未経験でインフラエンジニアはやめとけ?底辺・詰む原因と回避策

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」

こんな言葉をネットやSNSを見て、強い不安を感じていませんか?

結論から言うと、インフラエンジニアという職種そのものが「ダメ」ではありません。

ただし、無計画に飛び込むと、スキルも年収も上がらず「底辺ループ」にハマるリスクがあるのも事実です。

■この記事でわかること:
・なぜ「やめとけ・底辺」と言われるのか?
・「後悔する人」と「年収を伸ばす人」の違い
・未経験から失敗しない「求人・環境選び」の3ステップ

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

【結論】インフラエンジニアはやめとけ?未経験は「環境次第で地獄」になる

結論から言うと、インフラエンジニアは「やめとけ」と言われるのは事実です。特に未経験者の場合、環境選びを間違えると、簡単にキャリアが詰むリスクがあります。

■インフラエンジニアが「やめとけ」と言われる主な理由:
楽すぎる現場: 単純作業ばかりで将来が詰む
多重下請け(商流): 低年収から抜け出せない
労働環境: 生活リズム・体調が崩れる
放置される環境: 教育・評価体制がなく、帰属意識が持てない
キャリアの停滞: 監視に固定され、市場価値が上がらない

これらの多くはIT・インフラの業界構造が原因です。またこの構造は、未経験者が簡単に飛び込むと、抜け出すのが難しいのも事実であり、抜け出せずに「もがき続ける」人は決して少なくありません。

一方で、この業界構造を理解して「しっかり回避」できる場合、インフラエンジニアは未経験からでも着実に年収やキャリアを伸ばせる、手堅い職種であるのも事実です。

※ そもそも「インフラエンジニアとは何をする仕事なのか」を整理しておきたい方は、以下関連記事も参考にしてください。

→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説

インフラエンジニアが「底辺・地獄」と言われる5つの理由

「低年収」、「高負荷」、「誰でもできる仕事」。これらが当てはまると、ネットでは「底辺」と言われることがあります。

インフラエンジニアも「特定の環境」では、これらが当てはまり「辞めたい」、「つらい」と感じ、転職を考える人は多いです。特に経験3年以下の方の悩みは深いです。

ここでは、キャリア相談でも多い「強い不満や不安」の理由を、5つに整理します。

① 楽すぎる現場 = 「将来に詰む」リスク

「単純作業ばかりで、楽・暇すぎてつまらない。アルバイトでもできるような仕事は苦痛です。」

手に職をつけたいからエンジニアになったのに、単純作業しか任せてもらえない現場もあります。これは一見ホワイトな環境にも見えますが、スキルや実績を得られず、将来の「キャリアの詰み」に直結します。

② 多重下請け(商流)による低年収停滞

「経験を積んだら年収上がると聞いていたのに、全く年収が上がりません。将来が不安です。」

IT業界の商流はピラミッド構造です。その多重下請け構造の末端(三次・四次請け以下)に入ると、同じ仕事でも給料は極端に低くなり、努力しても給与はほとんど上がりません。これは強い不満につながっています。

③ 夜勤・シフト勤務による体力の限界

「最近眠りが浅くて、体調が悪い。もう続けられません。」

24時間365日の運用・監視現場では、生活リズムが崩れやすいのは事実です。人によっては睡眠や食欲、意欲から人間関係までにも影響がでます。夜勤・シフトは長期で続けるものではありません。

④ サポート・評価体制がなく「放置される環境」

「困った時に相談できる人がいない、何をすれば評価されるかも分からない。帰属意識も持てません。」

未経験にも関わらず、十分な教育やサポートがないまま現場に出されるケースは少なくありません。特に1人で客先常駐になる場合や、現場が忙しい、会社の体制不十分な環境で多く発生します。

⑤ スキルが伸びず「市場価値」が停滞する

「設計・構築に進めると聞いていたのに、3年経っても監視から異動ができません。」

非常に深刻な悩みは「単純作業」に固定されることです。3年経っても構築に携われず、初級レベルのまま年齢だけを重ねてしまう人は少なくありません。具体的には以下記事が参考になります。

→関連記事:運用監視オペレーターはやめとけ?年収・将来性・脱出ロードマップ

よくある市場価値が停滞するパターン

特に注意すべきは、エンジニアとして採用されたはずが、「名ばかりエンジニア業務」に配属・固定されるケースです。よくある例は以下です。

IT事務・テスター: 事務作業やExcel入力ばかり
ヘルプデスク: 問い合わせ対応が中心
PMO事務: 調整業務や資料作成が中心

これらは「IT経験」にはなりますが、監視オペ専任よりも厳しいキャリアになりやすく、また活躍すると「逆に現場から離れさせてもらえない」という悲しい傾向もあります。

「せめて監視に配属して欲しかった」と感じる人は決して少なくありません。

→関連記事:未経験インフラエンジニア求人の落とし穴|3年後に後悔しない会社選び

まとめ|一人で抱え込むのが一番の地獄

このような環境では、努力しても経験も積めず、年収も上がらず、不安や不満ばかりが募り、結果的に「底辺・地獄」と感じてしまいます。

ただし、これらの多くのは「本人の問題」ではなく「環境の問題」です。また、何も行動を起こさず、一人で抱え込み続けると、これらの「底辺・地獄」の感覚が、さらに強くなりがちです。

インフラエンジニアは楽すぎ?きつい?本当はどっち?

ネットでは「楽すぎ」、「きつい」という正反対の意見があります。結論は「どちらも事実」です。

楽すぎと言われる理由(=将来が危険)

「アラートが出るまで待機」、「待機時間が多くを占める」といった現場は事実あります。キャリア初期は、このような環境で勉強できれば価値ありですが、学習教材であっても持ち込み不可な現場もあります。

また、技術的な実作業がない「楽すぎ現場」が続くと、2年3年経っても技術が身につきません。また居続けることで、3年を目安に、逆に市場価値が下がっていく傾向です(楽すぎ現場は、長くて3年が目安です)。

きついと言われる理由(=3つの負荷)

インフラエンジニアが「きつい」と言われる理由は、主に以下の3つです。

① 身体的なきつさ(働き方):
インフラ24時間365日稼働であり、特にキャリア初期は夜勤やシフト勤務が発生します。 長期で続くと体調へ影響が出ることもあります。

② 精神的なきつさ(責任・プレッシャー):
インフラは止めてはいけないため、障害対応のプレッシャーがあります。ミスが許されない環境や、成果が見えにくい点も負担になりやすいです。

③ キャリア的なきつさ(成長・学習・将来不安):
インフラは覚えることが多く、人によっては「ついていけない」と感じることもあります。また学習をしても、学習内容が活かせない環境もあるため、「意味あるの?」とストレスを感じる人も少なくありません。

このようにインフラエンジニアは「現場による振れ幅」が非常に大きい職種です。そのため、「適度に忙しく、スキルが身につく環境」をキャリア初期段階で選択できるかが、キャリアの分かれ道です。

インフラエンジニアの「末路・後悔」3つの典型パターン

「インフラエンジニア 2ch(現5ch)」や「なんj」では、インフラエンジニアの「末路」が語られていますが、これは失敗パターンが決まっています。

ここではキャリア相談現場でも非常に多い、3つの事例を紹介します。

① 運用・監視から抜け出せず「年収」が上がらない

「何年働いても年収がほとんど上がってない、年収300万円台から抜け出せない。」

24時間365日のオペレーション作業ばかりを長年続けてしまうパターンです。設計・構築の経験が積めない環境に固定されると、スキルが評価されず給料がほとんど上がらず、その後の後悔につながります。

② スキル不足で「転職できない」

「転職して構築の仕事をしたいけど、スキル不足でお見送り。内定をもらえる会社は、仕事内容が今と同じ」

「今の会社を辞めたい」と思っても、実務でアピールできるスキルや成果がないため、他社で評価されないことも少なくありません。結果、同じ仕事から抜け出せずに停滞してしまう人もいます。

③ 30代から「キャリアが停滞」、35歳で「キャリアが詰まる」

35歳を境目に、企業は「ポテンシャル」を一切見なくなります。これは転職市場の現実です。

この年齢で「監視経験のみ」だと、即戦力エンジニアと見なされず、条件の良い構築・クラウドといった案件への道が急に閉ざされます。これがネットで叩かれる「底辺エンジニアの末路」と言われるものです。

しかし逆に言うと、30代前半までに「構築経験」さえ積めていれば、この詰み状態は、ほぼ100%回避できます。これが「インフラエンジニア」で生き抜く最重要ポイントです。

それでもインフラエンジニアを選ぶ「価値」がある理由

「やめとけ」の一方で、毎年多くの未経験者がインフラエンジニアに挑戦し、キャリアを成功に収めているのも事実です。

ここでは採用現場を見てきた立場で、インフラエンジニアならではの「逆転のしやすさ」を4つに整理します。

① 潰しが効くITスキルが早い段階で身につく

インフラエンジニアは「どこでも通用するスキル」を積めるため、「キャリアのやり直し」をしやすいのが特徴です。

インフラは、すべてのITサービスを支える「土台」です。またインフラエンジニアが身につけるLinux、ネットワーク、クラウドは、IT部門がある会社であれば、どこでもほぼ必須の重要スキルです。

ゆえに一度身につければ長く活用でき、IT業界以外でも重宝される「食いっぱぐれないスキル」になります。またインフラは企業の基盤であるため、不景気でも需要が落ちにくいのも強みです。

② 学歴・職歴に関係なく「逆転」しやすい

インフラ領域は、他のIT職種と比べて「学歴・職歴といった過去」よりも、「今のスキルや資格」が正当に評価されやすいのは間違いありません。

そのため文系・未経験からでも、CCNAなどの資格取得を通じて「学習意欲」などを証明すればキャリアが開かれていきます。

学歴・職歴に自信がない方も、今後のスキル習得次第で、大企業や高年収を目指すことが可能です。未経験高卒から経験を積み、誰もが知る社名の冠がつく大企業に転職する人は少なくありません。

③ 年収500~600万円は「通過点」

「インフラは稼げない」と言われることはありますが、それは運用監視に留まった場合のみです。スキルベースの評価があるため、実力に応じて年収も伸びます。

未経験からでも構築、設計へとステップアップすれば、3〜5年で年収500〜600万円到達も可能です(ただし3年で500万は少数派)。

そこから大手SIerや外資系、フリーランスなどへ進めば、年収800万円以上も見えてきます。

→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実

④ クラウドエンジニアなど「高単価領域」への最短キャリア

需要や市場価値が近年大きく高まっている「クラウドエンジニア」や「SRE(サイト信頼性エンジニア)」とは、実は「モダンなインフラエンジニア」のことです。

特にサーバー・ネットワークの理解があるインフラエンジニアは、クラウド(AWSなど)の習得が早く、転職においても即戦力と見なされます。

最先端の技術分野へ、スムーズにキャリアアップできるのがインフラ職の隠れたメリットです。

→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス|運用から設計・クラウドへ

結論|環境選びを間違わなければ、再現性高く逆転できる

インフラエンジニアは、派手さはありませんが「努力が報われやすい」安定・堅実な職種です。環境を見極めてスキルを積めば、未経験からでも再現性高く高年収をつかめます。

未経験で「やめとけ」を回避する3ステップ

「やめとけ」と言われる原因の多くは環境(企業・求人)選びの失敗です。逆に言うと、ポイントを押さえれば、未経験からでも「やめとけ」は避けれます。

ここでは現場や採用を見てきた立場から、未経験からでも着実にキャリアを伸ばせる、再現性の高い3ステップをを紹介します。

ステップ1|基礎スキルを証明し「選ばれる状態」を作る

優良企業から「採用したい・現場で育てたい」と思われるには、最低限のインフラ基礎知識を持った上で、転職活動に進むことが必要です。

特に評価される知識:
Linux(LPIC/LinuC-1)もしくはネットワーク(CCNA)といったインフラ基礎

これらを資格という形で証明できれば、採用担当に「自走できる・配属しやすい人材」と見なされ、最初から「監視のみ」ではない、一歩進んだ案件の入り口に立てる確率が大きく高まります。

→関連記事:インフラエンジニアの勉強方法と順番|未経験からの独学ロードマップ

ステップ2|「案件の質」で最初の会社を選ぶ

「やめとけ」になる・ならないは「最初に入る会社で9割決まる」と言っても過言ではありません。特に重要なのが、会社の「案件の質」です。

選ぶべき会社:
設計・構築案件を自社で持っている、構築・クラウドへの異動実績が豊富、など

やめるべき会社:
マニュアル通りの監視に数年単位で固定、資格を取っても案件が変わらない、など

未経験求人は「当たり外れ」が極めて激しいです。少なくとも「1~3年で構築ができるか」を面接で見極めるのが必須です。

→関連記事:未経験インフラエンジニアにおすすめの企業とは?優良企業の見極め方

ステップ3|学習を「実務と年収」に直結させる

インフラの勉強は、やるだけでは意味がありません。「実務や年収につなげること」で初めて価値になります。例として、当社の2025年転職支援実績データでは以下であり、無資格者と比較し、最初から50万以上の年収差ありました。

・未経験+LPIC/LinuC-1取得者:平均内定年収 370.4万円
・未経験+CCNA取得者:平均内定年収 385.1万円

また「運用 → 構築 → 設計」と正しくステップアップすれば、3〜5年で年収500〜600万円は現実的なラインです。さらにその先には、高単価なクラウドエンジニアやSREといった市場価値の頂点があります。

未経験から最速で市場価値を高める全体像を整理したい方は、以下のロードマップ記事を併読してください。

▶ インフラエンジニア未経験の転職ロードマップ|最短で構築・年収アップする方法

まとめ|「やめとけ」は回避できる。回避は「最初の環境」で決まる

未経験からインフラエンジニアを目指す際、最も重要なのは「内定をもらうこと」ではありません。

「3年後に後悔しない環境を選び抜くこと」です。

■「やめとけ・底辺ループ」を回避する4つのポイント:
資格(LPIC・CCNAなど)を武器にする: 選択肢を広げる
「楽すぎる現場」を避ける:スキル停滞を防ぐ
「商流」を見極める: 低年収停滞を防ぐ
「年齢リスク(30代以降)」を意識する: 早く構築経験を積む

同じ未経験スタートでも、3年経過後に「年収500万の構築エンジニア」になるか、「年収300万台の監視オペレーター」で停滞するか。その差のほとんどは、最初に入った「会社の案件構造」で決まります。

「やめとけ」を回避し、キャリアアップ・年収アップを目指したい方へ

「今の会社、このまま居続けても将来が見えない」
「ネットで『底辺』と言われる末路は、絶対に避けたい」
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【悩み別】「やめとけ」が気になる人のための関連記事ナビ

「インフラエンジニアはやめとけ」と感じる理由は、人によって違います。ここでは、今の悩み別に「次に読むべき記事」を整理しました。

今の自分に一番近いものを選んで、一つだけ読んでみてください。

監視や運用が不安な方へ

今の業務が「通過点」なのか、早く脱出すべき「行き止まり」なのかを判断できます。

→関連記事:監視オペレーターはやめとけ?年収・将来性・脱出ロードマップ
→関連記事:運用保守はやめとけ?底辺と言われる理由と後悔しない判断基準

未経験・キャリアが不安な方へ

「自分でもなれるのか」、「失敗したくない」と感じている方向け。最短ルートや未経験からのなり方を整理できます。

→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?最短構築への転職ロードマップ
→関連記事:インフラエンジニアの勉強方法と順番|未経験からの独学ロードマップ

学歴・年齢・性別で気になっている方へ

バックグラウンドが不安な方向け。ハンデがあるのか、それとも思い込みなのかを整理できます。

→関連記事:インフラエンジニアは文系でもなれる?未経験からの失敗しない進み方
→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?年齢別リアルと失敗しない戦略
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年収・将来性が気になる人へ

「この仕事で、将来本当に稼げるの?」と不安な方向け。年収が伸びる人・停滞する人違いを整理できます。

→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス|運用から設計・クラウドへ

それでも迷っている方へ(次の一歩)

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この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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