こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
ITエンジニアに興味がある人は、「ネットワークエンジニア（インフラエンジニア含む）」と「プログラマー（システムエンジニア含む）」のどちらかを選ばれますが、ネットワークエンジニアとプログラマーの最初の年収、今後の年収はどう違うのでしょうか？
今回はネットワークエンジニアとプログラマーの年収の特徴や違いを、需要とともに説明します。
未経験者の需要は、ネットワークエンジニアの方が高い
未経験者の需要で考えると、IT業界自体が伸びているのでネットワークエンジニアもプログラマーも「需要は高い」と言えます。
ただし、どちらの方が更に需要が高いのか？で言うと、未経験者の場合は、プログラマーよりも「ネットワークエンジニア」の方が高いと言えるでしょう（未経験者の門戸は、ネットワークエンジニアの方が広いです）。
理由は、ネットワークエンジニアの場合は、「知識が薄い未経験者でも、配属出来る環境が多いため」です（プログラマーは、コードが書けないと、仕事が少ない実状があります）。
需要や将来性について詳しく知りたい方は、「ネットワークエンジニアとプログラマーの将来性の違いは？未経験ならどっち？」をあわせてお読みください。
未経験者の最初の年収は、ほぼ同じか、若干ネットワークエンジニアの方が高い（ITコンサル除く）
IT業界完全未経験者の場合は、ネットワークエンジニアとプログラマーは、それ程年収が変わらないか、若干ネットワークエンジニアの方が高いでしょう。
未経験者の初年度の年収は、だいたい下記となります。
未経験者の初年度の年収
・ネットワークエンジニアの初年度の年収：250-380万程度
・プログラマーの初年度の年収：250-320万程度
やはり、「早い段階で戦力として動けるか？」が年収に大きく影響しますので、経験が薄くても一定の知識があれば仕事が多いネットワークエンジニアの方が、初年度の年収としては有利かも知れません。
ただし、ITコンサルタントになると、初年度の年収は完全に別です（ITコンサルタントの初年度の年収は、400万円をゆうに超える事が多いでしょう）。
ただし、未経験ITコンサルタントは、年齢、学歴、職歴や英語力などを、かなり総合的に見られますので、学歴・職歴・英語力などで自信がある方は、未経験ITコンサルタントを狙うのも一つかも知れません。
また、未経験ネットワークエンジニア（インフラエンジニア）の年収を詳しく知りたい方は、別記事で「未経験インフラエンジニアの年収はどれくらい？その後の年収相場は？」に書いておりますので、興味があればあわせてお読みください。
ネットワークエンジニアもプログラマーも、スキルがあれば年収は高い
ネットワークエンジニアもプログラマーも、実力主義の職種ですので、「スキル・経験があれば、年収は上がります」
下記からは、ネットワークエンジニアとプログラマーの年収について、詳細を説明していきます。
ネットワークエンジニアとプログラマーの平均年収は？20代、30代、40代は？
私は元々DODAのITチームにおりましたが、私の前職のDODAではネットワークエンジニアとプログラマーの平均年収を、下記にて算出しています。
ネットワークエンジニアの平均年収：457万円
20代 373万円
30代 518万円
40代 602万円SE・プログラマーの平均年収：422万円
20代 366万円
30代 486万円
40代 568万円
引用：DODA 平均年収ランキング 最新版
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/
平均年収としては、上記内容を見ると、ネットワークエンジニアとプログラマーは同等もしくは、少しネットワークエンジニアが高いように見えますが、正直それ程平均年収を気にし過ぎない方がよいと思います。
むしろ、エンジニアは実力主義であるため、ネットワークエンジニアもプログラマーも、スキル次第で「平均年収よりも、大きく上振れ、下振れ」しますので、「活躍出来れば平均年収より高く、活躍出来なければきついかも知れない」と考えておく方が重要です。
では、どの程度のスキルや経験があれば、どの程度の年収が見込めるのか？を下記から説明していきます。
ネットワークエンジニアとプログラマーの年収とスキルの関係
ネットワークエンジニア（インフラエンジニア）とプログラマー（開発エンジニア）のスキル・経験に対しての年収相場を図にて説明します。
※注意点：上記図は、役職や開発環境などが考慮されていませんので、あくまで参考程度として捉えてください（役職の有無や、ニーズが高い開発環境の経験有無などで年収は更に変わります）。
ただし、ネットワークエンジニアも、プログラマーも、ある一定のスキル・経験を積んだ時から、スキルアップや年収アップは加速する実状があります。
キャリア形成の目安となるかと思いますので、ネットワークエンジニアとプログラマーのスキルアップや年収アップが加速化する「スキル・経験の目安」を下記に説明します。
ネットワークエンジニアとプログラマーのスキルアップ、年収アップが加速化する「スキル・経験の目安」
・ネットワークエンジニア：ネットワーク（インフラ）構築経験
・プログラマー：ニーズが高い言語（Web系ならPython、Rubyなど、業務系ならJavaなど）での豊富な開発経験
上記の「スキル・経験の目安」にたどりつけば、仕事は選びやすい状況になっていると思いますし、更に上流の基本設計にも携わりやすいでしょう。
また、年収アップに大きく影響する、「大規模案件」や「プロジェクトリーダー、PM経験」なども、経験しやすくなります。
個人的な意見としては、入社から3年で、上記の「スキル・経験の目安」までたどり着くと、エンジニアとしてのキャリア形成は、平均か、平均よりも少し上で進んでいるかと思います（逆に、3年で「スキル・経験の目安」に届いていない場合は、危機感を持つ必要があるかも知れません）。
年収を求めるなら、活躍出来る（努力したい）職種を選ぶべき
ネットワークエンジニアとプログラマーは、DODAの平均年収では若干の違いはありますが、それ程大きな違いではありません（むしろ、活躍すると年収が高く、活躍出来ないと大変になるかも知れない、と自覚をしておく事が重要だと思います）。
ただ、ネットワークエンジニアとプログラマーであれば、どちらが活躍できそうか？と悩む人もいるかと思いますので、ネットワークエンジニアとプログラマーで悩む方は、別記事ですが「ネットワークエンジニアとプログラマーはどちらがよいの？：興味適性で選ぶべき」をお読みください。
さいごに：ネットワークエンジニアかプログラマーで転職をお考えの方へ
私の意見としては、ネットワークエンジニアとプログラマーの年収は、それ程大きな年収差はありません（多少はありますが）。
年収を見るよりもどちらの職種の方が、「興味が持てるか？」、「努力したいと思えるのか？」、「活躍したいと思えるのか？」の方が重要ですし、「努力が出来れば、両方とも年収があがる職種です（ただし、プログラミングは、多少センスも影響するかも知れませんが）。
また、ネットワークエンジニアかプログラマーになる事は決めていて、「最初にどちらを選ぶか？」が選べないという場合は、最初は未経験者の需要が高めのネットワークエンジニアでもよいかも知れません。
最初はネットワークエンジニアでも、その後サーバーや仮想化、クラウド、プログラミングを学んで、「プログラミングもインフラもわかる、フルスタック系のエンジニア」を目指すという道があります。
フルスタック系エンジニアを目指すのであれば、未経験者の敷居が低いネットワークエンジニアから始めるのも一つでしょう。
■関連記事：ネットワークエンジニアにおすすめのプログラミングスキルとは
また別記事ですが、どの会社に入社すれば、年収がどのくらいになりそうか？と考える人のために、インフラエンジニア（ネットワークエンジニア）が勤務する上場企業の平均年収ランキングを作成しており、このランキングにはプログラマー（SE）も含まれていますので、よろしければ「ネットワークエンジニア企業の平均年収ランキング【まとめ】」もお読みください。
未経験でインフラエンジニアに転職をする場合は、最初に入社する会社選びで大きく年収・キャリアが変わりますので、事前情報収集は非常に大事です。
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