インフラエンジニアに未経験でもなれる?必要な勉強・資格・転職ロードマップを徹底解説

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「IT業界に興味はあるけど、未経験でもインフラエンジニアになれるの?」
「文系や30代からでも挑戦できるの?」

そんな不安を持つ方に向けて、この記事では未経験からインフラエンジニアを目指すための最短ステップを、学習・資格・転職の順にわかりやすく整理します。

インフラエンジニアは、正しい順序で準備すれば誰でもキャリアを築ける職種です。

また、求人も多く、将来的にはクラウドやセキュリティ分野へもステップアップ可能です。

「そもそもインフラエンジニアってどんな仕事?」という方は、以下の記事で仕事内容とキャリアの全体像も解説しています。

→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説

まずはこの記事で、未経験からの第一歩を明確にしていきましょう。

学習・資格・転職の流れを整理したうえで、「自分のキャリアをどう進めるべきか」を無料で相談したい方はこちら。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

なぜ未経験からでもインフラエンジニアになれるのか?

「IT業界は経験者しか採用されないのでは?」と思う方も多いかもしれません。

しかし、インフラエンジニアは未経験からでも挑戦できる数少ない技術職の一つです。その理由を整理すると、以下の4つに整理できます。

未経験歓迎の求人が多く存在する

インフラエンジニアは、企業のIT基盤を支える「縁の下の力持ち」的存在です。

クラウド化・DX推進によって、ネットワーク・サーバー・クラウドの知識を持つ人材は慢性的に不足しており、育成前提での未経験採用を行う企業が増えています。

実際、「未経験歓迎」、「ポテンシャル採用」と記載された求人も多数存在します。

最初は運用・監視などのサポート業務からスタートし、実務経験を積みながら構築・設計・クラウド運用へとステップアップできる仕組みが整っています。

→「まずは運用から入り、構築へ進む」。これが未経験者の王道ルートです。

→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説

学習と資格でスキルを補える

インフラ分野は、独学で学びやすく、資格でスキルを客観的に証明できるのが強みです。

ネットワークやサーバーの基礎を学び、CCNAやLPIC-1などの資格を取得することで、「基礎を理解している」ことを企業に明確に示すことができます。

たとえば以下のようなステップで、効率的にスキルを積み上げることが可能です。

■インフラ分野の学習例:
・ネットワークの基礎 → CCNAで体系的に理解
・サーバー・Linuxの基礎 → LPIC-1/LinuC-1で知識を証明
・クラウドの基礎 → AWS認定(CLF/SAA)で応用を展開

学歴や職歴よりも、「学ぶ意欲」と「資格取得実績」が評価される傾向が強い職種です。

→関連記事:インフラエンジニア勉強法と学習順序、最短ロードマップ
→関連記事:インフラエンジニアの資格ロードマップ

「資格を取るべきか迷っている」、「何から始めればいいかわからない」という方は、プロに相談するのもおすすめです。

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採用で評価されるポイントは「ITスキル」だけではない

多くの未経験者が見落としがちなのが、「スキル以外の評価軸」です。

企業は、IT知識だけでなく以下のような要素も重視しています。

■ITスキル以外の評価項目:
社会人経験
報連相・勤怠・コミュニケーションができる人は信頼されやすい
PCスキル
タイピング・Excel・メールなど、基本操作ができること
継続力と意欲
資格取得や学習を「やりきる力」、何かを長く続けてきたことが評価

また理系でなくとも問題ありません。むしろインフラエンジニアは文系も多く、論理的に考え、学び続けられる人であれば十分に通用します。

企業が見ているのは「どの学校を卒業したか」や「理系出身か」よりも、「新しい技術を理解し、継続的に学べる基礎力」です。

つまり、「学習に耐えうる姿勢」と「論理的思考力」があれば、文系や高卒でも採用されやすい職種です。

クラウド普及で需要が拡大している

インフラエンジニアは「クラウド時代の主役」でもあります。

AWSやAzureなどのクラウド技術が急速に普及し、ネットワーク・サーバー・クラウドを横断できる人材が圧倒的に不足しています。

そのため、クラウド基礎を学んだ未経験者には、「育成して将来クラウドエンジニアにしたい」という企業からのニーズが高まり続けています。

DXやAI時代においても、インフラの基礎がわかる人材は、長期的に価値が落ちません。

→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説

まとめ:チャンスは広いが、戦略を持つことが重要

未経験でも挑戦しやすいのがインフラエンジニアの特徴ですが、「何を」、「どの順番で」、「どこまで」学ぶかを明確にしないと、途中で挫折する人も多いのが現実です。

逆に言うと、学習+資格+企業選びを戦略的に進めることで、誰でもクラウドやSREといった上流職種へキャリアを広げることができます。

ここからは、未経験者が後悔せずキャリアを積み上げるための「3ステップ」を解説します。

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未経験からインフラエンジニアになる3ステップ

未経験からインフラエンジニアを目指すうえで、最も重要なのは「正しい順序で学ぶ」ことです。

基礎を飛ばして応用へ進もうとすると、途中で「ついていけない」、「資格で挫折した」、「キャリアが伸びない」などを感じてしまう人も少なくありません。

逆に、順序を意識すれば、文系・高卒・異業種出身でも最短1年で構築案件、最短1~2年でクラウド案件に進めます。

ここでは、未経験から確実にキャリアを築くための3つのステップを紹介します。

■未経験から転職成功するための3ステップ:
・ステップ1:基礎知識の習得(ネットワーク/Linux)
・ステップ2:資格でスキルを証明する(CCNA/LPIC-1/AWS SAA)
・ステップ3:転職活動と会社選び(資格支援制度・構築案件・チーム体制)

ステップ1:基礎知識の習得(ネットワーク/Linux))

まずは、インフラの基礎であるネットワークとサーバー(Linux)の仕組みを理解することから始めましょう。

この2つが分かれば、AWSやAzureなどのクラウドサービスの仕組みもスムーズに理解できます。

分野主な学習内容目的
ネットワークIPアドレス、サブネット、ルーティング、DNSなど通信の仕組みを理解する
Linuxファイル操作、権限設定、サービス起動などサーバー運用の基礎を習得

ポイント:
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは「ネットワーク or Linux」のどちらか一つでOKです。

片方を理解した後にもう一方へ進めば、自然と全体像がつかめます。

→関連記事:インフラエンジニア勉強法と学習順序、最短ロードマップ

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ステップ2:資格でスキルを証明する(CCNA/LPIC-1/AWS SAA)

学習で得た知識を「資格」で客観的に証明できると、企業から「基礎を理解している」、「成長できる人材」という評価につながっていきます。

ただし、資格にはネットワーク・サーバー・クラウドなど複数の分野があり、「どれから取ればいいの?」と迷う人が非常に多いのが現実です。

そんなときに参考になるのが、次の「資格マップ」です。

【図解】未経験インフラエンジニアが最初に取るべき資格

未経験インフラエンジニアが最初に取るべき資格の比較表(LPIC・LinuC・CCNA・AWS・基本情報など)

この図のように、未経験者におすすめ資格は、主に以下の3種類に分かれます。

種類資格名特徴
サーバー系(おすすめ)LPIC-1/LinuC-1Linux運用の基礎を実務レベルで習得
ネットワーク系(おすすめ)CCNAネットワーク全体の基礎を体系的に学べる
クラウド系(次段階で)AWS SAAクラウド構築・運用の知識を証明できる

学習順序の目安
→ CCNA or LPIC-1 → AWS SAA
(クラウド資格は、基礎を押さえてから挑戦する方が効率的)

■ポイント:
・資格そのものが目的ではなく、「理解した内容を形にする」ことが大事。
・資格を持つことで、資格なしより書類通過率・内定率・初年度年収が大幅に上がる傾向。

→関連記事:インフラエンジニア資格ロードマップ|未経験におすすめの順番と選び方

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ステップ3:転職活動と会社選び(資格支援・構築案件・チーム体制)

最後のステップは、実際の転職活動と企業選びです。ここを誤ると「夜勤ばかり」、「監視だけでスキルが伸びない」といった後悔につながります。

見るべきポイント内容メリット
資格取得支援制度受験料補助・資格手当などがあるか○:成長を支援してくれる
構築案件運用・監視だけでなく構築案件があるか○:スキルアップ可能
チーム体制チーム配属・研修付きの現場か○:フォロー体制がある

ポイント:
構築案件やチーム体制は、求人票だけでは正確にわかりません(構築案件がほぼない求人にも、設計構築案件と記載されていることはよくあります)。

求人票だけでは分からない「実際の配属環境」を把握するには、ITインフラに詳しい転職エージェントのサポートを活用するのが確実です。

→関連記事:未経験者が注意すべき求人の落とし穴

会社選びで失敗すると、数年後に「キャリアが止まった」と後悔する人も少なくありません。

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面接・志望動機対策(未経験者が評価されるポイント)

未経験者の面接では、スキルよりも 「学ぶ姿勢」や「キャリア意欲」 が重視されます。

実際に採用担当者は、「技術がないこと」よりも「何も準備していないこと」に不安を感じます。未経験者同士の差は、「どれだけ準備しているか」で大きく変わります

そのため、以下の3つのポイントを意識すると評価されやすくなります。

■面接・志望動機対策(未経験):
なぜインフラエンジニアを志望するのか(志望動機)
→ 「社会を支えるIT基盤に興味がある」、「技術的成長を実現したい」など、「なぜこの仕事を選んだのか:を、自分の経験や価値観と結びつけて説明することが重要です。

どんな準備・行動をしているか(努力の可視化)
→ 「CCNA取得済」、「自宅でLinux環境を構築して練習中」など、学習や行動の実績を具体的に話すことで、「本気度」が伝わります。

将来どんなエンジニアになりたいか(キャリアビジョン)
 →「将来的には構築や設計に携わりたい」、「AWSなどクラウド技術にも挑戦したい」など、今後の方向性を具体的に語れると、採用側は「成長しそうだ」と感じます。

→関連記事:【採用担当視点で説明】インフラエンジニア志望動機の書き方

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まとめ:会社選びがキャリアを決める

未経験からインフラエンジニアを目指すとき、最も重要なのは「正しい順番で、焦らず積み上げること」です。

■3ステップのまとめ:
・ステップ1:基礎(ネットワーク・Linux)
・ステップ2:資格(おすすめはCCNA or LPIC or LinuC)
・ステップ3:転職(資格支援企業・構築案件)

この順番で進めれば、誰でも着実にキャリアを広げられます。

また「この順番をどう最短で進めるか」、「どこまで学習を進めるべきか」は、個人の状況によって異なります。

「自分に合う最短ルートを知りたい」方は、学習状況を一緒に整理しましょう。

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未経験から目指す時の年齢の壁と戦略

インフラエンジニアは、未経験からでも挑戦できる数少ない技術職です。

ただし「何歳までなら本当に間に合うのか?」という質問は、最も多く寄せられます。しかし年齢に応じて求められる知識や、必要となる戦略は変わります。

ここでは、年齢ごとに求められる準備・戦略・心構えについて、おおよその目安を整理していきます。

25歳以下:ポテンシャルを活かした「最短・最速戦略」

25歳以下は、一般的に第二新卒と言われる時期であり、完全未経験からの挑戦に最も有利なタイミングです。

企業は「長期的に育成できる若手」を求めており、「意欲」、「素直さ」、「コミュニケーション力」が最も重視されます。

■25歳以下の目安:
・IT知識がほぼなくても、運用監視案件で内定が出やすい
・CCNAまたはLPIC-1/LinuC-1を取得しておくと、構築案件配属チャンスが早期に訪れやすい

ポイント:
25歳以下は、行動の早さ=キャリアの差になります。「早く動く人ほど、有利に選択肢を広げられる」のが現実です。

→ この時期の行動スピードが、3年後のキャリアを左右します。迷ったらまずは小さく行動を。

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29歳以下:ラストチャンスをつかむ「資格+同時並行戦略」

20代後半は、未経験からでも「育成前提採用」に間に合うタイミングです。

ただし、25歳以下のように「完全ポテンシャル採用」は減少し、採用側は「最低限の基礎理解」や「学習意欲の証拠」を求めるようになっていきます。

■26~29歳の目安:
・IT分野の基礎知識・学習経験が求められる
・CCNAまたはLPIC-1/LinuC-1など、資格取得まで求められることも多い

ポイント:
20代後半は、20代前半よりも「事前準備」を問われます。実機演習や自宅ラボなどで「インフラエンジニアになるための行動」を見せると尚よいです。

→ 勉強+資格の両輪を揃えた瞬間、転職成功率は一気に上がります。

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32歳以下:経験を活かす「戦略的なキャリアチェンジ」の時期

30代前半になると、企業は「成長スピード」や「社会人経験の活かし方」までも重視していきます。

この層でのポイントは、「学びながら結果を出す戦略性」です。

■30~32歳の目安:
・資格は必須(CCNA or LPIC-1/LinuC-1など)、手を動かした経験も重要
・現職の経験(顧客折衝・業務効率化・リーダー経験など)をどう活かせるか言語化
・「2~3年後には構築経験 or リーダー経験を積む」という明確な目標も欲しい

ポイント:
30歳を過ぎたら、資格は必須。また転職戦略がカギです。行き当たりばったりの転職活動では、面接突破は厳しくなります。

→ 戦略なしの努力では報われにくい年代です。プロと一緒に方向性を定めるのがおすすめです。

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35歳以下:戦略なしでは厳しい「プロに頼るべき」戦略

35歳以下は、未経験転職の「最終ライン」と考えるべきです。

この段階で成功する人の共通点は、「資格+実務+相談(サポート)」を同時並行で動かしていることです。

■33歳~35歳の目安:
・資格は変わらず必須(CCNA or LPIC-1/LinuC-1など)、手を動かした経験も必須
・フォローがなくても自走できる成長力が重要
・環境依存ではなく、自責で物事を捉える覚悟感も大事

注意点:
36歳以降になると、未経験採用は極めて困難になります。

求人数が激減し、即戦力やリーダー経験を前提とした求人が中心になります。だからこそ、35歳までに「最後の戦略」を立てることが極めて重要です。

→ 最後のチャンスを無駄にしないために、今すぐ「正しい順序」で動き出すことが重要です。

まとめ:年齢別の最適戦略一覧

以下に年齢別の準備物、キャリア戦略をまとめました。自分に当てはまる所をチェックしてみましょう。

年齢目安採用ハードル必要な準備キャリア戦略
25歳以下◎ 最も有利IT基礎+資格が有効早期学習で差をつける
29歳以下○ 十分可能資格が欲しい+ラボ学習学習成果を面接で具体化
32歳以下△ 要戦略資格必須+経験活用35歳までに構築経験を積む
35歳以下▲ 最終チャンス資格必須+支援活用プロと戦略的に転職を進める

キャリアの限界を感じたら、戦略を立てよう

「もう遅いかもしれない」、「今からじゃ間に合わないかも」と悩む方も、正しい戦略と環境を選べば、まだ間に合います。

当社では、以下を一貫してサポートしています。

■当社のキャリア相談サポート例:
・年齢・経験に応じた最適なキャリア戦略設計
資格取得支援と面接対策の並行支援
・夜勤なし・構築案件ありなど、希望条件に合う求人紹介

未経験から目指すときの注意点と落とし穴

未経験からインフラエンジニアを目指す人は非常に多く、実際に多くの方がキャリアチェンジに成功しています。

しかしその一方で、「思っていた仕事内容と違った」、「夜勤ばかりでスキルが身につかない」といった「後悔の声」も少なくありません。

こうした失敗は、努力不足ではなく「準備不足」や「企業選びの誤り」が原因であるケースが大半です。
特に注意したいのが、「未経験歓迎」という求人文言の誤解です。

「未経験歓迎」と書かれていても、それは「エンジニア経験がない人でもOK」という意味であり、「ITの勉強をまったくしていない人でも歓迎」という意味ではありません。

この違いを理解せずに応募してしまうと、「未経験歓迎なのに、全然通らない」というミスマッチが起こりやすくなります。

だからこそ、未経験から挑戦する際は「資格」や「学習実績」を通じて、「知識や意欲を形にして示す」ことが非常に重要です。

ここからは、未経験者が特につまずきやすいポイントと、避けるべき落とし穴を整理していきます。

資格を「確かな武器」に変える活用法

資格の効果は想像以上に大きく、未経験者でも書類通過率が2〜3倍に上がるケースがあります。

実際、現場では資格がない人をそもそも採用しない企業も多く、そうした企業は一般的に初年度年収が高い傾向にあります。

そのため、資格の有無によって初年度で50万円以上の年収差が出ることも珍しくありません。
(※企業や地域、経験年数によって異なります)

資格は、企業に対して「体系的に学べる」、「継続して努力できる」ことを示す行動の証明です。つまり、資格は「ゴール」ではなく、キャリアを切り開くためのスタートラインです。

資格を差別化の武器にするには、「学んだ知識を実践に移した証拠」を示すことが重要です。

■ 資格を「活かしている」と評価される行動例:
自宅でLinux環境を構築し、サーバーを立てた経験
・AWSの無料枠を活用して、EC2やS3などを実際に動かした経験
・学んだ内容を整理し、面接で技術的な質問に答えられる(例:OSI参照モデルを説明してください、など)

資格は取って終わりではなく、「どこまで理解し、どう説明できるか」を見られることもあります。

また、面接では資格の点数や難易度よりも、「なぜその資格を選び、どう活かしたいのか」という一貫したストーリーが重視されます。

資格を取る目的と、今後のキャリアを結びつけて語れることが、採用側の信頼を勝ち取る鍵です。

「資格を取ったけれど、どう活かせばいいかわからない」、「面接でうまく伝えられるか不安」という方は、資格を「評価される実績」に変える戦略的な面接対策を、プロと一緒に考えていきましょう。

■+αで必要な要素:
・自分なりのキャリアプランを言語化
・自宅ラボや演習を通じた実践経験
・学習記録やアウトプットで意欲を可視化

こうした取り組みがあると、資格が「単なる合格証」ではなく、面接で説得力を持つ強力な実績になります。

→関連記事:【採用担当視点で説明】インフラエンジニア志望動機の例文と書き方

企業選びで失敗しやすいポイント

インフラエンジニアは未経験からでも挑戦しやすい職種ですが、「企業選び」を誤ると、数年後にキャリアが停滞して後悔するケースも多くあります。

特に注意したいのが、「未経験歓迎」、「研修あり」といった言葉の誤解です。

■よくある失敗例:
資格なしで研修だけに頼ると失敗しやすい
 → 研修の内容が浅く、「理解が追いつかない」、「配属後に放置された」と後悔する例が多いです。資格(CCNA/LPIC-1など)を取ってから臨めば、内容が薄くても理解を補えます。
案件が運用・監視に偏っている
 → 「構築やクラウドに進みたいのに、夜勤や監視ばかり」というケースも少なくありません。配属前に「どんな案件が多いか」を確認しておきましょう。

→その他にも、「未経験でも最初から一人で客先常駐させられる」「ブラックSESで、ITと関係ない仕事に配属される」といった失敗例も実際にあります。

現場からのアドバイス:
未経験者ほど「とりあえず入社できる会社」を選びがちですが、ここで誤ると 数年後にキャリアが停滞して後悔する ケースが多いです。

転職活動では、求人票の文言だけで判断せず、研修内容・配属案件・資格支援の有無を事前にチェックすることが重要です。

未経験者が注意すべき求人の特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。

→関連記事:未経験者が注意すべき求人の落とし穴

「求人をどう選べばいいか分からない」
「会社選びで失敗したくない」、、という方は、

現場を熟知したインフラ専門のキャリアアドバイザーに相談して、失敗を未然に防ぎましょう。

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未経験歓迎のブラック求人を見抜くチェックリスト

「未経験歓迎」と書かれていても、すべてが安心できる求人とは限りません。

中には、スキルが身につかない・年収が上がらない・環境が過酷といったリスクを抱える企業もあります。

ここでは、特に未経験者が注意すべき「危険サイン」を整理していきます。

■代表的な危険サイン例:
業務内容が曖昧な会社
 → 「ITエンジニア」といった広い表現だけで、職種が明確でない場合は要注意です。実際にはヘルプデスクやテスト業務など、インフラとは無関係な仕事に回されるケースがあります。またインフラ構築やクラウド案件が少ない会社は、スキルアップのチャンスが限られます。

未経験者を大量採用している会社の一部
 → 「研修あり」、「未経験歓迎」を掲げながら、とにかく案件に配属させることが目的になっている企業もあります。結果、低単価案件への長期常駐(いわゆる「塩漬け」)になり、キャリアアップが難しくなることもあります。

・極端に年収が低い求人(目安:年収280万円以下)
 → 「とりあえず入社できる」代わりに、下流工程が多い・還元率が低いケースが多いです。相場より明らかに低い求人は、育成よりも人材供給を目的にしている可能性が高いため注意が必要です。

ポイント:
こうした求人は、「採用ハードルが低い」一方で、入社後にスキルが伸びず、転職できない年収も上がらないというリスクを抱えています。

特に未経験者の場合、「成長できる環境」かどうかを見極める力がないまま入社してしまうことが多く、結果的に「最初の会社選びが失敗だった」と感じる人も少なくありません。

■対策:求人票の「文言」を鵜呑みにしない
・「研修あり」→ どんな研修?期間は?継続研修は?実機は触れる?
・「大手案件」→ 実際に自社の社員が構築に関わっている?
・「キャリア支援」→ 定期的な面談や資格支援制度がある?フォロー窓口はある?

求人票は、あくまで「宣伝文」です。実際の育成体制や配属内容は、面接やカウンセリングで必ず確認するようにしましょう。

→関連記事:未経験者が注意すべき求人の落とし穴

「求人票を見ても、違いが分からない」
「どの会社だったら失敗しないのかを知りたい」

そんな悩みを持つ方は、現場を熟知したインフラ専門のキャリアアドバイザーに一度相談してみてください。

ブラック企業を避け、スキルを伸ばせる職場を選ぶ戦略を一緒に立てましょう。

未経験からの転職成功事例

ここでは未経験からインフラエンジニアへ転職を成功させた方の事例を紹介します。

「年齢ごとの戦略」と「行動の違い」を理解することで、あなたの立ち位置に合った最短ルートを描けるはずです。

自分の状況に近いケースを見つけ、イメージを具体化してみてください。

20代の成功戦略:高卒・経験なしを「スピード」でくつがえす

行動の早さが最強の武器。

24歳・高卒・社会人経験なしの方が、3ヶ月でCCNAを取得し、未経験から大手企業の運用監視チームに採用されました。

最初は運用監視からのスタートでしたが、資格を持っていたことで構築案件のチャンスも早期に得られました。

この年齢層では「ポテンシャル採用」が強く働くため、資格+早期行動の組み合わせが成功の決め手です。

この時期の行動スピードが、3年後のキャリアを左右します。迷ったらまずは小さく行動を。

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20代後半の成功戦略:「準備と実践」でクラウド領域へ

事前準備が未来を決める。

28歳・教育業界勤務の方が、仕事を続けながらリスキリングを行い、LPIC-1を取得。

その後、AWSの無料利用枠で実機操作を学び、クラウドに強みを持つ企業への転職に成功し、最初からクラウド部署配属になりました。

この層では、「資格+実践+明確な目的意識」の3点セットが重要です。「どんな領域で活躍したいか」を早めに明確化するほど、採用側から評価されやすくなります。

今始めれば、半年後には理想のエンジニアに挑戦できる自分になれます。

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30〜32歳の成功戦略:前職経験を活かした「構築運用」への転用

経験を転用して構築へ。

31歳・営業職からの転職を目指した方は、「交渉力」や「リーダー経験」などの社会人スキルを強みとし、リスキリングを行いながらLPIC-1を取得後、構築・運用を担うポジションで採用されました。

30代前半では、未経験でも「社会人としての成果」や「成長意欲の一貫性」が重視されます。

資格に加えて、現職経験をどう活かせるかを整理し、面接で言語化できることが成功の鍵です。

この層からは、「転職活動=プレゼンの場」にも近づいていきます。「経験がない」ではなく、「経験をどう活かすか」が未来を変えます

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33〜35歳の成功戦略:ラストチャンスを「プロの伴走」でつかむ

サポート×戦略が鍵。

35歳・介護士からの職種転換を目指した方は、LPIC-1を取得し、転職支援を受けながら運用監視案件で採用。

その後、運用監視から資格支援制度を活用し、構築分野へステップアップしました。

この年齢層では、「1人で戦わないこと」も成功要因です。

転職活動・学習・面接準備をすべて独力で進めようとすると挫折率が高くなるため、プロの伴走を得ながら「戦略的な最後の挑戦」として臨むことも重要です。

36歳を超えると、未経験採用は極めて困難になります。今動くことが、唯一の選択肢です。

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働き方改善戦略:スキルアップと「理想の日勤環境」を両立

企業選びで人生が変わる。

夜勤中心の監視オペレーターで働いていた28歳の方が、日勤・構築中心の職場へ転職。

資格を取得してステップアップ転職を実現し、年収+生活リズムの両立に成功しました。

「スキルアップ」と「働きやすさ」は両立できます。大切なのは、案件内容・チーム体制・夜勤割合など、求人票の裏側を見抜く力と、選考を突破する力です。

「転職=キャリアの再構築」です。妥協ではなく、理想の働き方をつかみましょう。

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→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパスまとめ

まとめ:未経験からインフラエンジニアを目指すなら、「戦略」と「行動」がすべて

インフラエンジニアは、未経験からでも現実的に目指せる数少ないIT職種です。

ただし、「年齢」、「準備」、「企業選び」によって、結果は大きく変わります。

若さは何よりも強い武器です。

20代はポテンシャル採用のチャンスが豊富で、行動の早さがそのままキャリアの差になります。

一方で、20代後半以降は、1歳ごとにハードルが確実に上がっていきます。特に30歳を超えたタイミングから顕著です。

だからこそ、「早く動いた人」が最も有利な立場をつかみ取ります。

この記事で紹介した通り、20代は「行動の早さ」、30代は「戦略と準備」、そして35歳前後では「プロの伴走」が鍵になります。

どの年齢でも、「今」動くことが、3ヶ月後・半年後・1年後のキャリアを決める最初の一歩です。

■この記事のポイントまとめ:
資格は武器になる: 書類通過率・初年度年収を確実に上げる効果あり。
若さは武器:行動の早さがキャリアの差を生み、1年の遅れが採用機会の差になる。
年齢に応じた戦略が必要:20代=行動、30代=転用・戦略、35歳=最後の勝負。
企業選びを誤ると後悔する:「未経験歓迎」の裏を見抜き、成長環境を選ぶことが重要。
1人で抱え込まない:プロと戦略を立てれば、未経験でも成功ルートを最短で描ける。

これまで数多くの未経験者を見てきましたが、「行動した人」だけがキャリアを変えています。

完璧な準備をしてから動く必要はありません。

むしろ、動きながらプロのサポートを受ける方が、早く・確実にキャリアを築けます。

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「資格を取ったけど、どう活かせばいいか分からない」
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そんな方は、今が最初の一歩を踏み出すタイミングです。

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よくある質問(FAQ)

未経験からインフラエンジニアを目指す方がよく抱く疑問をまとめました。

不安を整理して、あなたに合った行動につなげていきましょう。

Q1:文系出身でもインフラエンジニアになれますか?

はい、問題ありません。実際に文系出身からインフラエンジニアになっている方は多数います。

大切なのは、「論理的に考える力」と「学び続ける姿勢」です。文理よりも、「基礎を理解しているかどうか」、「成長意欲があるか」の方が重要です。

資格(CCNA/LPIC-1)を取得して基礎力を示せば、企業側も安心して採用できます。

Q2:30代からでも未経験で挑戦できますか?

挑戦は可能ですが、20代に比べてハードルは上がります。

企業は「育成前提なら若手を採りたい」と考える傾向があるため、30代未経験は資格・学習実績の証明が必須です。

■30代未経験で採用される人の共通点:
基礎資格(CCNA/LPIC-1/LinuC-1など)を取得済み
・自宅演習・ハンズオンなど、実践経験がある
・「自走できる人材」と評価されるような発言ができる

また、採用は1歳でも若い方が有利です。

迷って行動を先延ばしにするほど、選択肢が減るのが現実です。だからこそ、「今動くこと」が最大の武器になります。

Q3:未経験だとブラック企業に行かされるのでは?

確かに「未経験歓迎」と書いてあっても、名ばかり研修や夜勤ばかりの案件に配属されるケースがあります。

ただし、事前に以下のポイントを押さえておけば回避可能です。

■ブラック環境回避のチェックポイント:
・構築やクラウド案件を扱っているか
・資格取得支援制度やスキルアップ制度があるか
・チーム配属かどうか

こうした条件をチェックすることで、ブラックな環境に入るリスクを大きく減らせます。

→関連記事:未経験者が注意すべき求人の落とし穴
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?向いている人・向いていない人

Q4:AIの進化で将来性はなくなりませんか?

AIや自動化によって単純作業は減っていきますが、設計・構築・クラウド・セキュリティ といった上流領域はむしろ需要が拡大しています。

AIを「使う側」に回れるエンジニアは、今後ますます市場価値が上がります。

つまり、技術を学ぶ人ほどキャリアが広がる時代です。

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さいごに

資格・年齢・将来性など、不安に思うことは誰にでもあります。

しかし、最初の一歩を踏み出した瞬間から、「未経験」は「経験者への通過点」に変わります。

「どこから始めればいいか分からない」
「何を勉強すればいいか迷っている」
「今の経験・年齢で、理想のキャリアは実現できる?」

という方は、今のうちにプロと一緒に「最短ルート」を設計してみてください。

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1. 職種を深く知る

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2. 学習・資格を深く知る

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3. キャリアと年収を知る

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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