こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
LinuC(リナック)は、ITエンジニアに必須スキルともいえる、Linuxスキルを学べる資格です。特にインフラエンジニアに人気があり、LinuC レベル1は初心者でも学習しやすい位置づけの資格です。
しかし、以下のような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
「LinuC-1って、具体的にどんな資格?」
「LinuC-1の難易度は?、本当に独学のみでも合格できるのか?」
「LinuC-1って、価値がある資格なの?、取得するメリットは?、自分は取るべき?」
この記事では、LinuC レベル1の概要から試験内容、他の資格との比較、難易度、効果的な勉強方法などから、LinuC-1を取得することのメリットまで、詳しく解説していきます。
LinuC-1に興味がある人は、ぜひ本記事を読んで、参考にしてください。
Linux技術者認定資格の、LinuC(リナック)とは?
Linuxは、現代のIT業界において、もっとも重要なオペレーティングシステム(OS)の一つです。
Linuxは、サーバーOSの分野では、世界でも圧倒的なシェアがあり、サーバー市場では、Linuxは主流のOSです。また、クラウドサービス(AWSやGoogle Cloudなど)や、組み込みシステムなどにも、Linuxは多く採用されています。
ゆえに、Linuxのスキルは、多くのITエンジニアにとって、非常に重要かつ必要な存在になっていますす。
また、Linuxを学べるLinux技術者認定資格の一つである「LinuC(Linux Professional Certificate)」は、特にLinuxサーバーの管理者や、インフラエンジニアを目指す人にとって、人気資格となっています。
Linuxを学ぶって、どんなことを学ぶの?
IT業界ではLinuxは非常に重要な存在ですが、IT未経験者にとっては、Linuxは未知の存在のように感じる人もいるでしょう。Linuxを学ぶといっても、「何を学ぶのか、まったく検討がつかない」と考える人も多いでしょう。
Linuxは「サーバーに使われる」ことが多いOSであるため、「Linuxを学ぶ=サーバーというコンピュータを学ぶ」と思う人もいます。
しかし、実際には、以下の画像のように、コマンド(英単語のようなもの)を使って、Linuxがインストールされているコンピュータに指示を出し、操作方法を学ぶという方が、より適切と言えるでしょう。
Linuxの画面は、みなさんが日ごろ使っているWindowsのパソコンのように、グラフィックが豊かな画面ではありません。Linuxは、以下画像のように、基本的には文字だけでシステムを操作していきます。

上記の画像は、「infra-project」というディレクトリを作成し、ディレクトリの中にhtmlファイルを作成し、「welcome to the infra project」という文字列をファイルに出力し、アクセス権を変更する、という指示を出しています。
LinuC-1を学ぶと、上記の画像のようなコマンドが読めるようになり、何を指示しているか?といった意味が分かるようになります。また、コマンドを使ってLinuxを操作することができるようになります。
■関連記事:サーバーとは何?小学生でもわかるよう簡単に、例や図解で説明
LinuCの概要
LinuC(Linux Professional Certificate)は、クラウド・DX時代のITエンジニアに求められる、システム構築から運用管理の知識やスキルを認定する、「Linuxの技術者認定資格」として生まれています。
LinuCは、LPI-Japan(Linux Professional Institute Japan)という非営利団体が提供しており、日本の市場において、急速に取得者が増えているLinux関連資格です。
LinuCの認定レベルは、レベル1(LinuC-1)、レベル2(LinuC-2)、レベル3(LinuC-3)、システムアーキテクトと、4つの難易度に分かれており、Linuxの初級者から上流者までを対象とした資格です。



LinuCは、Linuxを使用するさまざまな企業において求められる、「Linuxスキル」を証明する資格です。
LinuC レベル1(LinuC-1)試験の概要とは?試験内容や出題範囲など
LinuC レベル1は、「Linuxシステムを、初めて扱う人向け」に設計された資格であり、LinuCの「4つの認定レベル」の中では、もっともやさしい資格です。
LinuC レベル1の概要:合格点、合格率、受験料、有効期限、試験日など
以下より、LinuC レベル1の概要を説明していきます。
LinuC レベル1 | |
実施団体 | LPI-Japan |
実施団体の本部 | 日本 |
試験開始時期 | 2018年 |
試験問題の言語 | 日本語、英語 |
認定要件 | 101試験、102試験の両方に合格すること |
別日受験 | 101試験、102試験は別日受験可 |
試験時間 | 各試験90分 |
出題数 | 各試験約60問 |
出題形式 | CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題) |
合格点 | 480/800点 |
合格ライン | 約65%程度 |
合格率 | 非公開(60-70%前後の想定) |
受験料 | 101試験:16,500円(税込み) 102試験:16,500円(税込み) |
難易度 | ITSSレベル1(初級) |
有効期限 | なし(有意性期限は5年) |
試験会場 | 全国の試験センター(ピアソンVUE会場) |
試験日 | 毎日(試験会場の予約が取れる日はいつでも) |
LinuC レベル1の試験範囲
LinuC レベル1を取得するには、「101試験(LinuC level1 Exam 101)」と、「102試験(LinuC level1 Exam 102)」の両試験に合格する必要があります。
各試験の試験範囲については、以下となります。
LinuC レベル1:101試験の試験範囲
LinuC レベル1 101試験の概要は、主にLinuxの基本的操作や、コマンド、オプションなどを学ぶ内容です。ファイルやディレクトリ、パッケージ管理から、コンピュータの仕組みまで学んでいきます。
トピック | LinuC 101試験範囲 |
主題1.01: Linuxのインストールと 仮想マシン・コンテナの利用 | ・Linuxのインストール、起動、接続、切断と停止 ・仮想マシン・コンテナの概念と利用 ・ブートプロセスとsystemd ・プロセスの生成、監視、終了 ・デスクトップ環境の利用 |
主題1.02: ファイル・ディレクトリの操作と管理 | ・ファイルの所有者とパーミッション ・基本的なファイル管理の実行 ・ハードリンクとシンボリックリンク ・ファイルの配置と検索 |
主題1.03: GNUとUnixコマンド | ・コマンドラインの操作 ・フィルタを使ったテキストストリームの処理 ・ストリーム、パイプ、リダイレクトの使用 ・正規表現を使用したテキストファイルの検索 ・エディタを使った基本的なファイル編集の実行 |
主題1.04: リポジトリとパッケージ管理 | ・aptコマンドによるパッケージ管理 ・Debianパッケージ管理 ・yumコマンドによるパッケージ管理 ・RPMパッケージ管理 |
主題1.05: ハードウェア、ディスク、パーティション、 ファイルシステム | ・ハードウェアの基礎知識と決定 ・ハードディスクのレイアウトとパーティション ・ファイルシステムの作成と管理、マウント |
https://linuc.org/linuc1/range/101.html
具体的には、Linuxのインストール、起動、接続、停止などの基本操作から、仮想マシンやコンテナを利用した運用、プロセスの生成・監視・終了、デスクトップ環境の活用などの重要項目があります。
また、ファイル管理では、所有者やパーミッション設定、ハードリンクやシンボリックリンク、GNUとUnixコマンドではテキスト処理や検索、エディタでのファイル編集などが鍵となります。
あわせて、パッケージ管理では、aptやyum、RPMなどの理解が求められ、リポジトリの理解やファイルシステム作成なども重要な要素です。
これらを学ぶことで、Linuxシステムのトラブルシューティングや日常的な運用の基礎となるでしょう。また、コマンドライン操作や正規表現を使ったテキスト処理などが学べ、効率的な作業力を身につける基本となります。
LinuC レベル1:102試験の試験範囲
LinuC レベル1 102試験の概要は、Linuxシステムの管理から、ネットワーク・セキュリティなどを学ぶ内容です。シェル、シェルスクリプトから始まり、システム管理に必要な幅広い知識を学んでいきます。
トピック | LinuC 102試験範囲 |
主題1.06: シェルおよびスクリプト | ・シェル環境のカスタマイズ ・シェルスクリプト |
主題1.07: ネットワークの基礎 | ・インターネットプロトコルの基礎 ・基本的なネットワーク構成 ・基本的なネットワークの問題解決 ・クライアント側のDNS設定 |
主題1.08: システム管理 | ・アカウント管理 ・ジョブスケジューリング ・ローカライゼーションと国際化 |
主題1.09: 重要なシステムサービス | ・システム時刻の管理 ・システムのログ ・メール配送エージェント(MTA)の基本 |
主題1.10: セキュリティ | ・セキュリティ管理業務の実施 ・ホストのセキュリティ設定 ・暗号化によるデータの保護 ・クラウドセキュリティの基礎 |
主題1.11: オープンソースの文化 | ・オープンソースの概念とライセンス ・オープンソースのコミュニティとエコシステム |
https://linuc.org/linuc1/range/102.html
具体的には、シェル環境のカスタマイズやシェルスクリプトの作成を通じた、コマンドライン操作の効率化や、ネットワークにおけるプロトコル、ネットワーク構成、問題解決やDNS設定を学べます。
また、システム管理では、アカウント管理やジョブスケジューリングなど、システムサービス分野では、システム時刻やログの管理、メールについての基本的な設定などは、重要といえる項目です。
あわせて、セキュリティ分野では、ホストのセキュリティ設定や暗号化によるデータ保護、クラウドセキュリティの基本など、最後にオープンソースの概念やライセンスについての理解を深めることができます。
これらを学ぶことで、Linux管理における広範囲な知識が身につき、インフラ運用の安定性に関わる知識や、作業の効率化などの基本知識なども学んでいくことができるでしょう。
LinuC レベル1の合格点、合格ライン、合格率は?
現在のLinuC レベル1の合格点は、480/800点です。LPIC-Japan公式によると、合格ラインとしては、65%~75%程度の正答率で合格点に届くという発表があり、少なくとも65%の正答が必要と言えます。
ゆえに、LinuC-1試験は、101試験・102試験ともに約60問であるため、問題の2/3(約40問)以上を正答することが、おおよその合格基準となります。
また、LinuC-1試験の合格率は、LinuC運営元のLPIC-Japanからは公式な数値が公表されていませんが、一般的には60%~70%程度と言われています。しっかり学習を行えば、合格ができる試験です。
LinuC レベル1の問題って、どんな感じ?
LinuC-1試験について、試験の問題はどんな感じでしょうか?試験の問題形式や、出題される内容を理解することも、とても重要です。
LinuC-1試験は、「選択式問題」と「記述式問題(コマ問)」の、2つの形式から出題されます。具体的には、以下の傾向があります。
問題数 | 選択式問題 | 記述式問題 | |
LinuC 101試験 | 約60問 | 約50-55問 | 約5-10問 |
LinuC 102試験 | 約60問 | 約50-55問 | 約5-10問 |
例として、LinuC-1の選択式問題であれば、以下のような問題が出題されます(あくまで例題であり、過去問ではありません)。
参照:https://mondai.ping-t.com/g
上記画像の問題は、Linuxの「sedコマンド(Stream Editorの略)」についての問題です。答えは以下の2つです。
■問題の答え:
sed -e s/a/A/g -e s/b/B/g test.txt
sed y/ab/AB/ test.txt
sedコマンドを使うと、テキストを編集、置換などができ、大量のテキストを処理したい場合や、シェルスクリプトでの自動処理などで利用されます。
LinuC-1では、上記のような問題が出題されますが、上記のような内容を理解していくことで、Linuxの知識を得て、Linuxの操作ができる状態になると言えます。
LinuC レベル1と、LinuC レベル2は、どう違う?
LinuC レベル1は、初級者向けの試験であり、LinuC レベル2は、中級者向けの試験です。ゆえに、対象者や難易度が異なります。
具体的な内容として、LinuC レベル1では、Linuxのインストールや基本的なシステム設定、ユーザー管理、ファイルシステムの管理から、ネットワーク基礎、セキュリティ基礎まで、システム管理の基礎を学びます。
一方で、LinuC レベル2では、レベル1の内容をより深く学ぶこととなり、より高度なシステム管理から、トラブルシューティング、ストレージ管理、セキュリティなど、システム構築周りの内容を学びます。
ゆえに、Linuxにおける基本知識を身につけるのがLinuC レベル1であり、Linuxシステムにおけるインフラ構築を目指す知識を身につけるのがLinuC レベル2と考えてよいでしょう。
LinuC レベル1 | LinuC レベル2 | |
難易度 | ITSSレベル1(初級者向け) | ITSSレベル2(中級者向け) |
主な試験範囲 | 基本的なシステム管理、ユーザー管理、ネットワーク基礎、シェル操作など | 高度なシステム管理、ストレージ管理、セキュリティ、ネットワーク構築など |
操作スキル | 基本的なLinuxコマンド操作、シェルスクリプトの基本 | 高度なシステム管理、トラブルシューティング技術 |
必要な知識 | Linuxの基本操作、ファイルシステム管理、シェル操作など | Linuxカーネル、仮想化サーバー、ネットワーク構築など |
取得後のキャリア | サーバー運用 | サーバー構築 |
LinuC レベル1と、LPIC level1は、どう違う?
LinuC レベル1と、LPIC level1は、両資格ともLinux技術者認定の初級資格です。両資格とも、Linuxシステムの基本知識を学べる資格であり、試験範囲も、難易度も、取得後の評価もほぼ同じです。
そのため、どちらを取得しても、大きな違いはありません。どちらを取得しても、Linuxの基本知識を学んでいると見なされます。
LinuC レベル1 | LPIC level1 | |
難易度 | ITSSレベル1(初級者向け) | ITSSレベル1(初級者向け) |
試験内容の概要 | Linuxサーバーの操作、運用 | Linuxサーバーの操作、運用 |
認定要件 | 101試験、102試験の両方に合格すること | 101試験、102試験の両方に合格すること |
受験料 | 101試験:16,500円(税込) 102試験:16,500円(税込) | 101試験:16,500円(税込) 102試験:16,500円(税込) |
受験資格 | なし | なし |
有効期間 | なし(有意性期限は5年) | なし(有意性期限は5年) |
ただし、LinuC試験は、LPIC試験を改良し、日本市場向けに作成された試験であり、仮想化やコンテナといった技術もテーマに加わっているため、試験範囲としては、LinuCの方がやや広い、と言えるでしょう。
具体的には、仮想マシン/コンテナ(virsh、dockerコマンドなど)、ホストのセキュリティ分野の一部(iptables、fairewalldなど)、オープンソースの文化(GPLなど)といった内容が、LinuCー1には加わっています。
ゆえに、試験範囲や難易度は、LinuC-1とLPIC-1はほぼ同じではあるものの、どちらの方が難しいかで考えると、LinuCの方が覚えることが多いので、やや難しいという印象です。
特に個人的には、101試験はLinuCの方が難しい印象です。102試験は、LinuCとLPICについては難易度の差は感じませんでした。
また、LinuCとLPICは評価としてはほぼ同じであるため、勤務する会社の指定がなければ、LinuCとLPICは、好きな方を学ぶと良いでしょう。
LinuCとLPICについて、どちらを取得するべきか悩む人は、別記事の「LPIC とLinuC、どっちを取るべきかがわかる! 違いを徹底比較、解説」を、あわせてお読みください。
■関連記事:【LPICまるわかり解説!】LPIC level1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明
LinuC レベル1の難易度は?どれくらい難しい?
LinuC レベル1の難易度は、IT知識やIT経験の有無によって大きく異なります。しかし、一般的にはLinuC レベル1は、初級者向けの資格として位置づけられており、IT知識ゼロでも独学で取得できるレベルです。
ただし、Linuxを使ったことがない場合は、LinuC レベル1の試験は、知識ゼロからでも合格できるレベルであるものの、難しく感じる人が多いと言えるでしょう。決して簡単な試験ではありません。
LinuC レベル1の試験範囲は、やや広いです。Linuxシステムの概要から、コマンドラインの操作、シェルスクリプトやネットワークなど幅広く学習が必要です。またコマンド・オプションやパスの暗記も必要です。
しかし、Linux関連の基本的知識と操作をしっかり学ぶことで、知識ゼロからでのLinuC レベル1に合格することは、十分に可能です。特に101試験を合格できれば、その延長線でLinuC レベル1も合格できるでしょう。
LinuC レベル1と、同じ難易度のIT資格は?
LinuC レベル1の難易度は、経済産業省のIT政策実施機関であるIPA(情報処理推進機構)より、ITSS レベル1(初級)と認定されています。
LinuC レベル1と同様の難易度である、ITSSレベル1の資格について、主要資格では以下のようなものがあります。以下資格は、難易度に多少の差はありますが「難易度は、ほぼ同等」と考えてよいでしょう。
他のIT資格(ITSSレベル1) |
ITパスポート |
AWS認定 クラウドプラクティショナー |
LPIC level1 |
ITパスポートは、IT業界における基本的な知識を学ぶ資格であり、ITの基本的な概念から、マネジメント、セキュリティ、法務など、幅広く学べる資格です。もっともやさしいIT系の国家資格です。
AWS認定 クラウドプラクティショナー(CLF)は、AWSクラウドの基本的な概念から、AWSの主要サービスなどを学べる資格であり、AWS認定においてもっともやさしい資格です。
LPIC level1は、LinuCと同様にLinux技術者認定の資格であり、LinuCとほぼ同じ内容を学ぶことができます。LPIC-1も、LinuC-1と同様に、難易度は、ITSS レベル1に位置付けられています。
LinuC レベル1と、他の人気IT資格との難易度比較
LinuC-1は、Linuxシステム管理の基礎を学ぶための資格であり、初心者向け人気資格の一つです。一方で、その他の人気IT資格と比較すると、難易度はどの程度の位置づけになるのでしょうか。
以下では、インフラ系の人気資格について、LinuC-1と、その他の資格の難易度の違いを、ITSSレベルでまとめています。



上記画像の、赤線や赤星などにて、マーキングを行っている資格については、インフラ系エンジニアの職種において、評価が高いおすすめ資格です。
その中でも、LinuC-1はもっとも初級レベルの資格であり、インフラエンジニアを目指す場合は、もっとも着手しやすく、その後の仕事や上位資格の取得にもつながりやすい資格と言えます。
■関連記事:【取得順番はこれ!】インフラエンジニアのおすすめ資格を取得順で解説
LinuC レベル1は比較的やさしい試験だが、難しいと感じる人も多い
LinuC-1は、Linuxシステムの基礎的な管理に関する内容であり、試験範囲も「基本的なLinux操作関連」に限られています。
また、試験の出題範囲も非常に広い訳ではなく、101試験と102試験を別日に受験することができます。さらに、試験問題も選択式が多いため、勉強がしやすい試験であり、比較的やさしいと言える試験です。
一方で、LinuC-1を学習すると、初めて聞く用語だらけで、意味を理解することだけでも大変です。また、Linuxを触ったことがない人にとっては、「何に使うのか」もわからないことが多く、イメージがつきにくい学習とも言えるでしょう。
さらに、LinuC-1は、暗記が必要とされる内容がとても多いです。LinuC-1は働きながら取得する人が多いですが、十分な学習時間を確保して学習に挑む必要があるため、学習時間を確保するのも大変です。
ゆえに、LinuC-1は比較的やさしい試験ではあるものの、難しいと感じる人が多く、初めてIT資格を取る人にとって、特にLinuC 101試験は、鬼門となりやすいでしょう。
LinuC レベル1の勉強時間
LinuC-1の勉強時間は、その人のLinuxに対する経験や理解度などによって大きく変わりますが、一般的な目安としては、以下のように考えられます。
LinuC-1 勉強時間の目安 | |
Linux未経験者 | 130時間~180時間 |
Linux経験者 | 30時間~80時間 |
Linux未経験者の場合は、LinuC-1試験に合格するためには、約130~180時間の学習が必要と言えます。この期間は、基礎知識から、Linuxの基本操作や管理に関する知識を習得し、手を動かして学習し、問題集も解く期間です。
ただし、未経験者の場合は、人によって学習スピードが大きく変わります。学習慣れをしている人は100時間程度で取得しますが、時間がかかる人は300時間以上かかる人もいます。
特に、学習初期(特に101試験)や、独学で学習している人においては、学習スピードを早めることが難しいことがよくあります。LinuC-1は、学習しようと思えば、無制限に学習できてしまいます。試験合格までの時間は、学習効率で大きく変わります。
一方で、Linux経験者にとっては、LinuC-1は比較的スムーズに学習が進みやすく、学習期間を大きく短縮できるでしょう。
Linux経験者や、LPIC-1保有者であっても、LinuC-1は専用の学習を行わないと合格は難しいですが、基本的なコマンドやシステム操作などが理解できていれば、問題集を解くだけでも合格は可能でしょう。
上記のように、LinuC-1の勉強時間は、Linuxの経験有無によって大きく異なりますが、一般的には未経験の場合は、130~180時間の勉強時間が必要と言えるでしょう。
また、LinuC-1は、実際にLinuxを触らなくても合格は可能ですが、Linux環境を操作しながら、知識を身につけることがおすすめです。
仮に最短でLinuC-1に合格したいと考え、Linux環境を操作しないで合格したとしても、試験合格後にはLinux環境を操作して、実践的な練習を行うとよいでしょう。
LinuC レベル1の勉強方法
LinuC レベル1試験は、Linuxを初めて学ぶ人にとって、試験範囲が広く感じることもあり、どこから手をつければよいか悩むこともあるでしょう。学習は効率的に行うことが重要と言えます。
ここでは、LinuC レベル1に合格するために、効率よく学習ができる勉強方法について、説明していきます。
LinuC レベル1の、おすすめ勉強本(参考書、問題集)
LinuC レベル1を効率的に学習するために、ぜひとも利用したい学習教材は、参考書や問題集といった、本です。試験対策本では、試験範囲を効率的に学ぶことができるため、特に独学で重宝すると言えます。
参考書は、試験範囲を体系的に学ぶのに最適であるため、まず最初に参考書で基礎をつかむのがおすすめです。そして、参考書で得た知識をもとに、問題集を解くことで、実際の問題形式にも慣れることができます。
LinuC-1を学ぶために、おすすめする参考書や問題集は、以下3点です。以下3点があれば、本の学習教材としては十分と言えます。



Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)
Amazon:Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応
Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)は、LinuC-1の試験対策に特化した参考書と、練習問題・模擬問題がセットになった、LPI-Japan認定の学習教材です。
LinuC-1の試験範囲に沿った内容と詳しい解説があり、LinuC-1試験の範囲も網羅しているため、LinuC-1の参考書は、この「あずき本一冊で十分」とも言えます。
ただし、あずき本はLinuC-1試験を1冊で学べる教科書であるものの、初心者にはやや難しい内容ではあるため、人によっては挫折する可能性があります。
LinuC-1の参考書は、最初からあずき本を選んでも問題ないですが、「あずき本が難しすぎる」と感じる場合は、もう一つやさしい参考書を選ぶことも一つです。
価格 | 単行本:4,180円(税込) Kindle版:3,762円(税込) |
ページ数 | 560ページ |
出版社 | 翔泳社 |
発売日 | 2020年6月23日 |
徹底攻略 1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版
Amazon:1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版 徹底攻略シリーズ
前述の「あずき本」が難しすぎて、学習が進まないと感じる人におすすめできるのは、「徹底攻略 1週間でLPICの基礎が学べる本」です。
徹底攻略 1週間でLPICの基礎が学べる本は、LPIC試験の参考書のように見えますが、Linuxの基礎を身につけるための参考書であり、LinuC-1を学習する前の基礎知識を学ぶのに、とても役立つ参考書です。
ゆえに、基礎の基礎から学んでいきたい人は、「徹底攻略 1週間でLPICの基礎が学べる本」から学習を始め、その後に「Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)」を学習すると、理解が進みやすいでしょう。
価格 | 単行本:2,640円(税込) Kindle版:2,376円(税込) |
ページ数 | 320ページ |
出版社 | インプレス |
発売日 | 2019年6月20日 |
Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応
Amazon:Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応
LinuC-1の学習において、Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集は、強くおすすめできる教材であり、非常に有用な問題集です。
このスピードマスター問題集は、LinuC-1の試験範囲は網羅しているのみでなく、試験に出題されやすい傾向の問題が豊富に掲載されています。
LinuC-1の本試験では、スピードマスター問題集に掲載されている問題と、完全に同じ問題はあまり出ませんが、かなり近しい傾向で出題されます。しっかりスピードマスターを学習していると、点数をかなりかさ上げできます。
スピードマスター問題集は、LinuC-1の本試験問題にもっとも近しい、似通った問題が豊富であるため、LinuC-1試験を受ける場合は、ぜひとも利用をおすすめしたい問題集です(本の教材では、もっともおすすめです)。
価格 | 単行本:2,750円(税込) Kindle版:2,475円(税込) |
ページ数 | 544ページ |
出版社 | 翔泳社 |
発売日 | 2020年9月7日 |
LinuC レベル1の、おすすめ勉強サイト
Ping-t
Ping-tは、IT業界にて非常に有名な、IT試験のWeb問題集であり、特にCCNAとLinuC、LPIC試験に定評があります。LinuC-1を学習する場合には、このPing-tは非常におすすめです。
Ping-tでは、LinuC-1の模擬問題が豊富に掲載されており、LinuC-1だけで約1300問が利用できます。また、試験問題の解説がもっとも丁寧な学習サイトと言え、人によっては、Ping-tのみでもLinuC-1試験は合格が可能です。
また、Ping-tは、LnuC 101試験分(約700問)は、無料で利用ができます。ゆえに、一度利用してみて、有用と判断した場合は、LinuC 102試験分の有料コンテンツに課金するとよいでしょう。
Ping-t | 金額 |
無料コンテンツ(LinuC101試験範囲) | 無料 |
有料コンテンツ(1ヶ月利用) | 2,640円 |
有料コンテンツ(2ヶ月利用) | 3,300円 |
有料コンテンツ(3ヶ月利用) | 3,960円 |
LinuCイージス



https://www.infraexpert.com/infra/study10.html
LinuCイージスは、LinuC レベル1の試験対策専用の、無料で利用ができるWeb教科書です。
LinuCイージスでは、前述におすすめした「Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)」レベルの内容を、無料で利用できます。お金を節約して学習したい場合では、参考書はLinuCイージスのみでも十分です。
ただし、未経験者にとって、最初からLinuCイージスはやや難しい可能性があるため、難しくて挫折しそうであれば、「Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応(あずき本)」を購入すると良いでしょう。
LinuC公式サイト 例題解説



https://linuc.org/study/samples/
LinuC公式サイトに掲載されている「例題解説」では、約200問(101試験:約100問、102試験:約100問)の問題を、無料で解くことができます。
無料で利用ができかつ、LinuCの公式サイトが提供している問題と解説であるため、信頼度は高い無料問題集と言えるでしょう。
ただし、問題数が約200問と、決して多くはありません。LinuC-1を受験することを考えると、200問では量が不足すると言えます。
ゆえに、Ping-tやスピードマスター問題集を主教材として、LinuC公式サイトの例題解説は補助教材の位置づけで利用するとよいと思います。
LinuC レベル1に、過去問はある?
LinuC-1の試験では、公式な過去問は販売されていません。しかし、試験対策用の問題集や練習問題は多数存在しています。
また、試験対策用の問題集は、試験範囲に基づいた問題が多数掲載されており、実際の出題傾向や難易度を感じることもできます。
LinuC-1試験では、過去問はないものの、代表的な問題集をしっかり学習することで、十分に試験対策は可能です。特に「Ping-t」と「スピードマスター問題集」の2つがあれば、十分に合格が可能です。
LinuCは意味ないって本当?取得するメリットは?
IT資格は、人によっては「意味ない」と考える人もいます。LinuCも同様に、「取得しても意味ない」とささやかれることがあります。
しかし、「LinuCは意味ない」というのは、誤解から生まれていることも多いと言えます。ここでは、LinuCが意味ないと言われる理由と、取得するメリットについて、説明していきます。
LinuCが意味ないと言われる理由
LinuCを取得することが「意味ない」と言われる理由としては、大きく以下が挙げられます。ここでは、詳しく理由を深堀していきます。
■LinuCが意味ないと言われる理由:
・資格よりも、実務経験の方が重視されるため
・資格を取得するだけでは、即戦力と見なされないため
・他の資格の方が、有効な場合もあるため
・受験料も高い
まず第一に挙げられる理由は「資格よりも、実務経験の方が重視される」ためです。実務経験がもっとも重視される事実は、ほぼ全ての会社で当てはまると言えます。
ほとんどの会社では、実際に現場で問題を解決してきた経験を重視します。また、高度なスキルは、「実際の業務経験を通じて得るもの」と見なされるため、資格取得だけでは、実務経験には勝てません。
ゆえに、「資格取得のみでは、即戦力と見なされません」。LinuCの取得は、「Linux関連の知識を持っていること」を証明する手段に過ぎません。企業が求めるのは「資格」よりも「その知識を、現場で応用できるか」です。
また、現場によっては、LinuCよりも有効となる資格もあります。例として、Linux環境ではなく、マイクロソフト環境(Windows ServerやAzure)であれば、LinuCよりも、AZ-104の方が重宝されるとも言えるでしょう。
さらに、LinuCは受験料も決して安くはありません。LinuC-1を取得するだけでも、30,000円(消費税を含むと、33,000円)が少なくとも必要です。基本情報技術者試験などの国家試験と比べると、受験料は高額です。
LinuC取得には意味がある!取得するメリットとは
LinuCは意味ないと言われることもありますが、決して意味がないとは言えません。むしろ、取得するメリットも多く、デメリットを大きく上回ると言えます。ここでは取得メリットを説明していきます。
■LinuCを取得するメリット:
・Linuxの知識を体系的に学ぶことができる
・高需要なLinuxのスキルを証明できる
・キャリアアップ、年収アップの武器となる
・就職・転職活動でも、有利になる
まず第一に、Linuxの知識を体系的に学べることがメリットです。LinuC-1を学ぶことで、Linuxのインストールからユーザー管理、ファイルシステムの操作、シェルスクリプト、ネットワークなどを体系的に学習することができます。
特にLinuxを学び始めた人にとって、必要知識を体系的に学べることは大きなメリットです。LinuCは、次のステップに進むためのベースとなる知識になるでしょう。
また、Linuxは、サーバーやクラウドなどで広く使われているため、エンジニアにとって欠かせない高需要なスキルと言えます。
特にクラウドや仮想化が進化し、Linuxを使ったシステム管理の重要性が高まっている現在において、LinuCを取得することは、IT業界において競争力を高める一助となります。
あわせて、LinuCはキャリアアップや年収アップを目指す上で、大きな武器となります。LinuCを取得することで、希望するプロジェクトに配属される可能性が高まり、結果として年収アップも実現しやすくなります。
くわえて、LinuCは就職・転職に強いのも大きな魅力です。特に、未経験者や微経験者にとっては、LinuCを取得することで、Linuxの知識を証明できるため、PRにつながりかつ、他応募者との差別化にもつながります。
転職活動においては、多少の経験の差であれば、LinuCを取得することで、経験差を逆転することもよくあります。LinuC資格のメリットは、さまざまな場面で享受できると言えるでしょう。
LinuC レベル1取得をおすすめできる人は、こんな人
LinuC レベル1は、エンジニアにとって取得メリットがある資格ですが、特に取得メリットがある人はどんな人でしょうか?
ここでは、LinuC レベル1の取得を「特におすすめできる人」について、説明していきます。以下のような特徴を持つ人は、ぜひLinuC レベル1の取得を前向きに検討するとよいと思います。
■LinuC レベル1取得をおすすめする人の特徴:
・未経験からインフラエンジニアを目指す人
・インフラエンジニアとして、上流工程にステップアップしたい人
・いずれは転職を視野に入れている人
・将来的にクラウドエンジニアを目指したい人
まず第一に、LinuC レベル1をおすすめできる人は、「未経験からインフラエンジニアを目指す人」です。もっともおすすめな人の特徴です。
LinuC レベル1は、Linuxシステムに関する基本的な知識を学べる資格であり、未経験者でも取得できる資格であるため、これからインフラエンジニアを目指す人にとって、もっとも相性が良い資格と言えます。
また、「インフラエンジニアとして、上流工程にステップアップしたい人」にも、LinuC-1は強くおすすめできます。LinuC-1は、下流工程から抜け出す武器として、大きく機能してくれます。
インフラエンジニアとして、構築や設計業務にステップアップしたい人にとって、LinuC試験は大きな足掛かりとなるため、上流工程に進みたい人にも、非常に相性がよい資格です。
あわせて、LinuC-1を取得することで、インフラエンジニアへの就職・転職の成功率が大きく上がります。知識のみならず、成長意欲なども、資格が証明してくれるため、採用側の安心材料となり、給与条件も大きく高まりやすいです。
くわえて、「将来的に、クラウドエンジニアを目指す人」にとっても、LinuCは有効です。
LinuC自体が「クラウド・DX時代に活躍できるインフラエンジニア」という打ち出しの資格ですが、Linuxはクラウド環境で多く使用されているため、クラウドエンジニアの必須スキルです。
Linuxを学び、基礎知識から体系的に学んでいくことで、クラウドエンジニアへの足掛かりにもなるでしょう。
LinuC レベル1試験の、申し込み方法(受験手続き)
LinuC試験の申し込み方法(受験手続き)は、はじめての方にはわかりにくいです。ここでは、はじめて受験される方に向けて、申し込みの進め方を、ステップに分けて説明していきます。
■LinuC レベル1試験の申し込み手順:
・ステップ①:エデュコ公式サイトから、EDUCO-IDを作成
・ステップ②:テストセンターのピアソンVUEアカウントを作成
・ステップ③:ピアソンVUEから、LinuC レベル1試験を予約
ステップ①:エデュコ公式サイトから、EDUCO-IDを作成



まずLinuC試験に申し込むためには、LinuC試験を運営しているLPI-Japanの関連団体である、一般社団法人エディコのサイトから、EDUCO-IDを作成する必要があります。
EDUCO-IDを作成すると、試験申し込みだけでなく、試験結果や資格の管理も行うことができます。EDUCO-ID新規登録ページから「個人情報保護方針に同意して進む」ボタンを押します。
その後は、個人情報の入力を行っていきます。



基本情報の入力では、説明に従って氏名やユーザーネーム(ログイン時に、IDとして利用可能)、メールアドレス、生年月日などを入力していきます。
基本情報の入力後は、認定証送付先の入力です。LinuC合格時の認定証の送付先を登録するため、受取住所を記入していきます。



認定証送付先の入力が終わったら、登録内容を確認して、正式に登録を行います。これにて、EDUCO-IDの作成は終了です。
EDUCO-IDの作成が完了したら、登録最後の画面でEDUCO-ID(例:EIDxxxxxxxxx)が表示され、LPI-Japanからもメールが届きます。EDUCO-IDは、試験予約などに必要となるため、大切に保管ください。
ステップ②:テストセンターのピアソンVUEアカウントを作成
LinuC試験は、テストセンター(ピアソンVUE)で実施されます。そのため次のステップは、テストセンターであるピアソンVUEの公式サイトから、ピアソンVUEのウェブアカウントを作成していきます。



上記図のように、検索窓から「LinuC」と入力し、「LinuC|Linux技術者認定資格 by LPI-Japan」を選択すると、スムーズです。



ここからはLinuC試験を予約するために、ピアソンVUEのアカウントを作成していきます。アカウント作成ボタンをクリックすると、プライバシーポリシーに全て同意の後、ウェブアカウント作成をしてください。



このウェブアカウント作成時には、前述で作成した「EDUCO-ID」が必要です。保管したEDUCO-IDを利用しながら、名前などの個人情報を入力して、次に進んでください。



次は、連絡先情報の入力です。住所や電話番号などの連絡先情報を入力してください。
また、電話番号は「国番号」の入力が必要です。日本の国番号は「+81」ですので、国番号に「81」を入力し、電話番号の「最初の0を削除」し、電話番号を入力してください。
携帯番号例 | 入力時の携帯番号例 |
080-1234-5678 | +81 80-1234-5678 |
また、希望言語も選択できます。日本語で問題ないようであれば、日本語を選択して、次に進み、ログイン情報を入力していきます。



最後に、ピアソンVUEのログイン情報を入力していきます。ログイン時に利用するユーザー名とパスワード、パスワードを忘れた時用の秘密の質問を入力すると、ウェブアカウント作成が完了です。
ピアソンVUEのウェブアカウント作成が終了したら、ピアソンVUEのダッシュボードから、LinuC試験を予約していきます。
ステップ③:ピアソンVUEから、LinuC レベル1試験を予約
以下画像の、ピアソンVUEのダッシュボードから、「試験の表示」ボタンをクリックします。



試験を表示したら、受験したい試験を選択していきます。LinuC レベル1の101試験を受験する場合は、「LinuC-1 101試験バージョン10.0(試験番号:101-1000)」をクリックしてください。



受験したい試験名をクリックした後は、試験オプション(試験方式)の選択です。「テストセンターでの現地受験」もしくは「OnVUEオンライン受験」のいずれかを選択します。



「OnVUEオンライン受験」では、自宅でオンラインで受験することができますが、諸々の制限があり大変です。特に、試験前にバタバタしたくない人や、Macを利用の人は、テストセンター受験がよいでしょう。
テストセンターは全国各地に多数あるため、初めての受験の場合は「テストセンターでの現地受験」を強くおすすめします。
ここでは、テストセンターでの現地受験の検索から、予約の手順について、説明していきます。
「テストセンターでの現地受験」をクリックした後に、「テストセンター試験の準備」の説明を確認した後、試験言語を選択していきます。日本語で受験をする場合は、「日本語」を選択してください。



試験言語を選択した後は、「秘密保持契約書に同意」し、「LPI-Japan Testingポリシー」に同意が必要です。同意後は、「テストセンターの検索」ができます。
LPI-Japan Testingポリシーは、受験予約後に、改めてメールで案内がありますので、特にメモをする必要はありません。
テストセンターの検索では、検索窓に受験を希望する場所の住所を入力すると、最寄りのテストセンターが検索できます。例として、「秋葉原」で検索すると、以下のように、テストセンターがヒットします。



受験を希望するテストセンターのチェックボックスに、「チェック」を入れて選択すると、希望するテストセンターで受験可能な日時が、カレンダー形式で表示されます。
また、テストセンターによって、LinuC試験が受験できる日が異なります。平日のみ受験可能、土曜も可能、土日も可能など、受験可能日時が異なりますので、場所と日付が希望に沿うテストセンターを選択するとよいでしょう。
テストセンターと日程を選択した後は、試験の開始時刻の予約を行っていきます。希望する受験日時を確認し、予約してください。



LinuC試験の予約が完了したら、最後は受験料の支払いです。支払い方法を選択し、クレジットカードやバウチャーコード支払いなどで、支払い手続きを行っていきます。



支払い完了すると、LinuC試験の申し込みが完了します。試験申し込みが完了した際に、登録したご自身のメールアドレスに、以下の「受験予約完了」のメールが届きます。



上記の受験予約完了メールに、テストセンターへの行き方や、試験当日の持参物(必要な本人確認書類の詳細)などが記載されています。
受験予約完了メールに記載されている内容や、リンクを参照することで、試験受験までの必要事項がわかるようになっています。あとは、試験に向けて、最後の学習をするのみと言えるでしょう。
さいごに
LinuC レベル1は、Linuxの基本的知識を体系的に学習でき、また第三者にも証明できる資格です。この資格を取ることで、インフラエンジニアとしての転職や、キャリアアップの大きな武器となるでしょう。
一方で、LinuC-1試験は、初心者向けの資格ではあるものの、決して簡単な資格ではありません。しかし諦めずにコツコツ学習することで、知識ゼロからでも取得できる資格であることは、間違いありません。
インフラエンジニアを目指したい人、キャリアアップや年収アップを目指したいと考える人にとって、LinuC-1は、取得にかかるお金や時間を差し引いても、大きな取得メリットがある資格です。
LinuC-1に興味がある人は、ぜひLinuC-1試験に挑戦し、Linuxの専門知識を身につけ、より高い市場価値を目指してみてください。
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