クラウドエンジニアに必要な資格一覧と取得順番:未経験におすすめの学習ルート

こんにちは、ITインフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

クラウドエンジニアを目指したい、、でも、

「どの資格から取ればいいのか?」
「AWSとAzure、どちらが転職に有利?」
「未経験でも資格さえあれば転職できる?」

こうした疑問を持つ方は少なくありません。

実は、クラウドエンジニアの資格取得には 2つの学習ルート があります。

ひとつは、AWS SAAなどのクラウド資格を先に取って最短で転職を狙う「最短ルート」

もうひとつは、Linuxやネットワーク(LPIC・CCNA)といった基礎から学んで理解を深める「王道ルート」。

本記事では、この2つの学習ルートを比較しながら、未経験者におすすめの資格一覧と取得順番、勉強の進め方を徹底解説します。

資格はあくまでキャリアのスタート地点ですが、正しい選び方をすれば 転職成功率や年収アップの可能性が大きく変わります

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

クラウドエンジニアに資格は必要?【結論】

クラウドエンジニアになるために「資格は必須なのか?」という質問はよくいただきます。結論から言えば、資格が絶対条件ではありません

実務経験が豊富であれば、資格がなくてもクラウド案件に参画できるケースは少なくありません。

ただし、未経験からクラウドエンジニアを目指す場合、資格は非常に強力な武器になります。理由は大きく3つあります。

■資格が武器になる理由:
・採用で有利になる
・学習の指針になる
・キャリアアップや年収アップにつながる

採用で有利になる

実務経験が乏しい未経験者にとって、資格は「最低限の知識を持っている」ことを客観的に示せる材料です。

特にAWS SAAやAzure AZ-104などは、求人票に「歓迎資格」として明記されているケースが多くあります。

学習の指針になる

資格試験はシラバス(出題範囲)が明確に定められているため、「どこから学べばいいか分からない」という悩みを解消してくれます。

効率よく基礎を押さえたい人にとって、資格勉強は最適な学習ルートです。

キャリアアップや年収アップにつながる

実務と資格を組み合わせることで、市場価値が一気に上がります。

例えば、運用監視からAWS SAAを取得してクラウド案件に移った人の中には、平均で50〜100万円程度の年収アップを実現した事例もあります。

一方で、資格だけでは即戦力になれないのも事実です。

この記事では「最短ルート(クラウド資格先行)」と、「王道ルート(インフラ基礎資格先行)」の2つの選択肢を紹介しますので、自分に合った学習プランを選びましょう。

■関連記事:インフラエンジニアがAWSを学ぶべき理由と勉強法、未経験からのクラウド転職

クラウドエンジニアにおすすめの資格一覧

クラウドエンジニアを目指すなら、まずは主要クラウドベンダーが提供する資格を押さえるのが基本です。

くわえて、Linuxやネットワークといったインフラ基礎資格も組み合わせることで、実務での応用力が高まります。ここでは代表的な資格を整理します。

AWS認定資格(CLF、SAA)

世界で最も利用されているクラウドサービスがAWSです。そのため、AWS認定資格はクラウドエンジニアにとって定番となっています。

■AWS認定資格:
AWS CLF(クラウドプラクティショナー)
 →クラウドの仕組みや料金体系を理解できる入門資格。未経験者が最初に取るのに最適。
AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)
→AWSの設計・構築を体系的に学べる資格。求人票で「歓迎資格」として記載されることも多く、未経験転職で最も効果的な資格のひとつ。

■関連記事:AWS SAAの勉強時間はどれくらい?未経験から合格する勉強法・ロードマップ

Microsoft Azure(AZ-900、AZ-104)

Azureは日本国内の大企業・官公庁で導入事例が多いクラウドです。

■Microsoft Azure:
AZ-900(Fundamentals)
 →Azureの基本的な用語やサービス内容を理解する入門資格。
AZ-104(Administrator Associate)
 → インフラ寄りの運用・管理スキルを証明。Windowsサーバー経験者に特におすすめ。

Google Cloud(ACE:Associate Cloud Engineer)

GCPはAIやデータ分析分野に強みがあり、スタートアップや外資系企業で需要が高まっています。

■Google Cloud:
ACE(Associate Cloud Engineer)
 →GCPの操作・構築を体系的に学べる資格。AWSやAzureに比べると受験者は少ないですが、特定業界で強いアピール。

インフラ基礎資格(LPIC-1/LinuC-1、CCNA)

クラウドを支えるのはサーバー(Linux)とネットワークです。これらの基礎を体系的に学べる資格を補強しておくと、クラウド資格の理解が格段に深まります。

■インフラ基礎資格:
LPIC-1(Linux技術者認定資格)/LinuC-1(Linux技術者認定試験)
 → 両者は出題範囲がほぼ同じで、どちらを取っても評価は変わらない。国際資格として知名度があるのはLPIC、日本企業向けにはLinuCの認知度も高まっています。
 →「LPIC-1の勉強法はこちら

CCNA(Cisco Certified Network Associate)
 → ネットワーク基礎を学べる資格。クラウド構築の裏側理解に役立つ。
 →「CCNAの勉強法はこちら

■関連記事:LPICとLinuCはどっちがいい?選び方を徹底比較
■関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度と順番を解説

【未経験向け】資格取得の順番と学習ロードマップ

クラウドエンジニアを目指すにあたり、「資格をどの順番で取るべきか?」は、多くの人が悩むポイントです。

結論としては、「最短で転職を狙うルート」「基礎から理解を深める王道ルート」 の2パターンがあります。自分の目的に合った進め方を選ぶことが重要です。

ステップ1:入門資格(ITパスポート、AWS CLF、Azure AZ-900)

最初のステップは、ITやクラウドの全体像を把握することです。

■入門資格を学ぶ理由:
IT全般の知識を整理
 →ITパスポートを学ぶことで、IT用語・セキュリティ・システム開発の流れなどを幅広く理解できます。
クラウドサービスの概要を理解
 →AWS CLF(クラウドプラクティショナー)やAzure AZ-900は、クラウドの仕組みや料金体系を学べる入門資格です。
自分に合っているかを判断
 →入門段階で「ITやクラウドの勉強が自分に向いているか」を確認できるので、学習の第一歩としておすすめ。

これらの入門資格は、必ずしも資格を取得する必要はありません。テキストや学習サイトで内容をつかむだけでも十分効果があります

■関連記事:ITパスポートは転職に有利?未経験からIT業界を目指す人の成功法則

ステップ2:クラウド基礎資格(AWS SAA、Azure AZ-104、GCP ACE)

次のステップは、求人ニーズが高く、転職に直結するクラウド基礎資格です。

■クラウド基礎資格を学ぶ理由:
未経験転職で即効性がある
 →AWS SAAは特に人気が高く、多くの企業で「歓迎資格」とされています。
求人ニーズが高い
 →Azure AZ-104やGCP ACEも需要が伸びており、転職活動でアピール可能です。
ただし本来は「インフラ基礎を先に学ぶ方が理解が深まる
 →Linuxやネットワークの知識があると「なぜこの設計をするのか」を深く理解できます。

■最短ルートと王道ルートの順番:
最短ルート:AWS SAA → LPIC-1/CCNA
王道ルート:LPIC-1/CCNA → AWS SAA

ステップ3:インフラ基礎資格(LPIC-1、CCNA)

クラウド資格と並んで重要なのが、サーバー(Linux)とネットワークの基礎です。

■インフラ基礎資格を学ぶ理由:
Linuxとネットワークの知識があると理解が腹落ちする
 →クラウドは仮想化された仕組みの上に成り立っているため、土台となるインフラを学んでおくと応用が効きます。
仕組みの理解を補完
 →LPIC-1でLinux操作を、CCNAでネットワーク基礎を体系的に習得することで「クラウド資格だけでは不十分」な部分を補強できます。

「クラウド資格」と「インフラ基礎資格」、どちらを先に学ぶかは目的次第です。

クラウド資格先行(AWS SAA、AZ-104が先)は「早く転職したい人向け」です。

一方で、インフラ基礎資格先行(LPIC、CCNAが先)は「仕組みを深く理解し、どこでも通用するキャリアを築きたい人向け」です。

ステップ4:キャリアアップ資格(AWS SAP、Azure Expert)

基礎資格と実務経験を積んだら、次は上位資格に挑戦しましょう。

■キャリアアップへのつなげ方:
経験+基礎資格の次に挑戦
 →AWS SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)やAzure Expert資格は、設計や運用の上流工程で必要とされる。
上流へ進めるステップ
 →設計・セキュリティ・マネジメントなどを網羅しており、年収アップやプロジェクトリーダーを目指すキャリアに直結する。

■関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?未経験インフラエンジニアの最適資格ロードマップ

資格別にかかる学習時間・難易度・費用

資格を選ぶときに気になるのが「どれくらい勉強すれば合格できるのか」、「受験料はいくらかかるのか」という点です。

ここでは主要なクラウド資格とインフラ基礎資格を対象に、学習時間・難易度・費用(受験料)の目安をまとめました。

資格難易度(★1~3)学習時間の目安受験料対象者・特徴
ITパスポート★☆☆50〜80時間7,500円IT基礎を幅広く理解できる国家資格。最初の入門に最適
AWS CLF★☆☆30〜50時間16,500円クラウド入門資格。概要を把握するだけでも十分効果あり
AWS SAA★★☆100〜150時間22,000円未経験転職で最も有効な資格。求人票でも「歓迎資格」とされやすい
Azure AZ-900★☆☆30〜50時間13,200円Microsoftクラウドの入門資格。大企業・官公庁の案件で有利
Azure AZ-104★★☆100〜150時間約23,000円管理・運用スキルを証明。Windowsサーバー経験者に特におすすめ
GCP ACE★★☆100〜150時間約20,000円GCPの入門資格。AI・データ分析領域を狙う人向け
LPIC-1/LinuC-1★★☆120〜200時間33,000円(2科目)Linuxサーバーの基礎を学べる。クラウド理解の土台となる
CCNA★★☆180〜250時間46,860円ネットワーク基礎を体系的に習得。クラウド設計やトラブル対応で役立つ
AWS SAP(プロフェッショナル)★★★200〜300時間44,000円上流設計を担うための上級資格。経験者向け
Azure Expert★★★200〜300時間約23,000円マイクロソフトの最上位資格。設計・運用のエキスパート向け

■ポイント解説:
学習時間はあくまで目安
 →IT経験がある人は短縮可、完全未経験者は目安より時間がかかることもあります。
費用は一部割引制度あり
 →LPICなどはバウチャーチケットを利用すると、数千円安く受験できる場合があります。
最短ルートと王道ルートで必要時間が変わる
 →最短ルート(クラウド資格先行):AWS CLF+SAAだけなら 130〜200時間程度
 →王道ルート(インフラ基礎→クラウド):LPIC-1+CCNA+SAAで 350時間以上 が目安

注意点(受験料について)

Azure、GCPなどの海外ベンダー系資格は、受験料がドル建てで設定されているため、為替レートにより日本円での受験料が変動する場合があります。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

クラウド資格とインフラ基礎資格の関係

クラウドエンジニアを目指すうえで多くの人が迷うのが、「クラウド資格(AWSやAzure)とインフラ基礎資格(LPICやCCNA)、どちらを優先すべきか?」 という点です。

結論としては、両方をバランスよく学ぶことが理想です。その関係性を「学生時代の英語学習」に例えて整理すると、次のようになります。

資格の関係性(学生時代の英語に例えると)

資格の種類役割(英語での例え)特徴・重要性
インフラ基礎資格(LPIC、CCNA)文法や単語・Linuxのコマンド操作やネットワークのプロトコルなど、ITの基本原理を学ぶ
・文法や単語テストのように地道で時間がかかる。一方で、理解すると応用できる
クラウド資格(AWS SAA、Azure AZ-104など)英会話フレーズ・クラウドサービスを実際にどう組み合わせて使うかを学ぶ
・「How are you?(元気?)」のようなフレーズを覚える感覚で、すぐ使える。一方で、文法が分からないと応用できない

つまり、英会話フレーズだけ覚えても、文法が分からなければ、自由に話せないのと同じです。

クラウド資格だけ取得しても基礎知識がなければスキルは限定的になります。

逆に、基礎資格の学習で得た「文法」を、クラウド資格という「会話」で実際に使ってみることで、転職後にどこでも通用する「万能型のエンジニア」 に近づいていきます。

補足
最短ルート:クラウド資格を先に取り、早期に転職へつなげる方法
王道ルート:インフラ基礎を固めてから、クラウド資格を取得する方法

どちらが正解ではなく、目的(早く転職したい/長期的に理解を深めたい)によって選ぶのがベストです。

「自分は最短ルートと王道ルート、どちらを選ぶべき?」と迷った方は、ぜひ一度 無料の転職相談 をご利用ください。

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■関連記事:【取得順番はこれ!】インフラエンジニアのおすすめ資格を取得順で解説

クラウド資格がキャリアにどう役立つか

クラウド資格は単なる学習の目標にとどまらず、転職・キャリアアップ・年収向上 に直結します。ここでは具体的にどのような効果があるのかを整理します。

監視オペレーターやヘルプデスクからのキャリアアップ

未経験から最初に就くことが多い 監視オペレーターやヘルプデスク は、IT業界の入り口としては良いですが、そのままではキャリアの幅が広がりにくいのが実情です。

そこで AWS SAAやAzure AZ-104 などのクラウド資格を取得すると、クラウド運用やアシスタント的なポジションに参画できる可能性が広がります

さらに実務を積む中で経験を重ねれば、将来的に構築や設計といった上流工程へステップアップする道も見えてきます。

未経験でもクラウド案件に参画しやすくなる

クラウドエンジニアは慢性的に人材不足です。そのため、資格を持っていると「未経験でもクラウド業務に挑戦させてもらえる」ケースが増えます。

特に AWS SAAや、AZ-104、GCP ACE は「基礎は理解している」と証明できるため、実務経験がゼロでも面接突破の可能性が高まります。

資格+実務で年収アップを狙える

資格だけで年収が上がるわけではありませんが、資格+実務経験 の組み合わせは非常に強力です。

■資格+実務の年収アップ例:
・監視オペレーターからAWS SAA取得 → クラウド案件に転職 → 年収+50~100万円アップ
・Azure AZ-104を取得して、クラウドチームに配属 → 年収500万円以上も現実的

このように、クラウド資格は「キャリアの足掛かり」として有効であり、その後の実務経験が大きな年収アップにつながります。

■関連記事:未経験からクラウドエンジニアは難しい?目指すためのロードマップ

■まとめ:クラウド資格を取ることで、以下が期待できます
キャリアアップ(運用 → 構築・クラウド)
転職可能性の拡大(未経験でもクラウド案件に挑戦できる)
年収アップ(実務と組み合わせて市場価値向上)

「自分のキャリアにクラウド資格をどう活かせばいいのか?」と迷った方は、ぜひ一度 無料の転職相談 をご利用ください。

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資格取得後に目指せるキャリアパス

クラウド資格を取得した後は、どのようなキャリアにつながるのでしょうか?ここでは代表的なキャリアパスを紹介します。

■資格を取得後に目指せるキャリアパス:
・クラウドエンジニア(構築・運用案件)
・SRE・セキュリティエンジニア
・フリーランス・高年収層

クラウドエンジニア(構築・運用案件)

資格を活かして最も目指しやすいのがクラウドエンジニアです。最初は 運用・監視やクラウドサービスの管理業務 からスタートし、経験を積むことで 構築案件や設計業務 にステップアップできます。

AWSやAzureの資格は、こうしたキャリアの入り口として強力なアピール材料になります。

SRE・セキュリティエンジニア

クラウドの基礎を身につけた後は、より専門性の高い分野に進む道もあります。

■専門分野へのキャリア:
SRE(Site Reliability Engineer)
 →大規模システムの安定稼働を担うポジション。クラウドスキル+自動化ツールの知識が求められる。
セキュリティエンジニア
 →クラウド環境のセキュリティ設計・運用、サイバー攻撃対策やログ監視などに関わる。

これらは将来的に 高い市場価値と収入 を狙えるキャリアです。

フリーランス・高年収層

十分な実務経験を積んだ後は、フリーランスやコンサルタントとして独立する選択肢もあります。

■高年収層のキャリア:
・フリーランスのクラウドエンジニアは 時給5,000〜8,000円以上 の案件も多く、年収800万円以上も現実的。
・特定ベンダー資格の上位認定(AWS SAPなど)を持っていると、さらに高単価案件に参画しやすくなります。

ただし、このような高単価案件は、資格よりも、実績や高度なスキルが強く問われます。高収入は「資格」で買えるものではなく、資格で証明された 実務に活かせるスキルと経験に対する対価です。

独立や高年収はキャリアの最終目標のひとつであり、そこに至るまでには 転職 → 経験の積み重ね → 上位資格の取得 → 信頼の獲得 というプロセスが不可欠です。

焦らず一歩ずつ段階を踏むことが、結果的に「潰しが効くキャリア」と「高収入」につながります。

次のステップに進みたい方へ

高収入や独立はすぐには叶いませんが、資格取得と実務経験を積み重ねることで確実に近づけます。

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よくある質問(FAQ)

ここでは、クラウドエンジニアを目指す方から、よくいただく質問をまとめました。

Q1:クラウド資格は独学で取れる?

はい、可能です。

AWSやAzureなどのクラウド資格は公式ドキュメントや学習教材が充実しており、独学でも合格を狙えます。

■独学でのおすすめ教材:
・UdemyやPing-tといったオンライン教材
・模擬試験や黒本(資格対策書籍)

ただし完全未経験者は「用語が難しい」、「イメージが湧かない」という壁にぶつかりがちです。その場合は、スクールなどを利用して実機に触れる環境を作ることで、理解が一気に進みます。

Q2:30代未経験でも転職できる?

結論から言うと、30代未経験からの転職は簡単ではありません。特にポテンシャル採用が多い20代に比べると、求人数の幅は狭まり、企業からは「即戦力性」や「学習意欲の高さ」を強く求められます。

ただし、資格+学習実績を示すことで、チャンスが広がるのも事実です。

当社転職支援の事例
実際に、31歳で公務員から転職したAさんは、LPIC-1、CCNA、AWS SAAと基本情報技術者試験を取得した上で、ルータ・スイッチを自費購入し、学習記録を残した結果、転職先はクラウドエンジニアでした。

誰でもできるわけではありませんが、強い学習意欲とアウトプット力が評価され、クラウドエンジニアとして転職に成功しました。

難易度は高いですが、資格+継続的なアウトプット+適切な転職サポートがあれば、チャンスをつかむことはできます。

Q3:資格はどの順番で取ればいい?

未経験者におすすめの順番は以下の通りです。どちらも正解ですが、自分の目的や転職時期に合わせて選びましょう。

■最短ルート:AWS CLF → AWS SAA
 →転職を急ぎたい人向け。求人ニーズに直結。

■王道ルート:LPIC-1/CCNA(インフラ基礎) → AWS SAA
 →仕組みを深く理解したい人、どこでも通ずるエンジニアになりたい人向け。

「一人で悩む前に、プロにキャリア相談してみませんか?」

独学で限界を感じ、一人で抱え込んでも、前に進みません。インフラ専門の転職エージェントに相談することで、「具体的に何をすればいいか分かる」ことや「不安な気持ちが解消される」ことはあります。

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まとめ:最短ルートと王道ルート、どちらを選ぶかはあなた次第

クラウドエンジニアを目指すうえでの資格取得ルートには、「最短ルート」と「王道ルート」 の2つがあります。

■最短ルート:AWS SAAなどのクラウド資格を先に取得し、早期に転職活動につなげる
 →転職市場での即効性が高く、短期間でチャンスを広げたい人に向いています。

■王道ルート:LPIC-1やCCNAといったインフラ基礎を固めてからクラウド資格に進む
 →仕組みを理解したうえでキャリアを築きたい人、長期的にエンジニアとして安定した成長を目指す人におすすめです。

どちらが「正解」というわけではなく、あなたの目的や転職のタイミング次第 で最適な道は変わります。

重要なのは、資格取得をゴールにするのではなく、その先のキャリアをどう描くか です。

さいごに

クラウドエンジニアのキャリアは、誰にとっても同じ道ではありません。

あなたの現在のスキルや状況、そして目指したい未来によって「最短ルート」も「王道ルート」も選び方は変わります。

大切なのは、迷ったまま立ち止まらず、まず一歩を踏み出すことです。その一歩を確実にするために、ぜひ 無料の転職相談 を活用してください。

今のあなたに最適な資格取得の順番やキャリアプランを、一緒に具体的に描いていきましょう。

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この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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