【未経験OK】サーバーエンジニアになるには?仕事内容・資格・年収・ロードマップを解説

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

サーバーエンジニアって、なんだか難しそう、、
未経験・文系の自分でも、本当に目指せるの?
「きつい」、「やめとけ」って聞くけど、実際どうなの?

こんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

サーバーエンジニアは、システムやインターネットを支える「縁の下の力持ち」のような存在です。

専門性の高い職種ではありますが、実は 未経験からでも挑戦しやすいエンジニア職のひとつ です。

■未経験から挑戦しやすい理由:
・運用や監視などの入口ポジションが豊富で、学びながら成長できる
・Linuxやネットワークなど、明確な学習ステップがある
・資格(LPIC/LinuC/CCNA)でスキルを「見える化」できる

一方で、夜勤やルーチン業務など、「きつい」と感じやすい職場も存在します。

大切なのは、 「正しい知識と環境選び」 でキャリアを築くことです。

この記事では、以下を初心者にもわかりやすく解説します。

■この記事でわかること:
・サーバーエンジニアの仕事内容と未経験でも目指せる理由
・学習ロードマップとおすすめ資格
・よくある失敗・「きつい」現場を避けるポイント
・転職・キャリアアップの進め方

「インフラエンジニアの中でも、サーバー領域からキャリアを始めたい」。そんな方にとって、この記事が最初の一歩になるはずです。

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→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスを徹底解説
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容とキャリアの全体像

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

なぜ未経験からでもサーバーエンジニアを目指せるのか

「サーバーエンジニアは難しそう」、「専門知識がないと無理そう」と感じる方も多いでしょう。

実際、SNSなどで「やめとけ」、「きつい」という言葉を見て、不安になる方も少なくありません。

しかし、現場の実態を見るとサーバーエンジニアは 「未経験からでも育成しやすい職種」 として、多くの企業が採用を行っています。

ここでは、未経験でも挑戦できる理由を、3つに分けて解説します。

■未経験からでも調整しやすい理由:
・未経験歓迎の求人が多く、育成前提の採用が主流
・学ぶべき内容が明確で、独学しやすい
・需要が安定しており、キャリアの選択肢が広い

理由①:未経験歓迎の求人が多く、育成前提の採用が主流

サーバーエンジニアは、企業のIT基盤を支える重要なポジションです。そのため、 運用・監視といった「入口ポジション」が常に一定数存在 しています。

特に以下のようなケースでは、未経験でも採用されやすい傾向にあります。

■未経験でも採用されやすい仕事例:
・データセンター内でのサーバー管理、障害一次対応
・社内システムやWebサービスの稼働を監視する運用チーム
・保守・サポート部門でのオペレーション業務

これらのポジションは、最初から高度な知識は求められません。「正確な手順を守ること」や「報告・連携」などの基本ができればスタート可能 です。

実務に慣れていけば、徐々に構築や設計フェーズへとステップアップできます。

→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスを徹底解説

理由②:学ぶべき内容が明確で、独学しやすい

サーバーエンジニアは「学ぶ順番」が明確です。

多くの職種では「必要なスキルが漠然としている」のに対し、サーバーエンジニアの場合は以下のように体系立てて習得できます。

学習ステップ主な内容関連資格
ステップ1Linuxの基本操作、ファイル管理、ユーザー管理LPIC-1 / LinuC-1
ステップ2ネットワークの基礎理解、IPアドレス・ルーティングCCNA
ステップ3仮想化・クラウドの仕組みAWS認定資格(CLF / SAA)

このように 「何を、どの順で学ぶか」が見える化されている ため、未経験でも迷わず進められます。

また、学習中に資格を取得すれば、企業に対して「基礎力を証明」できる点も大きなメリットです。

→ 関連記事:LPIC・LinuC・CCNAはどれから取るべき?最適な順番を解説

理由③:需要が安定しており、キャリアの選択肢が広い

サーバーエンジニアは、景気や流行に左右されにくい安定職種です。

企業のインフラが存在する限り、必ずサーバーが必要になるため、需要が常に一定以上ある のが特徴です。

さらに近年はクラウドの普及により、「オンプレミス(物理サーバー)」+「クラウド(AWSやAzure)」を両方扱える人材が求められています。

そのため、サーバーエンジニアとして経験を積むと、将来的には以下のようなキャリアパスが開けます。

■将来のキャリアパス:
・AWSやAzureを扱うクラウドエンジニア
・システム全体を設計するインフラ設計エンジニア
・サービスの信頼性を支えるSRE(サイト信頼性エンジニア)

→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・将来性を解説
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容とキャリアの全体像

まとめ:「やめとけ」は誤解。正しいステップを踏めば確実に成長できる

一部の現場では「夜勤がきつい」、「スキルが伸びない」と感じる声もありますが、それは職場や担当工程による差が大きいのが実情です。

正しい学習ステップと職場選び を意識すれば、サーバーエンジニアは確実にキャリアを積み上げられる職種です。

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未経験からサーバーエンジニアになる3ステップ【最短ロードマップ】

「サーバーエンジニアになりたいけれど、何から始めればいいのか分からない」、、そんな方も多いでしょう。

未経験からサーバーエンジニアを目指す場合は、やみくもに学ぶよりも 「正しい順番で進める」ことが何より重要 です。

ここでは、最短でキャリアを築くための3ステップを紹介していきます。

■サーバーエンジニアになるための学習3ステップ:
・ステップ1:IT・インフラの基礎を学ぶ
・ステップ2:資格を通じて知識を証明する
・ステップ3:転職活動と会社選び(構築案件・体制・資格支援)

ステップ1:IT・インフラの基礎を学ぶ(全体像をつかむ)

IT知識に自信がない場合は、まずITインフラの全体像を学ぶとよいでしょう。

サーバーだけでなく、「ネットワーク」、「クラウド」といった要素も把握しておくことで、後の学習や業務の理解がスムーズになります。

■まず学ぶべき基礎分野:
IT全体の基礎(CPU・メモリ・ネットワーク・セキュリティ・データベースなどの基礎概念)を把握する
インフラ構成(サーバー・ネットワーク・クラウド)の関係性を理解する
OS(特にLinux)の基本操作を体験する

補足:
知識ゼロからIT全体の基礎を学ぶ場合、ITパスポートの参考書は役立ちます(ただし転職でのアピール力は高くないため、取得までする必要はありません

→関連記事:ITパスポートは転職に有利?未経験からIT業界を目指す人の成功法則

一定のIT基礎知識がある人や、学習に自信がある人は、ステップ1はスキップしても問題ありません。

ステップ2:資格を通じて知識を証明する

次に、資格を通じて基礎知識を「客観的に証明」しましょう。

資格は、未経験者にとって「知識・スキルの証明書」となります。

分野取得目安学習のポイント
LinuxLPIC-1 / LinuC-1サーバーOSの操作を理解(ファイル管理/ユーザー管理/権限設定など)
ネットワークCCNAIPアドレス・通信経路・セキュリティの基礎を体系的に学べる
クラウドAWS認定資格(CLF/SAA)実務を見据えたクラウドスキルを習得

※LPICはLPI本部(カナダ)が主催、LinuCはLPI-Japanが主催する資格です。出題範囲はほぼ同じで、どちらを取得してもLinuxの基礎力を示すことができます

→関連記事:LPIC-1 合格ロードマップ(勉強法と教材まとめ)
→関連記事:CCNAの勉強方法(独学・初心者向け)
→関連記事:AWS SAAの勉強法まとめ・ロードマップ

また、サーバーエンジニアのおすすめ資格全般を知りたい方は、以下関連記事も参考になります。

→ 関連記事:サーバーエンジニアの資格まとめ、未経験・経験者におすすめの資格と勉強法

資格は「企業にスキルを示す武器」となるため、未経験でも採用担当者にアピールしやすくなります。

ステップ3:転職活動と会社選び(構築案件・体制・資格支援)

最後のステップは、転職活動と企業選びです。

ここを誤ると、「夜勤ばかり」、「監視だけでスキルが伸びない」といった後悔につながるため、安易に選ぶのではなく、情報収集をしながら慎重に選ぶことが重要です。

見るべきポイント

見るべきポイント内容メリット
資格取得支援制度受験料補助・資格手当があるか成長を後押ししてくれる
構築案件運用・監視だけでなく構築案件があるかスキルアップが見込める
チーム体制チーム配属・OJT・研修制度があるか未経験でもフォロー体制あり

ポイント:
求人票だけでは、これらの情報は正確にわかりません。「構築案件あり」と書かれていても、実際は ほぼ運用監視のみ のケースもよくあります。

→関連記事:未経験者が注意すべき求人の落とし穴

そのため、実際の配属環境や育成方針を把握するには、ITインフラ領域に詳しい転職エージェントに確認すると失敗リスクを大きく抑えられます

面接・志望動機対策(未経験者が評価されるポイント)

未経験者の面接では、スキルよりも 「学ぶ姿勢」や「キャリア意欲」 が重視されます。

採用担当者は、「技術がないこと」よりも「何も準備していないこと」に不安を感じています。

未経験転職は「事前準備がすべて」であるため、以下の評価項目をもとに、事前準備を行いましょう。

評価項目内容例
志望動機・社会を支えるサーバー運用に興味がある
・安定した基盤を支える仕事にやりがいを感じる
準備・行動・LPIC-1取得済み(学習中なら、どこまで学習が進んでいるか、いつ取得見込みかの説明)
・AWS無料枠でサーバー構築を練習しているなど、行動の証拠を示す
キャリアビジョン・まずは運用から経験を積み、2年後には構築に携わりたい
・将来的にはAWSやクラウド、リーダーに挑戦したいなど、具体的に語る

→関連記事:【採用担当視点で説明】インフラエンジニア志望動機の書き方

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年齢別に見る成功戦略【20代・30代で変わる準備と採用基準】

サーバーエンジニアは未経験からでも挑戦可能な職種ですが、年齢によって企業が求める「準備内容」や「採用基準」は変化していきます。

ここでは、20代・30代で異なる転職成功戦略を具体的に整理していきます。

25歳以下:ポテンシャル重視(学習意欲+スピード行動)

25歳以下は、いわゆる「第二新卒」世代です。

企業は技術よりも「学ぶ姿勢」や「吸収力」、「素直さ」を重視します。

この年齢層は、IT未経験でも内定を得やすく、早期に構築にも携わりやすい のが特徴です。

■25歳以下の目安:
・資格がなくても、応募可能な求人が多い
・LPIC-1/LinuC-1やCCNAを取得済みであれば、構築や運用(日勤)案件も視野に入る
・面接では「なぜIT・サーバーに興味を持ったか」を具体的に語ると強い

ポイント:
若手ほど「行動スピード」が差を生みます。迷ったら、まずは 小さく行動し、キャリア相談や学習から始める のが成功の近道です。

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29歳以下:資格+行動実績を示す

20代後半は「育成前提採用」のラストチャンスです。

20代前半とは異なり、20代後半からは企業は「基礎知識+意欲の証拠(資格や学習実績)」を求める傾向が強くなります。

■26~29歳の目安:
・LPIC-1/LinuC-1またはCCNAの取得が理想
・AWSの無料枠などでハンズオン経験を積むと差が出る
・独学だけで終わらせず、「どこまで実践できたか」まで伝えられると強い

ポイント:
この年代は「学んだ証拠」を「成果として残す」ことが重要です。「LPICを取得した」、「AWS環境を作ってみた」など、成果が面接評価に直結します。

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30代前半:資格必須+現職経験の転用

30代前半では、企業は「早期に即戦力に育つ素地」を重視します。

技術未経験でも、業務改善・リーダー経験など、サーバーエンジニアに活かせる「転用スキル」もアピールすると評価が高まります。

■30~32歳の目安:
・資格は必須(LPIC-1、LinuC-1、CCNAのいずれか一つ)
・現職での顧客折衝経験・課題解決経験・リーダー経験などを、どう活かせるかを整理
・転職目的を「安定」ではなく、「成長・専門性」として語るのも大事

ポイント:
この世代は、スキル+戦略の両立が鍵です。行動量だけでなく、「正しい順番」で効果的に動くことが成功の決め手です。

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35歳以下:資格+サポート活用がカギ

35歳は、未経験採用の最終ラインと捉える方が適切です。33~35歳では、ここでは「資格+サポート+現実的戦略」が必須になります。

■33~35歳の目安:
・資格は変わらず必須(LPIC-1、LinuC-1、CCNAのいずれか一つ)
・「自走力」+「素直に学べる姿勢」が評価の分かれ目
・転職エージェント・リスキリング支援など、サポートサービスをフル活用するのが現実的

ポイント:
36歳を超えると「IT完全未経験」では採用が急に難しくなります。今すぐに 資格・キャリア相談・転職準備を同時並行 で進めるのが最適です。

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年齢別転職戦略まとめ

以下に年齢別の準備物、キャリア戦略をまとめました。自分に当てはまる準備を進めていきましょう。

年齢目安採用難易度必要な準備戦略の方向性
25歳以下◎ 最も有利学習意欲・スピード行動ポテンシャル重視で早期転職
29歳以下○ 十分可能資格+行動実績学習+転職を同時並行
30〜32歳△ 要戦略資格+経験転用戦略的キャリアチェンジ
33〜35歳▲ 最終チャンス資格+支援活用プロ支援を受けて短期決戦

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このように、年齢ごとの戦略を意識すれば、未経験からでもキャリアを築くことは十分可能です。

ただし、「正しい準備をしている人」と「何となく始めた人」とでは、結果が大きく変わるのも事実です。

特に未経験からサーバーエンジニアを目指す場合は、「学習・求人選び・研修環境」の3つでつまずくケースが多く見られます。

次からは、実際によくある「失敗パターン」とその回避法を整理していきます。

注意点と落とし穴:未経験者が失敗しやすいパターン

未経験からサーバーエンジニアを目指す際、勉強方法や転職活動の方向を誤ると「思ったようにスキルが伸びない」、「希望していたキャリアにつながらない」といった壁にぶつかることがあります。

ここでは、実際によくある「未経験者が失敗しやすい3つのパターン」を、学習・求人・研修の3つの視点から解説します。

【学習フェーズの壁】挫折を防ぐ具体的な克服法

サーバーエンジニアを目指して勉強を始めても、途中で挫折してしまう人は少なくありません。

よくある壁と克服法を知っておくことで、学習を継続しやすくなります。

■学習でつまづくポイントと克服法:
Linux操作が難しく感じる:
 →最初は「文字だけの操作」に戸惑いますが、「ls(一覧表示)」や「cd(移動)」など、基本コマンドを繰り返し練習するうちに自然と慣れていきます。
 → 関連記事:【Linuxコマンド一覧】LPIC level1に出る、初心者向け基本まとめ

・ネットワークの仕組みが理解しづらい:
 →IPアドレスやサブネットなど、初学者には抽象的な概念が多く登場します。文章だけで理解しようとせず、図解付き教材や動画で視覚的に学ぶのが効果的です。
 →関連記事:初心者でも合格!CCNAのおすすめ参考書、問題集

・学習の継続が難しい:
 →仕事や生活と両立しながら勉強を続けるのは簡単ではありません。「今日はコマンド3つ覚える」、「今週はAWSのEC2を触る」など、小さな目標を設定して進めましょう。

どうしても一人での学習に限界を感じる場合は、学習サポート付きのキャリア相談サービス(リスキリング転職サービス)を活用するのも一つの方法です。

挫折を防ぎながら学習でき、資格取得ともに効率的な転職へも繋がります。無料で使えるのもメリットです。

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【求人選びの落とし穴1】スキルが伸びない「監視専任」の求人を避ける方法

「未経験歓迎」、「研修あり」と書かれた求人の中には、夜勤・監視のみの求人案件が少なくありません。

これらはシステム監視が中心で、構築・設計といった上位工程の案件がほぼない場合があり、入社すると上流工程経験を積みにくいのが実情です。

もちろん監視業務自体は重要な仕事ですが、ずっと監視だけだとキャリアが停滞してしまいます。

また求人票には「設計、構築、運用、監視」と記載されている場合でも、実際は監視のみというケースが多いため、求人票の文字だけでは見抜くことができません。

構築・設計を目指すなら、求人票だけではなく、面接でも「構築経験を積める環境か?」も確認しましょう。

→ 関連記事:未経験者が注意すべきIT求人の落とし穴

【求人選びの落とし穴2】「未経験歓迎=資格・学習ゼロOK」という誤解を捨てる

「未経験歓迎」と書かれていても、企業によって求めるレベルは大きく異なります。

実際は、学習経験者でないと採用しない、資格取得者を優先採用するといった会社も少なくありません。

採用担当者が重視しているのは、「本気でエンジニアになろうとしているか」、「入社後に伸びていける姿勢・素養があるか」です。

そのため、LPICやCCNAを学習中・取得済みなど、行動の証拠を示すことが、内定率を大きく左右します。

また、まったく学習をしていない状態で入社すると、研修や配属でつまずくケースも少なくありません。

想像より難易度が高く感じたり、理解が追いつかずに挫折してしまったり、最悪の場合は、サーバーエンジニアとは異なる職種(ヘルプデスク・IT事務など)に回されてしまうこともあります。

「未経験歓迎=誰でもOK」ではなく、実際は「学ぶ意欲と基礎知識を持つ人を歓迎」という意味で使われていることが多い点に注意しましょう。

転職を成功させるためには、資格学習などで「学ぶ姿勢」を見せることが何より重要です。

→関連記事:サーバーエンジニアの勉強法、順番、ロードマップ

【求人選びの落とし穴3】研修が「座学のみ」で終わる企業を見抜く

「研修あり」と書かれていても、実際には数日程度の座学のみで、その後はOJT任せというケースもあります。

一方で、学習支援や資格取得サポートなど、入社後のフォローアップ体制が整っている企業ほど、未経験者が着実にステップアップしやすい傾向があります。

求人票では見えにくい情報(配属体制・研修期間・構築や監視案件の比率など)は、ITインフラに詳しいエージェントに確認するのが確実です。

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ここまでは、未経験からサーバーエンジニアを目指す際の学習法・年齢別戦略・注意点を整理してきました。

最後に、読者の方から特によく寄せられる質問をQ&A形式でまとめます。

よくある質問(Q&A)

ここでは「文系出身でも大丈夫?」、「30代からでも間に合う?」など、実際の転職サポート現場で多い質問を中心に解説していきます。

Q1:文系出身でもサーバーエンジニアになれますか?

はい、問題ありません。

実際に文系出身からエンジニアとして活躍している人はたくさんいます。重要なのは学歴や出身分野よりも、学び続ける姿勢と基礎スキルの習得です。

特にインフラ分野は、論理的に物事を整理できるタイプの方に向いています。

また資格(LPIC/CCNAなど)を取得し、基礎知識を証明できれば、採用担当者も安心し、評価してもらえます。

基本的には、運用や監視フェーズからスタートし、徐々に構築・設計へステップアップする流れが一般的です。

Q2:資格はどれから取るべきですか?

未経験からサーバーエンジニアを目指す場合、以下の3資格が基本ルートです。

分野資格名習得スキル
サーバーLPIC-1 / LinuC-1Linuxの基本操作・ユーザー管理・シェル操作など
ネットワークCCNATCP/IP、ルーティング、ネットワーク設定の基礎
クラウドAWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)クラウド設計・構築・運用に関する実践的スキル

最初の目安としては、「LPIC-1/LinuC-1 → CCNA → AWS SAA 」の順で進めると、サーバー構築からクラウド運用まで、一貫したスキルを身につけられます。

→関連記事:サーバーエンジニアのおすすめの資格まとめ

Q3:30代からでも挑戦できますか?

はい、可能です。

ただし、実際の採用市場では 20代のうちに転職した方が圧倒的に有利です。

目安としては 32歳くらいまでが挑戦しやすいライン と言われており、とくに35歳を超えると、未経験採用の求人は一気に減少します。

「資格取得+現職スキルの転用(例:調整力・顧客折衝)」を意識し、30代前半のうちに動き出すことが成功のカギです。

→チャンスは「まだある」段階です。ただし、「いつかやる」ではなく「今から動く」ことで、結果は大きく変わります。

Q4:最短でキャリアアップするにはどうすればいいですか?

効率的にキャリアアップするには、資格取得と実務経験を組み合わせることをおすすめします。

まずは LinuC/LPIC-1 や CCNA で基礎を固め、その後 AWS認定資格(SAAなど) に進むのがおすすめです。

キャリアの流れとしては、「監視 → 運用 → 構築 → 設計 → クラウドエンジニアやSRE」 というステップが王道です。

クラウドエンジニアを目指す方は、以下の関連記事もおすすめです。

→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説

Q5:年収はどのくらいから始まりますか?

未経験の初年度は、目安として250万〜380万円程度です。ただし、評価される資格の有無で、年収が変わる傾向があります。

■初年度の年収相場:
・資格がない場合: 260〜320万円程度
・LinuC/LPIC-1やCCNAなど資格を持っている場合は:320〜380万円程度

その後、経験を積んで設計・構築フェーズに進めば年収500~700万円台、クラウド領域では800万円以上を目指すことが可能です。

→関連記事:サーバーエンジニアの年収まとめ
→関連記事:サーバーエンジニアの将来性・需要・キャリアパスを解説

Q6:どんな人がサーバーエンジニアに向いていますか?

はい、論理的に考えることが好きで、コツコツ学習を続けられる人が向いています。

また、新しい技術に興味を持ち、冷静にトラブルを分析できるタイプも強いです。

逆に、「変化が苦手」、「継続学習が嫌い」という人は厳しいかもしれません。

■関連記事:サーバーエンジニアはやめとけ?向いている人・向いていない人

Q7:独学でも転職できますか?

はい、独学でも転職できます。

ただし、独学の場合は「学んだ証拠」を可視化することがポイントです。以下の行動などを通して、「本気で学んでいる姿勢」を伝えることが大切です。

■学んだ証拠の作り方:
・LPIC-1やCCNAなどの資格を取得する
・自宅でLinuxを触って構築練習をする
・学習記録の概要まとめを、職務経歴書に備考で記載しアピールする

もし学習の継続や方向性に不安がある場合は、学習サポート付きのキャリア相談サービスを活用すれば、途中で挫折するリスクを減らせます。

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Q8未経験から転職まで、どのくらいの期間がかかりますか?

目安として、勉強開始から転職成功までは、4〜6ヶ月程度です。(学習時間を確保できる方は、3ヶ月以内に内定を得るケースもあります。)

■6ヶ月プランの進め方例:
・1〜2ヶ月目:IT基礎・Linuxの学習
・3〜4ヶ月目:LPIC-1 or CCNAなどの資格取得
・5〜6ヶ月目:書類準備・面接準備・転職活動

「効率的・もっと最短で進めたい」、「学習と転職を並行したい」という方は、プロとキャリア相談で、一緒にロードマップを立てて進めるのがおすすめです。

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まとめ:未経験からサーバーエンジニアを目指すなら「学習+戦略」が鍵

サーバーエンジニアは、ITインフラを支える「縁の下の力持ち」のような存在です。

また需要が高く、スキルを積み上げるほど年収も安定も得られる、長く働ける技術職の代表格といえます。

一方で、「学習の方向を間違える」「夜勤・監視だけの現場に配属される」 など、未経験者がつまずく落とし穴も存在します。

闇雲に勉強するのではなく、以下のステップを意識して進めましょう。やみくもに勉強するのではなく、以下のステップを意識して進めましょう。

未経験からサーバーエンジニアになる3ステップ

ステップ内容ポイント
ステップ1IT・インフラ基礎を学ぶIT全体の仕組み・Linux操作を理解する
ステップ2資格でスキルを証明するLPIC-1/CCNA/AWS SAAの順で進めると効果的
ステップ3転職戦略を立てて行動する構築案件やチーム体制を重視して会社選びを行う

どんなに学習しても、「方向性」が間違っていれば成果は出にくくなり、効率性が大きく下がることがあります。

一人で悩むより、プロに学習順序や求人の見極め方を相談することが、最短ルートへの近道です。

未経験からでも、あなたに合うルートは必ずあります

「自分の年齢でも間に合うか不安、、」
「資格が取りたいけど、どう進めると効率的?」
「資格は取ったけど、この後どう動けばいい?」

そんな方は、一度キャリアの専門家に相談してみてください。

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関連記事:未経験からサーバーエンジニアを目指す方へ

1. 職種を深く知る

関連記事
サーバーエンジニアとは?仕事内容・資格・将来性を解説
ネットワークエンジニア未経験まとめ
クラウドエンジニア未経験まとめ
AWSエンジニア未経験まとめ

2. 学習・資格を深く知る

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LPIC-1の勉強法・参考書まとめ【実務に直結】
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3. キャリアと年収を知る

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この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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