【2025】LPICのおすすめ参考書:レベル別(1・2・3)と独学の勉強法

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「LPICの参考書はどれを選べばいいの?」
「テキストや問題集がたくさんあって、迷う、、」

LPIC(Linux技術者認定資格)は、世界的に評価されるLinux資格ですが、勉強を始めると 「どの参考書が一番わかりやすいのか」 で悩む方がとても多いです。

特に、101・102を中心とするLPIC-1は受験者が多いため、教材選びで合否が分かれることもあります。

この記事では、レベル別(LPIC-1/LPIC-2/LPIC-3)におすすめの参考書・テキスト・問題集 を整理し、学習のポイントもあわせて解説します。

さらに「古い版を選ぶと失敗する」「日本語教材が少ない時の対策」など、受験者がつまずきやすい点も補足。

最後には、参考書で独学する方法に加え、経産省リスキリング研修や受験料割引バウチャーといった効率的に合格を目指す方法もご紹介します。

この記事を読めば、自分のレベルに合った参考書がすぐに分かり、LPIC合格までの最短ルートを描けるようになります。

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この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

LPIC参考書を選ぶ前に、知っておくべきポイント

LPICの参考書は多数出版されていますが、選び方を間違えると効率が大きく落ちることがあります。特に独学で挑戦する方は、教材選びがそのまま合否に直結するといっても過言ではありません。

ここでは、参考書選びで注意しておきたいポイントを整理します。

古い版(Ver4など)を買うと失敗する理由

LPICは数年ごとにシラバス(出題範囲)が改訂されます。

古い参考書(例:LPIC-1、LPIC-2のVer4.0対応など)は 試験に出ない内容が含まれていたり、新しい出題範囲がカバーされていない 場合があるため注意が必要です。

必ず 「最新版対応」と明記されているもの を選びましょう。

■2025年の最新バージョン:
LPIC-1(101・102) → 現在は Version 5.0対応 が最新版
LPIC-2(201・202) → 現在は Version 4.5対応 が最新版
LPIC-3(300/303/305/306) → 現在は Version 3.0対応 が最新版

Amazonや中古市場では旧版の参考書が安く出回っていますが、コストを優先して誤った教材を選んでしまうと、不合格リスクが高まります。必ず最新版を確認してから購入しましょう。

日本語書籍と英語書籍、どちらを選ぶべき?

初学者はまず日本語教材で基礎を固めるのが安心です。

ただし、上位レベル(LPIC-2/LPIC-3)になるほど日本語教材は少なく、英語書籍や公式ドキュメントに頼るケースもあるのが現実です。

■日本語書籍と英語書籍:
LPIC-1 → 日本語参考書が豊富、独学でも対応可能
LPIC-2 → 日本語参考書+必要に応じて英語資料を補助的に利用すると理解が深まる
LPIC-3 → 日本語教材は限られるため、英語ドキュメントや公式資料を参考にする場合も

初学者はまず日本語教材で基礎を固めるのが安心です。そのうえで、しっかり学びたい方や上位レベルを目指す方は、英語教材を補助的に活用できると安心です。

参考書だけでなく「問題集」、「模擬試験」が必須な理由

参考書を読むだけでは、知識が「わかったつもり」で止まってしまいます。実際の試験ではコマンドの正確なオプションや挙動を問われるため、問題演習でアウトプットすることが合格の鍵になります。

■問題集・模擬試験が必須な理由:
Ping-t(オンライン問題集) → 苦手分野の把握と繰り返し学習に便利
問題集(例:白本) → 出題範囲を効率的に復習できる
模擬試験 → 本番直前の実力チェックに最適

「参考書+問題集」の併用が、合格率を高める王道パターンです。

LPIC-1(101・102)おすすめ参考書

LPIC-1は、Linuxの基礎力を問う最初の関門です。

出題範囲は広く、特に101では「システムアーキテクチャ」、「Linuxのインストールとパッケージ管理」「基本的なコマンド操作」でつまずく方が多く、102では「ネットワーク」、「シェルスクリプト」で苦戦しがちです。

そのため、「わかりやすい参考書」+「演習できる問題集」 の両方を用意して学習を進めるのが合格への近道です。

定番教材(あずき本・Ping-t・白本)

LPIC-1対策では、多くの受験者が 「あずき本」、「Ping-t」「白本」 を組み合わせて学習しています。それぞれ役割が異なり、理解 → 演習 → 実力確認 の流れを効率的に作れるのが強みです。

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(あずき本)

Amazon:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

「Linux教科書 LPICレベル1(通称:あずき本)」は、LPIC-1受験者の定番参考書です。試験範囲を網羅しており、重点項目も分かりやすく整理されているため、独学で挑戦する方に最適です。

■あずき本の特徴:
・コマンドの実行例が丁寧に解説されている
・模擬試験問題付きで、アウトプット練習も可能
・価格はやや高めだが、独学者には必携の一冊

注意点として、決して「やさしい本」ではない点があります。初心者が1回読んで理解するのは難しいため、繰り返し学習が必要です。

もし「あずき本が難しすぎて勉強が進まない」と感じる場合は、難易度を下げた入門書を併用するとスムーズに進められます。

価格単行本:4,180円(税込)
Kindle版:3,762円(税込)
ページ数592ページ
出版社翔泳社
発売日2019年4月8日

WEB問題集 Ping-t

https://ping-t.com

LPIC試験対策では、参考書や紙の問題集だけでなく、Web問題集のPing-tを併用するのが定番です。

多くの受験者が「Ping-tがなければ合格は難しい」と口をそろえるほど、LPIC対策において必須級の教材です。

■Ping-tの特徴:
・IT資格対策に特化したオンライン問題集サービス
・弱点分野を繰り返し出題してくれるため効率的に学習可能
・スマホやPCから利用でき、スキマ時間の学習にも最適


LPICとの相性
LPIC-1/LPIC-2対策では、ほぼ必須といえる存在
・特にLPIC-1では、Ping-tなしだと学習が大変と感じる人が多い

あわせて、Ping-tは、LPIC101試験分は無料で利用できますので、LPIC受験時にはぜひ利用をするとよいでしょう。LPIC101試験以外は、利用期間に応じて、料金が変わります。

Ping-t金額
無料コンテンツ(LPIC101試験範囲)無料
有料コンテンツ(1ヶ月利用)2,640円
有料コンテンツ(2ヶ月利用)3,300円
有料コンテンツ(3ヶ月利用)3,960円

LPICレベル1 スピードマスター問題集(白本)

Amazon:LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応 101試験、102試験対応

「LPICレベル1 スピードマスター問題集(通称:白本)」は、LPIC-1専用に特化した定番問題集です。本試験に近い形式で約500問が収録されており、解きながら知識を定着させるのに最適です。

■白本の特徴:
・試験の出題傾向をしっかり押さえており、的中率が高い
・解説が丁寧で、理解を深めながら学習できる
・本試験よりやや難しめに作られているため、白本で合格点を安定して取れると、本番は安心


■活用方法:
・インプットを一通り終えた後の「演習用教材」として使う
・模擬試験形式で時間を測って解くと、本番のシミュレーションになる
Ping-t(Web問題集)の後に併用することで、さらに弱点を潰せる

白本は特に試験直前の追い込み学習で力を発揮します。

「Ping-tで8割以上安定して得点できる → 白本で試験対策・弱点克服」という流れが、合格への鉄板ルートです。

価格単行本:2,750円(税込)
Kindle版:2,475円(税込)
ページ数552ページ
出版社翔泳社
発売日2019年9月11日

「あずき本で理解 → Ping-tで演習 → 白本で本番対策・弱点克服」、この3ステップが、LPIC合格の王道ルートです。

■関連記事:LPIC Level 1 合格へのロードマップ、勉強法・おすすめ教材

初学者が使いやすい参考書・問題集

LPIC-1を受験する方の多くは「Linux未経験」からのスタートです。

そのため、いきなり「あずき本」に取り組むと 「専門用語が難しい」、「コマンドの意味が分からない」 と挫折してしまう方も少なくありません。

そうした場合は、難易度を少し下げた入門書や解説がやさしい教材を補助的に利用するのがおすすめです。

1週間でLPICの基礎が学べる本 第4版

Amazon:1週間でLPICの基礎が学べる本 第4版

前述の「あずき本」が難しすぎて、学習が進まない方にとって役立つ本が、「1週間でLPICの基礎が学べる本です。

基礎を学ぶ段階では、図解やイラストが豊富な入門書が役立ちます。特に「Linuxの仕組み」「基本コマンドの意味」をざっくり理解してからあずき本に戻ると、内容がスムーズに頭に入るようになります。

一方で、「1週間でLPICの基礎が学べる本」は、LPIC-1の試験範囲を網羅していません。あくまで、あずき本を理解しやすくするための、補助の本です。

価格単行本:2,860円(税込)
Kindle版:2,574円(税込)
ページ数332ページ
出版社インプレス
発売日2025年3月11日

また、LPICを学ぶ際には、ネットワーク基礎があると尚有効です。ネットワーク基礎学習は「初心者でもわかる!ネットワークの勉強法と基礎知識まとめ」の記事をあわせてお読みください。

初心者向け問題集 Ping-t(Linux Essentials)

https://ping-t.com

問題を解きながら学習する形式の問題集も有効です。そこでおすすめなのが、Ping-tのLinux Essentialsです。

Linux Essentialsは、難易度が低めに作られているため、「まずは正解できる感覚を持つ」ことで学習モチベーションを保てます。

さらにLinux Essentialsは、LPIC-1試験の内容に大きく重複しているため、その後のLPIC-1学習の橋渡しとなります。

■関連記事:Linux Essentialsとは?難易度・合格率・受験料まで徹底解説
■関連記事:【独学でも合格!】LPIC level1の効率的な勉強方法、参考書、勉強時間などを説明

初学者のポイントは、「あずき本を中心にしつつ、必要に応じて入門書で補助する」 というスタンスです。

基礎を補強しながら学習を進めることで、LPIC-1合格に必要な力を効率的に身につけられます。

■関連記事:挫折しない!未経験インフラエンジニア勉強法と学習順序、最短ロードマップ

また、LPIC-1は101と102で出題範囲が大きく異なり、それぞれ別の学習ポイントがあります。LPIC-101またはLPIC-102の学習を始める方は、各試験の対策記事もあわせて参考にしてください。

■関連記事:LPIC-101とは?出題範囲・難易度・勉強法を徹底解説
■関連記事:LPIC-102とは?出題範囲・難易度・勉強法を徹底解説

ここまで紹介した「あずき本・Ping-t・白本」の3点セットを活用できれば、独学で合格を狙うことも十分可能です。

ただし、「独学では挫折しそう」「効率よく合格したい」という方は、専門家のサポートを取り入れるのも一つの選択肢です。

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LPIC-2(201・202)おすすめ参考書

LPIC-2は、中級レベルのLinuxエンジニアを対象とした認定資格です。サーバー構築やネットワーク設定、セキュリティといった、より実務に直結するスキルが出題範囲に含まれます。

そのため、LPIC-1のような基礎学習だけでなく、実機操作やサービス構築をイメージできる力が求められます。

中級者向け教材の特徴(サーバー構築・ネットワーク系)

LPIC-2の出題範囲は、LPIC-1に比べて より広く、より深い ものになります。特に以下の分野に重点が置かれています。

■LPIC-2の重点分野例:
・サーバー構築(DNS/Webサーバー/メール/ファイル共有など)
・ネットワークの設定と管理、セキュリティやトラブルシューティング
・キャパシティプランニング、Linuxカーネル、システムメンテナンス

そのため参考書も「単なる解説本」ではなく、実運用を意識したサービス構築手順や設定例を学べる教材を選ぶのが重要です。代表的な教材は以下のとおりです:

Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応(あずき本)

Amazon:Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応

LPIC-2の勉強も、基本的にはLPIC-1の学習と同じ流れです。LPIC-2でも、参考書は「Linux教科書LPICレベル2(あずき本)」を選ぶべきでしょう。

LPIC-2のあずき本は、LPIC-1のあずき本と同様、試験範囲に沿った詳細な説明が充実しています。勉強の仕方もLPIC-1とそれ程変わりはありません。

ただし、LPIC-2から、ネット検索での情報収集が難しくなってくるため、LPIC-2のあずき本は、是非とも持っておきたい参考書と言えます。

価格単行本:4,400円(税込)
Kindle版:3,960円(税込)
ページ数640ページ
出版社翔泳社
発売日2017年5月11日

LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応

Amazon:Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応


LPIC-2でも、本の問題集は「LPICレベル2 スピードマスター問題集(白本)」をまずは選ぶべきでしょう。

出題傾向に極めて忠実で、実際の本試験と近い形式の問題を多数収録しています。個人的な所感として、的中率の高さはLPIC-1以上と考えており、ぜひ利用したい問題集です。

価格単行本:3,300円(税込)
Kindle版:2,970円(税込)
ページ数539ページ
出版社翔泳社
発売日2017年10月30日

LPIC-2でも、「あずき本で理解 → Ping-tで演習 → 白本で本番対策・弱点克服」、この3ステップが、LPIC合格の王道ルートです。

学習負担を減らす勉強法(演習+実機)

LPIC-2の学習では、参考書を読むだけでは理解が追いつかない分野が多いです。LPIC-2の学習では、参考書を読むだけでは理解が追いつかない分野が多いです。

■学習負担を減らす勉強法:
演習問題を解く → 実際に構築してみる
 →例:Apacheの設定問題を見たら、仮想環境でWebサーバーを立ち上げる
仮想環境(VirtualBox/VMwareなど)を活用
 →失敗しても環境を戻せるため、安心して試すことができる
Ping-tの活用
 →→ LPIC-2も対応しており、弱点補強やアウトプット練習に有効

補助教材の活用

LPIC-2は 201試験202試験 の2科目で構成されています。

特に202試験は、DNS/Webサーバー/ファイル共有などのサーバー構築分野が中心で、実務経験がないと理解しづらい問題が多く、「201より難しい」と感じる受験者がかなり多いのが実情です。

こうした難易度の差をカバーするには、実機演習や補助教材を取り入れるのが効果的です。

■LPIC-2のおすすめ補助教材:
【公式】Linux Professional Institute 日本支部(YouTube)
 →公式チャンネルでは、LPIC-2対策向けの動画解説が公開されています。特に「例題を使ったLPIC-2解説セミナー」は、本試験に近い形式で出題例を解説しており、個人的には的中率が非常に高い印象です。白本やあわせて視聴すると、理解度を高められます。

学易(問題集サイト)
 →LPIC-2では、利用者が多いオンライン問題集。無料で利用できるため、演習量を増やしたい場合に役立ちます。的中率は高いと受験者からも評価されていますが、一部で解答が誤っている問題もあるため注意が必要です。

LPIC-3/305おすすめ参考書

LPIC-3は、Linux技術者としての最上位レベルに位置づけられる資格です。サーバー構築・運用に加えて、クラウドやコンテナなどの先端技術領域も含まれており、より専門性が求められます。

その中でも 305(Virtualization and Containerization/仮想化とコンテナ) は、現在のインフラエンジニアにとって特に需要の高い科目です。

LPIC-3の範囲と試験ごとの参考書選び

LPIC-3は、特定分野ごとに試験が分かれています。受験者は、キャリアの方向性に合わせて科目を選択します。

■LPIC-3の分野:
300:Mixed Environments(Samba/Windows連携など)
303:Security(セキュリティ全般)
305:Virtualization and Containerization(仮想化とコンテナ)
306:High Availability and Storage Clusters(クラスタリング・ストレージ)

日本国内では、クラウド時代に直結する 305(仮想化とコンテナ) が特に人気を集めています。

305(仮想化とコンテナ)の参考書・学習リソース

305試験では、KVMやQEMUといった仮想化技術DockerやLXCといったコンテナ技術、そしてKubernetesなどのオーケストレーション技術に加え、ストレージやセキュリティ関連の知識も問われます。

クラウド基盤と直結する領域のため、資格を超えて実務でも役立つスキルです。

■代表的な教材・リソース:
徹底攻略 LPIC レベル3 305 教科書&問題集[Version 3.0]対応
 → 数少ない日本語の305対応教材。試験範囲を体系的に学べる。
・LPI公式サイトの試験ガイド
 →特に Objectives(出題範囲)は一次情報。必ず目を通しておきたい。
touch-q(オンライン問題集)
 → 多くの受験者が利用するオンライン問題集。本試験に近い形式の問題が多く、的中率が高いと評判。問題演習の量を増やしたい場合に特に有効。
・UdemyやYouTubeのハンズオン動画:
 → Docker・Kubernetes・KVMなど、映像教材で動きを理解すると効率的。
・実機・仮想環境(VirtualBox/KVM/Docker環境):
 → 参考書で得た知識を必ず手を動かして試すのが合格への近道。

305は知識だけでなく「操作できるか」も重要です。書籍+実機演習+映像教材 の組み合わせが効果的です。

上位試験の、日本語教材が少ない時の対策

LPIC-3は上位資格のため、日本語教材が少なく、英語リソースに頼らざるを得ない分野が出てきます。

■日本語教材が少ない時の対策:
LPI公式Youtubeを一次情報として確認
Docker/Kubernetesのテキスト、公式ドキュメント を検索・参照
英語教材は必要箇所だけピックアップ(全文を読む必要はない)
動画教材で補完(英語でも実際の操作画面を見れば理解しやすい)

日本語教材で基礎を固めたうえで、英語教材を補助的に取り入れるスタンスが現実的です。

■関連記事:【未経験から目指す】クラウドエンジニアへの勉強ロードマップとおすすめ資格

LPIC問題集・模擬試験・オンライン教材まとめ

LPIC合格のカギは、インプットだけでなく アウトプット(問題演習)を徹底すること です。特に、白本・Ping-t・模擬試験の3つを組み合わせると、実力が着実に伸びます。

Ping-tの使い方と、効率的な活用法

Ping-tは、Webで使えるオンライン問題集です。LPIC-1(101)の一部は無料で利用でき、他は有料会員向けとなりますが、その価値は十分にあります。

■Ping-tの活用法:
1周目:解説を熟読しながら「理解用」として使う
2周目以降:間違えた問題に絞り込んで繰り返す
・試験前には、少なくとも正答率80%以上を目指したい

白本(スピードマスター問題集)の学習・復習法

「スピードマスター問題集(通称:白本)」は、LPIC受験者の定番問題集です。実際の試験に近い形式で約500問が収録されており、的中率の高さが特徴です。

■白本の学習・復習法:
・白本は難易度が高いので、「Ping-t」で基礎力をつけてから使う
「重要度★★★」と巻末「模擬試験」は、重点的に対策がおすすめ
・最後の追い込み学習に最適

白本がスラスラ解けるようになれば、本試験の問題は「やさしく見える」と感じる受験者も多いです。

模擬試験の点数を、どう判断すべきか

LPICの模擬試験(参考書やWeb模試に付属)は、本試験に挑む直前の実力チェックに欠かせません。

■LPIC試験の特徴:
合格ラインの目安は約65〜70%
・模試で75%以上を安定して取れるようになれば、本試験合格の可能性は高い
・60%未満なら「基礎の理解がまだ不足」、65%前後なら「復習次第で合格圏」

点数だけで一喜一憂するのではなく、間違えた分野を洗い出し、再整理して復習に回すことが重要です。

■関連記事:【徹底解説】LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説

独学が難しいと感じたら?【リスキリング研修・転職という選択肢】

LPICは参考書や問題集だけで合格できる資格ですが、独学で挫折してしまう人も多いのが現実です。

そこで検討すべき選択肢が「リスキリング研修」です。特に経済産業省のリスキリング事業は、未経験からのITキャリア形成を強力に後押ししてくれます。

参考書学習だけでは挫折する人が多い理由

「白本・Ping-tを買ったけど途中で挫折した」という人は少なくありません。理由は以下です。

■参考書学習だけだと、挫折しやすい理由:
・範囲が広大:101/102だけで数百ページ分の出題範囲
モチベーションの維持が難しい:仕事や生活と並行しながら独学を続けるのは困難
実務感の不足:参考書だけでは、サーバー管理やトラブル対応の理解が追いつかない

■関連記事:【未経験者向け:3ヶ月で転職も】サーバーエンジニアの勉強法、順番、ロードマップ
■関連記事:【未経験でも安心】インフラエンジニア転職の始め方、仕事内容、おすすめ企業、学習ロードマップ

経産省リスキリング研修で受けられるサポート内容

経産省のリスキリング事業に採択された研修では、LPIC-1(101・102)の合格を目指す未経験者向けカリキュラムが提供されています。

■経産省のリスキリング研修の特徴:
体系的なカリキュラム:Linux基礎からLPIC-1合格レベルまで網羅
講師・メンターのサポート:不明点をすぐに質問できる安心環境
転職支援込み:ここが最大の特徴。リスキリング研修は「学習のみ」では完結せず、キャリアアップまたはキャリアチェンジの転職活動に参加することが前提条件です。

つまり、学習後は「資格取得 → 転職」の流れまでがセットになっています。

■関連記事:インフラエンジニアの年収はいくら?年齢・経験別の相場、年収の上げ方
■関連記事:インフラエンジニアはキャリアパスをどう描く?キャリアパスを解説

無料転職相談+LPICバウチャー20%割引の特典

当社では、経産省リスキリング研修とは別に、無料転職相談を利用した方限定でLPIC全レベルの受験料を20%割引する特典をご用意しています。

■無料転職相談+LPICバウチャー20%割引:
・リスキリング対象外のLPIC-2/3も、割引で挑戦可能
対象試験:LPIC-1(101/102)、LPIC-2(201/202)、LPIC-3(300/303/305/306)
特典内容
 → 割引バウチャー提供(20%OFF)
 → 資格取得後のキャリアパス提案

「LPIC-1はリスキリング研修で取得 → 上位資格は割引特典で挑戦」 と使い分けることで、学習コストを最小化しながらキャリア形成を加速できます。

■関連記事:LPIC受験料まとめ:Level1~3の試験料・値段・割引制度

LPIC-1取得を本気で目指すなら、今がチャンス!

経産省リスキリング研修は、「学習+転職」まで一貫サポートしてくれる制度です。独学でつまずいた方でも、「資格取得 → キャリアアップ/キャリアチェンジ」までスムーズに進めます。

一方で、すぐに転職を見据えている方には、当社の無料転職相談(LPIC割引バウチャー付き)がおすすめです。

LPICは、あなたのキャリアを大きく変える強力な武器です。

独学で悩む前に、ぜひ専門家のサポートを受けてみませんか?LPIC取得からその先のキャリアアップまで、私たちが全力でサポートします。

■関連記事:【徹底解説】LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説
■関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?未経験インフラエンジニアの最適資格ロードマップ

まとめ:自分に合った参考書+学習法でLPIC合格へ

LPICの学習は、参考書選び・問題集演習・学習継続の工夫によって合否が大きく分かれます。最後に、押さえておきたいポイントを整理します。

まずはレベル別のおすすめ参考書を押さえる

自分のレベルに合った教材を選ぶことで、効率的に学習を進められます。

■レベル別おすすめ参考書:
LPIC-1(101/102):定番の「あずき本」、「白本」、「Ping-t」を軸に学習
LPIC-2(201/202):白本に加え、演習・実機操作を強化
LPIC-3(305など):日本語教材が少ないため、公式ドキュメントや英語教材も補助利用

問題集・模擬試験を組み合わせて合格率を高める

「参考書+問題集+模試」 の3点セットが、合格を引き寄せる鉄板パターンです。

■問題集・模擬試験の使い方:
・Ping-tで、出題傾向に慣れる
・白本(スピードマスター問題集)や学易で、反復演習し、弱点を徹底的に潰す
・模擬試験のスコアを目安に、合格ラインまで仕上げる

独学に限界を感じたら、研修・転職支援でキャリアにつなげよう

「資格取得」だけで終わらず、キャリアのゴールまで見据えた学習と支援の活用が、成功の近道です。

■研修・転職支援サービスの特徴:
・経産省リスキリング研修でLPIC-1を体系的に学習
・転職支援込みなので、資格取得後にキャリアアップ/キャリアチェンジが前提
・上位資格(LPIC-2/3)は、当社の無料転職相談+割引バウチャー特典を活用するとコストを抑えて挑戦可能

LPICは、あなたのキャリアを大きく変える強力な武器です。独学で悩む前に、ぜひ専門家のサポートを受けてみませんか?

LPIC取得からその先のキャリアアップまで、私たちが全力でサポートします。

この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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