【独学でも合格!】LPIC level1の効率的な勉強方法、参考書、勉強時間などを説明

Pocket

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

LPIC-1に合格するには、効率的で無駄のない学習方法が大切です。これは他の資格試験にも共通しますが、試験の内容に適した勉強方法を選ぶことが、合格の近道です。

特に、LPICのように専門性が高い試験では、受験者が「何から始めればよいのかがわからない」と迷うことがあります。ITスクールや専門学校に通えば、カリキュラム通りに効率よく学べますが、独学では自分で学習計画を立て、進めていく力が必要です。

この記事では、LPIC-1を目指す初心者や未経験者に向けた、おすすめの勉強方法を紹介します。

王道の勉強方法ですが、もっとも無駄がなく、効果的な学習方法です。これを参考に、効率よく学習を進め、合格を目指してください。

この記事を書いた人はこちら

目次

LPIC-1は独学でも合格できる、ただし簡単ではない

LPIC-1は、Linuxの基礎知識を問う資格であり、独学での対策も十分に可能です。IT初心者でも、正しい教材と計画的な学習を行えば、合格は問題なく可能です。理由を説明すると、以下です。

■LPIC-1の独学合格が可能な理由:
・充実した勉強サイトや、市販の問題集・参考書がある
・合格基準は約65%以上、問題はほぼ選択式である

・合格率(公式は非公表、一般論では)50-60%であり、難関資格ではない

独学で合格できる理由①:充実した勉強サイトや、市販の問題集・参考書がある

LPIC-1は2001年から提供されており、20年以上の試験運営によって、多くの信頼できる勉強サイトや市販の問題集があります

信頼性が高い勉強サイトや問題集を使うことで、試験範囲に沿った学習が可能になり、より効率的な試験対策ができます。これにより、独学でも効率よく学習が進められます。

独学で合格できる理由②:合格基準は約65%以上、問題はほぼ選択式である

LPIC-1は、高得点を取らなくても合格できる試験です。全体の約65%正解で合格できます。これは問題の約1/3は間違えても、合格できることを意味します。

また、問題の8-9割が選択式のため、記述式(コマ門)の問題が少なく、対策しやすい試験です。

独学で合格できる理由③:合格率(公式は非公表、一般論では)50-60%であり、難関資格ではない

LPIC-1の合格率は、正式に公開されていませんが、一般的には50-60%と言われており、難関資格ではありません

また、LPIC101試験とLPIC102試験に分かれており、別々の日に受験できますので、一度に全範囲を学ぶ必要がないことも、合格しやすい理由です。

LPIC-1は、「正しい勉強法でやれば、合格できる」資格試験です。

ただし、LPIC-1は簡単ではない

一方でLPIC-1は、決して簡単な資格ではありません。特に、初心者にとっては範囲が広く、覚える内容も多いため、十分な時間と努力が必要です。

さらにLPICは、公式の過去問がないため、問題集を使って繰り返し学習する必要があります。

ゆえに、甘く見て受験すると、不合格になります。経験者であっても、しっかりとした対策をしないと、簡単に落ちてしまう試験です。

LPIC-1は、独学でも十分に合格可能な資格ですが、油断せず対策を立て、コツコツと学習を進めることが大事です。

LPIC-1を独学で合格する!勉強方法のコツ

LPIC-1に合格するには、効率よく学習することが重要です。独学でも十分に合格できますが、効率よく学習できないと、合格に必要な勉強時間が膨大になります

ここでは、独学でも効率的に合格する、勉強のコツを説明します。

LPIC-1の勉強方法のコツ①:出題範囲と頻出問題を知る

まず、LPIC-1の出題範囲と頻出問題を知ることが最も大事です。LPIC-1は試験範囲が広く、全てを網羅するのは大変です。特に独学の場合、効率よく学習を進めるためには、頻出問題に焦点を当てて学習することがポイントです。

試験範囲や頻出ポイントは、LPIC公式サイトに詳細が記載されています。特に下記画像の、「主な知識分野」と「用語とユーティリティ」をしっかり確認し、頻出ポイントを押さえることが合格への近道です。

※参照元:LPI公式サイト LPIC-1 Exam 101 and 102 Objectives

LPIC-1の勉強方法のコツ②:学習工程を3つに分ける

LPIC-1の学習を効率的にするには、学習の流れを3つの段階に分ける方法が有効です。資格試験の王道の勉強方法ですが、LPIC-1でも通用しますし、むしろ効率がよいでしょう。

・インプット工程:参考書を使って、基本知識を学ぶ
・アウトプット工程:問題集を解きながら、知識を定着させる(間違えた問題は、参考書などで確認し、理解を深める)
・追い込み工程:本番レベルの問題を解くことで、最後の仕上げを行う

この方法で、全体の学習時間の6割をアウトプットに充てることが効率的です。インプットに時間をかけ過ぎず、問題を解いて知識を定着させることが合格のポイントです。

個人的なおすすめは、各工程で使う時間割合は、おおよそ下記です。

インプットアウトプット追い込み
時間の割合約2割約6割約2割

インプットに時間をかけすぎる人は多いですが、参考書でインプット学習を続けても、なかなか合格できません。合格のコツは、問題集で問題を解き続けるアウトプット学習です。

LPIC-1の勉強方法のコツ:勉強時間の目安を知り、勉強計画を立てる

未経験者は、LPIC-1合格には約100-150時間の学習時間が目安ともされています。これをもとに、学習計画を設定することが重要です。

仮にLPIC-1合格まで120時間必要であれば、勉強期間は下記になるでしょう。

1日の勉強時間必要となる勉強期間
毎日4時間の学習約1ヶ月
毎日2時間の学習約2ヶ月
毎日1時間の学習約4-6ヶ月

また、目標とする合格時期を設定し、それに向けた学習計画を逆算して立てると、効率よく進められます。

101試験合格の目標102試験合格の目標
毎日4時間学習するなら半月後1ヶ月後
毎日2時間学習するなら1ヶ月後2ヶ月後
毎日1時間学習するなら2ヶ月後4ヶ月後

LPIC-1を合格する!効率的な勉強方法:参考書、問題集

LPIC-1を効率よく学習するためには、インプットとアウトプットのバランスが重要です。この記事では、3つの有料教材を使った、最も効率的な学習方法を説明します。

■効率がよい勉強方法:
・インプット勉強法(参考書):Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
・アウトプット勉強法(問題集):Ping-t
・最後の追い込み勉強法(問題集):LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応

効率的に勉強を進めるポイントは「問題集をケチらないこと」です。参考書は無料の勉強サイトでも代用可能ですが、「LPIC-1の良質な問題集は、無料では手に入らない」と考えてください。

インプット勉強法(参考書):Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

Amazon:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

独学でLPIC-1合格を目指す際の参考書として最適なのが、「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(通称:あずき本)」です。この1冊で十分です。

あずき本は、試験範囲に基づいて体系的にLinuxの基礎知識、コマンド操作、システム管理を解説しており、LPIC提供元のLPI推奨教材です。

価格は、4,180円(税込み)で少々高いですが、効率よく試験範囲をカバーする参考書としては、最適な教材です。効率的に学習をする場合は、購入をおすすめします。

また、あずき本は、下記画像のように、「試験直前チェックシート」と「模擬試験問題」が付いています。数は多くないですが、良質な問題も手に入れることができます。

アウトプット勉強法(問題集):Ping-t

https://ping-t.com

次にアウトプット用の勉強方法としておすすめなのが、Ping-tというWEB問題集です。Ping-tは、IT資格対策に特化しており、特にLPICやCCNAの学習に強みがあります。

Ping-tでは、LPIC-1は約1,200問の問題(101試験:約700問、102試験:約500問)が利用できます。問題を解きながら解説を読み、理解不足の知識を補強することができます。

LPIC-1受験では、Ping-tは必須問題集でしょう。一番おすすめかつ、一番時間をかけるべき問題集です。Ping-tでアウトプットすることが王道の勉強方法です。

あわせて、苦手分野や間違えた問題などをソートして勉強でき、解説も丁寧なので、苦手問題を克服しやすい問題集です。下記画像は、Ping-tの問題・解説画像です。

またPing-tは、無料でLPIC101試験問題を提供しているため、出費を抑えながら学習ができます。LPIC102試験は有料で、利用期間に応じた料金がかかりますが、質が高い問題を解くことで、効率よくアウトプットが進められます。

Ping-t 金額
LPIC101試験無料
LPIC102試験(1ヶ月利用)2,640円
LPIC102試験(2ヶ月利用)3,300円
LPIC102試験(3ヶ月利用)3,960円

最後の追い込み勉強法(問題集):LPICレベル1スピードマスター問題集

Amazon:LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応 101試験、102試験対応

最後に、試験直前の追い込みに最適なのが、「LPICレベル1スピードマスター問題集」です。個人的には、Ping-tの次におすすめする教材です。

LPIC-1はPing-tのみで合格する人もいますが、Ping-tのみで合格を目指すのは非常に大変です。良質な問題集を1つ増やすべきであり、良質な問題集として、スピードマスターを強くおすすめします。

スピードマスター問題集は、約500問の問題が収録されています。また試験問題の質が高く、的中率も高い所が特徴です。最後の追い込みでは、スピードマスター問題集の学習がおすすめです。

ただし、スピードマスター問題集は、LPIC本試験よりも難しいため、最初から取り組むと挫折する可能性があり、試験直前に使用することをおすすめします。

LPIC-1の、具体的な勉強方法と流れ

LPIC-1に合格するには、効果的に「インプット」、「アウトプット」、「追い込み」の3つの工程で学習を進めることが大切です。ここでは、それぞれの段階に分けて、具体的な勉強方法を説明します。

■具体的な勉強方法:
・(インプット)参考書:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
・(アウトプット)web問題集:Ping-t
・(追い込み)問題集:LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応

インプット:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

まずは頭に知識を入れるために、インプット作業が大事です。最適な教材である「Linux教科書 LPICレベル1」の、101試験の範囲を、2回読み流すことを目標にしましょう。

1回目は内容を理解できなくても、わからなくても、全く問題ありません。どんどん先に進めてください。重要なのは、後のアウトプット工程で理解を深めることです。

インプットは時間をかけすぎず、全体の学習時間の2割以内で抑えるのがポイントです。

ゆえに、LPIC101試験の合格目標時間を60時間とするなら、あずき本を使う時間は6-12時間程度でよいです。それよりも、問題集を解きながら、解説を見る時間を増やしましょう。

アウトプット:Ping-t

次に知識を定着させるためのアウトプット工程です。ここでもっとも重要となるのがPing-tです。LPIC-1合格のために、一番時間を使うべき部分は、Ping-tでしょう。

ここからは、Ping-tのおすすめ勉強方法を説明していきます。

Ping-tの学習方法①:LPIC公式サイトを見て、重要な問題を把握する

Ping-tの学習でおすすめな勉強法は、LPICの公式サイトを見て、重要な問題を把握することです。

Ping-tは問題数が多いため、LPIC試験にあまり出ない問題もあります。LPICの公式サイトの出題範囲と照らし合わせながら、重要な問題に集中して取り組むのが、合格の近道です。

LPICの公式サイトには、下記画像のように、各章で「総重量(重要度)」、「主な知識分野」、「用語とユーティリティ」の説明があります。

※参照元:LPI公式サイト LPIC-1 Exam 101 and 102 Objectives

特に上記図の、「用語とユーティリティ」の箇所を失点すると、もったいないでしょう。

また、Ping-tで解いている問題が、公式サイトでも記載されている内容であれば、出題されやすい重要な問題です。公式サイトに記載がある内容を中心に、理解や暗記をすすめると、大きく合格に近づきます。

くわえて、公式サイトには総重量(重要度)も記載があります。ただし、重要度はあくまで参考程度にしてください。総重量が低い問題(総重量1の問題)も、普通に試験に出ます。

Ping-tの学習方法②:最初は解説を読んで、メモを取るだけでもよい

Ping-t学習の初期では、解けない問題ばかりでしょう。初めて問題を解くときは、正解できなくても問題ありません。

解説を読みながら、重要な部分だけをメモしておくだけで、復習時に非常に役立ちます。大事なことは、復習を行うことで、少しずつ正答率を高めていくことです。これが合格への王道です。

Ping-tは解説が豊富です。解説を読み、大事な部分だけをノートにメモする、単語帳にメモする、写メを取るなど、自分の勉強スタイルにあわせたやり方で、復習ポイントをストックするとよいでしょう。

復習すべき重要ポイントをメモし、見直すだけでも、後々の高得点につながっていきます

Ping-tの学習方法③:コマ門対策は、個人の判断で決めてよい

LPIC-1試験で気になる問題として「コマ門(記述問題)」があります。コマ門は、重要なコマンドやオプション、パスなどを、キーボードで直接入力する形式です。

コマ門は下記画像のような問題です。本試験では、1割強ほどコマ門で出題されるでしょう。

Ping-tでもコマ門対策ができますが、コマ門対策をする・しないは、個人の判断で決めてよいでしょう。

全ての問題にしっかり対策をするか、または最小限の対策に留めるかは、受験者が使える時間によって変わります。また効率的な学習を行えば、Ping-tのコマ門対策なしでも十分に合格できます

重要なのは、LPIC公式サイトに掲載されている「用語とユーティリティ」の項目をしっかり覚えておくことです。

ここからコマ門が出題がされることが多いため、基本的なコマンドやオプションなどを理解していれば、Ping-tでコマ門対策がなくても合格に近づくことができます。

さらに、LPIC-1の勉強では、勉強時間の6割程度をPing-tの学習に割り当てることをおすすめします。

例えば、LPIC101試験に60時間を費やす場合、約36時間はPing-tを使って、具体的な問題を解き、復習する時間として確保するとよいでしょう。

最後の追い込み:スピードマスター問題集

LPIC-1に合格するには、試験直前の総仕上げとして「追い込み学習」は重要です。追い込み学習ではスピードマスター問題集が非常に役立ちます

スピードマスター問題集は学んだ知識を復習できかつ、短期間で本試験の問題レベルに慣れるための最適な教材です。

また、試験問題の的中率の高さが、スピードマスター問題集の一番の魅力でしょう。的中率は定評があり、私の試験の時も、2割強ほどはスピードマスターから出題されました。

スピードマスター問題集では、重要度が★~★★★の3段階に分けられています。特に、重要度★★★と★★の問題に集中して勉強すると、必要な知識を効率よく学習できます。

ただし、スピードマスター問題集は、本試験よりも難易度が高いです。スピードマスターで5割以上得点できれば、本試験でも合格できる可能性が高いでしょう。

著者のLPIC-1勉強方法と結果

私はLinuxの知識ゼロから、LPIC-1を1ヶ月(100時間)で取得すると目標として、学習をはじめました。

学習時間は全てストップウォッチで計測し、PCのメモ帳に記録しました。結果としては、下記の成績で合格しました。

勉強時間勉強日数点数
LPIC101試験50時間14日間720/800点
LPIC102試験44時間12日間590/800点

著者の勉強方法については、下記記事に記載していますので、興味がある方はあわせてお読みください。

■関連記事:LPIC101とは、概要から未経験2週間で合格した勉強法までを解説

■関連記事:LPIC102とは、概要から未経験2週間弱で合格した勉強法までを解説

LPIC-1は、今まで説明した内容でも合格できますが、おすすめできる勉強サイトも知りたいという方に向けて、下記より勉強サイトも説明していきます。

LPIC-1の勉強方法:おすすめの勉強サイト

LPIC-1を学習する際には、信頼できる勉強サイトを活用することが大事です。ここまでは有料の教材や勉強サイトを紹介してきましたが、時間がかかっても無料で学びたい人もいるでしょう。

無料の勉強サイトで学習を行いたい方は、「【勉強サイトだけで合格できる】LPIC level1のおすすめ勉強サイト有料・無料を解説」をあわせてお読みください。

LPIC-1の勉強方法:実機を使った学習

LPIC-1の学習にあたり、実機を使って勉強をしたい人もいるでしょう。実機を使うと、学習が面白くなります。また、知識の定着を図れるというメリットもあるでしょう。

また、実機を使った学習は、無料でできるやり方も複数ありますし、ゆっくり勉強したい方には実機学習はおすすめです。

実機を使った勉強については、「【未経験者のLPIC-1対策】Linuxの実機で学ぶ、独学の勉強方法」に記載していますので、興味がある方はあわせてお読みください。

LPIC-1の勉強で、挫折しないためのポイント

LPICの勉強は、独学で進める人にとって、特に学習初期で多くの挫折ポイントがあります。「思っていたよりも難しい」と考えて挫折をしないように、挫折しないためのポイントを紹介します。

挫折しないポイント①:最初から「完全に理解しよう」と思わない

初心者が、参考書を読む中で「完全に理解しなければいけない」、「全てを覚えないといけない」と考えてしまうことが多いですが、それが挫折の原因になることがあります。

勉強初期で大事なことは、「なぜそうなるのか?」を、深く考えすぎない。わからなくても次にすすむことです。

そもそも初心者の場合は、最初は「インフラの周辺知識」がない状態で学ぶため、全体を理解するのは難しいです。そのため最初は「点で覚えていくことが重要」です。

学習が進むうちに、「点と点がつながって、理解が深まる」瞬間がやってきます。最初から完璧を目指すのではなく、「後で理解できれば良い」と割り切って進めると、圧倒的に学習効率が上がります。

最初の段階では、「わからなくて当然」です。理解できない部分があっても、どんどん次に進めることが大事です。

挫折しないポイント②:勉強中は「立ち止まらない」、「振り返りすぎない」

勉強初期の段階では、「とにかく先に進むこと」が大切です。

特にLPIC-1の学習では、多くの暗記が必要ですが、初めからすべてを理解しようとするよりも、まずは重要ワードだけでも良いので、基本的な知識を覚えていくことに集中すべきです。

細かい部分は後から確認すれば良いので、学習中に立ち止まって考え込まないことが、スムーズに勉強をすすめるコツです。

インフラは「決まり切ったルールで成り立つ分野」であり、言い換えれば「ルールを学ぶ分野」です。

まずは「ルールをどんどん覚えていく」、「細かなことは気にしない」という姿勢で学び、とにかく次へ進んでいくことが大事です。

挫折しないポイント③:難しい問題は、捨てる勇気を持つ

LPICの試験は、全問正解する必要はありません。約2/3の問題に正答すれば合格できます。ゆえに特に難しい問題は、無理に解こうとせず、捨てるという選択も重要です。

大事なことは、基本的な問題でミスをしないこと。難問に時間をかけるよりも、基本問題を確実に解けるようにすることが、最も効率的です。

LPICは意味ないのか?役に立つのか?

「LPICは意味ない、役に立たない」とも言われることがあります。これは、インフラエンジニアは実務経験を通じてスキルを磨くことが重視されているためです。

ゆえに、資格よりも、実際に手を動かすスキルが評価されることも多いです。したがって、既に設計構築経験が豊富なエンジニアにとっては、LPICは役に立たないと感じるでしょう。

LPICは、暗記依存の要素が多いため、資格を持っていることが即戦力のスキルを証明する訳ではありません。そのため資格を持っていても、現場で求められるスキルが足りないことがあり、「意味ない」と言われることがあります。

一方で、未経験者や、IT業界へのキャリアチェンジを目指す人には、LPICは大きな意味があります。未経験者が就職・転職活動で有利になるためには、スキルの証明が必要であり、LPIC-1は最初のステップとして非常に有効です。

また、運用保守や監視オペレーターから構築エンジニアを目指す場合にも、LPICは役立つ資格です。資格取得でLinuxの基礎スキルを証明でき、上位ポジションへの移行がしやすくなります。特に、夜勤シフトから脱却し、日勤ポジションを目指す場合に有利です。

あわせて資格を持っていることで、転職市場での競争力を高め、結果として年収アップにつながることも多いです。LPICを取得することで、企業からの評価が高まりやすく、年収のも反映されやすいといえます。

■LPICは意味ある、意味ないのまとめ:
・既に実務経験豊富なエンジニアは、LPICは必要ないことが多い
・未経験者やキャリアチェンジを目指す人は、LPICはスキルの証明として役立つ
・運用保守から構築へのステップアップを目指す場合は、LPICは有効、年収アップのチャンスもある

上記内容について、もう少し詳しく知りたい方は、別記事ですが「LPIC(LinuC)は意味ない?役に立つ?取得メリットとは」や、「運用監視オペレーターは、早めに辞めて転職すべき。将来性は低い。」をあわせてお読みください。

■補足記事:サーバーエンジニアになりたい人におすすめ勉強方法、時間、順番【未経験者向け】

無料でLPICを勉強して、エンジニア転職を考えている方へ

LPICの学習においては、無料のWebサイトなどの勉強教材もありますが、やはり有料の勉強教材と比べると、勉強効率は少し下がり、少々難易度が上がるのも事実かなと思っています。

エンジニアになりたいけど、お金がない。無料でLPICを勉強して、エンジニアになりたい、と考えていらっしゃる方には、「インフラエンジニア特化型リスキリング正社員転職」を、イーラーニング完結(通学不要)で、無料提供しております(経済産業省の事業のため、無料です)。

経済産業省の事業のため、一定の受講資格がありますが、興味がある方は上記URLからお気軽に、ご相談をお申込みいただければと思います。

以上となりますが、本記事が少しでもLPIC勉強中の方の役に立てれば、当方としても幸いです。

■転職相談のお申込みはこちら

sp_b1

■CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスを希望の方はお申込みはこちら

CCNA、LPICの無料資格取得支援
Pocket

目次