こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「ネットワークエンジニアになりたいけど、知識がなくて不安」、「今の仕事に限界を感じて、キャリアアップをしたい」、「将来通用するスキルを身につけたい」、そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
資格取得は、転職成功や年収アップ、スキルアップに直結しやすいのは事実です。しかし、ネットワークの関連資格は数多く、難易度やおすすめがわかりにくい所もあるでしょう。
この記事では、ネットワーク関連のおすすめ資格について、資格一覧から難易度、おすすめの取得順番などを説明していきます。年収アップや転職を視野に入れている人は、ぜひ参考にしてください。
ネットワークエンジニアに、資格はいる?いらない?
ネットワークエンジニアを目指す人や、キャリアアップを考える人から、よくある質問に「資格は必要?」、「資格がなくてもやっていけるの?」というものがあります。
ネットワークエンジニアは、勤務先から「資格を取りなさい」と言われることはよくありますが、資格取得には時間やお金がかかります。時間やお金がかかることを考えると、事前に資格の必要性は、見極めたい所です。
結論から言うと、ネットワークエンジニアに資格は必須ではありません。しかし、資格があると強い武器になります(特にネットワークエンジニアは、数あるIT職種の中でも、資格が評価される職種です)。
ネットワークエンジニアに資格はいらない、と言われる理由
ネットワークエンジニアは「完全に実務経験重視」です。現場においては、実際にネットワーク機器を設定したり、トラブルシューティングをした実務経験がもっとも重要視されます。
例として、Ciscoのルータやスイッチの設定を、CLIで素早く行えるか、トラブル発生時に冷静に原因を切り分けられるかといったスキルの有無が大事です。
そのため、資格を持っていなくても、「実務経験が豊富で、スキルがあるエンジニア」であれば、高く評価されます。自分の実務経験に自信がある方は、資格を必ずしも取る必要はありません。
ネットワークエンジニアに資格は必要、と言われる理由
とはいえ、ネットワークエンジニアに資格が無意味という訳ではありません。特に「未経験者」と「キャリアアップを目指す人」にとっては、資格は非常に有効であり、強く資格取得がおすすめできます。
例として、「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」はネットワーク分野の基礎知識、「ネットワークスペシャリスト」は応用知識をおさえている評価となり、転職でのアピール材料や年収アップの足掛かりになります。
また、大手企業や官公庁などのプロジェクトでは、「資格保有者が●人以上いること」が入札要件となっていることもあります。客観的に知識やスキルを証明できる資格は、キャリアの競争力を高める大きな武器となります。
ネットワークエンジニアにおすすめの資格、難易度一覧
ネットワークエンジニアになるため、キャリアアップを目指すためには、「どの資格を取るべきか」、「どの資格が評価されるのか」は、非常に重要なポイントです。
とはいえ、ネットワークエンジニア関連の資格は数多く、多岐に渡るため、何から手を付けるべきかに悩む人も多いでしょう。ここでは、ネットワークエンジニアの資格について、詳しく説明していきます。
資格選びの前提:資格は「キャリアの目的」にあわせて選ぶ
ネットワークエンジニアといっても、今のスキルや、今後のキャリアの方向性によって、必要とされるスキルや資格は異なります。例を簡単にまとめると、以下のようになります。
■目指すキャリアに対し、必要とされるスキル・知識:
・運用、保守エンジニア:基本的なネットワークの知識と障害対応力
・設計、構築エンジニア:より高度なネットワーク構成の理解や、ネットワーク機器の操作
・セキュリティエンジニア:ネットワークにくわえて、セキュリティ知識
まずは、「今の自分のスキルレベル」を把握した中で、「これから目指すポジション」を見据え、資格を選んでいきましょう。
ネットワークエンジニアにおすすめの資格、難易度一覧
ここでは、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を、経済産業省のIT政策実施機関である情報処理推進機構がまとめた難易度(ITSSレベル)を含めて、説明していきます。
まず、ネットワークエンジニアにおすすめ資格の一覧は、以下図となります。特に赤色の★や、赤枠はおすすめできる資格です。



【初心者・未経験者向け】基礎を学ぶ資格
最初に、初心者や未経験者向けの、ネットワーク基礎を学べる資格を説明していきます。未経験知識ゼロからの独学でも、十分に取得可能な資格です。
【一番おすすめ】シスコ技術者認定 CCNA



未経験者や初心者に一番おすすめできるネットワーク資格は、CCNA(Cisco Certified Network Associate)です。ネットワークエンジニアとして最初に取る資格は、CCNAで問題ありません。
CCNAは、ネットワーク機器大手ベンダーのシスコシステムズ社が認定する資格であり、ルータやスイッチの設定、IPアドレス、VLAN、OSPFなど、実務に直結する知識を学べるのが魅力です。
CCNAは、ネットワークエンジニアの運転免許証と言われることもあり、ネットワークエンジニアになる場合は、「最低限、CCNAまでは取得しておきたい」資格とも言えます。
ネックとしては、受験料が46,860円であり、高額であることですが、ネットワーク業界にて評価されやすく、万能な資格です。ネットワークエンジニアであれば、最初に取りたい一番のおすすめ資格です。
■参考記事:CCNAとはどんな資格?試験の概要、内容などわかりやすく解説
CCNA | |
認定元 | シスコシステムズ |
受験料 | 46,860円(税込) |
難易度 | ITSSレベル2(難易度★★☆☆☆) |
試験日 | いつでも受験可能 |
基本情報技術者試験(国家資格)



https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html
ネットワークエンジニアを目指す初心者にとって、国家資格である基本情報技術者試験も、おすすめ資格の一つと言えます。
基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門と言える資格であり、IT全般の基礎知識を幅広く学べることが特徴です。その中で、ネットワークやセキュリティといったインフラ領域もカバーしており、エンジニアとしての土台を築く資格です。
ただし、ネックとしては、学習内容が浅く広くであるため、ネットワークエンジニアのための資格というより、ITエンジニア向けの資格です。ゆえに、専門的にネットワークを学べるCCNAと比較すると、評価にばらつきが出ます。
個人的な所感としては、新卒や若手(25歳以下)の場合は、基本情報技術者試験はありでしょう。一方で、26歳以上の場合や、ネットワークエンジニアを目指している人は、CCNAの方が評価的に好ましいと思います。
■参考記事:基本情報技術者試験とは、難易度や取得メリットなどを解説
基本情報技術者試験 | |
認定元 | 情報処理推進機構(国家資格) |
受験料 | 7,500円(税込) |
難易度 | ITSSレベル2(難易度★★☆☆☆) |
試験日 | いつでも受験可能 |
Linux技術者認定 LPIC(LinuC)Level1



https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview/
CCNAの次におすすめの資格は、サーバー系の資格で一番有名な資格であるLPIC(もしくはLinuC)level1です。
LPICはサーバー系ではありますが、ネットワークエンジニアの仕事は、ネットワークのみではなく、サーバー、OS、セキュリティなどが絡み合う仕事ですので、サーバー系の基礎知識も役に立ちます。
またLPIC level1においても、ネットワークの基礎は出題範囲です。TCP/IPやサブネット、IPv4、IPv6、DNSなどを学ぶこともできます。
LPIC level1は比較的難易度もやさしく、取得しやすい部類の資格です。ネットワークエンジニアの場合は、まずはCCNAを取得し、次の資格でLPIC(LinuC)level1を目指すやり方もおすすめです。
■参考記事:【LPICまるわかり解説!】LPIC level1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明
LPIC level1 | |
認定元 | Linux Professional Institute |
受験料 | 101試験:16,500円(税込) 102試験:16,500円(税込) |
難易度 | ITSSレベル1(難易度★☆☆☆☆) |
試験日 | いつでも受験可能 |
シスコ技術者認定 CCST ネットワーキング



https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/entry.html
CCST(Cisco Certified Support Technician)は、2023年にシスコシステムズ社が認定を始めた、入門者(エントリレベル)向けのネットワーク資格です。これからIT業界に飛び込む人向けの資格と言えます。
CCSTは、CCNAよりもやさしいネットワーク資格です。最初からCCNAを学習するのは難しいと感じる人は、CCSTから学習するのも一つのやり方です。以前は英語受験のみでしたが、現在は日本語受験もできます。
ネットワークエンジニアとしては、CCSTのみでは不十分な所がありますが、その後のCCNA取得を見据えたCCSTであれば、CCSTも有効と言えます。
また、CCSTは3つのトラックがあり、「CCST ITサポート(100-140)」、「CCSTネットワーキング(100-150)」、「CCSTサイバーセキュリティ(100-160)」に分かれていますが、「CCSTネットワーキング(100-150)」を選ぶとよいでしょう。
CCSTネットワーキング | |
認定元 | シスコシステムズ |
受験料 | 17,600円(税込) |
難易度 | ITSSレベル未定(難易度★☆☆☆☆) |
試験日 | いつでも受験可能 |
【中級者向け】スキルアップにおすすめの資格
以下からは、ネットワークエンジニアとして実務経験を積んだ後に、スキルアップやキャリアアップに役立つ、中級者向け資格を説明していきます。
【おすすめ】シスコ技術者認定 CCNP Enterprise



CCNP(Cisco Certified Network Professional) Enterpriseは、CCNAと同様、シスコ社が認定する中~上級者向けのネットワーク資格であり、実務経験を積んだ中級以上のネットワークエンジニアにおすすめの資格です。
CCNPは、CCNAの上位資格であり、中~大規模のネットワーク設計、構築、運用に必要な知識やスキルを問われる資格であり、ネットワークエンジニアとしてキャリアアップしたい人は、ぜひチャレンジしたい資格です。
CCNAでネットワーク構築に携われなかったとしても、CCNPを取得すれば、ネットワーク構築には携われるでしょう。構築経験を積めば、設計業務にも携わることができ、キャリアアップに直結する資格です。
CCNP Enterprise | |
認定元 | シスコシステムズ |
受験料 | 350-401 ENCOR(コア試験):62,480円(税込) 300-410 ENARSI(コンセントレーション試験):46,860円(税込) |
難易度 | ITSSレベル3(難易度★★★☆☆) |
試験日 | いつでも受験可能 |
応用情報技術者試験(国家資格)



https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html
ネットワークエンジニアとしてステップアップを目指す場合、応用情報技術者試験もおすすめです。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格に位置づけられる国家資格であり、基本情報と同様に、インフラ分野のみでなく、マネジメントや法務まで出題され、ITエンジニアとしての総合力を高める資格です。
ただし、基本情報技術者試験と同様に、応用情報技術者試験もネットワーク分野での評価が少々ばらつきますが、応用情報技術者試験でキャリアアップできる会社に勤務しているのであれば、応用情報技術者試験でも十分です。
応用情報技術者試験 | |
認定元 | 情報処理推進機構(国家資格) |
受験料 | 7,500円(税込) |
難易度 | ITSSレベル3(難易度★★★☆☆) |
試験日 | 年2回(春・秋) |
【上級者向け】キャリアアップにおすすめの資格
以下からは、ネットワークエンジニアとして豊富な経験を積んだ後に、更にキャリアアップを目指すための上級者向け資格を説明していきます。
上級者向け資格は、取得者が大きく減るため、他のネットワークエンジニアと比較して、エンジニアとしての競争力を大きく高めてくれます。
【おすすめ】ネットワークスペシャリスト試験(国家資格)



https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html
ネットワークエンジニアの専門性を更に高めたい上級者に、強くおすすめできる資格は、ネットワークスペシャリスト試験です。
ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理推進機構が実施する高度情報処理技術者試験の一つであり、ネットワーク分野に特化した唯一の国家資格です。
またネットワークスペシャリスト試験から、ネットワークエンジニアとしての評価が大きく上がる所があります。大規模案件受注時に、ネスペ保有者の有無が問われることもあり、企業側からの評価はとても高い資格です。
あわせて、ネットワークスペシャリスト試験には有効期限がないため、一度取得すれば、再度試験を受ける必要もありません。上級のネットワークエンジニアを目指すなら、ぜひチャレンジしたい資格です。
ネットワークスペシャリスト試験 | |
認定元 | 情報処理推進機構(国家資格) |
受験料 | 7,500円(税込) |
難易度 | ITSSレベル4(難易度★★★★☆) |
試験日 | 年1回(春) |
情報処理安全確保支援士(国家資格)



https://www.ipa.go.jp/jinzai/riss/index.html
セキュリティ分野のニーズが高まる中、セキュリティに強いネットワークエンジニアとして、更なるキャリアアップを目指したい人におすすめな資格として、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)があります。
情報処理安全確保支援士も、情報処理推進機構が実施する国家資格の一つであり、サイバーセキュリティに特化した、高度情報処理技術者試験の一つです。
情報処理安全確保支援士は、政府が推している資格の一つであり、官公庁などといった国の入札案件には、情報処理安全確保支援士保有者の有無が問われることもあり、企業側からの評価はとても高い資格です。
ただし、高度情報処理技術者試験の中で、セキュリティに関わる情報処理安全確保支援士だけは、有効期限(3年)があります。講習を受けて、更新が必要です。
情報処理安全確保支援士 | |
認定元 | 情報処理推進機構(国家資格) |
受験料 | 7,500円(税込) |
難易度 | ITSSレベル4(難易度★★★★☆) |
試験日 | 年2回(春・秋) |
【超上級者向け】ネットワークのエキスパート向け
以下からは、ネットワークエンジニアとして、ずば抜けた経歴を持つ、稀有な存在になりたい人向けの、エキスパート資格です。
シスコ技術者認定 CCIE Enterprise Infrastructure



CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は、シスコが認定する最上位のネットワーク資格であり、世界的にも権威ある資格の一つです。またネットワークエンジニアのあこがれの対象にもなっている部分もあります。
CCIEは圧倒的な難易度の高さが特徴であり、その難しさゆえに、CCIE合格者は「ネットワーク界の神様」とも呼ばれることもあるほどの有名資格です。
CCIEホルダーはネットワーク業界において、一握りの存在です。またCCIE合格のためには、長い年月において、プライベートを捨て、合格のために費やす必要がある資格です。
CCIE Enterprise Infrastructure | |
認定元 | シスコシステムズ |
受験料 | 350-401 ENCOR(筆記試験):62,480円(税込) 実技試験(ラボ試験):1,600ドル(税抜) |
難易度 | 難易度★★★★★ |
おすすめの資格取得の順番
ネットワークエンジニアとしてキャリアを築く上で、「どの資格から取得すればよいか?」、「どの順番で取ると効果的なのか?」に悩む人は多いでしょう。
ここでは、ネットワークエンジニアの理想スキルセットから、おすすめの資格取得順を説明していきます。特に未経験者や初級者は参考にしてください。
ネットワークエンジニアの理想のスキルセットは、T字型かπ字型
ネットワークエンジニアとしての、理想的なスキルセットから説明すると、IT全体の基本スキル(基礎知識)を持ち合わせながら、一つないし二つの強みを作ることが望ましいでしょう。
特にネットワークエンジニアであれば、「ネットワーク系」と「セキュリティ系」はおすすめです。画像イメージでいうと、以下の図のようになります。



特にネットワークエンジニアであれば、ネットワーク系のスキルに強みを持つことを考えて、スキルセットを考えていくとよいでしょう。以下からは、ネットワークに強みを持つための、資格の取得順番を説明していきます。
ネットワークエンジニアのおすすめ資格の取得順番
ネットワークエンジニアのおすすめ資格には、「専門性が高いベンダー資格(ベンダーニュートラル資格含む)」と、「汎用性が高い国家資格」があります。
資格における勝ちパターンは多数ありますが、おすすめの勝ちパターンとして、最終的にネットワークスペシャリスト試験を目指す中で、「ベンダー資格中心の資格取得順」と、「国家資格中心の資格取得順」の2パターンがあると考えます。
こちらを、シンプルに説明していきます。



おすすめの資格順番①:ベンダー資格中心
ネットワークエンジニアに、もっともおすすめできる資格取得順番は、以下のベンダー資格を中心に、資格取得を図るやり方です(資格順番2の、LPIC/LinuC-1は、省くことも可能です)。
ベンダー資格を中心にすれば、ネットワーク関連を中心に学ぶことができ、万人受けしやすい資格構成になります。ネックとしては、受験料が高いことですが、キャリアアップや年収アップ、転職に有利な構成です。
レベル | 資格の順番 | 仕事内容 |
未経験 | 1:CCNA | 運用・保守 |
初級者 | 2:LPIC/LinuC-1 | 運用・保守・構築補佐 |
中級者 | 3:CCNP | 設計・構築 |
上級者 | 4:ネットワークスペシャリスト試験 | 上流工程・管理 |
ベンダー資格を中心に構成すると、国家資格と比べて、キャリアアップを会社に依存しなくてもよい所が大きなメリットと言えるでしょう。
現在勤務する会社で、ベンダー資格がなくとも、構築や設計業務に携わっていけるのであれば、ベンダー資格を中心に取得していく必要はありません。
しかし、勤める会社によっては、ベンダー資格がないと、上流工程にステップアップするのが難しい会社も数多くあります。専門性高いベンダー資格は、会社問わず、ステップアップに有利です。
おすすめの資格順番②:国家資格中心
ネットワークエンジニアにおすすめできる資格取得順番として、以下の国家資格資格を中心に、資格取得を図るやり方もあります。
国家資格を中心にすれば、ネットワーク分野のみならず、IT全般やセキュリティ、マネジメントなど、幅広く学ぶことができます。国家資格中心で取得すれば、受験料も安く、信頼性が高い資格構成になります。
レベル | 資格の順番 | 仕事内容 |
未経験、初級者 | 1:基本情報技術者試験 | 運用・保守 |
中級者 | 2:応用情報技術者試験 | 設計・構築 |
上級者 | 3:ネットワークスペシャリスト試験 | 上流工程・管理 |
ただし、国家資格中心で資格を取得する場合は、現職が「基本情報や、応用情報技術者試験の取得で、キャリアアップできること」が大前提です。
勤務する会社によっては、基本情報技術者試験では上流工程にステップアップすることが難しいです。どちらかというと、国家資格中心をおすすめできるのは、新卒で大手の有名な会社に入社した人でしょう。
未経験中途でネットワークエンジニアになった人など、転職を挟みながらキャリアアップを目指す場合には、ベンダー資格中心の方が望ましいことも多いでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験を、最終目標の一つとするのは有効
ネットワークエンジニアとして本格的にキャリアを築いていくなら、ネットワークスペシャリスト試験の合格を、最終目標の一つとして設定するのは、非常に有効と考えます。
もちろん、更に難易度が高いCCIEを目指すのも、その他の高度区分の情報処理安全確保支援士を目指すのも非常に有効ですが、資格計画にて最終的に大事なことは「自分はどういうキャリアを築きたいか」です。
「自分は、どういうキャリアを歩みたいか」や「どのレベルのエンジニアになりたいのか」を自分自身で検討し、その中で必要資格を取得し、必要資格を使いこなすのが、もっとも重要と言えます。
ネットワークエンジニアの年収アップに、資格は有利
ネットワークエンジニアとして働く上で、「年収を上げたい」と考える人は多いです。そんな時に気になるのは、「資格を取ることで、年収アップするのか?」という所でしょう。
結論から言うと、資格は年収アップに役立つ、強い武器です。ただし、資格を取ればすぐ、大幅に年収が上がるわけではありません。年収アップには「資格を活かすこと」が重要です。
■ネットワークエンジニアの年収アップに、資格が有利な理由:
・資格手当が支給されることがあるため
・キャリアアップにつながり、その後年収アップするため
・資格が、単価に直結することもあるため
資格手当が支給されることがあるため
もっともわかりやすいメリットの一つが、資格手当の支給です。多くのIT企業では、会社が指定する資格を取得すると、毎月の給与とは別に、資格手当を支給しています。
例として、資格手当は、CCNAであれば月5,000~10,000円、CCNPは月10,000~30,000円程度が多いでしょう。超難関資格であるCCIEの場合は、月50,000~100,000円の支給をする会社もあります。
キャリアアップにつながり、その後年収アップするため
資格取得は、ネットワークエンジニアのキャリアアップに直結します。このキャリアアップによる年収アップが、期待値としてかなり大きいと言えます。
ネットワークエンジニアとしてステップアップするには、「運用・保守」から「設計・構築」、さらに「要件定義やマネジメント」と業務の幅を広げていく必要があります。



このステップアップ時に評価されるのが、専門性や上位資格の取得です。例として、CCNPを取得していれば、設計・構築の現場に携わりやすくなり、結果的に年収が上がっていきます。
資格が、単価に直結することもあるため
SESエンジニアやフリーランスなどの働き方であれば、資格は案件単価を引き上げる武器にもなります。多くの会社は、発注先を選ぶ際に、「どんな資格を持っているのか」も判断材料としています。
例として、CCNAのみであれば月単価40万程度であっても、CCNP保有になれば月単価60-70万円程度の案件単価も狙えるようになるなど、資格の有無やレベルによって、携わる案件の質や単価が変わり、給与に反映されやすくなります。
ネットワークエンジニアの転職にも、資格は有利
IT業界の中でも、安定した需要が続いているネットワークエンジニア職ですが、とはいえキャリアアップや年収アップ、働き方の改善を希望して、転職を考える人も多いです。
転職を考える時に、「資格は転職に有利なのか?」、「資格がないと不利なのか?」という点が気になる人も、少なくはないでしょう。
結論から言うと、資格は転職活動を有利に進めるための、大きな強みになります。特に未経験者や、キャリアアップを目指す初級~中級のエンジニアにとって、資格の有無は、選考合否に大きな影響があります。
■ネットワークエンジニアの転職に、資格が有利な理由
・知識やスキルを、客観的に証明できる
・成長意欲や努力を、客観的に証明できる
・足切り回避や、合否の最後の決め手となりやすい
知識やスキルを、客観的に証明できる
ネットワークエンジニアの採用では、「即戦力か、否か」、また「技術の基礎があるか、否か」が重視されます。ここで資格は、スキルや知識を、客観的に証明できる武器となります。
特に顕著なのは、未経験者と微経験者です。未経験者はスキルがないので、資格を持っていることで、どこまで知識があるのが客観的にわかります。
また、微経験者はスキル判定が難しいため、技術の基礎知識について、資格の有無で判断されることもあります。
成長意欲や努力を、客観的に証明できる
ネットワークエンジニア採用では、成長意欲が高い人や、コツコツ努力をできる人を、求める人材像に挙げている会社は多いです。
しかし、転職面接において、「私は成長意欲があります」、「努力が継続できます」という言葉を、面接官はよく聞いています。これらは根拠が薄いと、面接官は「本当にそうなのか?」と考えてしまいます。
ここで役立つのが、資格の取得です。資格を取得することで、知識を証明するのみでなく、「目的をもって学び、努力を継続できる人であること」を客観的に証明する手段となり、説得力を高めることができます。
足切り回避や、合否の最後の決め手となりやすい
人気企業や年収が高い企業などにおいては、応募者が集まりやすいため、全ての人を面接することができません。ゆえに、書類選考の段階で、採用確度が高くなさそうな応募書類の人は、書類で足切りがあります。
この書類の足切りにおいて、資格欄に企業が求める資格が記載されているか、否かは、ネットワークエンジニアの転職においては、間違いなく見られています。
世の中の求人票を見回しても、「CCNA必須」、「CCNP保有者歓迎」などの条件が記載されていることもあります。また、求人票に記載されていなくても、実際は裏設定で「必須・歓迎の資格が多数存在する」ことは多いです。
また、資格の有無は、企業側が合格・不合格で悩んだ場合などにおいて、「歓迎資格を持っているから、今後に期待して合格」ということは、ネットワークエンジニア転職において、非常によくあります。
資格を取ることは、転職活動の合否において、最後の決め手となりやすいと言えます。
ネットワークエンジニアはやめとけ?資格に意味はある?
資格を取ろうとする人は、「未経験からエンジニアを目指そう」、「現在に限界を感じて、キャリアアップしたい」という前向きな考えの一方で、「今後の将来に不安を感じている」人たちが多い印象です。
その中で、ネットワークエンジニアの業界は、「24時間365日の監視業務がきつい」、「年収が思ったよりも上がらない」、「CCNAを取っただけでは意味がない」という話や噂も挙げられがちです。ゆえに、ネットワークエンジニアはやめとけ、と言われることもあります。
しかし、それはあくまで一部のケースであり、正しいキャリア形成を行えば、ネットワークエンジニアは将来性が高く、安定した職業の一つです。
特に近年は、ゼロトラストやIoTの普及などにより、ネットワークの重要性が高まっているのも事実です。インフラを支える専門職のネットワークエンジニアのニーズは高く、スキルを磨けばどこでも求められる存在です。
そのようなネットワークエンジニアにとって、資格取得は、非常に意味があるステップです。特に未経験者や若手エンジニアにとって、スキルや成長意欲を証明できる手段となり、転職やキャリアアップの強い武器となります。
さいごに
ネットワークエンジニアにとって、資格は大きな武器となります。資格を取ることで、あなたが選ばれる理由にもなるでしょう。しかし、資格はあくまで武器の一つであり、資格だけで評価される訳ではありません。
大事なことは、資格取得と並行して、「実機に触れる」、「検証してみる」、「トラブルシューティングの経験を積む」といった実践力を高めることです。
とはいえ、資格は未経験者にとって大きなアピールポイントとなり、経験者にとってはキャリアアップをサポートする武器となります。
また、最終的に大事なことは、「自分はどのようなキャリアを実現したいのか」や「どのレベルのエンジニアになりたいのか」という、あなたの本音の気持ちです。その上で、資格を有効的に使いこなすことを、強くおすすめします。
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