インフラエンジニア資格の順番とロードマップ|未経験から構築・クラウドへ進む3ステップ【2026】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「インフラエンジニアの資格、どれから取ればいいの?」
「順番を間違えると、実務で活かせないって本当?」

そんな悩みを持つ方はとても多いですが、結論から言えば、資格の「順番」はキャリアアップのスピードを左右する大きなポイントです。

資格の順番を誤ると、基礎が抜け落ちて理解がつながらなかったり、勉強はしたものの実務につながらないというケースは、決して少なくありません。

一方で、正しい順番で学べば、未経験からでも着実に構築やクラウドへステップアップできます。

この記事では、未経験者・運用フェーズ・クラウド志向と、それぞれに合わせた「最適な資格の順番」をロードマップ形式で解説します。

また、インフラエンジニアの資格の種類や難易度を一覧で比較したい方は、以下の関連記事をあわせてお読みください。

→関連記事:インフラエンジニアに資格は必要?おすすめ資格一覧と取得順番・難易度を解説

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

結論|未経験ならこの順番でOK【最短3ステップ】

結論から言うと、未経験なら「CCNAまたはLinuC(LPIC-1)→実務→AWS」の順番が最短です。

また未経験から市場価値を最短で高めるなら、以下の3ステップが最も再現性が高い王道です。

ステップ1:CCNA または LinuC/LPIC-1(インフラの土台を作る)
→ まずは「現場の言葉がわかる」状態を作ります。資格1つだけで転職成功・内定率は激増します。

ステップ2:実務経験+構築寄り業務へ(スキルの定着)
→ 運用保守から構築へ。ここで「実機に触れ、手を動かす経験」を積むのが最重要です。

ステップ3:AWS SAAでクラウドへ拡張(設計視点を学ぶ)
→ OS・NW理解を武器にクラウドへ。ここまで到達すれば年収600万円台も現実的になります。

これが「最短で市場価値を伸ばせる、王道ルート」です。

※実際は「ネットワーク特化」、「サーバー特化」などで分岐しますが、まずはこの3ステップを完遂しましょう。

最初の資格で迷ったら?

最初の資格を決められない方は、以下で選ぶと遠回りになりません。

・「より手堅く内定を狙う」なら:CCNA
「将来クラウド志向なら」なら:LinuC(もしくはLPIC

→関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度・順番・転職有利度

なぜ資格の「順番」を間違えると挫折するのか?

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、「年収が高い資格」や「流行っている資格」から始めれば良いわけではありません。

インフラは「積み上げ型」の分野です。順番を間違えると、知識がつながらず、挫折する確率が一気に高まります。

よくある失敗パターン3つ

未経験者が途中でつまずく原因の多くは、以下の3つです。

失敗①:いきなり上級資格に挑戦して挫折する

「年収が高いから」と考え、未経験でいきなりCCNPやAWSの上級(SAP)を学ぶケースです。基礎(CCNAなど)という土台がないと、専門用語の壁にぶつかり、学習効率が極端に落ちてしまいます。

失敗②:業務と関係ない資格を取ってモチベが続かない

運用監視の現場にいるのに、実務で全く使わないプログラミング資格などを取ってしまうパターンです。「現場で活かせる実感が持てない勉強」は、仕事が忙しくなると、多くの場合は挫折します。

失敗③:「点の知識」になり実務で使えない

【重要】Linux(OS)の基礎がないままクラウド(AWS)を学ぶのが典型例です。クラウドはOSの上で動くものです。土台を飛ばすと、試験には受かっても「実務でトラブル対応ができない」状態になります。

順番を守れば「学習効率」は倍になる

資格の学習を「基礎(OS/NW)→ 実務(構築)→ 応用(クラウド/上流)」という正しい順番で行うと、学習効率は飛躍的に高まります。

知識が「点」でなく「線」でつながる:
OSを知っているから、クラウドの設定画面の意味が直感的に理解できる。

・「実務力」として評価される:
基礎が固まっている人は、新しい技術(IaCやコンテナなど)の習得も圧倒的に早くなる。

この順番は、転職市場でも「基礎ができており、応用力もある」と評価される要素です。

次からは、未経験からインフラエンジニアを目指す方向けに、最短で構築フェーズへ進むためのロードマップを紹介していきます。

【目的別】インフラエンジニア資格ロードマップ

「資格をたくさん取る」は非効率です。あなたの現在の状況に合わせて、最短で結果が出るルートを選んでいきましょう。

① 未経験から最短で転職したい人の順番

結論として「資格1つ + 即転職」で十分です。資格を増やすよりも、1日も早く実務経験を積む方が年収アップは早まります。

ステップ 0:ITパスポート(任意)

目的は「ITの全体像をつかむこと」です。しかし、転職の武器にはなりにくいため、取得は任意です。挫折を防ぐ「勉強のウォーミングアップ」に適しています。

ステップ1:LinuC-1(もしくはLPIC-1)またはCCNAを取得(いずれか一つ)

目的は「教育コストが低い人材」と企業に思わせることです。サーバー・クラウド希望ならLinuC(LPIC)、ネットワーク希望ならCCNAという選び方がおすすめです。

この1資格だけで、「監視」だけでなく、「運用保守」から「構築補助」などの求人には応募できるレベルになります。具体的な勉強法は、以下の記事で詳しく解説しています。

■関連記事:具体的な勉強法
→ネットワーク希望:CCNAの勉強法|未経験からのロードマップと独学手順

→サーバー/クラウド希望:
 ・LinuC(日本市場特化):LinuC レベル1の勉強方法まとめ|最短合格の教材・勉強時間
 ・LPIC(外資・歴史重視):LPIC-1勉強法まとめ|未経験合格の最短ロードマップ

ステップ2:資格を活かして転職活動を始める

ここでの目的は「実務経験」という最強の武器を手に入れることです。1つ合格したら、エージェントに登録するなど、転職活動を開始しましょう。具体的なロードマップは、以下記事が参考になります。

→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?失敗しないルート選びと企業選び

② 運用・監視から「構築エンジニア」へ上がりたい人の順番

「今の現場では単純作業ばかり、、」という方は、「実機知識の深掘り」が脱出への突破口となります。

ステップ1:未取得なら CCNA と LinuC-1(もしくはLPIC-1) をそろえる

OSとネットワークの両方がわかると、現場での「話の理解度」が劇的に変わり、構築に進みやすくなります。

ステップ2:LinuC-2(もしくはLPIC-2) または CCNP

設計・構築への武器です。特にCCNPは、持っていることで「構築案件」にアサインされる確率が大きく高まる傾向です。

③ クラウドエンジニアを目指す人の順番

クラウドを主軸にしたい人は、ここが最重要です。上級職のためステップが多いですが、以下の4ステップが再現性高く、最も挫折しにくいルートです。

ステップ1:LinuC/LPIC-1(OSの基礎)

AWSの中身は、ほぼLinuxと言っても過言ではありません。黒い画面(コマンド操作)への苦手意識を最初になくすことが、その後の学習効率を左右します。

ステップ2:CCNA(ネットワークの基礎)

IPアドレス、サブネット、ルーティングなどの知識(CCNAレベル)がないと、クラウドのVPC(仮想ネットワーク)設計で当たり前に詰まります。

余裕があれば、このタイミングで基本情報技術者試験を通じ、IT全般の基礎を固めるのも有効です。このタイミングで不足知識を学びなおすエンジニアは少なくありません。

ステップ3:AWS SAA(クラウド設計の基礎)

ここでようやくクラウドの専門知識を学びます。OSとNWの土台があるため、AWSの各サービスが「なぜ必要なのか」を、点ではなく線で理解できるようになります。

→関連記事:AWS SAAの勉強法|未経験から合格する勉強時間・ロードマップ

ステップ4:Terraform などのIaC関連(自動化)

インフラをコードで管理(Infrastructure as Code)するスキルは、高単価なクラウド案件の必要条件です。ここまで到達すると、代替されにくい、希少価値の高いエンジニアになれます。

→関連記事:クラウドエンジニアに必要な資格の順番と選び方|未経験から最短ルート解説

④ 上流・設計志向のキャリア(将来像)

構築経験を積んだ後は、設計・アーキテクト領域へ進む道があります。

代表的な資格:AWS SAP、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士など

ただし、これらは豊富な実務経験が前提です。まずは「基礎→運用→構築」まで進むことが最優先です。

→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス|未経験から経験者までの成長ロードマップ

【キャリア実例】資格をきっかけにステップアップした例

資格は「使い方」で差がつきます。以下は資格を活かしてキャリアアップした例です。

① 未経験 → 構築補助(LPIC-1)
未経験から挑戦し、LPIC-1で基礎を証明。学習姿勢が評価され、構築チームへ。

② 運用 → クラウド(AWS SAA)
オンプレ運用経験+AWS SAAで設計思想を理解。クラウド案件へステップアップ。

③ 構築 → 設計(CCNP)
NW構築経験を土台に上位資格を取得。要件整理や設計フェーズを任されるように。

インフラエンジニア資格一覧【難易度・目的】

主要なインフラ資格を「位置付け(難易度)」と「目的」で一覧にまとめました。自分の現在のフェーズに合わせて、次に狙うべき資格を確認しましょう。

資格位置付け主な目的
CCNA基礎未経験転職の土台(NW)
LinuC / LPIC-1基礎未経験転職の土台(OS)
AWS SAA拡張クラウド設計
CCNP上位NW構築・設計
LinuC / LPIC-2上位サーバー構築
ITパスポート入門完全未経験向け

※その他の資格一覧や難易度、おすすめランキングは、以下記事で詳しく解説しています。

→関連記事:インフラエンジニア資格おすすめ一覧|難易度比較・年収アップ戦略

資格を「転職武器」に変える3つのコツ

資格取得後に差がつくのは、「知識を現場でどう使うか」、「転職活動でどう伝えるか」、「どんな環境を選ぶか」です。

ここでは、資格をキャリアアップにつなげる3つのコツを紹介していきます。

① 学んだことを「手を動かして再現する」

資格は「知識の証明」ができ、それだけでも評価対象です。しかし本当の価値は、「現場で使える知識」に変換できるかで決まります。

■資格で学んだ知識の再現例:
・LPIC/LinuC → Linuxコマンドでユーザー管理やログ確認などを試す
・CCNA → ルーティング設定やVLAN分割、ACLの挙動などをPacket Tracerで再現する
・AWS → AWS無料枠でVPC・サブネット・EC2を構築する

試験範囲を「理解した」で終わらせず、「自分で設定できる状態」にすることが重要です。

② 転職活動では「資格→行動→次の目標」で語る

採用担当者は「資格そのもの」も評価していますが、さらに資格を通じて何を理解し、どんな考え・行動を取ってきたかで、その後の伸びしろを見ています。

■面接での伝え方例:
・LPICの学習を通じてLinux操作からログ解析の基礎などを学び、仮想環境で再現を繰り返しました。入社後すぐに現場で役立つよう準備しています。また体系的に学ぶ重要性に気づき、現在はLPIC-2を学習中です。

このように「資格→行動→次の目標」の流れを具体的に語ることで、単なる「資格保有者」ではなく、「伸びしろも大きいエンジニア」として評価されます。

→関連記事:未経験インフラエンジニア求人の落とし穴|3年後に後悔しない会社選び

③ 「資格を評価してくれる環境」を選ぶ

どれだけ評価される資格を取っても、「資格を評価する制度がない会社」や「運用保守しか行わない会社」に進むと、キャリアや年収は上がりません。

【重要】上流工程へ挑戦できるか:
資格取得を強く評価する会社、将来的には設計構築・クラウド案件などへのステップアップ実績が豊富な会社を選ぶ。

資格は、よりよい環境を選ぶための「武器」です。また資格手当がある会社を選ぶと、資格を評価する傾向が強く、入社後の学習モチベーションも保ちやすくなります。

もし、「自分の場合はどの資格が最短か分からない」、「本当に構築に進めるのか不安」と感じている場合は、一度キャリアの棚卸やキャリア相談をしてみるのも有効です。

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よくある質問(FAQ)

インフラエンジニアの資格取得やキャリアに関する、よくある疑問に答えていきます。

Q1:インフラエンジニアの資格は何から取るのがおすすめ?

A:未経験なら「LinuC/LPIC-1」または「CCNA」のどれか1つを取るのがおすすめです。

まずはこのうち一つで「インフラの基礎知識」を証明し、早く実務(現場)に入ることが、その後のキャリア形成につながります。

Q2:30代未経験からでも目指せますか?

A:目指せます。ただし20代と同じ戦い方ではなく、「資格1つ+即実務」のスピード感が重要です。

複数資格を取るよりも、最短で現場に入り経験を積む方が市場価値は早く伸びます。

→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?失敗しない戦略

Q3:LPIC(LinuC)とCCNA、どちらを先に取るべき?

A:サーバー・クラウド志向ならLPIC(LinuC)、ネットワーク志向ならCCNAがおすすめです。

迷った場合は、より興味のある方から始めましょう。最終的にはLinuxとネットワークの両方の基礎を押さえるのが理想です。

Q4:AWS(クラウド)資格だけを先に取るのはあり?

A:おすすめしません。学習効率が非常に落ちやすいためです。

クラウドは「ネットワーク」と「OS」の上に成り立っています。また基礎を飛ばしてAWSを学んでも「丸暗記」になってしまい、実務で活かせないリスクが高めです。

Q5:文系・未経験でも合格できますか?

A:可能です。理系でなくても、用語と仕組みを順序立てて学べば十分合格できます。

インフラエンジニアは文系・未経験出身者が多い職種です。

→関連記事:インフラエンジニアは文系でもなれる?失敗しない進み方

まとめ:順番を意識すればキャリアは最短で伸びる

資格は「量」よりも「順番」が重要です。また未経験でも、正しい順序で資格を積み重ねれば、運用・監視から構築・設計へと最短ルートでキャリアアップできます。

■未経験者の資格の順番例:
ステップ0(任意):ITパスポートで業界の全体像を理解
ステップ1:LinuC-1またはCCNAで「基礎力」を証明
ステップ2:資格を活かして、構築寄りの実務経験を積む
ステップ3:AWS SAAで「クラウド設計スキル」を強化

この流れを意識するだけで、学習の大きな壁である「勉強の迷いや挫折」が大きく減ります。

また、転職市場でも「実務につながるスキルセット」を示せるようになり、転職・キャリアアップ・年収アップの成功にも直結していきます。

資格は目的ではなく、キャリアを進めるためのツールです

そのために最も大切なのは、「今のあなたの段階に合った順番」を選ぶこと。もし「自分の場合はどの順番が最適か分からない」と感じたら、一度キャリアの棚卸をしてみるのも有効です。

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「CCNAとLinuC、どちらが先?」「今の経験で構築に進める?」など、 現在の状況によって最適なルートは変わります。 キャリアを一度整理することで、遠回りを防げます。

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※未経験・在職中・運用フェーズの方歓迎

また資格の順番を把握したら、次は「どの職種を軸にスキルを伸ばすか」を考える段階です。

インフラエンジニアの中でも、サーバー・ネットワーク・クラウドなどの分野によって必要な資格やキャリアステップが少しずつ異なります。

以下の関連記事では、それぞれの職種に特化した資格ルートと学習ステップをまとめています。自分の目指す方向性に合った記事をチェックしてみましょう。

関連記事:職種別おすすめ資格まとめ

→関連記事:サーバーエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:ネットワークエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:クラウドエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:インフラエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス(資格の先のルート)

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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