【独学で合格!】LPICのおすすめ参考書、問題集をレベル別で解説

Pocket

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

LPICはLinuxサーバーの人気資格ですが、独学での取得を目指す方も多いのではないでしょうか。

特にLPIC level1試験の参考書や問題集は、複数の参考書や問題集があり、どれを選べばよいのかで迷いがちになることもあるでしょう。

しかし、LPICには定番の学習方法があり、定番の参考書や問題集があります。また、試験バージョンによっては、参考書や問題集を使っても、上手く学習が進まないこともあります。

今回はLPIC試験について、独学でも合格できるように、参考書や問題集のおすすめなどを説明していきます。

この記事を書いた人はこちら

目次

LPIC対策の参考書・問題集のメリット、デメリット

LPIC試験対策にあたり、本の参考書や問題集を使って学習するのは、非常に一般的かつ王道です。しかし、本の参考書や問題集にはメリット、デメリットがあります。

まず最初に、本の参考書や問題集を利用するメリットとデメリットを説明します。

LPIC対策の参考書・問題集のメリット

■LPIC対策の参考書・問題集のメリット:
・試験範囲を体系的に学べる、網羅性が高い
・重要ポイントを把握しやすい
・解説が丁寧

LPIC対策の参考書・問題集のメリット①:試験範囲を体系的に学べる、網羅性が高い

参考書や問題集を使う一番のメリットは、「試験範囲を体系的に学べ、網羅性が高い」ことです。

「何を学べばよいか?」や、「何から学ぶべきか?」を悩んでしまう人にとって、試験対策用の参考書や問題集は非常に役立ちます。書いてあることを、そのまま学ぶだけでよいため、学習ストレスが下がります。

LPICの試験対策用の参考書は、定番の本であれば、試験範囲をしっかりカバーしています。LPICは試験範囲が広いですが、参考書を使えば、網羅的に学習をすすめることができます

LPIC対策の参考書・問題集のメリット②:重要ポイントを把握しやすい

LPICの定番参考書や問題集は、試験の重要ポイントをしっかり明記しています。LPICは試験範囲が広いので、早い段階で重要ポイントを把握すると、学習効率が大きく上がります

重要ポイントを整理できれば、スピーディに試験合格が近づきます。

LPIC対策の参考書・問題集のメリット③:解説が丁寧

定番の試験対策本は、解説が丁寧です。特に初級者は基礎知識を入れる所からはじめる必要があるため、解説が丁寧な本ほど、使いやすいでしょう。

解説が丁寧であればあるほど、ネット検索などで、新たに調べる時間が省け、時短に繋がります

LPIC対策の参考書・問題集のデメリット

■LPIC対策の参考書・問題集のデメリット:
・合格率を高めるために必要な、問題量が不足しがち
・人によっては、わかりにくい(ネット検索の併用も必要)

・LPIC-3の参考書・問題集は、試験の現行バージョンに対応していない

LPIC対策の参考書・問題集のデメリット①:合格率を高めるために必要な、問題量が不足しがち

LPICは資格試験ですので、たくさん問題を解くことで、様々な問題に慣れ、得点をアップすることができます。合格率を高めるには、相応の問題量をこなすことも大切です。

LPICの参考書や問題集は、重要問題を主に掲載していますが、本だけでは問題量が不足することがあります。合格率を高めるためには、本以外の問題集を追加する方がよいでしょう。

LPIC対策の参考書・問題集のデメリット②:人によっては、わかりにくい(ネット検索の併用も必要)

LPIC定番の参考書や問題集は、解説が丁寧です。丁寧ではあるものの、それでも「わかりにくい」という人も多いでしょう。

解説を読んでもわからない場合は、ネット検索も必要です。本だけで完結することは、基本的に難しいと考えた方がよいでしょう。

LPIC対策の参考書・問題集のデメリット③:LPIC-3の参考書・問題集は、試験の現行バージョンに対応していない

2024年現在のLPIC-3試験は、300試験、303試験、305試験、306試験の4試験すべて、現行バージョンが3.0です。

しかし、本の参考書や問題集は、LPIC-3の現行バージョンの3.0に対応していません。本で学習する場合は、現行バージョンの試験範囲と照らし合わせて、学習を進めていく必要があります。

LPIC level1のおすすめ参考書・問題集

LPIC-1は、Linuxの基本操作を含めたサーバー管理知識を証明する資格です。コンピュータアーキテクチャから、ネットワーク基礎やセキュリティまで、幅広く学ぶ必要があります。

ゆえに、LPIC-1は試験範囲が幅広いため、効率的な学習が大事です。ここでは効率的にLPIC-1の試験範囲を学べる、定番の参考書、問題集を紹介します。

定番の参考書・問題集は、下記の3つです。

■LPIC level1参考書・問題集の、おすすめな買い方:
・購入する参考書、問題集は、「あずき本」と「白本」の2冊のみで可
・「あずき本」が難しい場合は、「1週間でLPICの基礎が学べる本」を追加で購入

LPIC level1のおすすめ参考書・問題集:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(あずき本)

Amazon:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

LPIC-1の参考書は、「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(通称:あずき本)」の1冊で、基本的には十分です。

あずき本は、LPIC-1の試験範囲を網羅している代表的な定番参考書です。コマンドの実行例が丁寧に解説されており、未経験者でも頑張れば理解可能のレベル感です。

また、試験範囲の重点項目が、重点的に説明されており、模擬試験問題も付いているため、試験対策の参考書としては最適です。

ただし、あずき本は、決して簡単な参考書ではありません。初心者であれば、1回読んで理解を進めることは難しいでしょう。

あずき本で勉強を進めることができる人は、参考書はあずき本1冊で十分です。しかし、あずき本が難しすぎて、勉強が進まない場合は、一つ難易度を下げた参考書があると、学習がスムーズに進みます

あずき本は、金額はやや高いですが、独学で学ぶ場合は是非とも購入したい本です。あずき本がないと、勉強効率が下がるでしょう。

価格単行本:4,180円(税込)
Kindle版:3,762円(税込)
ページ数592ページ
出版社翔泳社
発売日2019年4月8日

LPIC level1のおすすめ参考書・問題集:徹底攻略 1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版

Amazon:1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版 徹底攻略シリーズ

前述の「あずき本」が難しすぎて、学習が進まない方にとって役立つ本が、「1週間でLPICの基礎が学べる本です。

この本では、あずき本を理解しやすくするための基礎知識を、やさしく学ぶことができます。また付属でCentOSの仮想環境が、簡単にダウンロードできるため、手軽にLinux環境を作ることもできます。

一方で、「1週間でLPICの基礎が学べる本」は、LPIC-1の試験範囲を網羅していません。あくまで、あずき本を理解しやすくするための、補助の本です。

あずき本1冊で学習したい場合は、買う必要はありません。

価格単行本:2,640円(税込)
Kindle版:2,376円(税込)
ページ数320ページ
出版社インプレス
発売日2019年6月20日

LPIC level1のおすすめ参考書・問題集:LPICレベル1 スピードマスター問題集(白本)

Amazon:LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応 101試験、102試験対応

LPICレベル1 スピードマスター問題集(通称:白本)は、LPIC-1の試験範囲に完全特化した問題集です。白本は、実際の本試験に近い形式で、約500問ほどの問題を解きながら学ぶことができます。

白本は、LPIC試験対策において、是非とも利用したい問題集です。試験の的中率が高く、頻出問題を白本で多数学ぶことができます。また解説も非常に充実しています。

一方で、白本はLPIC-1の本試験よりも、やや難しいです。白本が解けるようになると、本試験の問題がやさしく感じるでしょう。白本があると、更なる点数アップが狙えます。

ただし、問題集を白本だけで終わらせるのは避けた方が良いです。後述するWEB問題集のPing-tを併用する方が、より確実な試験対策ができます。

白本は、試験の直前の追い込み学習で、非常に重宝する問題集です。

価格単行本:2,750円(税込)
Kindle版:2,475円(税込)
ページ数552ページ
出版社翔泳社
発売日2019年9月11日

LPIC-1に効率よく合格するためには、参考書と問題集をバランスよく活用し、効率的に学習を進めることが大事です。

具体的なLPIC-1の勉強方法などを詳しく知りたい方は、「【LPICまるわかり解説!】LPIC level1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明」をあわせてお読みください。

LPIC level2のおすすめ参考書・問題集

LPIC-1試験は参考書や問題集が複数ありますが、LPIC-2試験とLPIC-3試験は参考書や問題集が限られています。本で勉強をする場合には、以下の参考書や問題集で進めていく必要があります。

LPIC level2のおすすめ参考書・問題集:Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応(あずき本)

Amazon:Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応

LPIC-2の勉強も、基本的にはLPIC-1の学習と同じ流れです。LPIC-2でも、参考書は「Linux教科書LPICレベル2(あずき本)」を選ぶべきでしょう。

LPIC-2のあずき本は、LPIC-1のあずき本と同様、試験範囲に沿った詳細な説明が充実しています。勉強の仕方もLPIC-1とそれ程変わりはありません。

ただし、LPIC-2から、ネット検索での情報収集が難しくなってくるため、LPIC-2のあずき本は、是非とも持っておきたい参考書と言えます。

価格単行本:4,400円(税込)
Kindle版:3,960円(税込)
ページ数640ページ
出版社翔泳社
発売日2017年5月11日

LPIC level2のおすすめ参考書・問題集:LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応

Amazon:Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応


LPIC-2でも、本の問題集は「LPICレベル2 スピードマスター問題集(白本)」をまずは選ぶべきでしょう。

また、LPIC-1の勉強と同様、LPIC-2も「白本のみで完結させる」のではなく、追加でWEB問題集のPing-tで併用すると合格する確度が高まるでしょう。

白本は、LPIC試験に非常に有効ではあるものの、白本1冊で完結は難しいでしょう。

価格単行本:3,300円(税込)
Kindle版:2,970円(税込)
ページ数539ページ
出版社翔泳社
発売日2017年10月30日

LPIC level3のおすすめ参考書・問題集

LPIC-3では、4つの専門認定資格があります。

300試験(混在環境)、303試験(セキュリティ)、305試験(仮想化とコンテナ化)、306試験(高可用性とストレージ)のいずれかに合格で、LPIC-3取得となります。

LPIC level3(300)のおすすめ参考書・問題集:LPICレベル3 300試験: Version1.0対応

Amazon:LPICレベル3 300試験: Version1.0対応

LPIC-3(300)の勉強も、これまでと同様に、まずは「あずき本」を使って学習するとよいでしょう。

ただし、2024年現在のLPIC-3(300)は、試験のバージョンがver3.0に更新されています。一方で、対応する参考書の「あずき本」は、ver1.0に基づいているため、最新の試験範囲には対応が出来ていません

ゆえに、LPIC-3(300)をあずき本で学習する場合は、ver3.0試験の対象となる章を中心に学習し、不足部分(例えば、FreeIPAなど)については、他の資料を活用して補う必要があります

■LPIC-3(300)試験範囲:LPIC-3 Exam 300: Mixed Environments

価格単行本:4,950円(税込)
Kindle版:4,455円(税込)
ページ数360ページ
出版社翔泳社
発売日2015年2月1日

LPIC level3(300)のおすすめ参考書・問題集:【改訂新版】サーバ構築の実例がわかるSamba[実践]入門

Amazon:【改訂新版】サーバ構築の実例がわかるSamba[実践]入門

サーバ構築の実例がわかるSamba[実践]入門は、LPIC300試験の重要項目であるsambaを学習するための本です。

基本的なsambaの概念を理解するため、また理解があいまいな部分を補足するための参考書として、利用いただける本です。

価格単行本:2,948円(税込)
Kindle版:2,889円(税込)
ページ数256ページ
出版社技術評論社
発売日2016年3月4日

LPIC level3(303)のおすすめ参考書・問題集:改訂新版 徹底攻略LPIC Level3 303教科書+問題集[Version 2.0]

Amazon:改訂新版 徹底攻略 LPIC Level3 303 教科書+問題集[Version 2.0]対応

LPIC-3(303)の勉強教材は、本の参考書・問題集としては、「徹底攻略LPIC Level3 303教科書+問題集[Version 2.0](通称:黒本)」のみが対応している状況です。

ただし、2024年現在において、LPIC-3(303試験)のバージョンは、ver3.0試験に更新されています。黒本のバージョンは2.0であるため、ver3.0にあわせて、独自に学習内容を取捨選択する必要があります。

■LPIC-3(303)試験範囲:LPIC-3 Exam 303: Security

価格単行本:3,740円(税込)
Kindle版:3,366円(税込)
ページ数352ページ
出版社インプレス
発売日2017年9月22日

LPIC level3(305)、(306)のおすすめ参考書・問題集:徹底攻略 LPIC Level3 304 教科書+問題集[Version 2.0]対応

Amazon:徹底攻略 LPIC Level3 304 教科書+問題集[Version 2.0]対応

LPIC-3(305)、LPIC-3(306)の勉強教材は、現在本の参考書・問題集は販売されていません

ただし、305試験と306試験は、旧304試験に基づいて作られているため、参考書として利用できる本は「徹底攻略LPIC Level3 303教科書+問題集[Version 2.0](黒本)」です。

305試験と306試験は、試験範囲が異なるため、試験範囲の内容を調べながら、受験資格に沿った学習を行うことが必要となります。

■LPIC-3(305)試験範囲:LPIC-3 Exam 305: Virtualization and Containerization

■LPIC-3(306)試験範囲:LPIC-3 Exam 306: High Availability and Storage Clusters

価格単行本:3,520円(税込)
Kindle版:3,168円(税込)
ページ数272ページ
出版社インプレス
発売日2016年4月28日

本での学習と併用したい、LPICのおすすめ勉強サイト

LPIC試験は、本(参考書、問題集)のみで学習するよりも、勉強サイトを併用して学習すると非常に効率的です。

以下からは、本との併用をおすすめする勉強サイトを紹介していきます。

LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3試験共通:(非常におすすめ)WEB問題集 Ping-t

https://ping-t.com

LPIC試験において、本(参考書や問題集)とあわせて、是非とも併用したい問題集が、WEB問題集のPing-tです。

Ping-tは、IT資格対策に特化したWEB問題集であり、LPIC資格を取得するならPing-tはほぼ必須と言える問題集です。

LPIC-1、LPIC-2の勉強では、是非とも利用すべき問題集です。LPIC-1、2試験は、Ping-tがないと、学習が大変になります。

また、LPIC-3は、303試験(セキュリティ)は、ver3.0に対応しています。300試験と305試験、306試験は現行バージョンに対応していませんが、試験範囲部分を選んで勉強する場合にはPing-tも利用できます。

あわせて、Ping-tは、LPIC101試験分は無料で利用できますので、LPIC受験時にはぜひ利用をするとよいでしょう。LPIC101試験以外は、利用期間に応じて、料金が変わります。

Ping-t金額
無料コンテンツ(LPIC101試験範囲)無料
有料コンテンツ(1ヶ月利用)2,640円
有料コンテンツ(2ヶ月利用)3,300円
有料コンテンツ(3ヶ月利用)3,960円

LPIC-3試験:Youtube Linux Professional Institute 日本支部 LPI

https://www.youtube.com/@linuxprofessionalinstitute906

【公式】Linux Professional Institute 日本支部 LPI」は、LPICを提供するLPIの、YouTube公式チャンネルです。

LPIC-1試験、LPIC-2試験は、LPIの公式動画を併用せずとも学習できます。公式動画の中に、学びたい動画がある場合、選んで視聴するとよいでしょう。

しかし、LPIC-3試験は対応する参考書や問題集が少ないため、LPIの公式動画は重要な学習リソースとして使えます。2024年時点では、LPIC-3試験分のみで、19本の動画が掲載されています。

特に、LPIC-3(300 混在環境)と、LPIC-3(303 セキュリティ)は、下記動画を見ておくことをおすすめします。

■LPIC-3(300 混在環境):LPIC-3 (300混在環境)プロの講師がFreeIPA詳細解説!

■LPIC-3(300 セキュリティ):新バージョンLPIC-3 (303セキュリティVer.3.0)プロの講師が先取り解説!

LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3試験共通:問題集 クラムメディア

https://www.crammedia.com

クラムメディアは、主要なITベンダー資格の問題集を販売するサイトであり、LPIC-1、2、3試験についても学習が可能です。

クラムメディアは、的中率が高い問題集として有名ではあります。一方で、的中率が高く、解説がほぼないため、実力が身につきにくい問題集としても有名です。

LPIC試験にどうしても合格したい場合、最後の補助問題集として利用する場合は有効でしょう。

クラムメディア 金額
LPIC101試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC102試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC201試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC202試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC300試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC303試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC305試験(1ヶ月利用)6,000円
LPIC306試験(1ヶ月利用)6,000円

■関連記事:【勉強サイトだけで合格】LPIC level1のおすすめ勉強サイト有料・無料を解説

LPICの参考書・問題集を活用した、勉強の進め方

■LPICの参考書・問題集を活用した、勉強の進め方:
・まずは参考書を全部読んで、大枠の内容を理解する(インプット)
・知識が不完全でも、問題集を解く、復習する(アウトプット)
・試験前の追い込み学習をする


■基本的な流れ:
「あずき本を1-2週」⇒「Ping-tで問題を何度も解く、復習する」⇒「スピードマスター問題集で、最後の追い込み」

LPICの勉強の進め方①:まずは参考書を全部読んで、大枠の内容を理解する

まず取り組むことは、参考書(あずき本)を使って、LPIC試験の全体像をインプットすることです。参考書を1週することで、どのような知識が求められるか、大枠を理解することができます。

ただし、この段階で、細かい内容まで完璧に理解する必要はありません。大枠を理解し、どの分野の何が試験範囲に含まれているかを把握できるだけでも十分です。まずは参考書を1週することを目標にしましょう。

また、理解が浅い部分は、付箋を貼る、メモを取るなどで、後にわかるようにすると、その後が効率的です。

LPICの勉強の進め方②:知識が不完全でも、問題集を解く、復習する

参考書を一通り読んだら、知識が不完全でも問題集を解くことが重要です。知識を頭に入れるインプットだけでは、試験に対応できません。問題を解いて、アウトプットしていくことが大事です。

問題集(Ping-t)を解いて、間違えた部分や、理解があいまいな部分をメモし、復習するやり方が大事です。間違えた箇所を復習するだけで、効率的に知識が定着していきます。

最初に問題集を解く場合は、点数が取れなくても問題ありません。むしろ問題集を解くことで、弱点を見つけ、克服していくプロセスが大事です。すると、勉強がスピーディになります。

また、LPIC学習において、一番時間を使いたい箇所が、問題集を解き、復習する時間です。勉強時間の6割以上は、問題集を解き、復習する時間に使うことをおすすめします。

LPICの勉強の進め方③:試験前の、追い込み学習をする

試験前には、最後の仕上げとして、追い込み学習が大事です。この追い込み学習時には、本の問題集(スピードマスター問題集)が役に立ちます

追い込み学習では、本試験レベルの問題に慣れることが大事です。試験で頻出の問題を学習しながら、間違えた問題を復習しましょう。

また、LPICは試験範囲が広く、まんべんなく試験に出ることが多いので、苦手な分野を作らないことも大事です。

苦手分野で点数を大きく落とすと、合格率が下がります。最後の追い込み学習は、苦手分野を減らす勉強も意識するとよいでしょう。

LPIC-1でつまづいてしまう場合の勉強法

場合によっては、LPIC-1が難しすぎて、まったく理解できない人もいるでしょう。LPIC-1で大きくつまづいてしまう場合は、LPIC-1の下位資格である「Linux Essencials」から学ぶことも効果的です。

Linux Essencialsの試験範囲は、LPIC-1試験とほぼかぶります。またLinux Essencials試験の方が断然やさしく、学習は進みやすいでしょう。

LPIC-1の点数が取れなくて、モチベーションが上がらない場合は、やさしいLinux Essencialsの問題から解いていくことで、モチベーションも上がるでしょう。またLinux Essencialsで点数が取れれば、LPIC-1の点数も相応上がります

あわせて、Linux Essencialsは、Ping-tで無料で学習することができますので、参考書や問題集を買う必要はありません。

■関連記事:【まるわかり解説】Linux Essentialsとは?難易度、勉強時間、LPIC-1との違いなどを解説

さいごに

LPIC試験には、王道の参考書や問題集があり、王道の勉強法があります。

必ずしも王道のやり方で進めていく必要はないですが、LPICの勉強を効率的に進めるためには、王道の教材や勉強法から着手してみると、結果的に効率的な学習となるでしょう。

LPIC試験の学習は大変ですが、取得メリットも大きい資格です。エンジニアとしてのキャリアが、資格によって変わっていくことはよくあります。またコツコツ学習を続けると、取得できる資格でもあります。

参考書や問題集はもちろん、勉強サイトもフル活用しながら、LPIC取得を目指してください。

■転職相談:インフラエンジニア求人を紹介してほしい方のお申込みはこちら

sp_b1

■CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスを希望の方はお申込みはこちら

CCNA、LPICの無料資格取得支援
Pocket

目次