【おすすめ資格がわかる】インフラエンジニアの資格、難易度一覧

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

インフラエンジニアとしてキャリアを積むためには、実務経験だけでなく、資格取得も大切です。

「エンジニアに資格はいらない」という人もいます。

しかし、実際には、年収が高い人や、市場価値が高い経験を持つインフラエンジニアは、資格を持っている人がほとんどです。特に高難易度の資格を取得していることが、間違いなく多く見られます

この記事では、「どの資格を取るべきか?」と悩むインフラエンジニア向けに、転職エージェントの視点から見た、おすすめ資格を一覧で紹介します。また、難易度や特徴などについても説明していきます。

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目次

インフラエンジニアは、資格が評価されやすい

「エンジニアは経験重視、資格はいらない」と言われることは多いですが、数あるエンジニア職種の中で「インフラエンジニアは、非常に資格が評価されやすい職種」です。

インフラエンジニアも実務経験が最重要視されますが、資格は実務経験不足を補ってくれることが多々あります。資格は取得メリットも大きいです。

以下に、インフラエンジニアが資格を取るメリットを説明します。

インフラエンジニアが資格を取る5つのメリット

インフラエンジニアが資格を取るメリット①:体系的な知識が身につく

インフラエンジニアが資格を取る大きなメリットの一つは、体系的な知識が身につくことです。

実務では、必要な知識を断片的に身につけていくことが多いですが、資格取得の学習にて全体感をバランスよく学ぶことができます。

インフラエンジニアが資格を取るメリット②:知識を客観的に証明できる

インフラエンジニアは、技術スキルの見える化が難しく、客観的に証明することが難しい職種です。

特に初級から中級のエンジニアは、技術の証明が難しいため、実際に働いてもらわないとスキル判断ができないことが多いです。

そのような中で、資格は客観的に知識やスキルを証明できる材料になります。自分のスキルを顧客や営業など、様々な人に証明することができるため、配属に大きな影響が出ます

インフラエンジニアが資格を取るメリット③:転職に有利

インフラエンジニアのスキルは、面接においてスキル判定が難しいと言えます。実際に仕事をしてもらわないと、スキルの見極めが難しい実状があります。

そのような中で、資格取得は、客観的に知識を証明できるため、採用企業にとって強い安心材料になります。また資格を取ることで、他の応募者と差別化ができることもあります。

転職においては、特に未経験者、初級者から中級エンジニアにおいて、有利に働きます。

インフラエンジニアが資格を取るメリット④:キャリアアップに有利

資格を取得することで、キャリアアップに繋がる仕事に就くチャンスが増えます。特に、実務経験が少ない場合でも、資格の勉強で得た知識を活かせるポジションに、配属や転属できることはよくあります。

キャリアアップに繋がる仕事は、人気が高いです。人気が高い仕事は、他のエンジニアと競争となることもよくあります。資格を持っていることで、他エンジニアとの差別化が図れ、有利になります。

インフラエンジニアが資格を取るメリット⑤:年収アップに有利

資格を取ることで、キャリアアップに繋がる実務経験を積みやすくなります。より高度な実務経験をより積む事で、スキル向上が見込まれます。スキル向上の結果として、年収アップが実現できるでしょう。

インフラエンジニアの世界は実力主義であるため、「スキルアップ=年収アップ」となります。資格取得によって、資格手当支給されることもありますが、資格は年収アップを目指すために有効な手段です。

インフラエンジニアのおすすめ資格、難易度一覧

■インフラエンジニアのおすすめ資格:
・赤星&赤枠:是非ともとるべき!
赤枠:非常におすすめ!
赤点線枠:おすすめ
枠無し:あれば尚可
※注意点:自分自身が希望するキャリアに沿った資格を、選ぶことが大事です

ITSS(ITスキル標準)とは

ITSSとは、経済産業省のIPA(情報処理推進機構)が定める、スキルレベルの数値指標です。

ITSSレベルは、レベルが上がるにつれ、求められるスキルや専門性が高くなり、難易度も高くなります。具体的には、以下のように定義されています。

ITSSレベルレベルの概念
ITSSレベル1(エントリー)情報技術に携わる者に最低限必要な基礎知識を有する。
ITSSレベル2(ミドル)上位者の指導の下に、要求された作業を担当できる。
ITSSレベル3(ミドル)要求された作業を全て独力で遂行できる。
ITSSレベル4(ハイ)独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベル。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itss/itss2.html

インフラエンジニアのおすすめ資格:難易度 やさしい(ITSSレベル1)

まずは難易度がやさしい、ITSSレベル1の資格から説明していきます。ITSSレベル1は、もっともやさしいレベルの資格であり、未経験者が独学で十分合格できる難易度です。

ただし、レベル1はやさしい試験ではあるものの、簡単に合格できる試験ではありません。それなりに対策を行い、学習時間を確保しないと、落ちてしまうレベルでもあります。

難易度 やさしい:【是非とも取るべき!】LPIC/LinuC level1

LPIC/LinuC level1は、Linuxの基礎的な知識と操作スキルを学べる、Liux技術者認定資格です。インフラエンジニアを目指す人には、LPIC-1もしくはLinuC-1は、ほぼ必須と言えるでしょう。

LPICやLinuC-1の試験内容は、ファイルの操作やユーザー管理、シェルスクリプトやネットワークの基礎からセキュリティまで、実際の業務で役立つ範囲がカバーされています。

また、資格取得の難易度は、ITSSレベル1で、比較的やさしい資格です。独学でもしっかり学習すれば合格可能であり、Linuxに触れたことがない初心者でも取得しやすい資格として人気があります。

LPIC level1LinuC レベル1
試験内容サーバー系(Linux)サーバー系(Linux)
認定要件101試験、102試験の両方に合格すること101試験、102試験の両方に合格すること
試験時間各試験90分各試験90分
出題形式各試験60問各試験60問
出題形式CBT方式CBT方式
合格ライン約65%約65%
受験料各試験:16,500円(税込)各試験:16,500円(税込)
難易度ITSSレベル1:★☆☆☆(やさしい)ITSSレベル1:★☆☆☆(やさしい)
おすすめ度★★★★(是非とも取るべき)★★★★(是非とも取るべき)
有効期限なし(有意性期限は5年)なし(有意性期限は5年)
公式サイトhttps://www.lpi.org/ja/japan/https://linuc.org/

また、LPIC-1とLinuC-1は、試験内容はほぼ同じです。難易度も評価もほぼ同じであるため、どちらか一つを取得するのみで問題ありません。

LPICとLinuCのどちらを取るかで悩む場合は、「LPIC とLinuC、どっちを取るべきかがわかる! 違いを徹底比較、解説」をあわせてお読みください。

■関連記事:【LPICまるわかり解説!】LPIC level1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明

難易度 やさしい:【おすすめ】Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、インフラエンジニアにとって非常に役立つ資格です。

Pythonは、インフラの自動化や運用の効率化などによく使われる、軽量のプログラミング言語です。サーバー管理やクラウド環境にて広く使われており、シェルスクリプトに代わるツールとして有用です。

Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎的な文法や関数の使い方など、プログラミングの基本を学びますが、難易度もやさしく、初心者独学でも十分に合格できる試験です。

インフラエンジニアがPythonを学ぶことで、自動化やIaCなどに強いエンジニアとして、市場価値を高めることができます。難易度に対して評価されやすい、コスパがよい資格でしょう。

ただし、難易度はやさしいですが、初心者が取得しても、活用する機会は少々少ないです。中級者や中級以上を目指すインフラエンジニアが取得すると、効果を発揮する資格です。

Python3エンジニア認定基礎試験
試験内容プログラミング系
試験時間60分
問題数40問
合格ライン70%
受験料11,000円(税込)
合格率約75%
難易度ITSSレベル1:★☆☆☆(やさしい)
おすすめ度★★☆☆(おすすめ)
有効期限なし
公式サイトhttps://www.pythonic-exam.com/

インフラエンジニアのおすすめ資格:難易度 やや易しい(ITSSレベル2)

以下からは、難易度ITSSレベル2について説明していきます。ITSSレベル2は、やや易しい試験です。未経験独学でも取得できるレベル感ではありますが、学習は相応の時間が必要です。

難易度 やや易しい:【是非とも取るべき!】CCNA(Cisco Certified Network Associate)

CCNAは、ネットワークに関する基礎的な知識を学べる、シスコ技術者認定資格です。

インフラエンジニアを目指す人は是非とも取るべき資格であり、特にネットワークエンジニアには必須の資格とも言えるでしょう。

CCNAの試験内容は、ルーティングやスイッチング、ネットワークセキュリティ、IPアドレスの管理など、ネットワーク業務で必要とされる知識がカバーされています。

また、試験の難易度はITSSレベル2(やや易しい)であり、ネットワークの基礎を学べば、未経験独学でも十分に取得できる資格です。

CCNA
試験内容ネットワーク系
認定要件CCNA(200-301)に合格すること
試験時間120分
問題数約100問
合格ライン約75%
試験形式CBT方式
受験料46,860円(税込)
難易度ITSSレベル2:★★☆☆(やや易しい)
おすすめ度★★★★(是非とも取るべき)
有効期限3年
公式サイトhttps://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html

■関連記事:CCNAとLPICを徹底比較!どっちを取るべき?どっちから取るべき?

難易度 やや易しい:【是非とも取るべき!】LPIC/LinuC level2

LPIC/LinuC level2は、Linuxサーバーの中級スキルを証明する資格です。LPIC(LinuC) level1を取得した後に、インフラエンジニアとしてステップアップする足掛かりになります。

LPIC/LinuC level2の試験範囲は、容量計画のトラブルシューティングから、サーバー・ネットワークの設定、sambaを使ったファイル共有などであり、エンジニアとして活躍していく内容を学べます。

また、難易度はITSSレベル2であり、やや易しい部類です。

LPIC/LinuC資格は、level1と比べて、level2の取得者は相応減りますlevel2を取得することで、他のエンジニアと差別化が図りやすくなります。また、上流工程に携わるチャンスが大きく広がるもメリットです。

LPIC level2LinuC レベル2
試験内容サーバー系(Linux)サーバー系(Linux)
認定要件201試験、202試験の両方に合格すること201試験、202試験の両方に合格すること
試験時間各試験90分各試験90分
問題数各試験60問各試験60問
出題形式CBT方式CBT方式
合格ライン約65%約65%
受験料各試験:19,800円(税込)各試験:16,500円(税込)
難易度ITSSレベル2:★★☆☆(やや易しい)ITSSレベル2:★★☆☆(やや易しい)
おすすめ度★★★★(是非とも取るべき)★★★★(是非とも取るべき)
有効期限なし(有意性期限は5年)なし(有意性期限は5年)
公式サイトhttps://www.lpi.org/ja/japan/https://linuc.org/

難易度 やや易しい:【是非とも取るべき!】AWS SAA(AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト)

AWS SAAは、インフラエンジニアのクラウド技術習得において、非常に重要な資格です。

AWSは日本のみでなく、世界市場でも最も使われているクラウドサービスであり、AWS SAAの資格を取得することで、AWS環境でのインフラ設計や運用の知識を持ち合わせていることが証明できます。

AWS SAAでは、AWSの基本的なサービス(EC2、VPC、S3、RDSなど)を活用したインフラ設計や運用、またクラウドを活用上で非常に大事なセキュリティやコスト管理の知識を学ぶことができます。

試験の難易度はITSSレベル2で、やや易しい内容です。しっかりとした学習と対策を行えば、独学未経験でも十分に合格が可能な資格です。

インフラエンジニアはクラウド技術も学ぶ必要性が高まっている現在において、AWS SAAはインフラエンジニアとしてのキャリアを広げ、市場価値を高める手段となるため、是非とも取得しておきたい資格です。

AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
試験内容クラウド系
試験時間130分
問題数65問
合格点720/1,000点
出題形式CBT方式
受験料22,000円(税込)
難易度ITSSレベル2:★★☆☆(やや易しい)
おすすめ度★★★★(是非とも取るべき)
有効期限3年
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

難易度 やや易しい:基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験は、インフラエンジニアにとって、IT全般の基礎知識を幅広く学べる国家資格です。情報系の学校を卒業した方は、取得されている方は多いと思います。

ただしインフラエンジニアにとって、基本情報技術者試験は、勤務する会社によって評価に差がある資格です。理由は、IT全般を幅広く学ぶことができるが、インフラ分野を中心に学ぶ試験ではないためです。

基本情報技術者試験でキャリアアップが実現できる環境にいるならば、基本情報技術者試験はおすすめです。

ただし、勤務する会社によっては、基本情報技術者試験では、インフラエンジニアとしてのキャリアアップのチャンスが得られにくいこともあります。上位資格の応用情報技術者試験まで取得すべき場合が多いでしょう。

基本情報技術者試験
試験内容IT全般
認定要件科目A、科目Bの両試験に合格すること
試験時間科目A:90分
科目B:100分
合格点科目A:600/1,000点
科目B:600/1,000点
受験料7,500円(税込)
有効期限なし
難易度ITSSレベル2:★★☆☆(やや易しい)
おすすめ度★★☆☆(おすすめ)
有効期限なし
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

難易度 やや易しい:ORACLE MASTER Silver

ORACLE MASTER Silverは、データベースの管理や運用に特化した資格であり、データベース系を主に扱う場合に有効な資格です。

特にOracleのデータベースは、多くの会社で導入されているため、ORACLE MASTER Silverを取得することで、Oracleデータベースの基本的な運用管理や、SQLの知識を証明することができます。

ORACLE MASTER Silverを取得すると、データベース管理に強みを持つインフラエンジニアという評価となります。データベース系をコアスキルとしたいインフラエンジニアの場合は、取っておきたい資格です。

ORACLE MASTER Silver
試験内容データベース系
受験料37,730円(税込)
試験時間120分
問題数72問
合格ライン60%
難易度ITSSレベル2:★★☆☆(やや易しい)
おすすめ度★★☆☆(おすすめ)
有効期限なし
公式サイトhttps://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html

インフラエンジニアのおすすめ資格:難易度 やや難しい(ITSSレベル3)

ITSSレベル3以降の資格は、基本的に実務経験者が取得する資格です。レベル3について、応用情報技術者試験のみ学生がよく取得する資格ではありますが、それ以外は実務経験者が取得する資格と考えてください。

難易度 やや難しい:【非常におすすめ】PMP(Project Management Professional)

PMPは、プロジェクト管理に関する世界的に有名な資格であり、インフラエンジニアにとっても非常に有益な資格です。

インフラエンジニアは、上位にステップアップするほど、サーバーやネットワークの設計構築のみでなく、プロジェクト全体の管理や調整を行う機会が増えるため、プロジェクト管理スキルを証明するためにPMPが役立ちます

また、インフラエンジニア界隈では、プロジェクトを管理できる人材が圧倒的に不足している状況です。プロジェクト管理は責任が伴いますが、市場価値は非常に高く、年収アップも大きく望めます

インフラエンジニアが技術スキルにくわえて、プロジェクト管理スキルを持ち合わせることで、マネジメントとしてのキャリアアップや年収アップに大きく役立ちます。

PMP
試験内容プロジェクトマネジメント系
試験時間230分
問題数175問
受験料PMI会員:405USドル
PMI非会員:655USドル
難易度ITSSレベル3:★★★☆(やや難しい)
おすすめ度★★★☆(非常におすすめ)
有効期限3年ごとに更新手続きが必要
公式サイト
https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/

難易度 やや難しい:応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験は、IT全般の知識を体系的に学び、インフラエンジニアとしてのスキルを一段階高める国家資格です。

基本情報技術者試験の上位資格である応用情報技術者試験は、インフラエンジニアに必要となるハードウェアやソフトウェア(OS、ミドルウェアなど)、ネットワークやセキュリティなども学ぶことができます。

基本的には、応用情報技術者試験もIT全般を幅広く学ぶ試験であり、インフラを専門的に学ぶ資格ではありません。

ただし、応用情報技術者試験はプロジェクト管理や設計の視点も学ぶことができます。ゆえに、応用情報技術者試験は、インフラエンジニアとしてステップアップできる環境も多く、有用な資格です。

応用情報技術者試験
試験内容IT全般
認定要件午前試験と午後試験の両方に合格すること
試験時間午前試験:150分
午後試験:150分
合格点午前試験:60/100点
午後試験:60/100点
受験料7,500円(税込)
合格率約25%
難易度ITSSレベル3:★★★☆(やや難しい)
おすすめ度★★☆☆(おすすめ)
有効期限なし
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

難易度 やや難しい:ORACLE MASTER Gold

ORACLE MASTER Goldは、Oracleデータベースにおける高度なスキルと知識を証明する資格であり、データベースを主に扱うインフラエンジニアにとって、非常に有用な資格です。

また、ORACLE MASTERは、Goldから評価が急に上がります。ORACLE MASTER Silverと比べると、難易度も急に上がりますが、評価も急上昇です。Goldから大きな年収アップが見込めます

ORACLE MASTER Goldを取得している場合は、インフラエンジニアというよりも、データベースエンジニアと呼ばれることが多いでしょう。

大規模なシステムやミッションクリティカルな環境でデータベースを扱う場合は、ORACLE MASTER Goldは特に評価されます。取得難易度は高いですが、データベースエンジニアを目指す人にとって非常に有用な資格です。

ORACLE MASTER Gold
試験内容データベース系
受験料37,730円(税込)
試験時間120分
問題数68問
合格ライン57%
難易度ITSSレベル3:★★★☆(やや難しい)
おすすめ度★★☆☆(おすすめ)
有効期限なし
公式サイトhttps://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html

インフラエンジニアのおすすめ資格:難易度 難しい(ITSSレベル4)

難易度 難しい:【非常におすすめ】情報処理安全確保支援士試験(SC)

情報処理安全確保支援士試験は、セキュリティ分野に特化した国家資格であり、キャリアアップを目指すインフラエンジニアにとって、非常に役立つ資格です。

インフラ環境において、ネットワークやサーバーのセキュリティはますます重要視されています。情報処理安全確保支援士を取得することで、セキュリティリスクへの対応力を証明できます。

試験では、ネットワークセキュリティや暗号技術、脆弱性管理など、セキュリティ対策の知識が問われます。難易度は高い試験ですが、キャリアアップや転職においても評価される資格です。

情報処理安全確保支援士は、サイバー攻撃が増加する現在のIT業界において、需要が高い資格です。セキュリティ分野のプロフェッショナルとして活躍したいインフラエンジニアに、是非ともおすすめしたい資格です。

情報処理安全確保支援士試験
試験内容セキュリティ系
認定要件午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後試験に合格すること
試験時間午前Ⅰ試験:50分
午前Ⅱ試験:40分
午後試験:150分
合格点午前Ⅰ試験:60/100点
午前Ⅱ試験:60/100点
午後試験:60/100点
受験料7,500円(税込)
合格率約20%
難易度ITSSレベル4:★★★★(難しい)
おすすめ度★★★☆(非常におすすめ)
有効期限3年ごとに更新手続きが必要
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html

難易度 難しい:【非常におすすめ】AWS SAP(AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)

AWS SAPは、AWSクラウド上でのシステム設計、構築、運用に関する高度な知識とスキルを証明する資格です。また、インフラエンジニアとして、クラウドの専門性を高めるための資格でもあります。

AWS SAPでは、大規模なAWS環境の設計、スケーラビリティ、コスト最適化などが問われ、特に複雑な要件を満たすソリューション設計を学ぶことができます。

AWS SAPを取得することで、クラウド業界での市場価値や高まり、大規模プロジェクトの参画から、年収アップにもつながりやすい資格です。

クラウド技術に強みを持ちたいインフラエンジニアに、非常におすすめできる資格です。

AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
試験内容クラウド系
試験時間180分
問題数75問
合格点750/1,000点
受験料44,000円(税込)
難易度ITSSレベル2:★★★★(難しい)
おすすめ度★★★☆(非常におすすめ)
有効期限3年
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/

難易度 難しい:【おすすめ】ネットワークスペシャリスト試験(NW)

ネットワークスペシャリスト試験は、インフラエンジニアにとって非常に重要な国家資格の一つであり、特にネットワーク技術における高度なスキルを証明できる資格です。

ネットワーク寄りの試験内容であるため、基本はネットワークエンジニアに非常に役立つ資格です。しかし、ITインフラのコンサルティング業務を行うインフラエンジニアにとっても、非常に役立つ資格でもあります。

また、インフラ系国家資格の中で、ネットワークスペシャリスト試験は抜群の評価があります。試験の難易度は高いですが、ネットワーク分野でキャリアアップを考える際には、強力な資格です。

ネットワークスペシャリスト試験
試験内容ネットワーク系
認定要件午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験に合格すること
試験時間午前Ⅰ試験:50分
午前Ⅱ試験:40分
午後Ⅰ試験:90分
午後Ⅱ試験:120分
合格点午前Ⅰ試験:60/100点
午前Ⅱ試験:60/100点
午後Ⅰ試験:60/100点
午後Ⅱ試験:60/100点
受験料7,500円(税込)
合格率約15%
難易度ITSSレベル4:★★★★(難しい)
おすすめ度★★☆☆(おすすめ)
有効期限なし
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html

インフラエンジニアの取るべき資格は、国家資格?ベンダー資格?

結論から言うと、理想のキャリアを実現しているなら、国家資格でもベンダー資格でも、どちらでもよいでしょう。

一方で、勤務する会社によっては、国家資格の基本情報技術者試験などでは、インフラエンジニアとして十分なキャリアを築けない人もいます。

国家資格とベンダー資格(ベンダーニュートラル資格も含む)には、下記の特徴があります。

インフラエンジニアの国家資格の特徴

国家資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、IT全般の知識を体系的に学ぶことができ、ITエンジニアとして基礎力を身につけることが可能な資格です。また国家資格なので、信頼性も高いです。

一方で、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、学ぶ幅が広すぎることで、インフラエンジニアとしての専門性をつけにくい資格でもあります。

また、国家資格は理論が中心であり、実務で使う具体的な技術力の証明が難しいというデメリットもあります。

インフラエンジニアのベンダー資格(ベンダーニュートラル資格含む)の特徴

ベンダー資格は、特定の技術や製品について専門的に学ぶため、即戦力性が高いスキルを身につけることができます。ゆえに、高い専門性をアピールすることができる資格です。

実際、ITSSレベル1やレベル2の資格であれば、インフラエンジニアにとっては、国家資格よりも、ベンダー資格の方がニーズが高いことが非常に多いです。

一方で、ベンダー資格は特定の技術に特化しているため、国家資格と比べると汎用性が低いことがデメリットです。

初級から中級エンジニアはベンダー資格がおすすめ、上級エンジニアは国家資格もおすすめ

初級から中級インフラエンジニアは、ベンダー資格がおすすめです。CCNAやLPIC、AWSなどの専門性が高い資格を取得する方が、即戦力性をアピールできます。

また即戦力性をアピールできるベンダー資格の方が、結果として、自分が望むキャリアを実現しやすいことが多いでしょう。

一方で、上級インフラエンジニアの場合は、国家資格は非常に有効です。ネットワークスペシャリスト試験や情報処理安全確保支援士試験などは、安定した高い需要があります。

国家資格を希望するなら、インフラエンジニアとして十分なキャリアを積んだ後に、国家資格にシフトしていく方がおすすめです(もちろん、キャリアを積んだ後でも、上位ベンダー資格は非常におすすめです)。

未経験者の場合、資格はどれを取るべき?

インフラエンジニアとしてキャリアをスタートする場合は、サーバーかネットワークのいずれかを担当することになるでしょう。

ゆえに、インフラエンジニア未経験者の場合、まず以下の2つのいずれか1つを取得すべきです。

■未経験者が最初に取るべき資格:下記いずれか1つ
・LPIC/LinuC level1(ITSSレベル1):サーバー系資格
・CCNA(ITSSレベル2):ネットワーク系資格

LPIC(LinuC)とCCNAの順番は、どちらを選んでも問題ありません

いずれか興味がある方を取得すべきですが、サーバーエンジニアになりたい方はLPIC(LinuC)を選ぶ方がよいでしょう。またネットワークエンジニアになりたい方はCCNAを選ぶべきでしょう。

特にサーバーやネットワークにこだわりがない場合は、難易度で選んでもよいです。難易度で選ぶ場合は、難易度がやさしいLPIC(LinuC)を選ぶべきです。LPICはITSSレベル1ですが、初学者には十分難しい試験です。

それでもどちらを取るか、悩むようであれば、「CCNAとLPICを徹底比較!どっちを取るべき?どっちから取るべき?」をあわせてお読みください。

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インフラエンジニアの資格取得、おすすめ順番

インフラエンジニアが必要とされるスキルは、サーバー、OS、ネットワーク、セキュリティ、クラウドなどと幅広いです。ただし、並行していろいろな資格を勉強するのは非効率です。適切な順番で資格を取得すべきでしょう。

おすすめの資格取得の順番は、基礎資格から取得することです。まずは「LPIC/LinuC level1」と「CCNA」の2資格を取得した上で、その後は、自分が興味がある分野や、仕事で必要な資格を取得するとよいでしょう。

その中で、LPICとCCNA取得後に、次の資格で悩んだ場合は、AWS SAAの取得をおすすめします。「LPIC」と「CCNA」、「AWS」は、全て別分野の資格であり、お互いを補完し合う資格です。

詳細について知りたい方は、別記事の「3大資格のLPIC、CCNA、AWSはどれを取るべき?どれから?クラウドエンジニアへの近道資格」をあわせてお読みください。

さいごに

インフラエンジニアになるためには、資格は必須ではありません。しかし、この記事で紹介した資格を取得することで、キャリアアップや年収アップ、転職がスムーズになります

インフラエンジニアには様々な資格があり、目指す分野によって、取得すべき資格も異なります。また、この記事で紹介されていない資格であっても、環境によっては十分な取得メリットがある資格もあります。

まずは自分のキャリアの方向性を考えて、目指す方向性に沿った資格を取得することをおすすめします。

キャリアの方向性がわからない場合は、まずは是非とも取るべき資格である「LPIC/LinuC-1、2」、「CCNA」、「AWS SAA」を取得すると、インフラエンジニアの基礎キャリアを築きやすく、将来のキャリアアップにもつながりやすいでしょう。

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