は出ません。重要なのは「どの順番で」、「どこまで取るか」を戦略的に考えることです。

私たちはインフラエンジニア専門のキャリア支援を行う中で、採用現場で評価される資格・順番・組み合わせ戦略を数多く見てきました。

この記事では、その知見をもとに実務で評価される資格の選び方と最短ルートを解説していきます。

■この記事でわかること:
・資格の正しい(おすすめ)順番
・ITSSレベル別の難易度・学習時間・費用
・目的別の資格ルートとキャリア戦略
・資格取得後のキャリアアップ(構築・クラウド・セキュリティへの展開)

「資格の取り方でキャリアは変わる」、これは断言できます。

今の経験を活かして、次のステップに進みたい方は、ここから最適なルートを見つけましょう。

なお「ネットワークエンジニアの仕事内容やキャリアの全体像」を知りたい方は、先に以下の記事をご覧ください。資格だけでなく、仕事内容・年収・将来性をまとめています。

ネットワークエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・年収・キャリアパスまとめ

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この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

ネットワークエンジニアに資格は必要?【結論:キャリアを加速させる武器】

「資格は意味ない」、「実務経験さえあれば十分」と言われることもあります。

確かに、ネットワークの現場では資格がなくても働けますし、構築や運用業務をこなしているエンジニアも多くいます。

しかし、キャリアを早く進めたい人にとって、資格は「知識と努力・成長意欲を可視化できる武器」です。

特に、転職市場やプロジェクト配属、社内評価の場面では、資格の有無が評価・チャンスに直結します

資格がキャリアの「証明」になる理由

ネットワークエンジニアは、目に見えにくい「知識」や「経験」で評価される職種です。そのため、客観的にスキルを証明できる資格は、キャリア初期ほど効果を発揮します。

例として、未経験・若手層では、採用担当者が「何ができるのか」を判断する材料が限られています。このとき、CCNAなどの資格を持っていれば、「基礎力がある人材」として戦力候補に入りやすいのは事実です。

また、資格は転職書類や面接での「定量的な評価軸」にもなります。実務経験が浅くても、資格を持っているだけで書類通過率や面接評価が上がるケースは非常に多いです。

私たちがネットワークエンジニアの転職支援を行う中でも、「多少の経験差なら、資格で逆転できる」ケースは決して珍しくありません。

特にCCNAやLPIC-1のような資格は、採用担当者から見ても「基礎力がある」、「学習意欲が高い」と見なされる明確な評価項目です。

■資格が評価される具体的な場面:
未経験者や微経験者では、書類選考・面接の通過率が上がる(特にCCNA・LPIC-1)
 → 転職市場では「資格を持っている=教育コストが低い・今後も成長してくれそう」と見なされ、選考通過率が明確に上がります。

社内でのプロジェクト配属の判断材料になる
 → 特にSIerやSESの現場では、「資格を取らないと希望プロジェクトへのアサイン対象にならない」ケースも少なくありません。

資格手当やスキル評価制度など、定量評価にも直結する
 → CCNPやネットワークスペシャリストなど、難易度の高い資格ほど加点対象になりやすく、給与面での差にもつながります。

資格そのものはゴールではなく、キャリアを広げるための「武器」として活用するのがポイントです。

努力の成果を「見える化」することで、転職市場でも社内でも、次のステップに進むチャンスが確実に増えていきます。

資格よりも実務が重要?両者の正しいバランス

ネットワークエンジニアの世界では「資格よりも実務が大事」と言われます。確かに現場経験には価値がありますが、勤務先によっては実務だけでキャリアを築くのは難しいことがよくあります。

資格で得られる知識は「理論軸」であり、実務で積む経験は「現場力」です。どちらか一方では限界があり、両軸が揃って初めて再現性のあるスキルになります。

■資格と実務の関係性:
・資格だけのエンジニア:理論は理解しても、現場判断ができない
・経験だけのエンジニア:現場対応はできても、体系的理解が不足する

たとえばCCNAやCCNPで学ぶネットワーク理論を理解していれば、障害対応や設計時の仮説立てが早くなります。理論を言語化できる人ほど、チーム内で信頼されるのもこのためです。

特にキャリア初期は、資格で全体像を理解し、実務で定着させる流れが最も効率的です。

私たちの転職支援でも「資格→転職→実務で即成長」というケースは多く、理論を先に身につけた人ほどキャリアアップのスピードが早い傾向があります。

資格と実務、この両方を意識してキャリアを設計できるかが、中長期的な成長と年収アップの分かれ道と言えます。

キャリアフェーズ別に見る「資格の必要度」

資格の価値はキャリア段階で変わります。ここでは、未経験・中堅・上級の3フェーズに分けて解説していきます。

① 未経験・初心者:資格は「キャリアの入口を開く武器」

未経験者にとって資格は、知識の証明であり、監視や運用フェーズから構築へステップアップし、キャリアチェンジ転職を成功させるための強力な武器です。

例として、CCNAやLPIC-1を取得することで、「スキルの可視化」と「学ぶ意欲」の両方を示すことができます。

また、学習を通じてネットワーク全体を体系的に理解できるため、現場での吸収が速く、つまずきにくくなるというメリットもあります。

② 中堅層(構築〜運用経験者):資格は「ステップアップの武器」

運用や構築の経験を積んだ中堅層にとって、資格は次のフェーズへ進むための武器になります。

「運用から構築へ」、「構築から設計へ」とキャリアを引き上げる上で、CCNPやLPICといった資格は、「上流工程に挑戦できる根拠」として強く評価されます。

また、多くのSIer・SESでは資格を取得していないと上位案件アサインや昇給対象にならないケースもあります。この層において資格は、キャリアを一段引き上げる鍵になります。

③ 上級層(設計・提案フェーズ):資格は「差別化と信頼の証明」

上級層にとって資格は、社内外での信頼を得るための肩書きです。CCNPやネットワークスペシャリストなどは、提案時の説得力や顧客対応での信頼感にも繋がります。

また、チームを率いる立場では、資格を含めてチーム全体の技術レベルを引き上げる役割も求められていきます。

このように、資格はキャリアフェーズによって役割が少しずつ変化しますが、今の自分の位置を見極め、どの段階で資格を活かすかを意識することで、無駄のないキャリア設計が可能になります。

補足:
国家資格(例:基本情報)はIT全般の基礎を幅広く証明しやすい一方で、ベンダー資格(例:CCNA)は実務に直結しやすく、転職・案件参画などの「現場評価」で優位になりやすいのが特徴です。

【ITSSレベル別】ネットワークエンジニア資格の難易度・評価・一覧マップ

ネットワークエンジニアに関連する資格は数多くありますが、どれが自分のレベルに合っているかを判断するのは簡単ではありません。そこで目安となるのが、「ITスキル標準(ITSS)」という指標です。

ITSSは、経済産業省が定めたIT人材のスキルや経験を可視化するための国家基準で、スキルレベルを「レベル1〜7」で定義しています。

ただし、ネットワークエンジニアの実務スキルを評価する上では、主にレベル1〜4の範囲が目安となります。資格をこのレベル構造に当てはめて理解すると、今の自分に合った資格を選びやすくなります。

以下図は、経済産業省が策定する「ITスキル標準(ITSS)」をもとに、ネットワーク分野に関連する主要資格を整理したものです。

ネットワークエンジニア資格一覧|ITSSレベル別の難易度マップ。CCST、CCNA、CCNP、ネットワークスペシャリスト、LPIC、AWS資格などをITSS準拠で整理。未経験者におすすめの資格も掲載。

出典:経済産業省 IPA「ITスキル標準(ITSS)
参考:ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ Ver12.4

実際のキャリアアップでは、ITSSレベル1〜4の範囲がネットワークエンジニアの実務スキル形成に該当します。

インフラ全体の資格難易度・順番を比較したい方は、「【まとめ】インフラエンジニア資格一覧」記事もあわせてご覧ください。

ITSSとは?スキルレベルを可視化する国家基準

ITSS(IT Skill Standard)は、ITエンジニアのスキルや職務レベルを共通指標で定義する仕組みです。

企業や教育機関でのスキル評価にも用いられており、「どのレベルの知識・経験を持つ人材なのか」を客観的に定義しています。

ITSSレベル概要キャリアイメージ
レベル1(基礎)指示を受けながら作業できる未経験〜監視・運用担当
レベル2(応用)手順を理解し、自立して作業できる構築・保守フェーズ担当
レベル3(専門)要件を理解し、設計・導入をリードできる設計・リーダー層
レベル4(上級)技術戦略を立て、提案・指導ができるアーキテクト・スペシャリスト層

ITSSは単なる「難易度指標」ではなく、「どのレベルで、何ができるか」を明確にするキャリアマップでもあります。

このレベル構造をもとに、主要資格の位置づけを見ていきましょう。

ITSSレベル別:主要資格の位置づけ早見表

以下は、主要なネットワーク系資格をITSSレベルに照らして整理した早見表です。自分の現在地と、次に目指すステップをイメージしながら確認してみましょう。

スクロールできます
資格名ITSSレベル主な対象特徴
CCST(Cisco Certified Support Technician)-(入門)初級者CCNAの前段階に位置する入門資格。ネットワーク基礎を短期間で学べる。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)レベル2初〜中級者構築スキルを可視化できる代表的資格。実務・転職で最も評価されやすい。
LPIC-1/LinuC-1レベル1サーバー理解を深めたい層サーバーの基礎理解を補い、インフラ全般のスキルを強化。
CCNP(Cisco Certified Network Professional)レベル3構築〜設計担当者上流工程・設計を担うための実践的資格。プロジェクトリーダー層に多い。
ネットワークスペシャリスト(ネスペ)レベル4設計・提案担当者国家資格最上位。設計理論と提案スキルを体系的に証明できる。

補足:CCSTはITSSの正式対応外ですが、CCNA学習の前段階資格として有効。

CCNAが基礎〜中核レベルの中心軸であり、そこから「サーバー(LPIC)」や「ネットワーク上位(CCNP/ネスペ)」へ発展していく流れが一般的です。

資格別の難易度・学習時間・費用比較表

資格ごとの難易度・学習コスト・実務評価を一覧で比較すると、自分に最適な学習プランが立てやすくなります。

以下表では、主要資格の特徴を一目で把握できるよう、難易度・学習時間・費用をまとめました。資格選びの参考にしてください。

資格名ITSSレベル難易度学習時間目安費用
CCST-(入門)★☆☆☆☆50〜80h17,600円
LPIC-1/LinuC-1レベル1★★☆☆☆130〜180h33,000円
CCNAレベル2★★★☆☆200〜300h46,860円
CCNPレベル3★★★★☆250〜400h100,100円
ネットワークスペシャリストレベル4★★★★★400h〜7,500円

補足:
費用について: 受験費用は為替レートや改定により変動する場合があります。最新の情報は必ず各資格の公式サイトでご確認ください。(特にCisco系資格は価格改定が頻繁です。)
学習時間について: 表記の学習時間は、一般的な目安です。IT経験の有無により大きく変動する点にご注意ください。

資格は「難易度」より「身につくスキル」で選ぼう

「難易度が高い資格=価値がある」と考える人もいますが、実際に大切なのは、「資格を通じてどんなスキルを実務で使えるようになりたいか」という視点です。

例として、CCNAはネットワーク構築の基礎設計を理解できるスキルを、CCNPはより高度なネットワーク設計・運用スキルを証明できる資格です。

一方で、LPICやAWS資格を組み合わせて学ぶことで、「ネットワーク × サーバー × クラウド」という横断的スキルを育てることも可能です。

難易度よりも「自分がどんなキャリアを目指し、そのためにどんな力を身につけたいか」を基準に資格を選ぶことが、最短で成長するための近道となります。

ネットワーク資格を活かせる職種もチェック

サーバー・クラウド・セキュリティなど、ネットワークの先にあるキャリアも把握しておくと、資格の選び方が明確になります。

■関連記事:ネットワークの先にあるキャリアと資格

→関連記事:サーバーエンジニアの資格一覧&ロードマップ|順番・難易度・キャリア戦略
→関連記事:クラウドエンジニアに必要な資格の順番と選び方|最短ルート解説

【初心者から上級まで】ネットワークエンジニア資格の正しい順番と学習ロードマップ

ネットワークエンジニアを目指すうえで大切なのは、資格を「難易度順」ではなく、キャリアの方向性(どんなエンジニアになりたいか)に合わせて取ることです。

まずは全員共通の基礎ステップを踏んだうえで、その先は 「スキルを広げる」か「技術を極める」かのルートに分かれます。

ここでは「初心者でもどの資格から取ればいいのか?」という疑問にも答えながら、ステップごとに「効率的な学習順序」を解説していきます。

【ステップ0】ITパスポート/CCSTでIT基礎を理解する(任意)

IT業界未経験や初心者・文系出身の方は、まず ITパスポート または CCST(Cisco Certified Support Technician) で、ITとネットワークの基礎を理解しておくとつまづきにくくなります。

■入門資格(任意):
ITパスポート:IT業界の全体像を俯瞰できる国家資格。基本中の基本を学べる。
CCST:CCNAの前段階に位置するCiscoの入門資格。ネットワークを短期間で学べる。

どちらも必須ではありませんが、CCNA学習をスムーズに進めるための「準備ステップ」になります。

いきなりCCNAから学習に不安がある人は、入門資格から学ぶと、次のステップの理解度が高まります。

【ステップ1】CCNAでネットワーク基礎を固める

ネットワークエンジニアを目指すすべての人が、最初に取るべき資格は「CCNA」です。

CCNA(Cisco Certified Network Associate) は、構築スキルを可視化できる代表資格であり、
ネットワークエンジニアとしての“共通基盤”を築く最初の必須ステップです。

■CCNAとは:
学習内容:OSI参照モデル、IPアドレス、ルーティング、スイッチングなどの基礎理論。
・到達イメージ:監視・運用フェーズから構築フェーズへ進むための実践的スキルを習得。
・転職市場の評価:CCNA取得するだけで、未経験者の書類通過率・面接評価が大幅に上昇。

特に、「監視オペレーターから構築へ進みたい」
「未経験からネットワークエンジニアに転職したい」
という方にとって、CCNAはキャリアの「始まり」となる資格です。

詳細な試験範囲や受験要項は、以下のCisco公式サイトで確認できます。

Cisco公式サイト:CCNA認定試験

【ステップ2】次の分岐:「スキルを広げる」か「技術を極める」か

CCNAで基礎を固めたら、次はキャリアの方向性を明確に決める段階に入ります。

ステップ2では、「LPICやAWSでスキルを広げる(マルチスキル)」、あるいは「ネットワーク技術を深く掘り下げる(特化)」の2択で、今後のキャリアの土台を築く選択を行います。

深く掘り下げる「特化ルート」を選ぶ場合は、さらに「ベンダー特化」と「理論特化」のどちらに進むかを決めましょう。

ルート1:マルチスキル・ロードマップ(ネットワーク × クラウド)

サーバーやクラウドの知識を横断的に補強し、将来性の高い「マルチインフラ型」エンジニアを目指すルートです。

■マルチスキル(ネットワーク×クラウド):
主な資格:LPIC-1/LinuC-1、AWS SAA
特徴:ネットワークに加えて、サーバーとクラウドの基礎設計を理解できる。
メリット:クラウド案件やSRE・DevOps領域にも対応可能。構築フェーズで汎用性が高い。

このルートは、将来的に 「クラウドエンジニア」、「SRE」、「インフラアーキテクト」 として活躍したい人に最適です。

ネットワークを軸にしつつ、ITインフラ全体を設計できるスキルを培っていきます。

詳細な試験範囲や受験要項は、以下の公式サイトで確認できます。

LPIC公式サイト(LPI)
LinuC公式サイト(LPI-Japan)
AWS認定SAA公式サイト(Amazon Web Services)

ルート2:ネットワークスキル・ロードマップ(ネットワーク特化)

ネットワーク技術を極め、専門職としての信頼を築くためのルートです。このルートは、さらに「ベンダー特化」か「理論特化」かの2パターンに分かれます。

■ベンダー特化ルート(Cisco中心の実践スキル型):
・メリット:企業ネットワークの上流工程・設計リーダー職に直結。
・主な資格:CCNP、CCIE
特徴:Cisco環境での設計・構築・検証スキルを深め、即戦力性が高められる。

このベンダー特化ルートは、構築現場で「手を動かして技術を極めたい」エンジニアに向きやすいキャリアパスです。

プロジェクトリーダーや設計エンジニアとして、実務の中心に立つキャリアを築けます。

■理論特化ルート(国家資格・理論重視型):
主な資格:ネットワークスペシャリスト
特徴:マルチベンダー環境を前提に、ネットワーク設計理論や要件定義・提案力を習得。
メリット:提案・設計・教育・レビュー領域での信頼性が高い。

この理論特化(国家資格)ルートは、「理論を理解して上流工程や設計全体を見渡したい」タイプに向いています。

複数のベンダーやクラウドを跨いだ設計・提案を担えるアーキテクト層へ発展しやすいルートです。

以下の図は、「ネットワーク特化ルート」における2つの進路(ベンダー特化/理論特化)を整理したマップです。

ネットワークエンジニア資格のおすすめ取得順番図|CCNAからCCNP・CCIE・ネットワークスペシャリストへ進むベンダー資格と国家資格ルートを比較

※図の補足:★マークは、所属企業に関係なく、キャリア形成がしやすい資格を示しています。

※基本情報・応用情報・ネットワークスペシャリストの詳細は、IPA公式サイトをご確認ください。

【ステップ3】上位資格で「キャリアの専門性」を確立する

それぞれの方向性で、最終的に目指す資格は異なっていきます。

ルート上位資格目標スキルキャリアパス
マルチスキルAWS SAP/LPIC-2クラウド設計・横断的スキルクラウドインフラ/SRE
ベンダー特化CCNP/CCIECisco中心の構築・設計力構築リーダー/NWアーキテクト
理論特化ネットワークスペシャリスト理論・提案力・上流設計設計・提案・教育リーダー

ここまで到達すると、いわゆる「現場エンジニア」から「設計・提案・クラウド統合を担う上位エンジニア」 へとステップアップします。

■資格取得のおすすめ順番(まとめ):
・ITパスポート or CCST(任意) → CCNA から2つのルートへ分岐 →
 →ルート1(マルチスキル):LPIC-1/AWS SAA → AWS SAP or LPIC-2
 →ルート2(ネットワーク特化):
  【ベンダー特化】CCNP → CCIE
  【理論特化】応用情報技術者 → ネットワークスペシャリスト

どのルートが正解、間違いということはありません。もちろんベンダー資格と国家資格の組み合わせももちろん評価されます。

しかし大切なのは、「どんな現場で、どんなスキルを磨きたいか」を基準に選ぶことです。

もし「自分に合った順番がわからない」、「効率的に進めたいけど、おすすめは何?」などという方は、現場を熟知したインフラ専門のキャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。

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【目的別】あなたに合った資格ルートとキャリア戦略

ネットワークエンジニアにとって資格は、「どんなキャリアを目指すか」によって最適なルートが異なります。

ここでは、目的別におすすめの資格取得ステップとキャリアの方向性を整理していきます。

【目的1】未経験から転職を有利にしたい人向け

おすすめルート: ITパスポート(任意) → CCNA

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、まずはCCNAの取得が最優先です。

ITパスポートは、IT全体の仕組みを理解する導入資格として有効ですが、転職市場で評価されやすいのは基本的にCCNA以降の実務レベルスキルです。

CCNAを取得することで、「ネットワークの基礎理論+実践知識」を両立して証明でき、未経験者でも構築・運用の初級ポジションを狙いやすくなります。

【目的2】夜勤・運用監視から「構築職」へステップアップしたい人向け

おすすめルート: CCNA → CCNP(推奨)

夜勤や運用監視を中心とした業務から、日勤の運用・構築フェーズへ進みたい方に最適なルートです。

まず、日勤運用レベルであればCCNAの取得で、高確度でチャンスがあります。

実際、CCNAを持っていれば、ネットワークの基礎理解を証明できるため、社内異動や転職で日勤ポジションへ移る事例も少なくありません。

一方で、構築フェーズでは、CCNAでステップアップできる企業もあれば、CCNPレベルの知識を前提とする企業もあるため、より安定してキャリアアップしたい方にはCCNPまでの取得が安全な選択です。

この段階で、CCNPによる「上位ネットワーク構築・設計の理解」が加わることで、プロジェクト内での役割などが変わっていきます。

結果として、夜勤から脱出し、日勤・構築中心のキャリアに転換できる確率が格段に高まります。

【目的2】夜勤・運用監視から「日勤・構築職」へステップアップしたい人向け

おすすめルート: CCNA → CCNP(推奨)

夜勤や運用監視を中心とした業務から、日勤の構築職へステップアップしたい方に最適なルートです。

まず結論から言えば、CCNAがあれば夜勤運用監視から脱出できるケースは非常に多いです。

CCNAを取得することでネットワークの基礎理解を証明でき、プロジェクト異動や転職で日勤ポジションに移る例は多く見られます。

また、企業や案件によっては、CCNAレベルで構築補助や小規模構築に携われることは十分にあります。 この段階で初めて「手を動かす」経験を積めるようになるため、実務スキルの伸びが一気に加速します。

ただし、すべての企業がCCNAで構築フェーズまで任せてくれるわけではありません。会社の案件・契約状況などによっては、すぐ異動が難しいことや、CCNPレベルの知識を持って初めて構築担当にアサインされるケースもあります。

そのため、より安定してキャリアアップしたい方は、CCNP取得までを目標にするのがおすすめです。CCNPで得られる「上位ネットワーク構築・設計の理解」が加わることで、プロジェクト内での役割や評価が変わります。

もし「今の職場では構築に携われない」、「資格を取っても夜勤が続く」と感じているなら、 環境を変える=転職を検討するのも一つの選択肢です。

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【目的3】クラウド時代に強くなりたい人向け

おすすめルート: CCNA → LPIC-1(推奨) → AWS SAA → AWS SAP

ネットワーク技術をベースに、クラウド・サーバー領域へスキルを広げたい方に最適なルートです。

AWS資格を学ぶ前に、LPIC-1でLinuxの基礎操作やOS構造を理解しておくと、クラウド上での構築・運用をより深く理解できます。

また、AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)でクラウド設計を学び、AWS SAP(プロフェッショナル)で大規模インフラ設計・最適化スキルを証明できます。

このルートは、「ネットワーク × クラウド」の両輪を持つ次世代型エンジニアを目指す人におすすめです。

【目的4】セキュリティ志向のエンジニア向け

おすすめルート: CCNA → CCNP → 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

ネットワーク設計・運用の知識を活かして、セキュリティ分野に進みたい方向けのルートです。

CCNPでネットワーク構造を深く理解し、セキスペで「攻撃防御・暗号化・脆弱性管理」などの上流知識を体系化します。

この資格ルートは、セキュリティ設計者・SOCエンジニアを目指すための最短ルートです。「ネットワーク × セキュリティ」スキルを持つ人材は、今後も需要が非常に高い分野です。

資格ルート早見表

目的おすすめ資格ルート到達キャリア
未経験から転職を有利にしたいITパス(任意) → CCNA構築フェーズのジュニアエンジニア
夜勤・運用監視から構築へ行きたいCCNA → CCNP(推奨)設計・構築メインの日勤エンジニア
クラウド時代に強くなりたいCCNA → LPIC-1(推奨) → AWS SAA → AWS SAPクラウド設計エンジニア・SRE
セキュリティ志向の人向けCCNA → CCNP → セキスペセキュリティ設計・SOCリーダー

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→関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?資格ロードマップ

資格取得後に広がるキャリアと年収の変化

資格を取得すると「転職や昇給のチャンスが増える」という声をよく聞きますが、実際にどのようにキャリアや年収が変化するのでしょうか。

ここでは、資格取得後に起こりやすい3つの変化と、次に目指すべきステップを整理していきます。

資格手当・昇給・転職で変わる3つのパターン

資格を取得した際の「リターン」は、勤務先やキャリアフェーズによって異なりますが、主に以下の3つのパターンに分けられます。

資格手当・昇給型(社内評価アップ)

多くのIT企業では、CCNAやCCNPなどの資格取得で手当がつく制度があります。

一般的に、CCNAで月3,000〜5,000円、CCNPで月1〜2万円の資格手当が支給されるケースもあり、年収換算で数十万円の差が発生することもあります。

転職・案件単価アップ型(市場価値アップ)

資格は「転職市場での信頼度」を高める効果も大きく、特にCCNPやネットワークスペシャリスト(ネスペ)を保有していると、構築・設計案件の単価が1.2〜1.5倍になることもあります。

フリーランス案件でも、CCNP以上を条件とする案件は多く見られます。

役割拡大型(キャリアアップ)

資格取得をきっかけに「リーダー」、「設計担当」など、上位工程の役割を任されるケースもあります。

これは年収アップ以上に「経験の質」を変える重要な転機となります。長期的にもっとも年収を高めるパターンです。

資格を活かして「構築案件」へ進むステップ

資格を取っても、現場で構築や設計を任されなければ、実力としての定着が難しくなります。ここでは、資格を「現場経験」へつなげるステップを整理していきます。

①まずはCCNAを活かし、日勤運用 or 構築補助へ異動・転職

夜勤中心の運用監視から脱出し、まずは構築補助・運用改善系の案件に入ることで、資格知識を実務に転換できます。

CCNPで上位工程(構築以上)に挑戦

CCNPレベルになると、実際にルータ/スイッチ設定やネットワーク設計補助など、上流に近い工程を担当できるようになります。

この段階で、「資格で学んだ理論 × 実務でのトラブル対応」が結びつき、スキルが急速に成長します。

キャリアの広がり:設計/クラウド/セキュリティへ

構築経験を積んだ後は、設計職やクラウドエンジニア、セキュリティエンジニアなど、より専門的な分野へ進む選択肢も見えてきます。

資格を取ると年収はどう変わる?

資格を取得すると、手当や昇給だけでなく、転職市場での評価や案件単価にも明確な差が生まれます。

特にCCNA・CCNP・ネットワークスペシャリストなどは、構築・設計フェーズへの参画条件にもなることが多く、年収アップに直結する資格です。

資格を戦略的に取得することで、キャリアと収入の両面で確実にリターンを得られるでしょう。

→関連記事:ネットワークエンジニアの年収相場と1,000万円超えのキャリア設計

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資格+実務経験で上流工程・クラウド設計へ

資格を取るだけでなく、資格+実務経験を掛け合わせることで、キャリアの可能性は一気に広がります。

■資格×実務の組み合わせ例:
CCNA+構築経験 → 構築メイン・1~2次請け企業へ
・CCNP+設計経験 → 設計リーダー/プリセールス/提案フェーズ・1次請け企業へ
・CCNP+AWS or Azure資格 → クラウドネットワーク設計・クラウドセキュリティへ

特に近年は「クラウド × ネットワーク」の複合スキルを持つ人材が重宝されており、クラウドエンジニアやクラウドセキュリティ職では、年収600〜900万円レンジの求人も増加しています。

資格はあくまで「スタートライン」です。実務経験と掛け合わせることで、あなたの市場価値は確実に上がっていきます。

よくある質問(FAQ)

ここではネットワークエンジニアの資格に関する、よくある質問をまとめていきます。

Q1:文系・未経験でもCCNAは取れる?

はい、取れます。文系出身やIT未経験の方でも十分に合格可能です。

CCNAは、多くの未経験者が独学で取得しています。

大切なのは、「継続的な学習」と「正しい教材選び」です。ネットワークの基礎(OSI参照モデルやIPアドレスなど)から順に学べば、知識ゼロの文系からでも合格可能です。

→関連記事:ネットワークエンジニアの勉強法まとめ

Q2:CCNAとLPICはどっちを先に取る?

おすすめの順番は、CCNA → LPIC-1(またはLinuC-1)です。

理由は、ネットワークエンジニアとして最初に求められるのが通信・接続の理解(CCNA)だからです。

その後にLPIC-1でLinuxサーバーの基礎を学ぶと、ネットワーク+サーバーの全体像がつながるため、さらに汎用性が高いエンジニアになれます。

Q3:資格は転職に本当に役立つ?

はい、正しく活用すれば確実にキャリアを前進させる武器になります。

例としてCCNAは、「ネットワーク構築・運用の基礎を体系的に理解している」ことを客観的に証明できるため、採用担当者や現場エンジニアから信頼されやすく、プロジェクト参加条件となっていることも多い資格です。

さらに、パケットトレーサなどで実際に構築演習を行い、「どんな構成を作ったのか」などまで具体的に話せると、評価はさらに高まります。

他のITインフラ資格も比較してみたい方へ

以下の関連記事では、インフラエンジニア・サーバーエンジニア・クラウドエンジニアなど、職種別におすすめの資格をまとめています。

→関連記事:【全体像】インフラエンジニアに資格は必要?おすすめ資格と順番・難易度を徹底解説

まとめ:「資格」をキャリアアップの「武器」に

ネットワークエンジニアの資格は、あなたのスキルと意欲を客観的に証明し、キャリアを前に進めるための強力な「武器」です。

この記事で解説した通り、資格には「夜勤からの脱出」、「構築職への転換」、「クラウド時代への適応」など、それぞれの目的に合った最適なルートが存在します。

資格取得で成功するために必要な2つの視点

この記事で説明した、大事な視点を2つまとめます。

①【キャリア軸】「ゴール」から逆算して資格を選ぶ

ただ難易度の高い資格を追うのではなく、「3年後にクラウド設計者になりたい」、「5年後にスペシャリストとして独立したい」といった具体的なゴールから逆算して、今の自分に最も必要な資格を選びましょう。

②【実務軸】座学知識を「現場経験」で定着させる

資格で得た知識は、現場での実務経験があって初めて生きたスキルになります。

CCNAで学んだコマンドは構築補助で、CCNPで学んだ設計理論は上流案件で試すことを意識し、知識を経験へと昇華させましょう。

迷ったらプロに相談:あなたのためのロードマップを提案します

資格取得の順番や、取得後のキャリアプランは、あなたが持つ実務経験・得意分野・キャリアビジョンによって最適解が異なります。

さらに、取得後のキャリアプランも、選ぶ会社やポジションによって実現できるかどうかが大きく変わってきます。

せっかく資格を取っても、「構築に携われない」、「夜勤から抜け出せない」環境にいると、資格やスキルを活かしきれないことも少なくありません。

だからこそ、自分の強みと希望に合ったキャリア環境を見極めることが重要です。

以下のキャリア相談では、あなたのスキル・市場価値・希望条件をもとに、最短でキャリアアップできる資格ルートと転職戦略を提案しています。

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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