こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
Linuxスキルを学べる資格のLPICは、さまざまなITエンジニア職で活かすことができ、特にインフラエンジニアに人気があります。またLPIC-1は、初心者でも独学で取りやすい資格です。一方で、
「LPIC-1って、どんな資格?」
「LPIC-1の難易度は?、本当の独学で取得できる?」
「LPIC-1って、意味あるの?取得メリットは?私は取るべきなの?」
などの疑問をお持ちの方は多いではないでしょうか。
この記事では、LPIC-1の試験概要や、他の資格との比較、試験の難易度や勉強方法、取得メリットなどをわかりやすく解説していますので、ぜひLPICについての理解を深めるための、参考としてください。
LPIC(エルピック)とは?
LPIC(Linux Professional Institute Certification)とは、Linux Professional Institute(LPI)が提供する国際標準のLinux技術者認定資格です。
簡単に説明すると、Linuxサーバーの資格です。サーバー自体がよくわからない方は、「サーバーとは何?小学生でもわかるよう簡単に、例や図解で説明」をお読みください。
LPICは、Linuxの知識とスキルを証明する資格であり、IT業界でのキャリアアップや、就職・転職に役立つ資格として定評があります。
また、LPIが認定するLinux技術者認定試験では、3つの認定レベル(LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3)と、1つの入門資格(Linux Essentials)があります。難易度や取得後の評価をまとめると、下記画像となります。
また、LPICは「初級者向けのLPIC-1」、「中級者向けのLPIC-2」、「プロフェッショナル向けのLPIC-3」の認定レベル別の難易度についても、まとめます。
■関連記事:【まるわかり解説】Linux Essentialsとは?難易度、勉強時間、LPIC-1との違いなどを解説
LPICとは?:ITSS(ITスキル標準)による難易度分類
日本の経済産業省IPA(情報処理推進機構)が定めるITSS(ITスキル標準)では、LPICの各レベルは、下記のように難易度が分類されています。
難易度 | |
LPIC level1 | ITSSレベル1(エントリーレベル)初級 |
LPIC level2 | ITSSレベル2(エントリーレベル)準初級 |
LPIC level3 | ITSSレベル3(ミドルレベル)中級 |
LPICは、ITSSでは初級から中級レベルまでの難易度範囲であり、比較的学びやすい資格試験の一つです。
LPIC level1(LPIC 1)とは
LPIC-1は前述のとおり、Linuxの基本知識を学ぶ、初級者向けの資格です。
LPIC-1を取得することで、Linuxシステムの基本的な運用や管理スキル、知識を持っている評価となります。
ここからは、LPIC-1試験の概要と試験範囲について、詳しく説明していきます。
LPIC level1の概要:合格点、合格率、受験料、有効期限、試験日など
LPIC level1 | |
実施団体 | LPI(Linux Professional Institute) |
実施団体の本部 | カナダ |
試験開始時期 | 2001年 |
試験対象エリア | グローバル(180か国以上) |
試験問題の言語 | 日本語、英語、ドイツ語など9言語 |
認定要件 | 101試験、102試験の両方に合格すること |
別日受験 | 101試験、102試験は別日受験可 |
試験時間 | 各試験90分 |
出題数 | 各試験約60問 |
出題形式 | CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題) |
合格点 | 500/800点 |
合格ライン | 約65%程度 |
合格率 | 非公開(50-60%前後の想定) |
受検料 | 101試験:16,500円(税込み) 102試験:16,500円(税込み) |
難易度 | ITSSレベル1(初級) |
有効期限 | なし(有意性期限は5年) |
試験会場 | 全国の試験センター(ピアソンVUE会場) |
試験日 | 毎日(試験会場の予約が取れる日はいつでも) |
LPIC level1とは:LPIC 101の試験範囲
LPIC101は、Linuxの基本操作やシステムアーキテクチャを学ぶ内容です。コンピュータの仕組みから、Debian・RPMパッケージや、基本的なコマンド操作、ファイルシステムなどを学んでいきます。
具体的な試験範囲は、下記です。
LPIC 101試験範囲 | LPIC 101試験詳細 |
101:システムアーキテクチャ | 101.1:ハードウェア設定の決定と設定 101.2:システムの起動 101.3:ランレベル/ブートターゲットを変更し、システムをシャットダウンまたは再起動する |
102:Linuxのインストールとパッケージ管理 | 102.1:ハードディスクレイアウトを設計する 102.2:ブートマネージャーをインストールする 102.3:共有ライブラリを管理する 102.4:Debianパッケージ管理を利用する 102.5:RPMとYUMパッケージ管理を利用する 102.6:仮想化のゲストOSとしてのLinux |
103:GNUとUnixコマンド | 103.1:コマンドラインでの作業 103.2:フィルターを利用してテキストストリームを処理する 103.3:基本的なファイル管理を実行する 103.4:ストリーム、パイプ、リダイレクトを使用する 103.5:プロセスの作成、監視、終了 103.6:プロセス実行の優先順位を変更する 103.7:正規表現を使ってテキストファイルを検索する 103.8:ファイルの基本的な編集 |
104:デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層基準 | 104.1:パーティションとファイルシステムを作成する 104.2:ファイルシステムの整合性を維持する 104.3:ファイルシステムのマウントとアンマウント 104.4:ファイルのパーミッションと所有権を管理する 104.5:ハードリンクとシンボリックリンクの作成と変更 104.6:システムファイルを検索し、ファイルを正しい場所に配置する |
LPIC level1とは:LPIC102の試験範囲
LPIC102は、LPIC101よりも実務的なLinux管理スキルを、さらに幅広く学びます。Linuxで使われる言語であるシェルスクリプト(Bashなど)から、ネットワークやセキュリティの基礎まで学んできます。
具体的な試験範囲は、下記です。
LPIC 102試験範囲 | LPIC 102試験詳細 |
105:シェル、スクリプト | 105.1:シェル環境をカスタマイズして使用する 105.2:簡単なシェルスクリプトをカスタマイズする |
106:ユーザーインターフェースとデスクトップ | 106.1:X11のインストールと設定 106.2:グラフィカルデスクトップ 106.3:アクセシビリティ |
107:管理タスク | 107.1:ユーザーおよびグループアカウントと関連するシステムファイルを管理する 107.2:ジョブのスケジュール設定によるシステム管理タスクの自動化 107.3:ローカリゼーションと国際化 |
108:必須システムサービス | 108.1:システム時刻を管理する 108.2:システムロギング 108.3:メール転送エージェント(MTA)の基本 108.4:プリンタの管理と印刷 |
109:ネットワークの基礎 | 109.1:インターネットプロトコルの基礎 109.2:基本的なネットワーク構成 109.3:基本的なネットワークのトラブルシューティング 109.4:クライアント側のDNSを設定する |
110:セキュリティ | 110.1:セキュリティ管理タスクを実行する 110.2:ホストのセキュリティを設定する 110.3:暗号化によるデータの保護 |
LPIC-1は、Linuxの基本操作からシステム管理まで幅広く学ぶため、難易度に対して試験範囲は広いです。効率的な学習が合格の鍵です。
LPIC level1と、LPIC level2は、どう違うのか?
LPIC-1が初級者向けの資格に対し、LPIC-2は中級者(準初級者)向けの資格です。ゆえに学ぶ内容と難易度などが異なります。下記がLPIC-1と、LPIC-2の概要まとめです。
LPIC level1 | LPIC level2 | |
難易度 | ITSSレベル1(初級者向け) | ITSSレベル2(準初級者向け) |
試験内容の概要 | 基本的なネットワークの構成 | 中小規模のネットワーク混合管理 |
認定要件 | 101試験、102試験の両方に合格すること | 201試験、202試験の両方に合格すること |
受験料 | 101試験:16,500円(税込) 102試験:16,500円(税込) | 201試験:19,800円(税込) 202試験:19,800円(税込) |
受験資格 | なし | LPIC level1を取得済みであること |
有効期間 | なし(有意性期限は5年) | なし(有意性期限は5年) |
基本的には、プログラマやネットワークエンジニアにとっては、LPIC-1があれば十分です。
ただし、サーバー領域を主に扱うインフラエンジニアやサーバーエンジニアにとっては、より高度な知識が必要とされます。ゆえにLPIC-1のみでは不十分でしょう。
キャリアアップを目指し、複雑なインフラ管理を希望するなら、LPIC-2の取得を、強くおすすめします。
LPIC-2を取得することで、キャリアアップや、より専門性高い業務に関わるチャンスが増えます。
LPICと、LinuCは、どう違うのか?
LPICとLinuCは、どちらもLinuxスキルを証明する、非常に似ている資格です。受験料も同じ、試験範囲や難易度、評価もほぼ同じです。
ゆえに、どちらを取得しても、企業での評価に差はありません。いずれを取得しても、キャリアアップにつながります。
ただし、LPICとLinuCには、いくつかの違いがあります。悩んだ時は、それぞれの資格の特徴に応じて、資格を選ぶべきです。ここでは両資格の特徴について、まとめて説明します。
■LPICだけの特徴:
・最高峰の資格は、LPIC level3(ITSSレベル3)
・知名度が非常に高い
・試験の運営歴が長いため、信頼性が高い
・対象がグローバルで、国際標準の資格
■LinuCだけの特徴:
・最高峰の資格は、LinuC システムアーキテクト(ITSSレベル不明、3-4程度になると想定)
・日本市場に特化した資格
・学ぶ内容は、LPICに比べて仮想化環境が少し多い
LPICとLinuCの違いや、どっちを取るべきか?をさらに詳しく知りたい方は、「LPIC とLinuC、どっちを取るべきかがわかる! 違いを徹底比較、解説」をあわせてお読みください。
LPIC level1の難易度:どのくらい難しい?
LPIC-1の難易度は、LPICの3つの認定レベル試験の中では一番やさしい、初級の資格です。ゆえに、Linuxの学習を始めたばかりの人が、取得目指す資格です。
LPIC Level1 | |
難易度 | ITSSレベル1(初級) |
未経験者の勉強時間 | 100-150時間程度、1-3カ月程度が目安 |
合格率 | 非公開(一般論では50-60%程度と想定) |
LPIC-1は初級資格であり、初学者が取得する資格です。また、LPIC-1の学習に集中すると、未経験者の勉強時間は100-150時間程度が目安となります。
あわせて、IT業界での経験がある人、Linuxの基礎知識を持つ人であれば、さらに少ない時間で取得が可能です。
ただし、LPIC-1は初級資格であるものの、試験範囲は広く、覚える内容も多いです。ゆえに、効率的に学習を進めないと、200時間以上の勉強時間が必要になることもあります。
LPIC level1の難易度:他のITSSレベル1(初級)資格との比較
LPIC-1と同じ初級資格(ITSSレベル1)に分類される資格には、下記資格もあります。
他のIT資格(ITSSレベル1) |
ITパスポート |
AWS認定 クラウドプラクティショナー |
LinuC レベル1 |
これらの資格は、LPIC-1と同難易度レベルとされています。実際の難易度はやや異なりますが、基本的には同難易度と考えてもよいでしょう。
しかし、資格によっては、学ぶ分野が異なります。自分のキャリア目標にあった資格を選ぶことが重要です。
LPICの難易度:他の人気資格(LinuC、CCNA、AWS、基本情報など)の難易度を比較
LPIC以外にも、インフラエンジニアに人気の資格は多数あります。ここではLPICの難易度と、他の人気資格の難易度を比較して、以下の画像で説明します。
「LPIC vs CCNA」、「LPIC vs AWS認定試験」、「LPIC vs 基本情報技術者試験」などの難易度比較を詳しく知りたい方は、「【徹底解説】LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説」をあわせてお読みください。
■関連記事:3大資格のLPIC、CCNA、AWSはどれを取るべき?どれから?クラウドエンジニアへの近道資格
LPIC level1の勉強時間:1ヶ月でも取得できる?
LPIC-1は初級資格であり、効率的に学習を進めた場合の勉強時間は100-150時間程度です。ゆえに、1日3-5時間以上の学習を行えば、独学でも1ヶ月で取得可能です。
LPIC-1が独学1ヶ月でも取得可能な理由を、下記に説明します。
■LPIC-1が、1ヶ月で独学合格が可能な理由:
・充実した勉強サイトや、市販の問題集・参考書がある
・合格基準は約65%以上、問題はほぼ選択式である
・合格率(公式は非公表、一般論では)50-60%であり、難関資格ではない
ただし、LPIC-1は1ヶ月で合格できるとはいえ、決して簡単な試験ではありません。試験範囲が広いため、要点を捉えて効率的な学習を行わないと、1ヶ月合格は難しいです。
また、経験者であってもLPIC対策を怠ると、LPIC-1は普通に落ちます。また、非効率な学習をすると、独学の学習時間は200時間を簡単に超えてしまいます。
ゆえに、LPIC-1は1ヶ月で取得ができますが、1ヶ月合格には、適切な計画やLPIC-1対策が必要です。
■LPIC-1を効率的に学習するポイント:
・問題集を繰り返し、復習することで、試験に慣れ、知識を定着させる
・要点を絞った参考書を使うことで、無駄な学習時間を減らす
■関連記事:LPIC101とは、概要から未経験2週間で合格した勉強法までを解説
■関連記事:LPIC102とは、概要から未経験2週間で合格した勉強法までを解説
LPIC level1の勉強方法:参考書、勉強サイト、実機など
LPIC-1の試験は広範囲です。また覚える量、理解すべき量も膨大です。ゆえに重要ポイントを見分け、効率的に学習をすすめないと、勉強時間も膨大になります。
ゆえに、信頼性が高い参考書や問題集、勉強サイトを利用して、効率よく無駄が少ない学習をすることがおすすめです。
ここではLPIC-1の学習方法について、効率的に学習を進めていく方法を説明していきます。
LPIC level1の勉強方法:参考書、問題集
LPIC level1の勉強方法 ①参考書:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
Amazon:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
LPIC-1取得を目指す受験者向けの定番参考書は、Linux教科書 LPICレベル1(通称:あずき本)です。
あずき本は、試験範囲に基づいて体系的にLinuxの基礎知識、コマンド操作、システム管理を解説しており、LPIC提供元のLPI推奨教材です。
このあずき本は、未経験者にとって少々難しい所がありますが、LPIC-1取得のために参考書を購入するなら、あずき本1冊で十分でしょう。
他に多くの参考書を購入するよりも、問題を繰り返し解く方が、LPIC-1の合格には近道です。また問題の解説を読んでわからない場合は、インターネット検索を併用することで効率よく学習を進められます。
LPIC level1の勉強方法 ②問題集:LPICレベル1スピードマスター問題集
Amazon:LPICレベル1スピードマスター問題集: Version5.0対応 101試験、102試験対応
LPIC-1を効率的に学習するための定番問題集は、「LPICレベル1スピードマスター問題集」です。
スピードマスター問題集は、試験範囲に基づいて、本試験レベルの約500問の問題を学習することができ、出題傾向をしっかり押さえることもできます。
またスピードマスター問題集の魅力は、掲載問題の質が高く、的中率も高い所です。この問題集の学習が、本試験で役立った人は多く、LPIC-1の合格を目指すなら、ぜひ購入すべき問題集です。
ただし、スピードマスター問題集は本試験よりも、やや難易度が高い問題集です。全問正解を目指すのではなく、最後の追い込み学習用の問題集として利用し、徐々に解ける問題を増やしていく使い方がおすすめです。
LPIC level1の勉強方法 ③参考書:1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版
Amazon:1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版
「1週間でLPICの基礎が学べる本」は、Linuxを基礎から学びたい初学者向けの参考書です。ゆえに、LPIC-1用の参考書ではなく、Linuxの基礎を学ぶ参考書です。
あずき本が難しすぎて理解ができない方、LPIC-1の前にLinuxの超基礎から学びたい方に、おすすめの教材です。
また、この本の良い所は、Linuxの学習用仮想マシン(CentOS)を、記載ページにアクセスするだけで、簡単にダウンロードできることです。
Linux環境の準備でつまづく人も多いため、簡単に学習環境を準備したい人には、大きな利点です。
ただし、1週間でLPICの基礎が学べる本では、LPIC-1の試験範囲はカバーできておらず、LPIC-1の参考書としては不十分です。
LPIC-1の下位資格である「Linux Essenntials」の取得を目指す人に適している参考書ですが、LPIC-1の参考書としては補助的な役割でしょう。LPIC-1の試験範囲をカバーするには、他参考書との併用が必要です。
ここまでは、参考書などを使った勉強法を簡単に説明しましたが、「効率的かつ具体的なLPIC-1の勉強方法」については、「【独学でも合格!】LPIC level1の効率的な勉強方法、参考書、勉強時間などを説明」に詳しく記載しています。
LPIC level1の勉強方法:勉強サイト
LPIC-1の方法は、参考書や問題集のみでなく、勉強サイトを活用することが非常に効果的です。特に試験範囲が広いため、問題を解きながら、知識を定着させる学習が効率的です。
ただし、勉強サイトによっては試験内容のカバー範囲や、頻出問題傾向などで、信頼性に差が出ます。
ここからは、LPIC-1を勉強できかつ、信頼性が高い勉強サイトについて、説明していきます。
勉強サイト①:Ping-t
LPIC-1の勉強サイトにおける王道は、Ping-tでしょう。Ping-tはIT資格専門の勉強サイトであり、特にLPICやCCNAに定評があります。
Ping-tでは、LPIC-1試験範囲の問題は約1,200問(101試験:約700問、102試験:約500問)が収録されており、問題を解きながら、自分の苦手項目を見つけ出し、復習を行うことで知識の定着が図れます。
またPing-tでは、LPIC101試験分を無料で提供しているため、出費も抑えることができます。LPIC102試験は有料であり、利用期間に応じて金額が変わります。
Ping-t | 金額 |
LPIC101試験 | 無料 |
LPIC102試験(1ヶ月利用) | 2,640円 |
LPIC102試験(2ヶ月利用) | 3,300円 |
LPIC102試験(3ヶ月利用) | 3,960円 |
LPIC102試験分は有料ですが、多くの問題と、質の高い解説で、学習効率を高めることができます。Ping-tを上手に活用することで、短期間の合格が目指しやすくなるでしょう。
勉強サイト②:LPI公式サイト
LPIの公式サイトでは、LPIC101と102の試験範囲に関する公式テキストを、無料でダウンロードできます。この公式テキストであり、信頼性は非常に高いテキストです。
下記画像が、無料の公式テキストです。
無料テキストは、LPIC101試験用テキスト(559ページ)、102試験用テキスト(580ページ)であり、非常に濃厚な勉強資料です。
また内容は、試験の要点や、試験範囲の重要ポイント、解説、演習問題まで含まれており、テキストに沿って実機で学習することもきます。
LPIC101試験(LPIC-1 Exam 101)と、LPIC102試験(LPIC-1 Exam 102)のテキストは、下記リンクからダウンロードできます。
■LPIC101試験:LPIC-1 Exam 101
■LPIC102試験:LPIC-1 Exam 102
ただし、公式のLPICテキストは、初学者には難易度が高い内容です。難解な内容でも積極的に学べる人には有用なテキストですが、初学者は別のサイトや参考書も併用するとよいです。
また、LPIの公式には、LPIC試験における項目の重要度、重要ポイントが記載されています。下記画像の部分は、特に独学のLPIC-1学習者には必見の内容です。
※参照元:LPI公式サイト LPIC-1 Exam 101 and 102 Objectives
上記画像の「主な知識分野」、「用語とユーティリティ」は、頻出問題を見分けるために必要な項目です。
特に独学で学習する場合には、頻出問題を見分けることが難しいため、LPIの公式サイト(特に「用語とユーティリティ」)を確認しながら、頻出ポイントを中心に学習すると、学習効率が大きく変わります。
独学で学習する場合には、LPIの公式サイトを活用しながら勉強することをおすすめします。
勉強サイト③:LinuCイージス
https://www.infraexpert.com/infra/study10.html
LinuCイージスは、LinuCレベル1試験に特化した、無料の勉強サイトです。
LinuCイージスの学習範囲はLinuCレベル1ですが、LinuCレベル1とLPIC level1の試験範囲は9割ほど重複していますので、無料で学習する勉強サイトとして、参考書のように使用することができます。
ゆえに、LPIC-1学習中に苦手な項目があれば、LinuCイージスから調べて学ぶと、今までと違った角度から学ぶこともあるでしょう。ネットワークが苦手なら、LinuCイージスのネットワーク項目で見直すなど、活用メリットは大きいです。
ただし、LinuCの試験範囲は、LPICと重複部分が多いとはいえ、試験範囲が完全に同じではありません。
無料の学習サイトとしてLinuCイージスは役に立ちますが、試験対策の最終段階では「LPIC専用の学習教材」に切り替えることが大事です。特に「問題集は、LPIC専用の教材を選ぶ」ことが必須です。
【勉強サイトだけで合格できる】LPIC level1のおすすめ勉強サイト有料・無料を解説
LPIC level1の勉強方法:実機を使う
Linuxは、実際に手を動かして勉強することで、より理解が深まります。また勉強に面白味を感じるのも、この「実機を使った勉強」でしょう。
LPIC-1は実機を使わなくても合格できますが、エンジニアとしてキャリアアップを行うには、資格知識のみでなく、Linux環境で操作を行う、実践的なスキルが必要です。
Linuxを操作することで、試験で学んだ知識が実際の業務で役立つスキルとして、磨かれていきます。
またLPIC-1の試験範囲においては、実機を使って学ぶことで、実際の操作感覚や挙動を確認し、記憶や理解が浅い部分を定着させていくことができます。
例として、LPIC-1試験範囲のパーミッション(アクセス権)が苦手なら、下記画像のようにコマンドを打ちながらアクセス権を変更し、その結果を確認することで、理解が深まります。
実機を使って学習をしてみたい方は、「【未経験者のLPIC-1対策】Linuxの実機で学ぶ、独学の勉強方法」をあわせてお読みください。
LPIC level1の勉強方法:ITスクールに通う
LPIC-1を目指す際には、参考書や学習サイトを使いながら、独学で目指すことは十分に可能ですが、ITスクールに通うのも一つの手です。
特に、効率よく短期間で学習を進めたい方や、Linuxを基礎から体系的に学びたい初心者に、ITスクールは効果的です。ITスクールでは、短期間のカリキュラムで、試験対策や実機を使った学習をできるでしょう。
また、ITスクールには、通学型とオンライン型の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがるので、学習スタイルにあわせて選ぶことが大切です。
メリット | デメリット | |
通学型ITスクール | ・対面で直接指導: その場で質問でき、疑問を解消できる。 ・学習環境がある: 自宅での誘惑が少なく、半強制的に学習できる。 ・コミュニケーションがとりやすい: 同期や講師と直接交流できる。 | ・時間と場所の制約: 決まった時間に通学の必要がある。 ・費用が高いことが多い: 教室運営費や設備費が含まれ、オンライン型より高額の傾向。 |
オンライン型ITスクール | ・時間と場所が自由: 自宅やカフェでも学習でき、好きな場所や時間に勉強できる。 ・費用が安いことが多い: 教室運営費や設備費がないため、安価に受講できる傾向。 ・自分のペースで学習できる: 通学時間がなく、隙間時間に学習できる、自分の理解度にあわせて学習できる。 | ・自己管理が必要: 学習の進捗管理や、モチベーションの維持を自分で行う必要がある。 ・リアルタイム対応が難しい: その場で質問ができないため、疑問点の解消が遅れることがある。 |
特にITスクールを選ぶ際には、「勉強に使える時間(夜間・休日のみ、24時間可など)」と、「ITスクールに支払う金額」が、まず重視すべきポイントでしょう。
通学ができかつ、金額面で折り合いがつけば、コミュニケーションの取りやすさと、学習環境が準備されているため、通学型ITスクールの方がスムーズなことは多いです。
一方で、通学型スクールと時間があわない、また金額面で折り合わないなら、オンラインITスクールがベストな選択肢になるでしょう(特に、在職中の方は、オンライン型スクールの選択になりやすいでしょう)。
もしオンラインITスクールでLPIC-1を学習して、インフラエンジニアに転職をしたい方は、当社は無料で「インフラエンジニア研修・転職支援サービス」を行っていますので、興味がある方は無料相談会にエントリーください。
LPICは意味ない?取得メリットは?
インフラエンジニアは実務経験を通じてスキルを磨くことが重視されています。ゆえに、資格よりも、実務で手を動かすスキルが評価されます。
このため、設計構築経験が豊富なエンジニアなど、実務経験が十分である場合は、LPIC資格は必要とされないことも多いです。
一方で、未経験者や、インフラエンジニアにキャリアチェンジを目指す人にとっては、実務経験の代わりにアピールする材料として、スキルの証明ができるLPIC-1は非常に有効です。
また、運用保守や監視などのオペレータから、構築業務へのステップアップを目指す際にも、LPICは役に立つ資格です。
あわせて、資格を取ることで、転職時に競争力を高め、年収アップにつながることも多く、人によっては取得メリットは十分です。
■LPICは意味ない?取得メリットは?のまとめ:
・既に実務経験豊富なエンジニアは、LPICは必要ないことが多い
・未経験者やキャリアチェンジを目指す人は、LPICはスキルの証明として役立つ
・運用保守から構築へのステップアップを目指す場合は、LPICは有効、年収アップのチャンスもある
LPIC(LinuC)は意味ない?役に立つ?取得メリットとは
LPIC level1の過去問はある?
結論から言うと、公式から提供されている過去問はありません。LPIは過去問を提供していないため、流出以外で、正式な過去問を入手することは難しいです。
しかし、スピードマスター問題集など、LPIC-1本試験レベルの問題集などが市販されています。市販の問題集でも、実際の試験範囲に基づいて、本試験形式で問題を解くことが可能です。
また、お手軽に頻出過去問レベルの問題を解いてみたい方は、「LPIC level1の頻出過去問、試験問題(コマ門あり)とおすすめ問題集・参考書」に6問記載していますので、興味があればあわせてお読みください。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)
LPIC試験の申込手続き(受験方法)は、はじめての方には複雑です。ここでは、はじめて受験される方に向けて、申し込み方を説明していきます。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)①:Linux Professional Institute で、LPI IDを作成
まず、Linux Professional Institute の上部メニューから、「LPI IDを取得する」ボタンをクリックし、LPI ID取得のための、個人情報登録を行ってください。LPI ID取得の画面は下記です。
LPI IDの登録が終わりましたら、登録最後の画面に「LPI ID(例:LPI000xxxxxx)」が表示されます。表示された、「ご自身のLPI IDをメモ」してください。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)②:Pearson VUEで、ウェブアカウントを作成
次は、LPIC試験を受験できるテストセンター(Pearson VUE)のアカウント作成が必要です。
テストセンターのPearson VUEから、前項で作成した「LPI ID」を用いて個人情報を入力し、ウェブアカウントを作成してください。
※注意点:「Linux Professional Institute でLPI ID作成」と、「Pearson VUEでウェブアカウントを作成」の両方を行うことが必要です。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)③:Pearson VUEより、Linux Professionals – LPIC-1を予約
Peason VUEの「登録・試験の予約」より、「LPI | Linux Professional Institute認定試験」を選択し(もしくは、https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/LPI.aspxをクリック」し、サインインを行います。
その後、ダッシュボードから「試験の表示」を選択し、希望する試験である「Linux Professionals – LPIC-1」を選んだ後に、下記を選択ください。
・101試験の受験:「101-500 LPIC-1 – Exam 101 (part 1 of 2), version 5.0」
・102試験の受験:「102-500 LPIC-1 – Exam 102 (part 2 of 2), version 5.0」
LPIC level1の申し込み方(受験方法)④:試験言語の選択と、Linux Professional Institute Testingのポリシーの同意
希望する試験の言語を選択し(日本語受験は、日本語を選択)、Testingポリシーに同意してください。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)⑤:テストセンターの選択
検索ボックスに住所を入力いただき、お近くのテストセンターを検索し、テストセンターを選択、次へをクリックしてください。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)⑥:テストセンターの受験日時予約
希望するテストセンターの予約空き状況を確認し、受験希望日時を予約してください。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)⑦:カート情報の確認
試験日時を予約した後は、カートから試験概要、受験日時・場所、試験料金が表示されます。
予約内容に間違いがなければ、次へをクリックしてください。
また、既に「受験バウチャーコード」や「プロモーションコード」をお持ちの方も、そのまま「次へ」に進んでください(次のページに、バウチャーコード入力欄があります)。
LPIC level1の申し込み方(受験方法)⑧:試験料の支払い
支払い情報の画面から、支払いができます。バウチャーコード(受験の電子チケット)もしくはクレジットカードで決済ができます。
バウチャーコードをお持ちの方は、バウチャーコードを入力することで完了します。
これで支払いは終了です。
LPICの受験料割引:受験料を安く抑えたい方へ
LPICの受験料は、受験バウチャー(受験チケット)を購入することで、割引価格が適用されることがあります。
こちらでは、受験料の割引を希望する方に、受験バウチャー割引を案内します。
※注意点:LPIC用の受験バウチャーは、LPIC試験のみ利用可能です(LinuC試験は利用不可ですので、ご注意ください)。
LPICの受験料割引:バウチャーチケット購入センターから購入
https://voucherticket.jp/lpicpurchase/
バウチャーチケット購入センターで購入すると、LPIC-1の受験料が、定価の10%割引(税抜:13,500円)で購入可能です。
バウチャーチケット購入センターでは、会員でなくても、誰でもLPIC受験バウチャーを購入できます。
LPICの受験料割引:インフラエンジニアリスキリング研修・転職サービスを受けて購入
https://infla-lab.com/reskilling-infla-engineer/
当社のインフラエンジニアリスキリング研修・転職サービスは、LPIC-1研修からインフラエンジニア転職支援まで無料で利用ができます。また利用者は、LPIC-1の受験料が、定価の20%割引(税抜:12,000円)で購入可能です。
当社の研修・転職サービス利用者限定の割引ですが、LPIC-1を取得して転職を希望する方には、受験費用を安く抑えることができます。
また当社経由で転職を決定された方には、LPIC取得時の受験費用(最大24,000円)を「就業応援費」としてキャッシュバックしていますので、ご興味がある方は「インフラエンジニアリスキリング研修・転職サービス」からご相談会にお申込みください。
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