こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
企業のITインフラの中核を担う「サーバー」を構築・運用するサーバーエンジニアは、ITが不可欠な現代社会にとって重要な役割を担っています。
中途採用では実務経験が重視されますが、サーバーエンジニアは人手不足のため未経験を採用するケースも多いです。少しでも採用の可能性を高めるには、サーバーエンジニアの仕事理解や、スキル向上のため努力できる姿勢、明確な志望動機や適性・熱意を伝えるなど、アピールできる具体的な材料が必要です。
この記事では、サーバーエンジニアになりたい人に、仕事内容やなり方、おすすめ資格の難易度などについて紹介します。
サーバーエンジニアの仕事内容とは
サーバーエンジニアは、ITシステムのインフラ基盤となるLinux、Windowsといったサーバー環境を中心として、サーバーOS、ミドルウェア、セキュリティなどの設計、構築、運用保守や監視を担当するエンジニアです。
具体的には、物理サーバーから、LinuxやUNIX、WindowsといったOS、ウェブサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバーといったミドルウェアを扱います。また近年市場が急拡大しているクラウドサーバーといった分野もサーバーエンジニアの仕事範囲であり、それぞれに求められるスキルや知識が異なります。
また、サーバーエンジニアになるために、はじめに知っておくべきことは、仕事の工程である要件定義、設計、構築、運用保守や監視についてです。
特に「設計、構築、運用保守、監視」を知っておかないと、採用担当者から「サーバーエンジニアの仕事を理解できていない」と思われますので、しっかり覚えてください。
サーバーエンジニアの仕事:要件定義、設計、構築、運用保守、監視
サーバーエンジニアの仕事は、「要件定義」、「基本設計」、「詳細設計・構築」、「運用」、「監視」と、大きく5つの工程に分けることができ、それぞれの工程で、仕事内容や求められるスキルが異なります。
サーバーエンジニアの仕事:要件定義
要件定義は、「お客さまのインフラ要件を定義」する工程であり、お客さま(ユーザー)にヒアリングをしながら、検討すべき要件(可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティなど)を整理する仕事です。
例として、どのようなアプリケーションを動かすのか、どれくらいのトラフィックに耐える必要があるのか、データのバックアップやリカバリーの要件はどうするのかなど、サーバーに必要とされる条件を洗い出して整理します。
要件定義がしっかりしていないと、その後の工程でトラブルにつながるため、サーバーエンジニアの仕事の中では、最も難易度が高く、上流の仕事と言えます。
サーバーエンジニアの仕事:基本設計
基本設計は、要件定義の内容(可用性、性能・拡張性、セキュリティなど)をもとに、「システム全体のルール」を決める工程であり、お客さま(ユーザー)と打ち合わせをしながら、サーバーのハードウェア構成、ソフトウェア構成、セキュリティ対策などを決めていく仕事です。
例として、どのようなOSを使用するのか、どのようなサーバー構成(物理、仮想化、クラウドなど)にするのか、システム障害が発生した場合でもインフラが機能する状況をどうやって実現するのか、などを決めていく工程です。
基本設計もしっかりしていないと、その後の工程でトラブルにつながるため、非常に重要な工程かつ、豊富な経験を必要とされる工程です。ゆえに、さまざまなケースを経験した、経験豊富なサーバーエンジニアが携わる仕事です。
サーバーエンジニアの仕事:詳細設計・構築
詳細設計・構築は、機器などのパラメータを決め、設定する工程であり、具体的にはハードウェアのセットアップ、OSやソフトウェアのインストールや設定、セキュリティ対策の設定などを行います。
また、実際にOSやソフトウェアを設定した後は、計画通りにシステムが動作するかを確認するために、テストまで行うのが、この構築の工程です。
構築は、サーバーエンジニアの仕事の中では一番忙しい工程ですが、スキルが身につく工程でもあり、楽しいという人も多く、人気の仕事です。初心者は早く携わることをおすすめしたい工程です。
サーバーエンジニアの仕事:運用
運用は、出来上がったサーバー環境などを運用・維持しながら改善していく工程であり、具体的にはソフトウェアのインストールや設定変更、バージョンアップ対応などを行います。
サーバーエンジニアにとって、運用工程は日常的な仕事であり、企業のITインフラの安定稼働や、システムの信頼性を維持するための大切な仕事でもあります。
運用は、ややオペレーション(定型の作業)が多い仕事ですが、エンジニアに必要となる知識が身につき、初心者にとって、今後のキャリアアップに有効な工程です。
サーバーエンジニアの仕事:監視
監視は、出来上がったサーバー環境などが、24時間365日、常に正常に動いているかをリアルタイムで監視(モニタリング)する工程です。
例としては、サーバーの稼働状況やパフォーマンス、セキュリティログなどを24時間監視し続け、異常が発生した場合のアラート対応など、決まっているマニュアルに沿って、ひたすら作業を進める仕事です。
監視業務で必要とされるスキルは、正確なオペレーションスキルです。一方で、技術的なスキルは身につかず、また夜勤シフトが発生するため、知識がほぼないエンジニアが配属されるケースが多く、離職率も高いポジションです。
監視の仕事について、詳しく知りたい方は、別記事ですが「運用監視オペレーターは、早めに辞めて転職すべき。将来性は低い」に記載しています。入社前後のギャップを減らすために、一読をおすすめします。
また、上記の仕事内容を読んで、サーバーエンジニアの仕事内容をわかりやすく知りたい方は、別記事で「サーバーエンジニアとはどんな仕事内容?わかりやすく解説」で図解を使いながら説明していますので、あわせてお読みください。
サーバーエンジニアになるには?未経験からのなり方は?
サーバーエンジニアになるには、サーバーエンジニア職で採用される必要があります。サーバーエンジニアは、IT業界の中でも需要が伸び続け、人手不足も続いている仕事でもあるため、未経験でも採用されやすい職種の一つであることは間違いありません。
ただ、求人サイトを見ても、「未経験歓迎」、「学歴・職歴不問」などと書いてある求人は多いですが、実際に未経験サーバーエンジニア職に応募すると、選考落ちとなったり、想像以上に難しいと感じた人は多いのが現状です。
次からは、未経験サーバーエンジニアの採用基準について、3つの傾向を説明します。
サーバーエンジニアになるには:未経験採用基準の3つの傾向
未経験サーバーエンジニアの採用基準は、大きく3つの傾向に分けることができます。
サーバーエンジニアになるには:未経験採用基準① 地頭系
サーバーエンジニアになったら、学歴よりも経験重視ではあるものの、未経験選考では地頭の良さを一番重視する会社も少なくないです。
地頭系の採用は、高校と大学の「学歴や偏差値」と、論理的なコミュニケーション力を強く求められます。高学歴である方が、学習習慣や継続力が身についており、コミュニケーション力や理解力があると考えるパターンです。
地頭系の採用方針は、「技術の教育は可能だが、地頭やコミュニケーション力を教育することは難しい」と考える会社の採用傾向です。大量採用はせず、比較的良い会社が多い傾向があります。
サーバーエンジニアになるには:未経験採用基準② 知識取得系
知識取得系の採用は、サーバーなどの知識について、事前学習の有無を一番重視する採用です。特にサーバーエンジニアは、LPICといったインフラ系資格の取得有無が判断材料となるパターンです。未経験の場合は、技術知識がある人のみを採用するやり方です。
事前に学習をしていることで、採用企業は、配属時やOJTの時に必要とされる教育コストを下げることができます。また、研修や配属時に、難易度でつまづきにくい人や、入社前後のギャップで退職しない人を採用したいと考えているパターンです。
知識取得系も大量採用はせず、また未経験でもしっかり育ててくれる会社が多いです。一番良いと思われる会社が多いのは、この知識取得系の採用でしょう。
サーバーエンジニアになるには:未経験採用基準③ 若ければOK系
若手でありかつ、ITであればなんでもやりたいと言ってくれる人を採用したいパターンです。
こちらは学歴不問であり、職歴も不問のことが多く、サーバー知識がほぼなくても積極的に採用する会社ですが、「配属ガチャ」といって騒がれる会社のほとんどは、この「若ければOK系」です。
知識ゼロで採用を行い、しっかりとしたエンジニアに育てるには、研修環境のみでなく、スキルアップにつながる仕事を用意することが非常に重要です。しかし多くの場合は「スキルアップにつながる仕事を用意できない」のが実状です。
ゆえに、「ITであればなんでもやりたい」と言うタイプの方を採用するやり方で、大量採用かつ離職率が高い所が特徴です。
サーバーエンジニアとして採用になったとしても、配属先の仕事は「エンジニアではなかった(コールセンター配属、事務配属だったなど)」といったケースも多く、入社前後のギャップが大きく、おすすめできないパターンです。
サーバーエンジニアになるには、どんな知識やスキルが必要?
未経験サーバーエンジニア職は、知識や資格は必須ではありませんが、事前に学習をしておくことで、長く働きたい会社が見つかりやすいでしょう。
ここでは、どのような知識やスキルを事前に学ぶとよいか?を説明します。
サーバーOSの基礎
サーバーエンジニアが必要なスキルとして、サーバーOSの知識や操作スキルがあり、サーバーエンジニアにとって一番の基本となるスキルといえます。
サーバーOSは、サーバーを運用管理するオペレーティングシステム(OS)のことで、具体的にはLinuxやWindows Serverなどを指し、サーバーOSの理解と、サーバーを適切に管理する操作スキルが必要です。
ITインフラの基礎
サーバーエンジニアに必要とされる知識として、ITインフラの基礎は必須です。
サーバーはITインフラ全般に関わりあうため、サーバーOSの知識のみでは、仕事にならないことも多いです。ITインフラ全般の知識として、コンピュータの仕組み(コンピューターアーキテクチャ)や、シェル・シェルスクリプトの基礎、ネットワークの基礎、セキュリティの基礎を知っておく必要があります。
また、サーバーエンジニアに求められるスキルについては、別記事の「求められるスキルはこれ!サーバーエンジニアに必要なスキルセット・知識とは?」に記載しておりますので、興味がある方はあわせてお読みください。
サーバーエンジニアになるための、おすすめの資格と難易度
サーバーエンジニアに未経験からなるためには、資格取得は非常に有効です。ただし、サーバーのような「ITインフラ関連」の知識を主に学べる資格でないと、効果は弱いです。
ゆえに、サーバーエンジニアになるには、サーバー関連といったITインフラ系資格を取得することが、一番有効です。
下記からはサーバーエンジニアになるためのおすすめ資格と難易度を、下記に説明します。
一番おすすめ:Linux技術者認定LPIC/LinuC leve1 1(難易度:ITSS レベル1 初級)
未経験からサーバーエンジニアを目指すのであれば、一番おすすめできる資格は「Linux技術者認定のLPIC/LinuC level 1」です(LPIC level1でも、LinuCのレベル1でも、どちらでも可です)。
Linux技術者認定のLPICやLinuC level1は、Linuxの基本操作を中心に、コンピューターアーキテクチャからシェルスクリプト、ネットワークの基礎、セキュリティの基礎を学ぶことができ、Linuxの基本知識を持っているという証明になります。
また、難易度もITSSレベル1(初級)であり、未経験独学で取得する人も多い資格ですので、コストパフォーマンスが一番高い資格です。
※ITSS(IT Skill Standard)とは、経済産業省が定めるITスキルを、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)がレベル分けをしたものです。
おすすめ:Cisco技術者認定CCNA(難易度:ITSS レベル2 準初級)
次点でおすすめは、ネットワークの資格であるCisco技術者認定のCCNAです。
「サーバーエンジニアなのに、ネットワークの資格?」と思うかも知れませんが、サーバーエンジニアにも基本的なネットワーク知識が必要です。CCNAレベルのネットワーク知識を持つサーバーエンジニアは重宝されます(サーバーとネットワークは、切っても切れない関係です)。
サーバーエンジニアになる場合は、いずれはLinux技術者認定を取得すべきですが、CCNAを先に取得しても、まったく問題ありません。
ただし、CCNAは2020年に試験範囲が変更となり、やや難しくなっており、難易度はITSSレベル2(準初級)です。ゆえにLPICやLinuCのlevel1よりも難しい試験です。
おすすめ:AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト(難易度:ITSS レベル2 準初級)
近年市場が急拡大しているAWSクラウド系資格の、AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト(AWS SAA)も、サーバーエンジニアになるための有効な資格です。
AWS SAAは、AWSクラウドのサービス(主要なものだと、EC2、VPC、RDSなど)を利用して、アーキテクチャ設計を学ぶ資格であり、サーバーエンジニアにとって、AWSクラウド知識も重宝される内容です。
AWS SAAもIT知識ゼロからでも取得可能な資格ではありますが、サーバーOSやネットワークから、データベースやストレージといったITインフラ知識がないと、学ぶのは少々大変であり、難易度はCCNAと同じ、ITSSレベル2(準初級)です。
ゆえに、サーバエンジニアを目指すのであれば、Linux技術者認定(LPIC/LinuC)の資格取得が一番おすすめであり、次点でCCNAもしくはAWS SAAです。
また、サーバーエンジニアのおすすめ資格については、別記事の「サーバーエンジニアがとるべき資格はこれ!転職、年収アップに必須です」に記載しています。
あわせて、当社では未経験でサーバーエンジニアになりたい方に向けて、LPIC研修(オンライン)とサーバーエンジニア転職支援を無料で行っていますので、興味がある方は「インフラエンジニア特化型リスキリング転職」から、無料相談にてご相談ください。
サーバーエンジニアになるための、おすすめの勉強
サーバーエンジニアになるためのおすすめしたい勉強法は、「資格対策」と「手を動かしての勉強」の2つです。
この「資格対策」と「手を動かしての勉強」を行うことで、サーバーOSの基本操作と、サーバー関連の基礎知識(サーバーからネットワーク、セキュリティまで)を学んでいくことがおすすめです。
サーバーエンジニアになるための、おすすめの勉強①:資格対策
資格を勉強することで、サーバーエンジニアに必要な知識を幅広く学ぶことができ、また資格取得によって知識を証明することができます。
例えば、サーバーエンジニアに一番おすすめの「LPIC/LinuC level1」の場合は、Linuxサーバーの基本操作(ファイルやディレクトリの操作、パーミッション設定や、それに伴うコマンド操作)から、ネットワークやセキュリティの基礎を学ぶことができます。
サーバーエンジニアとして必要となる知識は幅広いため、資格取得によって必要知識をカバーすることができます。
サーバーエンジニアになるための、おすすめの勉強②:手を動かしての勉強
資格取得がインプットの勉強とすると、手を動かしての勉強はアウトプットの勉強です。
アウトプットに慣れていないと、現場で知識やスキルを活かすことは難しいため、手を動かして学んでいく姿勢が非常に大事です(資格を持っていても、手を動かしてアウトプットできない人もいるのは、エンジニアあるあるの一つです)。
一番簡単なやり方は、自分のPCにLinuxをインストールして、コマンドを叩きながら検証するやり方ですが、VirtualBoxを使うとWindowsPC上で仮想的にLinuxを動かすことができます。
また手を動かしての勉強は、資格取得の勉強よりも面白いです。また、サーバーエンジニア面接でも手を動かしての勉強経験有無はよく聞かれますので、やってみることを強くおすすめします。
あわせて、具体的な勉強の仕方については、「本」や「web」、「有料」や「無料」など、さまざまなおすすめ勉強法を「サーバーエンジニアになりたい人におすすめ勉強方法、時間、順番【未経験者向け】」に記載していますので、興味がある方はあわせてお読みください。
未経験サーバーエンジニアの志望動機は、どう作ればよいの?
サーバーエンジニアを目指す未経験者にとって、「志望動機」は合否に大きく影響するポイントです。多くの人が「志望動機の作成」を苦手としていますが、未経験者の選考では「志望動機を特に重視する」採用担当者が多いため、しっかりとした対策が必要です。
また、採用担当は忙しい中で、多くの志望動機に目を通しているので、抽象的な内容や、誰でも言える内容(インターネットで拾ってきた内容含む)では、印象に残らず、納得してもらうのは難しいです。
サーバーエンジニアになるための志望動機について、作り方を詳しく知りたい方は、「【未経験者向け】サーバーエンジニアの志望動機、受かる作り方や例文を解説」をお読みください。
サーバーエンジニアは儲かるの?年収や給与はどれくらい?
多数の人が気になる「年収」や「給与」ですが、「サーバーエンジニアの年収はどれくらい?」、「頑張ったら儲かるの?」という所は、非常に知りたい項目の一つでしょう。
サーバーエンジニアの平均年収について、「厚生労働省」のデータと、転職サイトの「doda」、「求人BOX」のデータを概算すると、平均年収は「542万円」となりました。
また、ITエンジニア全体とサーバエンジニアの平均年収は比較すると、ほぼ同等でしたが、全職種とサーバーエンジニアの平均年収を比較すると、サーバーエンジニアの方が高いデータとなりました。
サーバーエンジニアという仕事は実力主義のため、活躍かつ求められる人がより稼げ、努力不足だと年収は上がらないという所が実状ですが、努力が報われやすい報酬体系でしょう。
サーバーエンジニアの年収について詳しく知りたい方は、別記事の「サーバーエンジニアの平均年収はどのくらい?年収1000万円は目指せる?年収の上げ方も解説」に詳しく記載していますので、興味がある方はあわせてお読みください。
サーバーエンジニアに向いている人の特徴、適性
専門職であり、技術職であるため、サーバーエンジニアは、性格的な向き不向きもあります。以下に、サーバーエンジニアの仕事に向いている特徴を、一部挙げていきます。
ITが好き、パソコンやインターネットが好き
非常に大きな要素として、サーバーエンジニアはIT技術者であるため、ITが好き(パソコンやインターネットが好き)という特徴は外せないでしょう。
実際、エンジニアを辞めたいという方は、「ITを好きになれない(PCなどを好きになれない)」という理由が多いことは事実です。
ただ、ITがものすごく好きでなくても、「とにかく活躍したい」、「年収を上げたい」と考え、努力を継続する人は、サーバーエンジニアとして活躍している傾向もあります。「ITやパソコンが嫌いな人には、サーバーエンジニアは向いていない」と言う方が正しいかも知れません。
問題解決が好き
サーバーエンジニアの仕事は、サーバーOSといったITインフラに問題が発生した際に、率先して解決する役割もあります。
問題が起きた時に、原因究明や問題解決といった手順を踏み、プロセスを楽しめる方はサーバーエンジニアに向いているでしょう。
細かな作業が苦にならない
サーバーエンジニアの仕事は細かな作業が多く、また少しの設定ミスが大きな問題になってしまうこともあります。ゆえに、細かな作業を注意しながら実行し、高い品質を目指すことが大事です。
ただし細かな作業は、人によって好き嫌いが分かれやすく、細かな作業を続けれられる人に向いているともいえるでしょう。
他にも、サーバーエンジニアの向き不向きについて、もっと詳しく知りたい方は、別記事の「サーバーエンジニアに向いている人とは?向いていないときつい?向く性格やスキルなどを解説」をあわせてお読みください。
未経験からサーバーエンジニアになることについて、よくある質問
ここでは未経験からサーバーエンジニアになることに関する、よくある質問に答えていきます。
サーバーエンジニアになることは、難しいですか?
サーバーエンジニアになることは、それほど難しくはありません。
サーバーエンジニアは、未経験からの門戸も広く、他のITエンジニア(プログラマーやシステムエンジニアなど)よりも、未経験で挑戦しやすい職種です。
また、サーバーエンジニアになるための学習教材(資格の教材や、環境構築の教材など)も、有料・無料を含めて豊富に出回っており、独学でも知識やスキルを身につけながら、転職をすることも可能です。
ただし、サーバーエンジニアになるための教材が多すぎますし、何の学習をすれば転職に効果的なのか?はわかりにくいかも知れません。結果として、何をやればよいのか?がわからず、挫折や遠回りにつながることもあります。
自分だけで情報収集するのもよいですが、友人・知人など、周りにサーバーエンジニアがいれば、直接話を聞いてみるもの一つでしょう。難しいようであれば、当社にお気軽にご相談をいただいても問題ございません。
サーバーエンジニアになる、まずは資格を取ったがよいの?
可能な限り、事前にLPIC/LinuCやCCNAといった資格を取ることを、強くおすすめします。
サーバーエンジニアは、資格なし、知識ゼロ、文系でもなることはできますが、資格なし、知識ゼロで入社できる会社は、転職をした後に「入社したらエンジニアの仕事ではなかった」、「オペレータから抜け出せない」、「年収も上がらない」などがよく発生します。
サーバーエンジニアとしてキャリアを積んでいきたいと考えているのであれば、資格を取ってからサーバーエンジニアになる方が好ましいでしょう。
サーバーエンジニアになるには、どのくらいの期間がかかる?
仮にLPIC/LinuCのlevel1の資格を取りながら、Linux操作を学ぶのであれば、早い人で1ヶ月、遅くとも3か月あれば実現可能でしょう(100-150時間あれば、資格取得と基礎知識を身につけることはできると思います)。
ただし、即戦力のサーバーエンジニアになるには、3年以上の実務経験が必要です。基礎を学んで終わりではなく、数年間は実務経験を積みながら学び続けることが必要でしょう。
サーバーエンジニアになるなら、年齢は若い方がよい?
未経験なら、若い方がサーバーエンジニアになりやすいのは、間違いありません。
IT業界自体が若い人が多い業界ですし、年齢が若い方がチャンスも多いです。また、年齢を重ねるごとに、採用ハードルが上がっていくのは事実です。
また、1歳年を取ると、急激に採用ハードルが上がるタイミングもあるので、サーバーエンジニアに興味があれば、早いうちにチャレンジする・しないを決める方がおすすめです。