こんにちは、ITインフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
クラウドエンジニアを目指す際、多くの方が次の3つの壁にぶつかります。
「AWS、Azure、GCP、、どの資格から取るべき?」
「未経験でも資格さえあれば転職できる?」
「基礎資格(LPIC/LinuC・CCNA)とクラウド資格はどちらを優先すべき?」
実際、クラウド資格は数多く存在するため、順番や選び方を間違えると時間とお金を無駄にし、遠回りになってしまいます。
結論から言うと、以下の2パターンが基本です。
■クラウドエンジニアを目指すための資格:
・未経験者が最短でクラウド案件に挑戦するなら「AWS CLF → AWS SAA」
・王道ルートで腰を据えて学ぶなら「LPIC/CCNA → AWS SAA」
そこで本記事では、クラウドエンジニアに必要な資格の種類・順番・選び方をわかりやすく整理し、あなたのキャリアに最適なルートを解説していきます。
「勉強方法や教材の選び方」ではなく、資格の市場価値や転職成功率との関係、費用対効果 に焦点を当てて解説しますので、資格を「キャリアの武器」としてどう活かせるかが分かります。
また、「自分は最短ルートと王道ルートのどちらを選ぶべきか?」と迷う方は、ぜひ【無料キャリア相談】をご利用ください。
資格の選び方からキャリアプラン設計まで、プロが個別にアドバイスいたします。
なお「クラウドエンジニアの仕事内容やキャリアの全体像」を知りたい方は、先に以下の記事をご覧ください。資格だけでなく、仕事内容・年収・将来性などをまとめています。
→ クラウドエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・年収・キャリアパスまとめ
→ AWSエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
クラウド資格は転職市場でどう評価される?
クラウド資格は「単なる勉強の目安」ではなく、転職市場でのアピール材料として強い効果を発揮します。
ただし、その価値は万能ではなく、状況によって評価のされ方が異なります。
ここでは、求人票や面接での具体的な評価ポイントから、年収アップ事例、資格の限界、そして投資対効果まで整理していきます。
求人票・面接での評価ポイント
クラウドエンジニアの求人票を見てみると、AWS SAAやAzure AZ-104などは「歓迎資格」と明記されているケースが多いです。
これは企業にとって「最低限の基礎知識を持っている証拠」として判断しやすいためであり、未経験やキャリアチェンジ組にとっては書類選考通過率を高める強力な武器となります。
また、面接の場でも「AWS SAAを取得しました」と伝えると、クラウドの基本操作や設計に関して体系的に学んでいることが伝わり、会話がスムーズに進む傾向があります。
→ポイントは、「資格がある=実務ができる」ではないが、「学習意欲と基礎知識を証明する」材料にはなるということです。
年収アップにつながるケース
資格は単独では評価されにくいものの、実務経験と組み合わせることで年収アップに直結するケースがあります。
■資格が年収アップにつながるケース:
・運用担当からAWS SAAを取得 → 運用・構築案件に転職 → 年収+50~100万円アップ
・Azure AZ-104を取得 → クラウド運用チームに配属 → 年収500万円超えも現実的
資格があることで「クラウド案件に挑戦できるポジション」に近づき、その実務を経験した先に大きな報酬アップが見込めます。
つまり、資格はキャリアチェンジや、年収アップのきっかけを作る「切符」として有効です。
→関連記事:クラウドエンジニアの年収は高い?【年代別・資格別・働き方別に徹底解説】
資格だけでは不十分な理由(実務経験の壁)
ただし、資格だけで即戦力として評価されることはほぼありません。
クラウド環境は座学と試験問題ではカバーしきれない、実務特有のトラブルや設計判断が数多く存在します。
■現場経験でしか学べない例:
・どのサービスを選ぶべきか
・コストを抑える設計をどうするか
・セキュリティ要件を満たすための設定
こうした部分は現場での経験がなければ判断できないため、資格だけを取っても採用企業からは「知識はあるが、即戦力ではない」という評価に留まります。
→そのため資格は「最初の扉を開くもの」と考え、資格取得後に小さくても実務経験を積むことが重要です。
資格のROI(学習コストとリターン)
資格取得は「時間」と「お金」の投資を伴います。例えば、AWS SAAなら学習100〜150時間+受験料22,000円が必要です。
一見すると負担が大きく見えますが、もし資格をきっかけにクラウド案件へ参画でき、年収が50万円アップした場合、投資回収はわずか数か月で完了します。
つまりクラウド資格は、正しい順番で選び、キャリアに結びつければ費用対効果の高い投資です。
逆に、目的に合わない資格を取ってしまうと「時間とお金を浪費する」リスクもあるため、資格選びは戦略的に行う必要があります。
自分にとって最適な資格ルートを選びたい方は、次の「主要資格の比較と特徴」や「目的別ロードマップ」を参考にしてみてください。
→関連記事:クラウドエンジニアの将来性・需要は?なくならない3つの理由
主要資格の比較と特徴
クラウドエンジニアを目指すうえで取得候補となる資格は、大きく分けて 入門資格・中級資格・基礎資格 の3種類があります。
どの資格から挑戦するかはキャリアの目的や現在のスキルによって変わるため、自分の立ち位置に合った資格を選ぶことが転職成功の近道です。
以下では代表的な資格をカテゴリ別に解説し、最後に一覧表で比較します。
入門資格(AWS CLF/Azure AZ-900/GCP CDL)
クラウド未経験者が最初に取り組みやすいのが入門資格です。
サービスの基本概念や料金体系など「クラウドの全体像」を学ぶことができます。
■入門資格:
・AWS CLF(クラウドプラクティショナー)
→クラウドの仕組みや料金体系を理解できる入門資格。未経験者が最初に取るのに最適。
・Azure AZ-900(Fundamentals):
→Microsoft系の基礎資格。大企業・官公庁案件に強い。
・GCP Cloud Digital Leader(CDL):
→Google Cloudの基礎資格。AI・データ分析に強いGCPの概要を学べるが、技術スキルの証明力は弱い。
入門資格は「クラウドの世界を広く知る」入口です。技術転職を目指す場合は次の中級資格へのステップアップが必須です。
ただし、すでにIT経験がある人や学習に自信がある人は、中級資格(AWS SAA/Azure AZ-104など)から挑戦しても問題ありません。
中級資格(AWS SAA/Azure AZ-104/GCP ACE)
入門資格の次に挑戦するのが中級資格です。
ここからは設計や運用に関する技術力が問われるため、求人票で「歓迎資格」として記載されるケースが多いレベルになります。
■中級資格:
・AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)
→クラウドエンジニアの転職で最も評価されやすい。AWSの設計・構築スキルを証明でき、未経験転職でも武器になる。
・Azure AZ-104(Administrator Associate)
→Azure環境の運用・管理スキルを証明。特にWindowsサーバー経験者の方に有効。
・GCP ACE(Associate Cloud Engineer)
→GCP環境での実務操作や構築スキルを証明。スタートアップやデータ・AI領域を狙う人に有効。
中級資格は、転職活動で直接アピールできる資格群です。未経験でも「学んでいる姿勢」を強調できます。
→関連記事:AWSエンジニアに必要な資格は?選び方・難易度・年収への影響を徹底解説
基礎資格(LPIC-1/LinuC-1、CCNA)
クラウドサービスの仕組みは、サーバー(Linux) と ネットワーク の技術の上に成り立っています。
そのため、これらの基礎を学べる資格は「クラウド資格の理解を深める土台」として非常に重要です。
■インフラ基礎資格:
・LPIC-1/LinuC-1(Linux技術者認定資格)
→Linuxサーバーの操作・設定を体系的に学べる資格。 AWSやAzureで利用されるOSの大半がLinuxであるため、クラウド理解を「裏側から支える力」になります。
・CCNA(Cisco Certified Network Associate)
→ネットワークの基本(LAN/WAN、ルーティング、セキュリティなど)を学べる資格。 クラウド環境はネットワークの上に構築されているため、トラブル対応や設計理解に役立つ。
インフラ基礎資格(LPIC-1/LinuC-1、CCNA)は、「クラウドの仕組みを深く理解するための土台」となります。
すでに構築経験がある人にとっては、AWS SAAは即効性のあるアピール資格となりますが、未経験・微経験者の場合は、AWS SAAだけで転職効果があるかは企業によって大きな差が出ます。
そのため、長期的にどこでも通用するキャリアを築きたいなら、LPIC-1やCCNAといった基礎資格を必ず押さえておくのがおすすめです。
具体的な勉強法を知りたい方は、資格別の勉強記事も参考になります。
→関連記事:AWS SAA勉強法まとめ
→関連記事:LPIC-1勉強法まとめ
→関連記事:CCNA勉強法まとめ
資格比較表(入門・中級・基礎)
資格 | 難易度(★1~3) | 学習時間/費用 |
AWS CLF | ★☆☆ | 30〜50時間/16,500円 |
AWS SAA | ★★☆ | 100〜150時間/22,000円 |
Azure AZ-900 | ★☆☆ | 30〜50時間/13,200円 |
Azure AZ-104 | ★★☆ | 100〜150時間/約23,000円 |
GCP CDL | ★☆☆ | 30〜50時間/約15,000円 |
GCP ACE | ★★☆ | 100〜150時間/約20,000円 |
LPIC-1/LinuC-1 | ★★☆ | 120〜200時間/33,000円 |
CCNA | ★★☆ | 180〜250時間/46,860円 |
上の表は、主要なクラウド資格とインフラ基礎資格を「難易度・学習時間・費用」の観点でまとめたものです。
初学者はまず入門資格(AWS CLF/AZ-900/GCP CDL)で全体像をつかむことができます。転職で強みになるのは中級資格(AWS SAA/Azure AZ-104/GCP ACE)からが基本です。
一方で、短期ルート(AWS SAAなどから挑戦)は成功すれば早く成果を出せますが、未経験者には挫折や不採用のリスクも高めです。
逆に、王道ルート(LPIC-1やCCNAで土台を作る)は時間がかかりますが、理解が深まり再現性の高いキャリア形成につながります。
自分にとって「スピード重視か/安定重視か」を基準にすると、無駄のない資格選びができます。
→関連記事:AWSの勉強方法まとめ|未経験からエンジニアを目指すロードマップ
資格の順番と選び方【目的別ロードマップ】
クラウドエンジニアを目指すにあたり「資格をどの順番で取るか?」は非常に重要です。
なぜなら、同じ資格でも 短期ルートと王道ルートでは、成功確率とキャリアの安定性が大きく異なるためです。
ここでは、未経験からクラウドエンジニアを目指す人向けに、目的別の資格取得ルートを整理していきます。
未経験からの最短ルート(AWS CLF → SAA)
短期決戦型のルートです。インフラ構築・運用の経験がある人にとっては、AWS SAAを最短で取得するルートがおすすめです。
■最短ルート(AWS CLF → SAA):
・特徴:とにかく早くクラウド案件に挑戦したい人向け。
・流れ:AWS CLF(入門) → AWS SAA(中級) → 転職活動。
・メリット:
→AWS SAAは求人票で「歓迎資格」になることが多く、面接でアピールしやすい資格。
→構築・運用の実務経験がある人にとっては、最短で転職効果を得やすいルート。
・デメリット:
→Linuxやネットワークの基礎が不足していると、入社後にキャッチアップが大変。
→未経験やサポート系出身者が資格だけで挑む場合、不採用リスクも高め。
注意点(経験別の見極め)
→構築・運用経験者:最短でAWS SAAを取得するのはおすすめ。資格と実務が噛み合い、即効性があります。
→監視オペレーター/ITサポート経験者:若さ・学習意欲・地頭・コミュニケーション力・学歴などが揃っていれば、AWS SAAが有効に働くことがあります。
ただし、これらの条件がない場合は「資格だけ」では厳しく、王道ルートで基礎を固めた方が再現性は高いと言えます。
→短期決戦型のルートは「条件が揃った人」に強力な武器になりますが、誰にでも当てはまるわけではありません。
迷う場合は、王道ルート(LPIC/CCNA → AWS SAA)をベースに考えるのがおすすめです。
王道ルート(LPIC/CCNA → AWS SAA)
堅実型の王道ルートです。 未経験・文系出身でも、「理解力」と「伸びしろ」を武器に、採用されやすいキャリアを築ける進め方です。
■王道ルート(LPIC/CCNA → AWS SAA):
・特徴:時間はかかるが、再現性が高く堅実なルート。
・流れ:LPIC-1またはLinuC-1(Linux基礎)+ CCNA(ネットワーク基礎) → AWS SAA。
・メリット:
→サーバーとネットワークの基礎を押さえてからクラウドに進むため、仕組みを理解しながら学べる。
→面接で「なぜその設計をするのか」まで説明できるようになり、即戦力性や伸びしろを評価されやすい。
・デメリット:
→LPIC-1やCCNAの学習はそれぞれ120〜250時間かかるため、転職までの期間が長くなる。
→短期で結果を出したい人には不向き。
注意点(経験別の見極め)
→完全未経験・文系出身者:王道ルートが最も安全。知識の土台が強固になるため、「どこでも通用する人材」に近づける。
→監視オペレーター/ITサポート経験者:基礎がないままSAAだけで挑戦すると不採用リスクが高いため、王道ルートを選ぶ方が成功確率が高い。
→構築・運用経験者:基礎をある程度理解しているなら、LPICやCCNAは飛ばしてSAAから挑戦してもよい。ただし、基礎が抜けていると現場で苦労する可能性がある。
王道ルートは「時間がかかっても安定して成功しやすい」方法です。再現性が高く、転職後もキャリアが潰れにくいため、長期的にクラウドエンジニアを続けたい人には最もおすすめです。
※クラウド資格の学習を進める前に、インフラエンジニア全体の仕事内容や必要スキルを整理しておくと理解が深まります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・キャリアパスまとめ
キャリア別ルート(SRE/セキュリティ/設計志向)
クラウドエンジニアとして経験を積んだ後、どの方向に専門性を伸ばすかによって、選ぶべき資格や学習の優先度は変わります。
ここでは代表的な3つのキャリア別ルートを紹介します。
■キャリア別ルート:
・SRE志望:
→AWS SAA → Linux+自動化スキル(Ansible/Terraform) → 上位資格(AWS SAP)
・セキュリティ志望:
→AWS SAA/Azure AZ-104 → セキュリティ関連資格(安全確保支援士など)
・設計志向:
→インフラ基礎+AWS SAA → 上位資格(AWS SAP/Azure AZ-305)
クラウド資格と基礎資格の関係
資格の関係性を「学生時代の英語学習」に例えると、クラウド資格(AWS/Azure/GCP)は 「会話フレーズ」、基礎資格(LPIC/CCNA)は 「文法・単語」 の位置付けです。
資格の種類 | 役割 | 特徴・重要性 |
クラウド資格(AWS/Azure/GCP) | 英会話フレーズ | ・クラウド資格だけ取る=フレーズだけ覚える ・クラウドサービスを実際にどう組み合わせて使うかを学ぶ ・「How are you?(元気?)」のようなフレーズを覚える感覚ですぐ現場で使えるが、文法が分からないと応用できない |
インフラ基礎資格(LPIC、CCNA) | 文法・単語 | ・基礎資格を取る=文法・単語を理解する ・Linuxのコマンド操作やネットワークのプロトコルなど、ITの基本原理を学ぶ ・文法や単語テストのように地道で時間がかかる。一方で、理解すると応用できる |
つまり、最短ルート=フレーズ暗記型です。即効性があり、未経験からの突破口になることもあるが、応用が利かず挫折リスクもあります。
一方で、王道ルート=文法理解型であり、時間はかかるが、仕組みが分かるので再現性が高いキャリアが築けます。
これら両方をバランスよく組み合わせることで、転職後に「潰しが効くエンジニア」として長く活躍できるようになります。
→「最短ルートと王道ルート、どちらを選ぶべきか迷う方は、無料相談をご利用ください。」
資格取得後の転職実践と注意点
資格は「取得したら終わり」ではありません。「その資格をどう活かすか」 が転職成功のカギになります。
ここでは資格取得後に取り組むべき実践と、注意点を整理していきます。
ポートフォリオ作成+資格の組み合わせ方
ポートフォリオ作成+資格について、経験別に分けて説明していきます。
■完全未経験者:
→資格だけでは評価されにくいため、ポートフォリオは必須に近い。AWS無料枠でWebサーバーを構築し、QiitaやGitHubにアウトプットするなど、「知識を実際に使える証拠」を示しましょう。
■監視オペレーター・ITサポート経験者:
→人によって評価の差が出やすい層です。若さや学習意欲、リーダー経験やコミュニケーション力などがあれば、資格のみでも武器になります。逆にこれらが弱ければ「資格だけ」では突破は難しく、基礎資格やポートフォリオでの補強が大事です。
■構築・運用経験者:
→業務経験そのものが強力な実績になるため、ポートフォリオは必須ではありません。しかし、小さなアウトプットを残すと「キャッチアップ力」を示すことができます。
→まとめると、完全未経験=必須/監視オペ=条件次第/経験者=任意 という整理となります。
応募書類・面接での「資格ストーリー」アピール法
資格名を並べるだけでは差別化できません。大切なのは 「なぜその資格を取り、今後どう活かしたいか」 を語れることです。
■監視オペレーターの例
→「監視業務を通じてインフラに触れる中で、より上流の構築やクラウド領域に挑戦したいと考え、AWS SAAを取得しました。」
■構築・運用経験者の例
→「オンプレ構築の経験を活かしつつ、クラウド環境でも設計に挑戦するためにAWS SAAを取得しました。」
「取得理由 → 学んだこと → 今後の活かし方」 をシンプルにストーリー化することが、面接突破につながります。
→取得した資格を活かしてAWS案件に挑戦したい方は、「未経験からAWSエンジニアになるには」を参考にしてください。転職ステップや学習順序を具体的に紹介しています。
資格を活かせないリスク(実務未経験のままでは評価が下がる)
資格を持っていても、「実務で使えない」と思われれば評価は下がります。
特にクラウド資格は座学だけでも合格できるため、ハンズオン経験がないことはすぐに見抜かれます。
■資格を活かす取り組み例:
・無料枠でのクラウド構築
・小さな業務でも実務に近い活動を積む
・QiitaやZennでのアウトプット
こうした取り組みが「資格を活かせる人材」であることの証明となります。
資格取得後の転職戦略や実務へのつなげ方は、人によって最適解が違います。
迷ったら【無料キャリア相談】で、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
ここではクラウド資格に関する、よくある質問をまとめました。
Q1:資格なしでもクラウドエンジニアになれますか?
可能ですが、ハードルは高いです。
クラウド案件は即戦力が求められることが多いため、資格がないと 面接突破や書類選考で不利 になりがちです。
特にIT経験が少ない場合は、AWS SAAやAzure AZ-104などの資格 が「基礎知識を持っている証拠」になるので、実質的には必須に近いと考えましょう。
→関連記事:クラウドエンジニア勉強法ロードマップまとめ
Q2:AWSとAzure、どちらを先に取るべき?
迷ったらAWSがおすすめ です。
AWSは世界シェアNo.1で、求人市場でも「AWS経験者歓迎」が最も多いからです。
ただし、勤務希望先がSIerや官公庁案件中心ならAzure、外資やデータ分析分野ならGCPが有利になる場合もあります。
→AWS認定資格を活かしたキャリアアップ例は、「AWSエンジニアの年収まとめ」で確認してみてください。資格と経験の掛け合わせで、収入アップも狙えます。
Q3:複数資格は必要?一つで十分?
最初は一つで十分です。
未経験の段階でAWS SAAやAzure AZ-104を取得すれば、クラウド案件に応募できる基盤は整います。
ただし、転職後に実務を積んだ上で、追加資格(例:LPIC、CCNA、AWS SAPなど)を取得 すると、キャリアアップや年収アップにつながります。
Q4:30代未経験でも間に合いますか?
結論、30代でも挑戦可能 です。
ただし20代に比べると「即戦力性」や「学習意欲の証明」が強く求められます。
当社支援実績でも、30代前半でAWS SAA+LPIC-1を取得し、運用からクラウド案件に転職成功した例 などがあります。
Q5:資格の更新や有効期限は重要ですか?
AWS資格には 3年の有効期限 があります。
期限が切れたからといってマイナス評価になるわけではありませんが、失効すると、本来得られる評価を逃す可能性が高くなります。
つまり、更新そのものは必須ではありませんが、アピール度が下がりますので、できる限り更新しておくのがおすすめです。
まとめ:資格ルートの最適解は人によって違う
クラウドエンジニアを目指す上での資格取得ルートには、いくつかのパターンがあります。
■資格取得ルート:
・未経験から最短で転職を狙うなら → 「AWS CLF → AWS SAA」
・腰を据えて長期的にキャリアを築きたいなら → 「LPIC-1/CCNA → AWS SAA」
※その後のキャリアゴール(SRE・セキュリティ・設計志向)に応じて最適ルートは変化
基本的にはこの2ルートが軸になりますが、今までの経験・年齢・転職回数・目指したい給与条件などの要素によって、最適解は変わります。
また、大切なのは「資格を取ること」自体ではなく、その資格をどうキャリアに活かすか です。
→ 「自分は最短ルートか王道ルート、どちらが合っているのか?」
→ 「30代からでも間に合うのか?」
→ 「資格取得後の転職活動をどう進めればいいのか?」
こうした疑問を抱えている方は、ぜひ一度 無料のキャリア相談 をご利用ください。
あなたのスキル・年齢・キャリアゴールに合わせて、最適な資格ルートと転職戦略をご提案します。
※相談は最短30分・完全無料。無理な勧誘は一切ありません。
■あわせて読みたい
→ 【まとめ】クラウドエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・将来性を徹底解説
→ 未経験からクラウドエンジニアになるには?転職ロードマップ
→ クラウドエンジニアの年収まとめ
→ クラウドエンジニアの勉強法・学習ロードマップ
→ クラウドエンジニアの将来性まとめ