こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「LPIC-1ってどんな資格?」
「未経験でも合格できるの?」
「取得するとキャリアや年収にどんな影響があるの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
LPIC-1(Linux技術者認定資格 レベル1) は、世界的に認められたLinux資格であり、未経験からインフラエンジニアを目指す人にとっての登竜門です。
Linuxの基礎操作からネットワーク・セキュリティの基礎知識まで体系的に習得できるため、資格取得そのものが転職やキャリアアップの強力な武器となります。
実際に、LPIC-1をきっかけにインフラエンジニアへ転職し、年収アップを実現した事例も少なくありません。
この記事では、以下をわかりやすく解説していきます。
■この記事でわかること:
・LPIC-1の概要と試験の仕組み(101試験・102試験)
・出題範囲と代表的なLinuxコマンド
・難易度・合格ライン・学習時間の目安
・効率的な勉強法とおすすめ教材
・受験料や申し込み方法
・取得後に広がるキャリアパスと年収の可能性
これからエンジニアを目指す方も、スキルを武器に年収アップを狙いたい方も、この1記事でLPIC-1の全体像をつかめるはずです。ぜひ学習計画やキャリア設計に役立ててください。
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※在職中・未経験の方も歓迎です
LPIC-1とは?資格の概要と位置づけ
LPIC-1(Linux技術者認定資格 レベル1)は、Linux Professional Institute(LPI)が運営する世界標準のLinux認定資格です。
Linuxの基本操作からシステム管理・ネットワークまでを幅広く学べるため、未経験からインフラエンジニアを目指す人にとって最初の登竜門とされています。
LPIC全体の中でのレベル1の役割
LPICは、段階的にスキルを習得できるように設計されています。
■LPICのレベル構成:
・Linux Essentials:非エンジニアや初心者向けの入門資格
・LPIC-1:Linuxの基本操作やシステム管理を網羅(駆け出しエンジニア向け)
・LPIC-2:サーバー・ネットワーク構築など実践的なスキル(中級エンジニア向け)
・LPIC-3:セキュリティ・仮想化・高可用性など(上級エンジニア向け)

LPIC全体像をさらに知りたい方はこちら → LPICとは?資格の種類・難易度・勉強法・申し込みまで徹底解説
101試験と102試験の2部構成について
LPIC-1は、101試験と102試験の2部構成になっており、両方に合格することで認定されます。
■LPIC-1の2部構成:
・101試験:Linuxの基本操作、基本コマンド、システムアーキテクチャ、プロセス管理など
・102試験:シェルスクリプト、システムサービス、ネットワーク、セキュリティなど
受験順序に制限はなく、101から受けても102から受けても構いません。ただし、出題範囲が基礎から応用に進むため、多くの受験者は101試験から挑戦します。
さらに、101の内容が一部(数問程度)102試験にも出題されるため、101から受験する方が理解がスムーズです。ゆえに実際の学習順序としても、「101 → 102」の流れが推奨です。
→101と102試験の詳細は、「LPIC101試験まとめ」と「LPIC102試験まとめ」で解説しています。
Linux入門者・未経験者にとっての価値
LPIC-1を取得する最大の価値は、「Linuxの基礎知識を客観的に証明できる」点にあります。
未経験者は実務経験がないため、履歴書や面接で「どの程度スキルがあるか」を示すのが難しいです。しかしLPIC-1があれば、採用担当者に 「最低限のLinux知識を持っている」ことを伝える強力な武器 となります。
■未経験者がLPICを取得するメリット:
・基礎知識の証明となり、転職で有利
→ 監視・運用オペレーターなど、未経験歓迎の求人で採用されやすくなる
・学習意欲・自己研鑽の姿勢を示せる
→ 書類選考や面接で「継続的に学べる人材」と評価されやすい
・キャリアの土台を作れる
→ LPIC-1で学んだ内容は、サーバー構築・クラウド運用など、より専門的な資格(AWS SAA, CCNAなど)の学習にも直結する
資格自体がゴールではなく、インフラエンジニアとしてクラウドやサーバー構築へ進むための基礎固めとして活用することが重要です。
LPIC-1試験概要
LPIC-1は、2つの試験(101試験・102試験)に合格することで認定されます。
試験時間や問題数、合格ラインなどはあらかじめ決まっており、学習計画を立てるうえで把握しておくことが重要です。以下の表に、試験の基本情報を整理しました。
項目 | 内容 |
試験名 | LPIC-1(101試験・102試験) |
試験時間 | 各90分 |
出題形式 | 選択式・記述式 |
問題数 | 各試験 約60問 |
合格ライン | 800点中500点以上 |
受験方法 | ピアソンVUE(全国のテストセンター/オンライン監督試験) |
受験料 | 各試験 16,500円(税込) ※バウチャー利用で割引あり |
有効期限 | なし(有意性期限は5年間) |
※あわせて読みたい
受験料の詳細はこちら → LPIC受験料まとめ:Level1~3の試験料・値段・割引制度
申し込み方法はこちら → LPICの申し込み方法・申込手順を徹底解説:試験予約・受験方法
LPIC-101と102の試験範囲
LPIC-1は、2つの試験(101試験・102試験)に分かれており、それぞれ出題範囲が異なります。
両方に合格することで認定が得られるため、それぞれの試験範囲を正しく理解し、計画的に学習を進めることが重要です。
LPIC-101の出題範囲(システムアーキテクチャ・パッケージ管理・コマンドなど)
101試験では、Linuxの基本操作やシステム管理の基礎知識が問われます。主な出題範囲は、以下の通りです。
■LPIC-101の出題範囲:
・システムアーキテクチャ
・Linuxのインストールとパッケージ管理
・GNU/Unixコマンドの基本操作
・デバイス、ファイルシステム、ファイル階層標準
詳細はこちら → LPIC-101とは?出題範囲・難易度・勉強法を徹底解説
公式のシラバスはこちら → LPI公式シラバス(LPIC-1 101&102試験)
LPIC-102の出題範囲(シェルスクリプト・ネットワーク・セキュリティなど)
102試験では、シェルスクリプトやネットワーク、セキュリティといった、サーバー運用に関する知識が中心に出題されます。主な出題範囲は以下の通りです。
■LPIC-102の出題範囲:
・シェルとシェルスクリプト
・ユーザーインターフェースとデスクトップ
・管理タスク
・必須システムサービス
・ネットワークの基礎
・セキュリティ
詳細はこちら → LPIC-102とは?出題範囲・難易度・勉強法を徹底解説
試験範囲で学ぶ代表的なLinuxコマンド例
LPIC-1の学習では、実際に多くのLinuxコマンドを使いこなすことが求められます。代表的なコマンドには以下のようなものがあります。
コマンド | 用途 |
ls | ファイルやディレクトリの一覧を表示 |
cp | ファイルやディレクトリをコピー |
chmod | ファイルやディレクトリのアクセス権を変更 |
ps | 実行中のプロセスを確認 |
vi | テキストファイルを編集 |
ping | ネットワークの接続を確認 |
systemctl | サービスの起動・停止・再起動 |
tar | ファイルを圧縮・解凍 |
さらに詳しいコマンドの使い方はこちら → 【Linuxコマンド一覧】LPIC-1によく出る、初心者向け基本まとめ
LPIC-1の難易度と合格ライン
LPIC-1は未経験者でも挑戦可能な資格ですが、IT経験の有無によって学習時間や難易度の感じ方が大きく異なります。
ここでは合格ラインや必要な学習時間、挫折しやすいポイントを整理して解説していきます。
合格ライン(800点満点中500点以上)
LPIC-1の合格ラインは、800点満点中500点以上です。
問題は選択式と穴埋め式で構成され、正答率がおおよそ65%程度あれば合格できるイメージです。
ただし、LPI(Linux Professional Institute)は公式に合格率を公開していないため、難易度は「学習経験・バックグラウンドによって差が出る資格」といえます。
より詳しい分析はこちら →LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説
未経験から合格するための学習時間の目安
未経験者がLPIC-1に合格するためには、おおよそ130〜180時間程度の学習が必要とされています。
■LPIC-1の学習時間目安:
・IT未経験者:1日2時間の学習で約3〜4か月
・IT経験者(Linux触れたことあり):1日1〜2時間の学習で1〜2か月程度
学習の目安時間はあくまで一般的な目安であり、理解度や学習スタイルによって変わります。
大切なのは 「問題集を繰り返して、基礎を固めること」 です。さらに、仮想環境や実機で操作を体験すると理解が深まり、知識が定着しやすくなります。
挫折しやすいポイントと対策
LPIC-1の学習は未経験者でも取り組みやすい一方で、特有のつまずきポイントがあります。ここでは受験者がよく感じる「あるある」と、その対策を紹介します。
コマンドが多すぎて覚えられない…
目で見て暗記するだけが勉強ではありません。まずは ノートにコマンドを書き出すことから始めましょう。書いてアウトプットするだけでも理解は深まります。
慣れてきたらVirtualBoxなどでLinux環境を用意し、失敗しても構わないのでコマンドを打ち込んでみるのがおすすめです。無理なくステップアップしていくことが継続のコツです。
設定ファイルのパスが多すぎて覚えられない…
LPIC受験者なら誰もが一度はつまずくポイントです。最初は ノートに主要なファイルパスを書き出して整理するだけでもOK。
慣れてきたら仮想環境で、cat や less コマンドを使って実際に中身を確認してみましょう。段階的に取り組むことで、無理なく記憶に定着します。
範囲が広すぎて、何を勉強しているのかわからなくなる…
これは誰もが通る道です。そんな時には、公式シラバスに立ち戻ってみましょう。
シラバスに沿って学習マップを作成し、「今、自分は全体のどこにいるのか」を常に確認することで迷子になるのを防げます。
シラバスはこちら → LPI公式シラバス(LPIC-1 101&102試験)
一人だとなかなか続かない…
独学の最大の敵は孤独感です。オンライン問題集サイト「Ping-t」を活用してスキマ時間に問題を解いたり、模擬試験で腕試しをしたりと、「ゲーム性」や「数値化」を取り入れる工夫をしてみましょう。
もちろん、最初から「勉強が楽しい!」と感じられる人はごく少数です。だからこそ、少しでも前向きに取り組める工夫が、楽しみながら継続するためのヒントとなります。
一方で、学習終盤に面白みを感じる人も増える
さらに学習が進んで101試験をクリアし、102の内容に入る頃には、知識がつながって理解しやすくなったり、「最初はつらかったけど、意外と面白い」と感じる人も増えてきます。
また、合格を達成した後の充実感を感じる人は多く、最後には学習そのものに面白みを見出す人も少なくありません。
諦めずにやり抜くことで、合格後の、次の景色が見えることがあります。
LPIC-1の勉強法(効率的な学習ステップ)
LPIC-1は出題範囲が広いため、正しい順序で効率的に学習を進めることが合格への近道です。ここでは未経験者でも取り組みやすい3つのステップに整理しました。
■LPIC-1の勉強法:
・ステップ1:参考書(あずき本など)で基礎固め
・ステップ2:Ping-tで反復演習
・ステップ3:スピードマスター問題集(白本)で総仕上げ
この3ステップが、未経験者でも合格を狙える王道の流れです。
ステップ1:参考書(あずき本など)で基礎固め
まずは 市販の参考書や入門問題集 を使って、Linuxの基礎知識を固めましょう。特に有名なのが 「あずき本」 と呼ばれる定番教材です。
■基礎固め:
・参考書でシラバス範囲を把握する
・参考書・問題の解説を読みながら理解を深める
・間違えた箇所は参考書に戻って復習する
おすすめ教材の比較はこちら → LPICのおすすめ参考書:レベル別(1・2・3)と独学の勉強法
ステップ2:Ping-tで反復演習
基礎が固まったら、オンライン問題集サイト「Ping-t」 を使って反復演習を行います。
■Ping-tで反復演習:
・最初は問題と解説を一緒に読み、参考書代わりに使うことで理解が一気に深まります
・「正答率を上げる」ことよりも、まずは周回して全体像をつかむことを目標にしましょう
・苦手分野を繰り返し解くことで、知識が定着
・正答率を数値で確認できるので、進捗管理やモチベーション管理に最適
→Ping-tの効果的な使い方、コマ問学習の仕方は 「LPIC-1勉強法まとめ」 に詳しくまとめています。
ステップ3:スピードマスター問題集(白本)で総仕上げ
LPIC-1対策の最終段階では、「白本(スピードマスター問題集)」 を活用するのがおすすめです。
Ping-tよりも難易度が高く、本試験に最も近い内容が多く収録されているため、実質的に「過去問的な立ち位置」として受験者に支持されています。
■白本で総仕上げ:
・巻末の模擬試験は特に本番に近く、直前対策に最適
・問題の解説が丁寧で、知識を整理しながら復習できる
・Ping-tで学んだ基礎を、さらに実践的にアウトプットできる
プラスα:仮想環境・実機でのハンズオン学習
LPIC-1は座学中心でも合格を目指せますが、仮想環境や実機を使った学習を並行して進めると、理解がさらに深まります。
特に、参考書や問題集で学んだ内容を「自分の手で確かめる」ことで、知識が定着しやすくなります。
■ハンズオン学習例:
・VirtualBoxやVMwareでLinux環境を構築し、自由に操作してみる
・ファイル操作や権限変更を実行して、動きを確認する
・設定ファイルを編集して、挙動の違いを体験する
ハンズオン学習は、最初から無理に取り組む必要はありません。
参考書や問題集、Ping-tを進めながら、同時に仮想環境でハンズオンまで手を広げると、かえってパンクしてしまう人もいます。
まずは参考書や問題集で基礎を固め、余裕が出てきたら少しずつ仮想環境に触れてみるのがおすすめです。
→実機学習のステップやおすすめ環境構築の流れは「Linuxの実機環境を作って学ぶ勉強方法」で紹介しています。
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LPIC-1の申し込み方法と受験料(概要)
LPIC-1は、ピアソンVUE社の試験センターやオンライン試験で受験できます。ここでは受験の申し込み手順や受験料の目安、費用を抑える方法について解説します。
申し込みの流れ(ピアソンVUEで予約)
LPIC-1の受験は、試験運営を行うピアソンVUE社の公式サイトから予約します。
■申し込みの流れ:
・LPI公式サイト からLPI IDを取得
・ピアソンVUE公式サイト からアカウントを作成
・受験したい試験(101試験または102試験)を選択
・会場試験かオンライン試験かを選ぶ
・希望日時を選択して予約完了
→ 詳しい申し込み手順は 「LPICの申し込み方法・申込手順を徹底解説」にまとめています。
受験料の目安
LPIC-1は 101試験と102試験の2科目 に分かれています。それぞれ独立して受験(別日受験)がおすすめです。
■LPIC-1の受験料:
・受験料(1科目あたり):16,500円(税込)
・2科目分合計:33,000円(税込)
→最新の料金情報や詳細は 「LPICの受験料まとめ」にまとめています。
バウチャーチケットや割引制度
受験料を抑える方法として、バウチャーチケット(受験チケット)の利用があります。
■バウチャーチケットや割引制度:
・通常より安く受験できる
・当社経由で キャリア相談+バウチャー購入の場合、20%割引 → 12,000円(税込)
・101試験・102試験ともに利用可能、何枚でも購入可能
※ 調査した限りでは 業界最安値 です
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→詳細は 「LPICの受験料は高い?割引受験の解説] にまとめています。
LPIC-1とLPIC-2の違い
LPICにはレベルごとに資格が用意されており、LPIC-1は基礎、LPIC-2は応用という位置づけになっています。ここではそれぞれの違いと、取得の順序について解説します。
LPIC-1は基礎、LPIC-2は応用(サーバー構築・運用管理)
LPIC-1はLinuxの基本操作や管理を幅広く学ぶ「基礎資格」、LPIC-2はサーバー構築やセキュリティ管理といった より実務に近い応用範囲 を扱う資格として位置づけられています。
■LPIC-1(101・102):
・Linuxの基本操作やユーザー管理、ファイル操作、権限管理などを中心に出題
・未経験者でも挑戦でき、Linuxの基礎を体系的に学べる資格
■LPIC-2(201・202):
・DNS・Web・メールなどの サーバー構築・運用管理、といった 実務に直結するスキル が問われる
・ネットワークに関しても、Linuxサーバーでの設定やサービス提供に関する知識が中心(ルーターやスイッチの操作は対象外)
・企業のインフラ環境で役立つ、より実践的な知識を証明できる資格
→難易度や学習時間の比較はこちら → LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説
取得順序(LPIC-1 → LPIC-2)
LPIC-1とLPIC-2は制度上、受験の順序に制限はありません。
ただし、LPIC-2を認定されるにはLPIC-1が有効である必要があるため、実際には LPIC-1 → LPIC-2 の順序で受験していきます。
LPICの有効期限について
LPIC資格は一度取得すると消えることはありません。
ただし、資格には「有意性期限(Validity)」が設けられており、5年間が有効とされています。ここでは有意性期限と更新方法について解説します。
LPIC認定の有意性期限は5年間
LPICの資格そのものに有効期限はありません。一度取得すれば「資格取得済み」として履歴には残ります。
ただし、資格の有意性(Validity)は5年間と定められており、期限を過ぎると 「上位資格の認定を受ける権利がなくなる」 などの制限が発生します。
例:LPIC-1の有意性が切れている状態でLPIC-2に合格しても、資格として認定されません。
有意性更新の方法(上位試験合格 or 再受験)
有意性期限を延長・更新する方法は以下の2つです。
■上位試験に合格する:
→例:LPIC-1保持者がLPIC-2に合格すると、LPIC-1の有効期限も自動的に更新される。
→さらにLPIC-3に合格すれば、LPIC-1・LPIC-2もまとめて延長される。
■同じ試験を再受験する:
→LPIC-1を再度受験して合格すれば、LPIC-1の期限が再び5年間延長される。
→詳しい資格体系や更新ルールは 「まとめ:LPICとは」にまとめています。
LPIC-1取得後のキャリアパス
LPIC-1は、Linuxの基礎知識を客観的に証明できる資格です。未経験からインフラエンジニアを目指す第一歩として有効であり、その後のキャリア形成にも直結します。
ここでは、LPIC-1を取得した後に広がるキャリアの選択肢を紹介します。
未経験からエンジニア転職に活かせる
未経験者にとって、LPIC-1は 「Linuxを理解している」ことを採用担当者に示す強力な武器 になります。
■未経験者のLPIC転職:
・監視オペレーター・運用などのエントリー求人で、採用されやすくなる
・Linuxを扱う現場に配属される可能性が高まり、スキルアップの土台になる
・「資格+学習意欲」を示すことで、キャリアチェンジ希望者でも面接で評価されやすい
■関連記事:LPIC(LinuC)は転職で有利?資格のメリットと注意点、成功戦略を解説
転職全体の流れを知りたい方はこちら → 未経験インフラエンジニア転職ロードマップ
LPIC-1取得後におすすめの資格(CCNA, AWS SAAなど)
LPIC-1取得後は、他のインフラ系資格を組み合わせることでキャリアの幅を広げることができます。
■LPIC-1取得後のおすすめ資格:
・CCNA:ネットワーク基礎を体系的に習得でき、インフラエンジニアとしての強みが増す
※CCNAの勉強については →CCNA勉強法まとめ
・AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト):クラウドスキルを証明でき、将来性のあるキャリアにつながる
※AWS SAAの勉強については →AWS SAA勉強法まとめ
・LPIC-2:Linuxサーバーの構築・運用スキルを実務レベルで証明できる
未経験者向けの資格ロードマップはこちら → インフラエンジニアにおすすめの資格ロードマップ
LPIC・CCNA・AWSの比較はこちら → LPIC・CCNA・AWSはどっちから取るべき?徹底比較
キャリア事例と年収アップの可能性
LPIC-1を起点に、キャリアを積み重ねて年収を伸ばしていく事例は数多くあります。
資格はあくまでスタート地点ですが、組み合わせや経験の積み方によって、年収アップやキャリアチェンジの可能性は大きく広がります。
■キャリア事例と年収例:
・20代前半(未経験転職)
未経験でLPIC-1を取得 → 運用保守として入社 → 年収 380万円スタート
・20代後半(キャリアアップ志向)
LPIC-1+CCNAを取得 → サーバー構築案件に参画 → 年収 350万円 → 450万円へ
・30代前半(クラウド志向)
LPIC-2+AWS SAAを取得 → クラウドエンジニアへ転職 → 年収 450万円 → 530万円へ
このように、LPICを起点に「実務経験+次の資格」を積み重ねることで、キャリアの選択肢と年収の可能性が大きく広がるのが特徴です。
詳しいキャリアパスはこちら → インフラエンジニアのキャリアパスまとめ
年収データの詳細はこちら → インフラエンジニアの年収比較記事
LPIC-1に関するよくある質問(FAQ)
ここではLPIC-1における、よくある質問をまとめました。
Q1:LPIC-1は独学でも合格できますか?
はい、独学でも合格は可能です。
参考書・問題集・Ping-tを組み合わせて学習するのが定番の方法です。
学習ステップの詳細はこちら →LPIC-1の効率的な勉強まとめ
Q2:LPIC-1だけでも転職に有利になりますか?
LPIC-1は、未経験者がIT業界へ転職する際に非常に有利な材料となります。
特に、Linuxを扱うインフラエンジニアやサーバーエンジニアの分野では、基礎知識があることを証明できるため、高く評価されます。
資格が転職に与える影響はこちら → LPIC(LinuC)は転職で有利?資格のメリットと注意点
Q3:LPIC-1は1ヶ月で合格できますか?
可能ですが、IT知識の有無によって難易度が大きく変わります。以下は例です。
■LPIC-1を1ヶ月で合格するなら:
・未経験者:1日3〜4時間の集中学習が必要。Linux基礎から始めるためハードルは高めです。
・IT経験者:過去にLinuxを触ったことがある人なら、1ヶ月でも合格は現実的です。
効率的に短期合格を目指す学習法はこちら → LPIC-1の勉強法まとめ
Q4:LPICに過去問はありますか?
LPICでは公式の過去問は公開されていません。
ただし、受験者の間では「スピードマスター問題集(通称:白本)」が実質的な過去問集のような立ち位置として広く使われています。
実際に受験した方の多くが「101・102試験ともに、白本と似た問題が10問前後出題される」と報告しています。そのため、仕上げ教材として活用するのが定番です。
効率的な学習方法はこちらで詳しく解説しています →LPIC-1勉強法まとめ
Q5:LPIC-1と基本情報技術者、どっちが就職に有利ですか?
結論から言うと、目指す職種によって有利な資格は異なります。
基本情報技術者試験は国家資格で知名度が高く、IT全般の基礎力を証明できます。そのため、開発職やITコンサルなど「幅広いIT知識」を求められる職種で評価されやすい資格です。
一方で、LPIC-1はLinuxサーバー運用に直結するスキルを証明できるため、インフラエンジニアやサーバーエンジニアを目指す人には、より実務的に評価されます。
特に未経験からインフラエンジニアを目指す場合は、LPIC-1の方が実用的に有利ですが、両方を組み合わせることで「基礎力+実務力」をアピールでき、より強い武器となります。
Q6:LPIC-1とCCNA、どちらを取るべき?
どちらの資格も役に立ちますが、目指すキャリアによっておすすめが変わります。
■LPIC-1とCCNA、どっち?
・ネットワーク領域を第一志望 → CCNAを先に
・サーバー・クラウド寄りでキャリアを築きたい → LPIC-1を先に
・幅広くインフラエンジニアとして働きたい/将来的にクラウドも扱いたい → 両方+AWS資格の組み合わせ
詳しい比較はこちら → CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度と順番を解説
まとめ:LPIC-1はインフラエンジニアの登竜門
LPIC-1は、Linuxの基礎を体系的に学び、その知識を客観的に証明できる資格です。
■LPIC-1を取得するメリットまとめ:
・Linux基礎を体系的に学べる資格
→ サーバーやクラウド学習の土台となり、次のステップに進みやすくなる
・未経験からの転職にも効果的
→ 採用担当者にスキルと学習意欲を示せるため、エントリー求人で採用されやすくなる
・経験者にとってもキャリアアップのきっかけ
→ 監視中心の業務から、構築・運用へとステップアップするチャンスになる
インフラエンジニアを目指すなら、まずはLPIC-1を取得することがキャリアの大きな一歩となります。
\ 行動しなければ、未来は変わりません /
今が一番のチャンスです。
LPIC-1合格+転職成功を同時に実現しましょう。
※未経験からの挑戦を全力でサポートします