こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「未経験からインフラエンジニアになりたい」
「できれば最短で構築に進んで、年収も上げたい」
結論、未経験からでも「最短で構築・年収アップ」を目指すことは可能です。ただしその成否は、「最初の3ヶ月の進め方と会社選び」でほぼ決まります。
実際の現場では、同じ未経験スタートでも、その後ははっきりと分かれます。
・【キャリアアップ】1年で構築、3年以内にクラウドに進み、年収も100万以上伸ばす人
・【キャリア停滞】監視から抜け出せず、年収もスキルも数年単位で足踏みする人
この差は、多少の適性や努力量の違いもありますが、実際には「最初の進め方と環境選び」の影響が大きいのが現実です。また一度ルート選びを失敗すると、後から修正するのが大変になるのもこの業界の特徴です。
この記事では、未経験からの「キャリア停滞」を避け、最短で市場価値を高めるロードマップを、転職エージェント視点で解説します。
少しハードな内容ですが、未経験からでも十分に再現可能な内容でもあるため、安心してください。
未経験から最短で構築、年収を上げる転職ロードマップ
未経験から最短で市場価値を高めるなら、まず「どの順番で進めるか」を押さえると効率的です。
効率がよい手順を踏めば、未経験からでも最短で設計・構築への道が拓けていきます。
【全体像】3ヶ月で「構築に進める未経験」になる手順
「最短3ヶ月」で、優良企業から選ばれるための王道ルートは以下の通りです。
| 期間 | やること | 目的 |
| 約2ヶ月 | 基礎学習(資格一つ) | 優良企業への挑戦権を得る |
| 約1週間 | 軽いハンズオン(触った経験) | 面接官の「不安」を解消する |
| 約3~4週間 | 転職活動 | 構築へ進める企業を選び、内定を取る |
ステップ1:資格を「1つ」取得して、優良企業への挑戦権を得る
最短で優良企業への挑戦権を得るなら、資格は「1つだけ」で十分です。まずは自分の興味に合わせて、以下のどちらか1つをやり切りましょう。
・サーバー・クラウドに興味がある → LinuC-1 もしくは LPIC-1
・ネットワークに興味がある → CCNA
ポイント:資格は「挑戦できる企業の幅」を広げる
無資格でもインフラエンジニアになることは可能です。しかし資格がないと「早期構築」を目指せる企業への挑戦権が得にくいのも実情です(特に20代後半以降)。
また転職前に資格を取ることで、ブラック求人・案件を回避しやすく、安定したキャリア・年収アップにつながります。
→関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度と順番
ステップ2:「触った経験」を作り、即NGを回避する
資格のみでなく、優良企業の多くの面接官がチェックしているのが「この仕事への意欲・適性があるか(すぐ辞めないか)」です。そこで聞かれやすく、NGに直結しやすい質問が「触った経験」です。
高度なスキルは不要です。以下の「事実」を作って、30分でもいいので触っておきましょう。
・LinuC/LPIC取得者: VirtualBoxでLinuxをインストールし、コマンドを叩いてみる
・CCNA取得者: Packet Tracerをダウンロードし、コマンドを叩いてみる
ポイント:スキルを売るのではなく、「安心感」を売る
「環境を作って、コマンドを叩きました」という言葉は、面接官にとって「ミスマッチ防止の証明」となり「安心感」につながります。
短時間でもこの事実があるだけで、面接で「意欲・適性が低い」という評価を排除できます。
ステップ3:準備ができたら「すぐ」に転職活動でOK
資格を1つ取得して、触った経験を得たら、すぐに転職活動をスタートしても大丈夫です。
資格と最低限の実践経験があれば、「準備不足で落ちる状態」はほぼ回避できるため、後は選考対策(面接準備など)に絞れます。
インフラエンジニアは、「現場の実務」こそが最大の学習場です。独学を継続するより、現場経験を積む方が成長します。
【重要】3年後のキャリア・年収は「最初の会社」でほぼ決まる
未経験からのインフラエンジニア転職では、最初の会社選びで「3年後の年収と市場価値」が大きく変わります。
同じ未経験スタートでも、3年後に「設計・構築に進むエンジニア」もいれば、「運用・監視中心で停滞するエンジニア」もいるのが、インフラ業界のリアルです。
仕事内容|市場価値が変わる「3つのフェーズ」を理解する
まずは以下3つのフェーズを理解しておくことが重要です。インフラエンジニアの年収は、担当する工程(フェーズ)によって明確に変わります。
| フェーズ | 主な業務内容 | 市場価値 | 年収の伸び |
| 監視 | アラート確認・定型報告 | 低 | ほぼ横ばい |
| 運用 | 障害対応・設定変更 | 中 | 緩やかに上昇 |
| 設計・構築 | ゼロから環境を作る | 高 | 大きく上昇 |
「最短構築」を目指す理由は、この最も市場価値の高いフェーズへ、早く到達するためです。
→関連記事:未経験インフラエンジニアの仕事内容|最初の業務とキャリア
未経験+資格保持者の「内定年収」相場
参考までに、当社の2025年度における未経験+資格取得者の平均決定年収は以下であり、「未経験+資格なし」と比較して、年収50万以上の差が出ていました。
・未経験 + CCNA:平均 385.1万円
・未経験 + LinuC/LPIC-1:平均 370.4万円
※2025年度 当社支援実績より算出
CCNAの方が若干高額なのは、「需要」が高めでありかつ、ネットワーク領域は「夜勤の可能性」がサーバー領域と比較すると高く、「夜勤手当」で底上げされているためです。
年収が「上がる人」と「上がらない人」の違い
同じ「資格」を持って転職しても、3年後の年収には100万円以上の差が開くことは少なくありません。
| 項目 | 【停滞環境】運用監視固定 | 【上昇環境】構築へステップアップ |
| 3年後の年収 | 320万 〜 400万円 | 450万 〜 550万円 |
| 商流 | 三次・四次請け(下流) | 一次・二次請け(上流) |
| 原因 | 商流が深く、中抜きが多い | 商流が浅く、上流工程に携われる |
この差を生む最大の要因が「配属される環境(会社・案件)」です。また年収差も大きいですが、キャリアが前に進まないと「頑張っても報われない」と感じ、不安や焦りも積み重なります。
例として、同じ3年目でも、周囲が構築へ進んでいる中で自分だけが足踏みしている状況になると、その差を後から埋めるのは簡単ではありません。この差は時間とともに広がりやすいのが実状です。
【実態】未経験インフラ転職で「失敗する会社」の共通点
「インフラエンジニアになれれば、どこでも同じ」と考えると、つまずく可能性が大きく上がります。
ここでは、実際に起こりやすい失敗パターンを整理していきます。
なぜ「監視・運用」で止まる人が多いのか
未経験採用は「現場の不足人員を埋める補充」として、「すぐに任せられる仕事(監視・運用)」からスタートするのが一般的です。
その中で「真面目に業務をこなせる人」として評価されると、会社側にとっては監視・運用現場に残しておくメリットが大きくなってしまいます。
結果、「代わりがいないから」、「少なくとも3年」などと現場に留められ、スキルが停滞する。これがインフラエンジニアの転職理由No.1です。
特に注意したい「監視未満」と転職回数のリスク
未経験求人の中には、エンジニア採用であっても、実際の配属はヘルプデスクやIT事務に近い業務もあります。これらはインフラの実務経験とみなされにくく、その後のステップアップにつながりにくいのも実状です。
また、環境を変えようと短期間で転職を繰り返すと、企業によっては「転職回数・在籍期間」を重視するケースもあり、その後の転職での選択肢が狭くなる可能性があります。
最初の配属や会社選びは、その後のキャリアに想像以上の影響があります。
→関連記事:未経験でインフラエンジニアはやめとけ?底辺・詰む原因と回避策
「資格はいらない」と言われる理由と現実
「若ければ無資格でもインフラエンジニアになれる」のは事実ですが、その場合は配属先や業務内容が「誰でもできる仕事」に限定されやすく、会社依存になるという側面があります。
一方で、資格や基礎学習という「武器」がある人は、会社側からも「基礎や意欲がある」と評価され、最初から高条件の内定や、良質な配属を提示される確率が別物に変わります。
資格は「環境を選ぶための武器」としても機能します。
構築に進める企業との「決定的な違い」
最短で構築・クラウドへ進める企業には、共通する特徴があります。具体的には、以下の「おすすめ企業の特徴」を3つ以上満たしているかをチェックしてください。
■【事前チェック推奨】未経験者におすすめ企業の特徴:
・構築案件への異動実績があるか、多いか
・未経験からでも実機に触れる機会があるか
・二次請け以上の案件が多いか
・クラウド案件(AWSなど)があり、やっている社員が相応いるか
上記を3つ以上満たす会社であれば、未経験からでも市場価値・年収を伸ばしやすい「当たり環境」です。逆に、ほぼ満たさない企業に入ると、努力してもキャリアや年収が非常に伸びにくいと言えます。
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実
キャリア・転職相談のご案内
「どの会社を選べばいいか分からない」
「このまま進んで、失敗しないか不安」
未経験からのインフラ転職は、「入れるかどうか」よりも、「どの環境に入るか」で3年後の年収やスキルが別物になります。
重要なのは、「学習や資格」を評価し「構築に引き上げてくれる環境」の両方を選ぶことです。
▶ 【無料】インフラ専門エージェントにキャリア・転職相談する
※30分の簡易電話相談も歓迎しています、無理に応募を勧めることはありません。
【初心者でも簡単】未経験求人で失敗しない「簡易チェック3つ」
「なんとなく良さそう」で企業を選んでしまうと、後から修正する難易度が2倍・3倍に跳ね上がるのがインフラ転職の特徴です。そこで重要なのがハズレ求人を避けることです。
求人票だけで企業の実態を完全に見抜くのは難しいですが、最低限チェックするだけでも「ハズレ求人」を避けやすくなります。
ここでは未経験の方でも簡単にできる、3つのチェックポイントを紹介します。
① 「未経験の大量採用」を行っている企業は注意
全ての会社がそうではありませんが、「未経験を年間で100名以上」といった大量採用している会社は、ビジネスモデルが「質より量」になりがちです。
一度「運用監視」の現場に入ると、長期間抜け出せないリスク(案件ガチャの失敗)が高まります。「求人サイトに長期間掲載」、「未経験歓迎の打ち出しが強い」、「採用人数が多すぎる」企業は注意すべきです。
② 「平均年齢20代」は教育体制に不安あり
平均年齢が20代だと、若くて馴染みやすいように見えますが、これは「中堅・ベテランがいない=育った人が辞めている」、または「教えられる人がいない」という環境です。
これは配属後の技術的なフィードバックが見込みにくい、フォローが不十分、また1人客先常駐が多いケースも少なくありません。
③ 「売上 ÷ 社員数」で会社の生産性を計算する
これは少し手間がかかりますが、SES企業の場合は、社員一人あたりの生産性を計算すると、会社の主力となる工程(フェーズ)が推測できます(物販も行う会社は除外)。
計算式: 売上高 ÷ 従業員数 = 一人あたりの生産性
この数字が極端に低い場合、その会社は「単価が低い、付加価値が低い案件(=監視業務など)」が中心である可能性が高く、年収が上がりにくいと言えます。
【注意】未経験求人はチェックできても「最後の判断」は難しい
ここまでのチェックは「最低限のフィルター」としては有効です。しかし、実際の現場配属やキャリアの進み方は、求人票や表面的な情報だけでは判断できないことがほとんどです。
例として、商流(二次請け以上か)や異動実績などは、求人票には基本書かれません。また、面接で「構築はできますか?」と聞いても、多くの企業は「努力次第で、いずれは可能です」と答えます。
しかしその「努力」がどのレベルなのか、「1年後に進めるのか、数年かかるのか」まで見極めるのは、未経験の状態では簡単ではありません。ある程度は見極められても、最後の判断を一人で行うのは難しいのが現実です。
よくある質問
Q1. インフラエンジニアは未経験からでも本当になれますか?
A: はい、十分に可能です。
ただし2026年現在は、単なる「完全未経験で誰でも採用」ではなく「学習を始めている未経験者」が求められる傾向です。
この記事で紹介した通り、Linuxもしくはネットワークの基礎知識を学び、「自走できる事実」を証明できれば、内定の再現性は非常に高いです。
Q2. 30代・35歳からでも挑戦は間に合いますか?
A: 可能です。ただし20代よりも「準備の質」が重要になります。
資格取得やハンズオン経験に加え、前職で培った「業務改善」や「チーム管理」などのポータブルスキルを掛け合わせると評価されやすくなります。
→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?30歳・35歳の年齢別リアル
Q3. 最初に取るべき資格は結局どれですか?
A: 志向性に合わせてLinux(LinuC/LPIC)かCCNAのどちらか1つでOKです。
迷ったら、汎用性が高く挫折しづらいLinux(LinuC/LPIC)から始めましょう。
→関連記事:LPICとLinuCはどっちがいい?違い・難易度・選び方を徹底比較
まとめ|未経験からのインフラ転職は「準備」と「環境」で決まる
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、「エンジニアになること」は通過点です。本当に大事なのは「エンジニアになった後、どのルートに乗るか」です。
同じ未経験スタートでも、3年後に大きな差がつくのがIT業界のリアルです。
■この記事の重要ポイントまとめ:
・資格1つ(Linux or CCNA)で「選べる企業」を底上げする
・30分でもいいので「触った経験」を作り、面接で安心感を与える
・準備ができたら、すぐに転職活動を始め、実務経験を取りに行く
・重要なのは「内定が出る会社」ではなく「早期に構築に進める会社」を選ぶ
インフラ業界では、「最初の配属環境」が3年後のキャリアを決めます。この3年が20代・30代にとって、思いのほか大きいのが実状です。
3年経過後に「構築・クラウドへ進み、年収を500万前後に上げる人」もいれば「監視業務のまま、キャリアも年収も1年目と変わらず停滞する人」も多くいるのが実状です。
この差は、入社した企業の環境の差で生まれるケースがほとんどです。
最短で「構築・年収アップ」を目指したい方へ
とはいえ、数ある未経験求人の中から、求人票や面接だけで「3年後にどこまで進めるか」を判断するのは難しいのが現実です。
ここで選択を誤ると、後から修正するのが難しいのが現実です。特に未経験の場合、最初の1社目でキャリアの方向性が固定化されやすく、やり直しには時間がかかります。
キャリア・転職相談のご案内
「求人選び・転職で失敗したくない」
「今の準備状況で、どこまで狙えるかを詳しく知りたい」
当社の無料キャリア相談では、あなたの現在の状況(資格・学習状況・希望など)をもとに、「構築に進める可能性が高い求人」や「避けるべき環境」を、実際の案件ベースで具体的にお伝えしています。
※「30分だけ電話で話を聞いてみたい」という気軽なご相談も大歓迎です(その際は「30分の電話相談希望」と記載いただけるとスムーズです)。






